スポーツ
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スポーツ 2023年06月12日 11時00分
阪神・佐藤の不振、原因はスタミナ切れ? 岡田監督のスタメン外しも効果薄か
「4連敗」はしなかった。6月11日の日本ハム戦に阪神が勝利した。スコアは1対0、投手だけでなく、野手も必死になって守り抜いた印象だ。そんな9連戦最後の試合を、ベンチで見守っているだけだったのが、佐藤輝明である。 「状態悪いからやん。連戦は関係ないやん」 佐藤をスタメンから外した理由を問われ、岡田彰布監督は、9連戦の疲労ではなく、「不振」だと言った。 6月の試合を見る限りだが、佐藤は36打数4安打。シーズントータルでの打率は2割2分2厘、得点圏打率はそれよりも低い2割1分2厘である。 >>阪神戦の塁審、終盤に大誤審? リプレーには“決定的証拠”映る、柘植アウト判定に批判相次ぐ<< 岡田監督の「状態が悪い」発言は図星だったが、チーム関係者がこう言う。 「試合前のミーティングで、岡田監督がいつもよりも長めに話をしています。再三再四、口にしていたのは『疲労』、『連戦でみんな疲れていると思うけど…』と選手たちにねぎらいの言葉を掛けていました」 佐藤の不振も「疲労」とは無関係ではなさそうだ。 コーチ経験のあるプロ野球解説者がその佐藤をこう評していた。 「好不調の波が激しい。7日の楽天戦では田中将大から2本の三塁打を放ったと思えば、翌8日はノーヒット。試合に出て、打席に立たせてみないと、好調なのか不振なのか分からないので、岡田監督からすれば起用しづらい選手なのかもしれません。佐藤の場合、『疲労感』が注意力をなくし…」 10日の同カードだった。8回裏の守備で佐藤は三塁線を破られ、二塁打を許している。佐藤は「ファールではないか?」と三塁塁審にアピールしていたが、 「長打を警戒し、三塁手はライン際に守備位置を変えていなければならない場面。ファールか否かの前に、基本動作を忘れていた凡ミス」(前出・同) と、厳しい意見も聞かれた。 1対0で逃げ切った11日の試合だが、その1点は佐藤の代役で「スタメン三塁」で出場した渡邉諒のバットから生まれたもの。佐藤にはリフレッシュ休暇を与えた方が良さそうだが、そうも行かないようだ。 セ・リーグの打点ランキングを見てみると、佐藤は「34打点」で5位タイ。この数値はヤクルト・村上宗隆と同じで、4位は35打点の巨人・岡本和真。ライバル球団の主軸クラスの打点を稼いでいる。得点圏打率は2割1分2厘だから、「自身の長打で得点を稼いでいる」とも解釈できるが、佐藤には「試合の流れを変える力」があるわけだ。 岡田監督が厳しいことを言いながらも佐藤を使い続ける理由はこの辺にあるのだろう。 「11日、佐藤は出番ナシでした」(スポーツ紙記者) 取材エリアから阪神ベンチを見ていたが、同日の佐藤はベンチ前方に座っていた。帽子はかぶっていたというよりも、頭に乗せていた感じだった。「出番ナシ」は試合前に通告されていたのかもしれない。疲労による注意力の散漫、集中力の欠如は出番ナシでも窺えた。 交流戦突入後、トラの勢いが止まった。再浮上するのは、佐藤の疲労感が完全に抜けた時ではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年06月11日 11時00分
阪神・青柳の不振、岡田監督ら首脳陣も責任大? 元コーチが深刻な問題指摘、二軍再調整も難航か
6日終了時点でセ・リーグ首位(34勝17敗2分)に立つ阪神。好調なチームとは対照的に苦戦が続いているのがプロ8年目・29歳の青柳晃洋だ。 青柳は昨季最多勝(13勝/2年連続)・最優秀防御率(2.05/初)・最高勝率(.765/2年連続)と投手三冠に輝いたチームのエース。だが、今季は「7登板・2勝3敗・防御率5.63」と前年までとは一転して不振に苦しんでおり、5月20日には再調整のため二軍降格となった。 二軍では降格後初登板となった5月31日・中日戦は「8回1失点・被安打4・四球1」と好投を見せるも、2登板目の6月7日・広島戦は「6回4失点・被安打9・四球1」と今ひとつの投球に。一軍を率いる岡田彰布監督の信頼を取り戻せているとはいいがたい状況だ。 >>「阪神・青柳は僕を恨んでいる」元DeNA選手がドラフト裏話を暴露 ドラ5指名予定が突然白紙、運命の分かれ目に驚きの声<< 今季から指揮を執る岡田監督は青柳に開幕投手を任せるなど当初は信頼を寄せていたが、開幕後の成績不振に対しては厳しいコメントが相次いでいた。特に4月21日・中日戦から5月19日・広島戦にかけ4試合連続で初回失点を喫したことにはかなりいら立ったようで、広島戦後の報道では「ずっとやんか。何回も同じことをな、オマエ。初めて投げさせたピッチャーちゃうんやから」、「もうええわ、青柳の話は、ほんまに」と愛想を尽かしたような旨を口にしたことが伝えられている。 その広島戦の翌日に二軍降格となった青柳だが、6月7日の試合では初回4失点と、岡田監督を失望させた課題をまたも露呈。同戦の青柳に関する岡田監督のコメントは伝えられていないが、降格前より評価を落としているとしても不思議ではないだろう。 二軍再調整が難航している様子の青柳だが、2004~2015年にかけ阪神で投手コーチを務めた中西清起氏(元阪神)は今年4月24日に自身の公式YouTubeチャンネルに投稿した動画の中で投球フォーム、特に“腰”に不振の原因があるのではという見解を示している。同氏は「腰の回転と腕の出どころが遅れて来てるのかなという感じで、リリースがやっぱり合ってない」と腰の回転が鈍ってリリースポイントが乱れていると指摘。同時に「フルにローテーション守ってきてるわけですから、毎年同じコンディションというのはできないと思う」と、勤続疲労により腰の回転が鈍っているのではとも推測している。 また、2019、2020年にそれぞれ阪神臨時コーチを務めた山本昌氏(元中日)も、昨オフに出演した番組内で「僕も2シーズン連続で最多勝を獲ったことがあるんですけど、次の年にめちゃくちゃ疲れが来る。それを本人が分かっているか」と発言。2年連続最多勝(1993-1994)の翌年に2勝に終わった自身の経験談を交えつつ、青柳にも勤続疲労の影響が出るのではと心配を寄せている。 両OBの見解が正しいと仮定すると、実戦登板を通じて復調を図っている二軍首脳陣のやり方は、青柳にさらに疲労をためる悪手ということになる。逆に起用は一旦ストップし、休養・フォーム見直しのためにまとまった時間を与える方が効果は見込めそうだ。幸いにもチームは現在一軍ローテーション6枠が埋まっている上、二軍に控える入れ替え候補も複数いる状況。最悪今季を棒に振る覚悟で、勇気をもって青柳を完全休養させてもいいのではないだろうか。 現在は良くも悪くもエース・青柳に依存していない状況の阪神。青柳本人、首脳陣は果たしてどのように復調への道筋をつけていくのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について中西清起氏の公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/@user-jw5qu6su8z
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スポーツ 2023年06月10日 17時30分
広島・栗林、守護神返り咲きは厳しい? 離脱中に新顔台頭、プロ初勝利を機に復調果たせるか
プロ初勝利を挙げ、守護神の座へ返り咲きをめざす。 広島の栗林良吏が6月6日の日本ハム戦で2番手として登板し、7回のイニングを無失点に抑え、その後チームが逆転し3対2で勝利したことで、栗林が今季初白星を手にすることとなった。プロキャリア3年目の栗林にとって、意外にもこれが公式戦での初勝利であり、116試合目で掴んだ勝ち星はファン、メディアの間で大きな話題となった。 ルーキーイヤーとなった2021年シーズンより、クローザーに抜擢され53試合に登板し、52回1/3を投げ37セーブ、防御率は0.86と驚異的な数字をマーク。奪三振数は投球回をはるかに上回る81個にも上った。さらに東京五輪日本代表にも選出、決勝の米国戦では胴上げ投手にもなるなど、ここでも試合を締め括る役割を担った。シーズン終了後にはセ・リーグ新人王を受賞するなど、まさに充実のデビューイヤーとなった。 2年目も31セーブ6ホールドと、リリーフエースとして活躍。その実績から3年目の今季は、WBC日本代表にも選ばれ、再び日の丸を背負い救援陣の柱として大きな期待が掛けられていた。 しかし、大会開幕後、マウンドに登ることは叶わなかった。多くの野球ファンは、1次ラウンドが進んで行く中、五輪胴上げ投手の姿が見られないという「異変」に気づいており、その不安は的中してしまう。腰の張りを訴えたことで、1次ラウンド終了とともに日本代表からの離脱が発表された。 シーズン開幕後も苦しい状況は続いた。初登板となった4月4日の阪神戦では、4対4の同点で迎えた9回、大山悠輔に勝ち越し適時打を許し、敗戦投手に。以降、4月は7セーブを記録するも、4つの黒星も喫している。さらに右内転筋を痛めたことで、5月1日からおよそ1か月にわたり戦線を離脱。6月に入り復帰後は、試合中盤でのマウンドが続いている。 現在、チームのクローザーは矢崎拓也が務めており、安定した結果を残している。当然、栗林が調子を取り戻してきた際には、守護神として起用もあり得るが、チームが現在3位につけていることで、矢崎への首脳陣からの信頼も日増しに高まっていることは明らか。今後は、守護神争いもカープの見どころの一つとなるかもしれない。 6月はすでに中継ぎとして三度、登板している栗林。もう一度、クローザーのポジションを掴み取ることができるか。初白星を追い風として、背番号20は再スタートを切った。(佐藤文孝)
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スポーツ 2023年06月10日 11時00分
巨人・菅野、復帰戦炎上ならキャリアの危機? 原監督は昨オフからシビアな姿勢「昔の名前では勝負できない」
5日終了時点でセ・リーグ4位(26勝27敗)に沈む巨人。開幕から苦しい戦いが続く中、ようやく復帰が迫ってきたのがプロ11年目・33歳の菅野智之だ。 今季の菅野は3月18日のオープン戦・日本ハム戦で右肘の張りを訴え1イニングで降板し開幕二軍スタートに。その後5月11日に、キャンプ中に首を寝違えた影響でコンディション不良が続いていたこと、翌週中(5月14~20日)に二軍で実戦復帰見込みであることが伝えられた。 実際の復帰戦は5月28日・ヤクルト戦と少しずれ込んだが、菅野は「3回無失点・被安打3・四死球0」とまずまずの投球を披露すると、復帰2戦目の6月4日・日本ハム戦でも「5.1回1失点・被安打3・四球1」と好投。各メディアでは翌5日にグリフィン、松井颯の先発2名が登録抹消になったことから、菅野は9~11日に予定されるソフトバンク戦の2戦目、もしくは3戦目が一軍復帰戦になる見込みと伝えられている。 復帰2戦目となった4日の報道では、阿波野秀幸投手チーフコーチがこの日の菅野について「だいぶ一軍のほうが見えてきたんじゃないかな」と好評価を与えたことが伝えられている。ただ、チームを率いる原辰徳監督は依然として厳しい視線を向けているようだ。 >>巨人・原監督、満塁で凡退の北村にブチギレ?「歯食いしばってる」指摘も 昇格後初スタメン起用も、ミス続出で愛想尽かしたか<< 「菅野はプロ入りした2013年から昨季まで通算117勝をマークし、沢村賞2回(2017-2018)をはじめ数々のタイトルも獲得しているチームのエース。それだけに、原監督は長引く離脱にかなりのフラストレーションをためているようで、各報道では5月11日に『逆に聞きたいよ!取材してきてよ。「何してんですか?」って』と報道陣に不満を吐露したこと、6月4日には復帰2戦目の投球について『順調でしょう。(時間は)相当あげているつもりですけど。有休はとっくに過ぎたんじゃない?』と皮肉を込めて評価したことなどが伝えられていました」(野球ライター) 原監督としては見込み通りに菅野が復帰し好投を見せるという流れが最高のシナリオだろうが、ソフトバンク相手に実現するかは極めて不透明といえる。菅野は昨季までにソフトバンクとシーズンで6試合、日本シリーズで2試合戦っているが、シーズンでは「3勝3敗・防御率1.84」、シリーズでは「0勝2敗・防御率5.11」とどちらも勝敗は五分以下。故障明けという点も加味すると、早期降板という結果になっても全くおかしくはないだろう。 また、場合によっては今季はおろか、野球人生の正念場に立たされる展開もあり得る。原監督は巨人の大久保博元・打撃コーチが昨年12月7日に投稿した動画に登場した際、菅野について「野球選手、アスリートというのは昔の名前では勝負できない。誰しもが力は落ちる。僕らでもデーブでもみんな、全盛期から力が落ちたからやめる、ユニフォームを脱ぐことになった。だからその部分は冷静に見る必要がある」と今季はシビアに実力を見極める旨を口にしている。復帰戦で背信投球ならスパッと見切られる可能性もゼロとはいえないだろう。 5日終了時点でチーム防御率がリーグ最下位(4.10)と投手陣が振るわない巨人。一軍復帰が迫る菅野は立て直しの柱になることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元コーチの公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/@daveokubo
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スポーツ 2023年06月09日 16時00分
サヨナラ勝ちの楽天・石井監督、殊勲者よりもベタ褒めした選手とは
サヨナラ3ラン。8回に阪神打線の猛攻でスコアがひっくり返った時、楽天モバイル球場のイーグルスファンにも諦めムードが漂っていた。しかし、勝負事は最後の瞬間まで分からないものである。9回裏、トラの守護神・湯浅京己が1アウトから2者連続のフォアボールを出すと、球場にまた活気が戻ってきた。 小深田大翔のひと振りで、楽天イーグルスがサヨナラ勝ちした(6月9日)。石井一久監督の笑顔を久しぶりに見たが、試合を総括するコメント、着眼点が独特だと思った。 「真っすぐにも力負けせず、よく打った。チーム、小郷も救ってくれた」 普通はサヨナラホームランを打った殊勲者を手放しで褒めるものだ。「力負けせず」と小深田が奮闘した箇所を挙げ、かつ小郷裕哉の名前を出しながら、試合全体の流れを話していた。 >>楽天・ギッテンスの故障に「いい加減にしろ」呆れ声 一軍デビュー即負傷、昨季から離脱止まらずファン失望<< 「8回に逆転された時、小郷のエラーが絡んでいます。あのまま楽天が負けていたら、小郷が敗因を背負う感じでした」(地元メディア) 小郷は平凡なライトフライを落球し、トラ打線を勢いづけてしまった。しかし、石井監督が饒舌になったのは、先発・辛島航について聞かれた時だった。 辛島は今季初登板だったが、「粘り強くしっかりと7回ぐらいまで(試合を)持って来てくれた」「それが彼の真骨頂!」 と、絶賛していた。 6回3分の2を投げて被安打3失点1(自責点0)、ボールを低めに集め、時折、大胆にも球速を落とした緩いカーブも投げ込んでいた。チェンジアップ、スライダーには定評のある左腕ではあったが、同日の辛島は落ち着いていた。 勝ち星が付かなかったのは気の毒だったが、こんな指摘も聞かれた。 「ここしばらく、石井監督は先発投手陣の不甲斐なさを口にしていました。ウラを返せば、先発投手が責任イニングを投げてくれたら、負けない、と」(前出・同) そう言われてみれば、6月4日の東京ヤクルト戦では、先発・荘司康誠が2イニングで交代となったが、石井監督は「3連敗だが?」の質問に、「先発がちゃんと仕事をできていない。せめて5回くらいまでは試合を進めてくれないと、厳しい」と言い放っている。 同日の不甲斐ない荘司を叱るのではなく、瀧中瞭太、早川隆久、荘司と3試合続けて先発投手が責任イニングの5回を投げ切れなかったことに苦言を呈していた。 「投手出身の監督だから、彼らに求める内容も高くなるのだと思います。でも、先発投手の不振は最終的には監督の責任です。キャンプ、オープン戦の調整が失敗したわけですし、石井監督はゼネラルマネージャーでもあります。チーム補強の責任者です」(球界関係者) 20勝31敗1分。パ・リーグ最下位だが、同日の小深田のサヨナラ弾のように「もうダメだ…」と思った時に蘇って来るフシギなチームでもある。辛島の好投はパ・リーグ混戦の前兆かもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年06月09日 11時00分
阪神、“ソフトB産”投手のブレーク相次ぐワケ 今季加入の大竹も絶好調、次に続く有力候補は
7日終了時点でセ・リーグ首位(35勝17敗2分)に立つ阪神。好調なチームの中で特に活躍が目立っているのはプロ6年目・27歳の大竹耕太郎だ。 大竹はプロ入りした2018年から2022年までソフトバンクでプレーしたが、「35登板・10勝9敗1ホールド・防御率4.07」と目立った成績を残せないまま、2022年オフに現役ドラフトで阪神に移籍。ただ、迎えた今季は7日終了時点で「8登板・6勝0敗・防御率0.71」と圧巻の数字を残している。 8日に発表された5月の月間MVPでは、セ・リーグ投手部門で初受賞(4登板・3勝0敗・防御率0.33)も果たした大竹。名実ともに阪神のエースになりつつあるが、“ソフトバンク産”という観点から活躍間違いなしと予想していたファンも多かったようだ。 >>阪神・浜地の逆転被弾に「悪夢が蘇る」ソフトBファンからも悲鳴! 山口に屈した昨季最終戦は未だにトラウマ?<< 阪神では近年、大竹と同様にソフトバンクから移籍してきた投手が一軍戦力として活躍するケースが目立っている。2020年オフにソフトバンクを戦力外となって阪神が獲得した加治屋蓮は昨季までの防御率が「3.31」と、ソフトバンク時代の「4.62」から良化。今季も7日終了時点で「21登板・0勝0敗6ホールド・防御率0.00」とブルペンの一角としてしっかり稼働している。 また、2020~2021年にかけ在籍したスアレスは、移籍前年の成績は「9登板・0勝4敗・防御率5.74」とサッパリだったが、阪神では2年連続でセーブ王のタイトルを獲得するなど大化け。この活躍ぶりが評価され、2021年オフにはメジャー、サンディエゴ・パドレスに移籍している。 阪神ファンの間では「安心と信頼のソフトバンク産」と呼ばれるほど成功例が続いている元ソフトバンク投手。なぜこのような流れが続いているのかについては、指導方針の違いがうまくかみ合っているのではという見方もある。 ソフトバンクはこれまでに千賀滉大(現ニューヨーク・メッツ)、石川柊太、大関友久といった投手を育成選手から主戦投手にするなど育成には定評があるが、体作りを徹底し馬力を上げることを重視しているとされている。150キロ超の速球を投げる投手はゴロゴロいるが、その代償からか制球に苦しむ投手も少なからず見受けられる。 一方、阪神はソフトバンクとは対照的に制球力を軸とした指導方針を採用しているとされ、一軍投手陣は過去5年間で2度(2019,2022)リーグ最少与四死球を記録している。そのため、体は仕上がっている元ソフトバンク投手が阪神で投球術を仕込まれることで、球威・制球を両立させるという流れが確立しているのではないかというわけだ。 実際、当事者の一人である大竹も、8日に臨んだ月間MVP受賞会見の中で「ホークスだと150キロ以上が投げられて当たり前みたいな、そこがボーダーラインみたいなところがあったので、力んで速い球を投げなきゃいけないという、スピードガンとの戦いみたいな感じになってしまっていた部分がある。阪神に来てフォアボールを出さないとか、しっかり制球できているとか、そういうところにチーム的にも重きを置いているというか。そういうチームカラーが自分の中ではすごく楽に投げられてて」と、阪神の指導を受けたことで一皮むけたという旨を語ったという。 これまでで最大の成功例であるスアレスに迫りつつある大竹。スアレスを上回るほどのインパクトを残せるのかはもちろん、阪神フロントが次に狙う元ソフトバンク投手が誰になるのかも要注目といえる。高橋純平、椎野新、杉山一樹(いずれも今季一軍未登板)など、昨年までの大竹と同じように才能は評価されながらくすぶっている投手も複数いるが、こうした投手に触手を伸ばすことは果たしてあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年06月09日 00時00分
大谷翔平、最初の成功体験は小学生 “挑戦”を楽しむ原動力を明かす セイコー新CM完成、ボブルヘッドがもらえるキャンペーンも
エンゼルスの大谷翔平が、6月9日より全国(一部地域を除く)で放映開始される『セイコー プロスペックス』の新CMに出演する。 >>全ての画像を見る<< 同CMでは、プレイヤーとしての野球人生を終えるその日まで、その挑戦の時間を楽しみたいという大谷選手の思いを表現。「僕がマウンドを去る、その時はいつかやってくる」という大谷選手の語りからスタートし、前人未踏の二刀流に挑み続ける大谷選手と『セイコー プロスペックス』に共通する、“挑戦”というメッセージが印象的なCMに仕上がっている。大谷選手がいつものユニフォーム姿ではなく、シックなグリーンのジャケットをまといながら語る上質な世界観と、大谷選手と同い年の世界的ギタリスト・Ichika Nito氏が描き下ろしたオリジナル楽曲にも注目だ。 インタビューでは、“挑戦を楽しむための原動力”について聞かれ「成功体験みたいなものがあるとより頑張っていこうっていう気持ちになるんじゃないかなと思います」と回答。大谷自身も小学生の頃はあまり強いチームに所属していたわけではなく、全国大会に出ることが人生最初の大きな目標で、達成できた時の喜びは世界一になったときに勝るとも劣らないものだったとか。 さらに、限られた時間だからこそ挑戦心が掻き立てられるという大谷選手。「ゴールから逆算していくと、無駄な時間はなかなかないですし、なるべく多くの時間をそこに割きたいなとはもちろん思っています」と、可能な限り野球を究めたいと明かした。 CM公開に合わせ、9日よりプレゼントキャンペーンが実施。税込み11万円以上の『セイコー プロスペックス』または『セイコー アストロン』を購入すると、「大谷翔平選手ボブルヘッド」がもらえる(無くなり次第終了)。 また、同日から銀座の『セイコードリームスクエア』では、大谷選手“挑戦”の軌跡を展示する「#挑戦の時間を楽しめ。フォトギャラリー」を開催。会場に来場し、対象の時計を試着すると、大谷選手の特製ポストカードなどがその場で当たるイベントに参加できる特典も。 同CMは、セイコー公式YouTubeチャンネルでも公開予定。セイコー公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@SeikoWatchJapan
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スポーツ 2023年06月08日 19時30分
ソフトB・佐藤、DeNA戦での態度に呆れ声「もう使う価値ない」 凡退の悔しさゼロ? 元コーチも問題視
7日に行われ、ソフトバンクが「4-0」で勝利したDeNA戦。途中出場したプロ4年目・24歳の佐藤直樹に対するラジオ解説・鳥越裕介氏(元ソフトBコーチ他)のコメントが話題となっている。 注目が集まったのは、「4-0」とソフトバンク4点リードの7回裏2死でのこと。7回表の守備から途中出場した佐藤はここで打席が回ってきたが、DeNA3番手・中川虎大にカウント「2-2」と追い込まれる。佐藤は試合前時点で野手としてプロ野球ワーストタイ記録となる9打席連続三振を喫しており、この打席も三振なら不名誉な記録を更新する状況だったが、6球目を中飛として辛くも更新を免れた。 凡退後の佐藤は一塁を回ったところから走って自軍ベンチに戻ったが、ラジオ実況は「表情は見えませんでしたが、ホッとした表情かもしれません」と胸中を推測。一方、鳥越氏は「ちょっと残念でしたね今の帰り方は。アウトになって満足してるので。そこはダメだと思いますね僕は」と、ヒットを打てなかった悔しさなどが全く感じられなかったと苦言を呈した。 >>ロッテ・岡、ソフトB・泉の死球にブチギレ? バット投げ捨てにらみも 今季対戦では被害続きでファンも怒り「ぶっ壊す気か」<< 鳥越氏の発言を受けて、ネット上にも「凡退で記録ストップなんて情けないと思わないのか」、「打てなくて満足してるようじゃプロとしてダメだろ」、「こんな調子じゃ今後の上がり目もなさそう」、「いい加減態度じゃなくて成績で目立ってほしいんだが」、「藤本監督ももう使う価値ないだろ…」といった呆れ声が寄せられた。 「佐藤は2019年ドラフト1位でソフトバンク入りした右の外野手ですが、翌2020年から昨季までは『73試合・.100・1本・2打点』とサッパリでレギュラーはつかめず。この間には審判に暴言を吐き退場(2020年10月)、ベンチ裏でヘルメットを投げる(2021年7月)といった行為で物議を醸すこともありました。今季も『38試合・.167・1本・2打点』と控え要員から抜け出せておらず、いつになったら使いものになるのかといら立っているファンも少なくありませんが、今回の一件でさらに評価を落としたようです」(野球ライター) ソフトバンクの外野は柳田悠岐、近藤健介、周東佑京、柳町達と左打者が豊富な一方、右打者はこれといった選手は不在。ただ、その枠に佐藤が名乗りを上げる展開は現状では考えにくいといえそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年06月08日 17時30分
DeNA、“ミスター交流戦”濱口がファームで好投! 打倒パ・リーグへスタンバイOK
ベイスターズの剛球左腕・濱口遥大がファームで奮闘。一軍再昇格へ向け、着々と調子を整えている。 今シーズンは本拠地・横浜スタジアムでの開幕のジャイアンツ戦で先発登板の重責を任されたが、5回4失点でゲームを作れず黒星スタート。次戦のスワローズ戦では5回途中で6失点KOと辛酸をなめた。 4月19日には高校時代以来となる出身地の佐賀で凱旋登板。5回までで7安打を許しながら要所を抑え6回まで2失点で踏ん張るも勝負の7回、フォアボールの後にホームランを浴び、7回4失点で敗戦投手に。一度ファームで調整登板を経て、ゴールデンウィークのスワローズ戦で再昇格するも、今度は3回持たずに4失点KO。ここまで未勝利ですでに4敗を喫し、防御率は8.68と散々な数字が並んでいる。 現在はファームで調整中だ。5月31日には6回2失点ながらも四死球0、奪三振7と久々の好投を披露。6月7日の横須賀で行われた日本ハム戦では6回を無失点、三振も8個奪って勝利投手となり、防御率も1点台まで下げることに成功した。 一軍では交流戦当初好調な戦いを続け、一時期は首位に立つ勢いになっていたが、今週に入ると急に失速。現在3連敗で首位・タイガースとの差は6.5に開くとともに、3位のカープにも1.5ゲーム差と迫られているのが現状となっている。 この窮地に、交流戦通算14試合で7勝1敗、ルーキーイヤーの日本シリーズで、王者ホークスに対しあわやノーヒットノーランの快投を見せるなど、パ・リーグ相手に無類の強さを誇る濱口の復調はこの上ない好材料。 斎藤隆チーフ投手コーチも「彼はセ・リーグの中においてもかなり特殊なピッチングスタイル。バッターはタイミングを取る難しさを感じている」と認める稀有な存在。昨年はローテーションの一角として8勝をマークした実力を持つ左腕は、交流戦の秘密兵器として虎視眈々と再浮上を狙っている。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2023年06月08日 16時30分
ロッテ吉井監督、ヤクルト戦後漏らした本音が話題 中止・延長続き悲鳴? 得意の投手運用に問題発生か
ロッテの球団公式YouTubeチャンネルが7日に投稿した動画に、吉井理人監督が登場。動画内での発言が話題となっている。 動画では「6-0」で勝利した7日・ヤクルト戦後の吉井監督に密着。同監督は試合後のハイタッチ、監督インタビューなどを終え監督室に戻った後、試合前まで続いていた5連敗(1分挟む)中の心境などを話した。 注目が集まったのは、動画スタッフから「特に甲子園で延長12回裏だった昨日の試合、雨の中の試合とかは肉体的にはキツかったんじゃないですか?」と聞かれた際の発言。ロッテは前カードの阪神戦で雨天中止1試合(2日、振替試合は5日)、延長戦2試合(3、5日/3日は延長11回敗戦、5日は延長12回引き分け)と日程面でかなりバタついたが、吉井監督は「甲子園の2つの延長はやっぱり想定外だった」と即答した。 同監督は続けて「ブルペン陣は本当に使える投手が、ホーム帰って来てからの6連戦も少ないし、なかなか展開的にも難しい」、「昨日(6日・ヤクルト戦)もそうだったんですけども、先発投手(美馬学/6.1回4失点)が頑張ってほしいなと思っていたところ、余分に坂本(光士郎/0.2回無失点)と岩下(大輝/1回2失点)を連投させてしまったので。苦しいは苦しい」とコメント。阪神3連戦では延べ14名のリリーフ起用をしいられたこともあり、ブルペンのやりくりが苦しくなっていると語った。 >>巨人・鈴木、死球打者への牽制球にファン激怒「許せない」 ロッテ戦終盤の一場面が物議、敵ベンチに問題アリと指摘も<< 吉井監督の発言を受け、ネット上には「延長でかなりダメージ負ってて気の毒だな」、「勝つための継投策で首が締まるのは不憫としかいえない」、「元々中止も延長も多いのに不運すぎる」、「あの吉井監督がため息つくぐらいだから相当マズいのでは」といった同調の声が寄せられた。 今季のロッテは7日終了時点で中止が5試合(パ最多)、延長戦が8試合(同)と、投手運用が難しくなる機会が多くなっている。吉井監督は3月のWBCを制した侍ジャパンで投手コーチを務めるなど投手育成・運用には定評があるが、その手腕をもってしても現状は厳しいようだ。 「ロッテ対阪神戦は雨天中止の振替として予備日の6日に実施された試合が、今季最長となる5時間7分の死闘に。その影響で翌7日にロッテは兵庫から千葉、阪神は仙台へ移動しそのまま試合という強行日程となりました。移動疲れもあったのか両チームはどちらも試合に敗れましたが、お互いに延長戦のダメージをどのように緩和していくのかが今後の戦いを左右するのでは」(野球ライター) 7日のロッテは先発・メルセデスが7回無失点とイニングを稼いだこともあり、リリーフの登板は2名(西村天裕、横山陸人)でとどまっている。こうした試合が続いていけば、吉井監督の采配も楽になっていきそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について千葉ロッテマリーンズの公式Twitterよりhttps://ryoutube.com/@chibalotte
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侍ジャパン・ヌートバー、決着直後が話題 サヨナラ生還の周東をスルー? WBCメキシコ戦に興奮「クレイジーな試合」
2023年03月22日 12時35分
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瑞希が坂崎ユカを破り初のプリプリ王座奪取!「ユカッチに勝ったことはすごく自信になる」
2023年03月22日 11時30分
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ジェイク・リーが全日本三冠ヘビー級王座に続いてGHCヘビー級王座奪取でグランドスラム王手!「今日から俺がノアの舵を取る」
2023年03月22日 11時10分
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スポーツ
WBC実況中のVtuber「頭か身体に投げちゃえば」ツイートで炎上「野球見るのやめろ」怒りの声相次ぐ
2023年03月22日 10時50分
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スポーツ
大谷翔平、WBCの裏で残留交渉が進行中? 球団側は“起用法縛り”も一部緩和か
2023年03月22日 10時40分
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WBC、勝利直後にまさかの退場! プエルトリコを襲った悲劇は日本でも、西武コーチの両足負傷に監督失笑?
2023年03月21日 11時00分
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スポーツ
大相撲、高安戦後の映像に「これ誤審では」と指摘 平戸海のつま先が返っていた? 物言いナシにも不満相次ぐ
2023年03月20日 21時30分
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スポーツ
大相撲、碧山の執拗な攻めに「怪我させる気か」と批判 顔面突っ張り連発が物議、対戦相手も「やだなあ」と苦笑い
2023年03月20日 20時30分
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スポーツ
新庄監督「打たれてもいいから…」WBC伊藤大海投手への助言明かす 開幕ロケットスタートも宣言
2023年03月20日 20時00分
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スポーツ
DeNA・林、“番長野球”の理想を体現? 積極性溢れるドラ3ルーキーが吹き込ませる新風
2023年03月20日 18時30分
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スポーツ
アジャコングが荒井優希に完勝も「まさかこんなに追い込まれるとは思わなかった」と再戦を熱望!
2023年03月20日 17時30分
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スポーツ
楽天・辰己、中日戦の“空振りボール判定”に「全然振ってない」 試合後のSNS投稿が話題、批判受けた球審を擁護?
2023年03月20日 15時30分
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『サンモニ』関口宏、WBCイタリア戦振り返り“強制終了”提案 中畑清氏が猛抗議「活躍したやつもいるんですよ」
2023年03月20日 11時45分
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SANADAが内藤哲也破りロスインゴ離脱、タイチらと電撃合体「ここのリングでトップを獲って、景色を変えてやるよ」
2023年03月20日 11時30分
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SPEED今井絵理子参院議員が川松真一朗都議のタイトル挑戦応援を約束「新しい扉を開いていただけるよう期待」
2023年03月20日 11時10分
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大谷翔平、WBC準決勝以降は二刀流封印? 同僚左腕攻略へ向け打者に専念か
2023年03月20日 11時00分
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WBC韓国戦で大バッシングの“離塁アウト”、日本でも起きていた? 監督をあ然とさせたソフトB選手の痛恨ミス
2023年03月19日 11時00分
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WBC、背中に死球で大騒動に!“マナー違反”のバント安打にメキシコが報復、日韓戦も間一髪だった?
2023年03月18日 11時00分
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スポーツ
WBC、次回大会は地上波での無料視聴なし? 高視聴率を記録も放送局は大赤字か
2023年03月18日 07時00分