スポーツ
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スポーツ 2023年06月20日 11時00分
中日・立浪監督、トレード獲得の宇佐見は即スタメン? 次のテコ入れ策はコーチの配置転換か
セ・パ交流戦後の中日の動きは、交換トレードだけか? 6月19日正午前、中日、日本ハム両球団から「2対2」の交換トレードの成立が発表された。 「中日側から申し込みがあったんです。日本ハム側が希望する選手と、中日側が放出できる選手が食い違っていて、それで複数トレードになりました」(球界関係者) 中日は捕手の郡司裕也、中継ぎ投手の山本拓実を放出し、日本ハムから捕手・宇佐見真吾とリリーバー・斎藤綱記を獲った。 >>日本ハム、中日で燻る郡司をトレード獲得したワケ 「使い方雑過ぎ」成立直前の不可解起用にも影響?<< 「若い捕手」を出して、「年長捕手」を獲るということは、14日の千葉ロッテ戦で右手大菱形骨を骨折した正捕手・木下拓哉の離脱が影響してのことだろう。 「昨年12月、一度は放出した加藤匠馬を千葉ロッテから呼び戻しました(無償トレード)。その加藤は今季10試合にしか出場していません」(名古屋在住記者) 木下の一軍登録が抹消されたのは、15日。代わりに昇格してきたのは20歳の捕手、味谷大誠だった。「この若手捕手を育てていくのかな?」と思われたが、スタメンマスクは石橋康太。代打や途中交代で、加藤か味谷が使われるだけだった。 立浪和義監督の眼には石橋たちが物足りないと映ったのだろう。宇佐見がチームに合流したら、「即スタメン」での起用も予想されている。 このタイミングでの交換トレードについて、コーチ経験を持つプロ野球解説者がこう説明する。 「シーズン途中でのトレードにはリスクも伴います。特に捕手の場合はチームのサインを全て知っているので、捕手を放出する場合は、サインを変更しなければなりません。交流戦が終わったタイミングなら、セ・リーグ球団とパ・リーグ球団の真剣勝負は日本シリーズまでありません」 「サイン流出阻止」を理由に、交換トレードを模索している球団がほかにもあるそうだが、中日が「動く」のは、今回のトレードだけだろうか。 中日は21日に雨天で消化できなかった楽天戦を行うが、交流戦の成績は6勝10敗1分け。トータル23勝39敗1分けで「借金16」。地元名古屋・CBCテレビの人気アナウンサーが「デッドラインは借金15」と話したのを契機に、立浪監督の休養説が一部で囁かれるようになった。 調べてみたが、「借金15」は確かにアヤシイのだ。2016年、谷繁元信監督の途中休養が発表されたときの借金は「15」で、前任の与田剛監督も21年シーズン、133試合目で「借金15」に到達し、最終的には「16」でユニフォームを脱いでいる。 「立浪監督はファン、地元の協賛企業が待ちに待って誕生した指揮官です。途中休養は考えにくい」(前出・球界関係者) 立浪体制を支持する声も多く聞かれたが…。 だとすれば、コーチの配置換えか、第2、第3のトレード補強がされるのだろうか。 日本ハムに交換トレードを申し込んだのは直接対決の真っ只中(16~18日)だったともいう。3連敗を喫した相手に頭を下げていたとすれば、立浪監督がゴミ箱を蹴飛ばした気持ちも分からないではない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年06月19日 20時30分
日本ハム、中日で燻る郡司をトレード獲得したワケ 「使い方雑過ぎ」成立直前の不可解起用にも影響?
2020年のプロ入りから中日でプレーし、昨季までに「73試合・.202・0本・7打点」といった通算成績を残しているプロ4年目・25歳の捕手・郡司裕也。19日、日本ハムへのトレード移籍が成立したと中日が発表した。 中日球団公式サイトはこの日、「本日(6月19日)、中日ドラゴンズ 山本拓実投手、郡司裕也選手と、北海道日本ハムファイターズ 齋藤綱記投手、宇佐見真吾選手のトレードが成立しましたのでお知らせいたします」と郡司が絡んだ2対2の交換トレードが成立したことを発表。また、「ドラゴンズでは結果が出せずに申し訳ない気持ちでいます。結果を出すことができませんでしたが、このトレードをきっかけに新天地で、心機一転頑張ります」といった郡司のコメントも掲載されている。 郡司は昨季本職の捕手以外に外野や一塁でも起用され、自己最多となる33試合に出場。ただ、今季は開幕一軍入りこそ果たすも、ここまでの出場試合数はわずか1試合とほとんど出番がない状態が続いていた。 >>清原和博氏、解説中にビシエドを嘲笑?「馬鹿にしてるのか」と批判、中日戦終盤の言動が物議<< 郡司のトレード発表を受け、ネット上には「郡司ハムにトレードってマジかよ」、「二軍では好調だったからそれを買われたのかな」、「じゃあ先週の謎抹消は放出の前兆だったってことか?」、「使い方が雑過ぎると思ってたらこういう展開になるとは…」といった驚きの声が上がった。 「郡司は二軍で『29試合・.289・2本・10打点』と打撃好調だった5月31日に約1か月半ぶりに一軍に昇格。当初は代打、守備固めなど控え要員として起用されていくものとみられていました。ところが、郡司は6月4日・オリックス戦で代打起用された以外に出場機会がないまま、同月12日に再度二軍降格に。ファンの間では起用法がおかしいのではと物議を醸していました。そこから1週間後にトレードが発表されたわけですが、郡司の不可解な昇降格は水面下で進んでいたトレード話が影響していた可能性も低くはなさそうです。一軍首脳陣は昇格当初こそ郡司を普通に起用予定だったものの、トレード話が舞い込んできたことを踏まえ、故障リスクを回避するためにわずかな出場機会しか与えなかったといった線も考えられるのでは」(野球ライター) 今季の中日は正捕手・木下拓哉が右手骨折により6月15日に登録抹消となっており、穴を埋めるために経験豊富な捕手の補強が急務。一方、日本ハムは打撃が計算できる捕手がA.マルティネスぐらいしか見当たらないため、打力のある捕手を加えて層を厚くしたい状況だった。このこともあり、キャリアは浅いが打力はある郡司に日本ハム側は白羽の矢を立て、中日も通算300試合出場を記録している宇佐見を魅力的な人材と判断したようだ。 日本ハムは昨オフ中日を自由契約となり移籍してきたA.マルティネスが、19日試合前時点で「54試合・.256・9本・24打点」と躍動している。郡司もこの元同僚に続いて一軍定着を果たすことはできるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について中日ドラゴンズの公式サイトよりhttps://dragons.jp/
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スポーツ 2023年06月19日 18時30分
ソフトB・牧原、ストライク判定にブチギレ? 球審に詰め寄りしゃがんで抗議、阪神戦先制機での態度に驚きの声
18日に行われ、ソフトバンクが「9-0」で勝利した阪神戦。「2番・二塁」で先発したプロ13年目・30歳の牧原大成が見せた態度が話題となっている。 注目が集まったのは、両チーム無得点で迎えた7回表1死一、三塁でのこと。打席の牧原は、阪神3番手・加治屋蓮が初球に投じたストレートを見送る。この球はコースがベース板の右側だった一方、高さは牧原の膝元付近と際どかったが、球審はゾーン内と判断しストライクをコールした。 ただ、牧原は完全なボール球と思っていたようで、コール直後に右手を差し出しながら球審に詰め寄ると、球が低かったとアピールするためかその場にしゃがみ込むなど強い不満をにじませる。ただ、球審は牧原の左腕に右手を当ててなだめつつも判定は覆さなかった。 牧原は球審に対しそれ以上のアクションを起こさなかったが、打席に戻る前に右手を腰に当てながらバックスクリーン方向を見つめた後、口を結びながら首を小さく横に振る。この打席は均衡を破る先制点がかかる大事な場面だっただけに、判定内容をなかなか受け入れられなかったようだ。 >>阪神・浜地の逆転被弾に「悪夢が蘇る」ソフトBファンからも悲鳴! 山口に屈した昨季最終戦は未だにトラウマ?<< 牧原の態度に、ネット上では「今の牧原判定不服が露骨だったな」、「誰がどう見てもボールって球でもなかったけどなあ」、「球審の対応は冷静だったけど、人によっては退場もあり得たのでは」といった驚きの声が寄せられた。 7回表の牧原はこの後、カウント「1-2」からの5球目を捉え左中間を破る先制タイムリーを放つ。ただ、本人は判定への不満が収まっていなかったのか、二塁到達後に三塁側の自軍ベンチに向かって手をたたきながらも表情を崩していなかった。 ソフトバンクは牧原の先制打をきっかけにこの回一挙5得点。さらに8、9回も2点ずつ奪い最終的には大勝を収めている。判定不服を見せながらも放った一打が打線爆発の呼び水になった形だが、仮に集中力を欠いたまま凡退していた場合は違った試合展開になっていた可能性も決してゼロではなさそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年06月19日 17時50分
DeNA・森原、キラリと光るベテランの味! 移籍2年目の右腕が支えるブルペン陣の一角
「めちゃくちゃ景色いいです!」18日のマリーンズ戦の試合後、横浜スタジアムで初めてお立ち台に立った森原康平は、ややはにかみながら青く染まったスタンドに向かって声を張った。 負ければ球団初の交流戦優勝が遠のく落とせない一戦。スコアは1-1の同点、相手は“令和の怪物”佐々木朗希としびれるシチュエーションの6回に登板した森原は、マリーンズの2番から始まるシビアな打順と対峙。しかし臆することなく最速150キロのストレートと、低めのフォークのコンビネーションで、打者3人とも力ないフライに切って取るナイスピッチングを披露した。 その裏に味方打線が佐々木を陥落させ、森原に今シーズン2勝目が転がり込んできた。 昨年期間ギリギリの7月28日にトレードで移籍後、疲弊気味のリリーフ陣を助ける役割を期待されベイスターズにやってきたが、順風満帆にはいかなかった。猛暑の8月下旬に新型コロナウイルスに感染。9月中旬には実戦復帰し結果は残したが、本人が納得しない内容で昨シーズンの幕は閉じた。 今シーズンは開幕から一軍キップを手にすると、リリーフとして安定したピッチングを続けていたが、5月31日の仙台での試合前、ストレッチ中に防御ネットが森原の背中を直撃。思わぬアクシデントで一旦登録抹消の憂き目に遭ったが、17日に復帰すると1イニングをピシャリと締め周囲を安心させた。 そんな経緯もあり「ちょっとアクシデントもあったんで、一旦チームを離れた時間もあったんですけど、トレーナーさんとかにすごいよくしてもらったんで、何とかここからまた戦力になれるようにという思いで必死に準備をしておりました」とヒーローインタビューの言葉につながった。 2019年には64試合登板で防御率1.97と活躍し、通算196試合登板の実績十分の右腕は今年で7年目。今季は5月14日を除く12試合で無失点と抜群の数字を見せている。「ピッチャー陣も一人一人、一球一球、魂込めてやれてると思います」と言葉に力を込めた31歳の存在が、チームにとって日に日に大きくなっている。 写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2023年06月19日 16時45分
佐々木朗希、宮崎からの被弾に呆然? マウンド上で首振り苦笑、打者も試合後に手ごたえナシと本音漏らす
18日に行われ、ロッテが「1-6」で敗れたDeNA戦。先発を務めたプロ4年目・21歳の佐々木朗希が見せた表情が話題となっている。 注目が集まったのは、「1-1」と両チームの6回裏でのこと。この回佐々木は先頭・関根大気のヒットから無死二塁のピンチを招くと、2死後に牧秀悟に左中間を破るタイムリー三塁打を打たれ勝ち越しを許す。さらに、続く宮崎敏郎には外角高めに投じた159キロのストレートを払うようにスイングされ、右翼ポール際最前列に飛び込む13号2ランにされた。 中継では宮崎の打球がスタンドに飛び込んだ直後に佐々木の表情がアップで映ったが、佐々木は苦笑いを浮かべながら「いやいや」と言わんばかりに首を左右に振る。また、宮崎がホームに帰ってきた後に再度映った際にも、口を少し開けて呆然としたような表情を浮かべていた。 >>ロッテ・佐々木朗希、WBCで激変?「これだけ頼れる投手いない」首脳陣も感心、“投手4冠”の裏でメンタルが進化か<< 佐々木の表情を受け、ネット上には「佐々木が明らかに納得いってない顔してる」、「あれが入るとは思わなくてドン引きしてる感じに見えるな」、「ちょこんと合わせたような打球がスタンドイン、これで失点はさすがにキツいわ」といった同情の声が上がった。 「18日の試合が行われた横浜スタジアムは、両翼の広さが94メートル。これは全12球団の本拠地球場の中で最も狭い数字となっています。宮崎の本塁打は94メートルをギリギリ超えたあたりの地点に着弾していますが、他球場ではフェンス直撃、あるいは右飛でもおかしくないような当たりだっただけに佐々木も面食らった部分は大きかったのでは」(野球ライター) 被弾に納得いかない様子だった佐々木だが、打った側の宮崎も試合後のヒーローインタビューの中で手ごたえはなかったと口にしている。インタビュアーから今季被本塁打ゼロだった佐々木から2ランを放った感想を聞かれた宮崎は、「いや、完全に風です」、「風なので…まぐれです」と風が打球を押してくれたおかげと苦笑交じりに振り返っている。 宮崎の2ランを含め6回に3点を失った佐々木はこの回限りで降板。「6回4失点・被安打6・四球1」と今季ワーストの失点で2敗目を喫し、チームもパ・リーグ首位から陥落している。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年06月19日 11時40分
『サンモニ』関口宏に中畑清氏も抗議「言い方がおかしい」 藤浪に「また勝てた」発言で物議
18日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、元横浜DeNAベイスターズ監督の中畑清氏が、司会の関口宏の発言を注意する場面があった。 中畑氏と元中日ドラゴンズ監督の落合博満氏が出演し、プロ野球交流戦などを語った後、話題はメジャーリーグに。ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平やニューヨーク・メッツの千賀滉大、ボストン・レッドソックスの吉田正尚ら日本人メジャーリーガーが活躍するVTRが放送された。 その後、関口が日本人メジャーリーガーの名前と成績が記載されたフリップを出し、オークランド・アスレチックスの藤浪晋太郎を指差しながら、「藤浪さんは、また勝てたの?」とつぶやく。中畑氏は笑いながら、「言い方がおかしいですよ」と指摘した。 >>『サンモニ』関口宏、大谷翔平の野球は「ベーブ・ルースの時代とは違う」比較報道を疑問視し物議<< 指摘に「なんで?」と笑った関口は、藤浪の防御率10.80を指さしながら、「防御率は10まで下がってきましたよ?」とポツリ。中畑氏は苦笑いで下を向いた後、「でも、ボールも変わってきましたよね」と解説。関口が「え、どういうこと?」と質問すると、「良い時の状態になっている感じがする。今の1イニングを抑えた感じを見るとね」と藤浪をフォローする。 ところが、関口は「アスレチック(発言のまま)ってのは弱いから、3勝でもチームトップだと言うんだから。クビにはならないですかね?」とコメント。中畑氏は下を向いてコメントをせず、落合氏が「わかりませんよ、アメリカの場合は」との見解を示した。 関口の藤浪に対する発言に、一部視聴者からは「相変わらず失礼」「もっと言い方を考えてほしい」「バカにしているように思える」などの声が。一方で、「言われても仕方がない成績」「これが平常運転」という意見も出ていた。 中畑氏は出演時に、たびたび関口の進行に冗談めかしながらも苦言を呈している。4月16日には好調の横浜DeNAベイスターズに触れず、パ・リーグの話題に移そうとした関口に、「DeNAも良い」と取り上げるよう“待った”をかけたほか、3月19日にもWBC日本対イタリア戦のVTRを途中で打ち切ろうとした関口に、「この後も良いのがあるんですけどね。イタリア戦で活躍したやつもいるんですよ」と厳しい表情で指摘した。 明るいキャラクターの中畑氏だけに、不穏なムードにはなっていないものの、毎月のように進行について苦言を呈されている関口。中畑氏のやんわりとした苦言を、どう捉えているのだろうか。
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スポーツ 2023年06月19日 11時00分
阪神、交流戦明け早々に首位陥落? 岡田監督は不振続くノイジーに激怒か
ペナントレースは6月23日から再開される。阪神は2位・DeNAとの3連戦となる。セ・パ交流戦が始まる前、両チームのゲーム差は「6.0」だった。それが「2.0」(注・DeNAは19日に北海道日本ハム戦があり、その結果次第で変動あり)に縮まっての直接対決である。阪神が首位の座を明け渡す可能性が出てきた。 「阪神の救援陣がガタガタです。ある程度は予想できましたが」(プロ野球解説者) 「予想できた」と言うのは、日程の問題があったためだ。 6月2日の千葉ロッテ戦が雨天中止となり、代替日だった同5日の月曜日に試合が組み込まれた。そのため、3日から9連戦のタイトスケジュールとなり、そのしわ寄せが救援陣に出た。守護神・湯浅京己が三度の救援失敗、代役で9回のマウンドに送られた岩崎優も17日のソフトバンク戦で炎上…。救援陣が打ち込まれて逆転される試合が続いていた。 >>阪神・湯浅、オリックス戦終盤の態度に批判「負けた雰囲気出すな」 勝ち越し被弾に膝つきガックリ、岡田監督は愛想尽かしたか<< セ・パ交流戦を7勝10敗1分け、最後のソフトバンク戦も「0対9」で落とした岡田彰布監督は、その試合後、「借金3はよう行った。御の字」と強がったが、目は釣り上がっていた。 「5月が出来過ぎの分、何かこうなあ、そんな上手く行かんねんから野球って。ちょうどその反動が交流戦に。オレは借金3つでよう行ったと思うよ。はっきり言うて、もっと負けてるよ、普通やったら。リリーフも調子悪いもんおるからなあ」 戦況を語る際、グチ半分になる時は本当に「怒っている」のだ。 関西で活躍する前出のプロ野球解説者がこう続ける。 「前日17日の同カードで負けた時点で、交流戦の負け越しが決定しました。18日の交流戦最終ゲームは試合前から元気がなかった」 こうした状況を立て直すのは難しい。 「二軍再調整となった湯浅ですが、ノースローで調整する日もありました。ということは、早期の一軍復帰はないと思います」(在阪メディア) 心配なのは、救援陣だけではない。 交流戦ラストゲームのスターティングオーダーにノイジーの名前がなかった。7回からの途中出場だったが、調べてみたら、ノイジーの交流戦の成績は、57打数8安打、打率1割4分。トータル2割3分7厘、交流戦前は2割6分6厘だったから、「下降ぎみだった打率がさらに悪化した」と言っていい。 「前川右京が活躍してくれたのがせめてもの救い」(前出・プロ野球解説者) 交流戦全18試合のチーム打率は2割1分、12球団ワーストだ。 この打撃陣の不振についても、岡田監督は「そらもう、しゃあない。雨とか」と多くを語ろうとしなかったが、疲労が投打の歯車を狂わせたのは間違いないようだ。 ペナントレースが再開されるのは、23日。「4日の休養日」で選手は体調を整えてくると思われるが、やはり、ノイジーが復調しないと厳しい。岡田監督は1日の埼玉西武戦後、「打てへんなら、使わへんよ」と、改めて外野手は打撃優先で起用する旨も語っていた。ノイジーのことを指して語ったのである。 日本の投手に慣れ始めたころ、パ・リーグの投手と対戦する交流戦がまたノイジーを不振に陥れた。最大の誤算は「繋ぎの3番」の低迷だったのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年06月18日 11時00分
巨人・ウォーカー、今が絶好の“売り時”か 投手テコ入れに効果大、トレード先は西武が狙い目?
3月末の開幕から約2か月半が経過した今年のプロ野球。阪神がセ・リーグ首位を走る中、3位・巨人が徐々に調子を上げてきている。 今季の巨人は開幕直後は投打がかみ合わない試合が続き、4月末までは5位と最下位を行ったり来たり。5月も中旬ごろまでは5位が続いていたが、同月30日から始まった交流戦では「9勝5敗」(6月15日試合前時点/首位タイ)と白星を先行させ、リーグ順位も3位まで上げてきている。 現在の巨人はチーム防御率(3.83)、救援防御率(4.32)がリーグ最下位、先発防御率が5位と投手陣が不調の一方、打線はチーム打率(.256)が2位、得点数(238得点)、本塁打数(72本)がリーグ1位と好調。ただ、野手陣の中には一定の結果を残しながらも起用法が安定していない選手がいる。その1人が来日2年目・31歳のウォーカーだ。 >>巨人・鈴木、死球打者への牽制球にファン激怒「許せない」 ロッテ戦終盤の一場面が物議、敵ベンチに問題アリと指摘も<< 2021年オフに巨人入りした外野手のウォーカーだが、翌2022年はセ外野手ではワーストタイの5失策を喫するなど深刻な守備難を露呈。ただ、打撃では規定未到達ながら「124試合(うち先発102試合)・.271・23本・52打点」と好成績をマーク。同年オフに年俸1億円(推定)の2年契約を結び、迎えた今季はさらなる飛躍が期待された。 ところが、今季はここまで「37試合(うち先発17試合)・.295・6本・18打点」と、打撃成績は上々ながらスタメン機会が減少。梶谷隆幸、秋広優人ら昨季は一軍にいなかった面々の存在もあり、起用法が流動的になっている状況だ。 打席では相応の結果を残しているだけに、ウォーカーの現状について巨人ファンの間では「使われ方がもったいない」、「もう少しスタメン起用すべきでは」という声が少なくない。一方、中には「逆に他球団には売り時ともいえる」、「トレードの駒にして投手獲る方がいいのでは」とトレードを推す意見もある。 球界ではチーム内情報の流出リスクなどを考慮し、トレードは別リーグ同士で行われることが多い。ウォーカーもトレードするならパ球団相手が現実的だが、今季のパで一定の結果を出している助っ人野手は日本ハム・マルティネス(51試合・.261・8本・20打点)のみ。その他は一発こそあるものの確実性に欠ける、もしくは一発すらさほど打てていない選手がほとんどだ。 また、パはセと違いDH制度が採用されているため、ウォーカーの守備難もさほど大きな問題にはならない。パ球団相手の“市場価値”は非常に高いことは明白で、仮にウォーカーをトレードの駒に使う場合は相応の見返りを求めることも十分可能だろう。 「パの現状を考えると巨人はどの球団とも交渉が可能といえますが、中でもパ最下位の西武は狙い目といえます。西武は今季5月上旬、主砲・山川穂高に知人女性へのわいせつ致傷疑惑が浮上。同月下旬には強制性交の疑いで書類送検されてもいますが、この間山川は登録抹消状態が続いており、その影響もあり一軍は得点数(162得点)がリーグ最下位に沈んでいます。巨人としては打線テコ入れが急務となっている西武にウォーカーをチラつかせれば、交渉次第では主戦級投手を2名獲得できる可能性も決してゼロではないのでは」(野球ライター) 首位・阪神との6.5ゲーム差、2位・DeNAとの3ゲーム差を縮める上では、投手陣の立て直しは必須といえる巨人。7月31日までとなるトレード可能期間内に、ウォーカーを使っての投手補強に乗り出すことは果たしてあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年06月17日 11時00分
オールスター投票、阪神のトップ独占を他球団ファンも望むワケ 最大のネックは不振続く梅野?
5月19日から受付がスタートしている今年のプロ野球オールスターファン投票。6月16日試合前時点でセ・リーグ首位(37勝22敗2分)に立つ阪神勢の勢いが止まらない。 16日の中間発表時点では、パはオリックスが4部門(中継ぎ・捕手・一塁手・三塁手)、ソフトバンクが3部門(抑え・外野・DH)、西武(二塁手・遊撃)が2部門、ロッテ(先発)が1部門で所属選手が得票数トップに立っている。一方、セは阪神が15日時点で全9部門8部門で得票数トップを独占していた上、16日には残る1部門だった捕手も梅野隆太郎(27万2911票)が巨人・大城卓三(26万9914票)を逆転している。 今年のファン投票は6月18日に締め切りとなるが、このまま行けば阪神勢が全9部門のトップを独占する前代未聞の事態となる。チームが現在首位を走っていることから、ファンの関心も高くなっていることが、得票数が伸びる一つの要因になっているのだろう。 阪神勢独占の実現に向けては大城と競り合っている梅野が1位を守れるかが最大のカギとなるが、現状に不満を募らせているファンも多いようだ。 今季の梅野は主戦捕手として41試合に出場しているが、打撃成績は「.183・1本・11打点」と今ひとつ。4月23日・中日戦では「4打数無安打・1三振・1併殺」と全く打てなかったことにいら立った一部ファンが、梅野のインスタ投稿のコメント欄に「このクソ野郎!」などと心無いコメントを書き込んだことも物議を醸した。 >>阪神・梅野のSNSに誹謗中傷相次ぎファン激怒「全員訴えられろ」中日戦4タコに我慢ならず? NPBの忠告も届かず<< 一方、梅野が追っている大城は「57試合・.264・9本・26打点」とここまで打率はセ捕手2位、本塁打・打点はセ捕手1位の数字をマークしており、成績だけを考えれば大城に票が集まることが自然といえる、ただ、梅野にも正捕手として首位チームを支えていること、トップなら阪神独占が実現することなど票が流れる理由はあるため、どちらが勝つかは五分五分の状況だ。 複雑な心境を抱えるファンも多い阪神勢の独占状態だが、中には「ファン投票もその他も阪神だらけが好都合」という見方も。オールスターはファン投票の他にも選手間投票、監督推薦、プラスワン投票といった選出方法があるが、選ばれた選手は試合日(今年は7月19、20日)、前後の移動日はオールスターメンバーとして稼働することになる。 一方、選ばれなかった選手はオールスター前後が休みとなるため、コンディション調整などに充てることが可能。そのため、シーズン・優勝争いを考えれば、現在首位の阪神勢にはオールスターで消耗してもらい、その間にひいき球団の選手が回復すれば後半戦を有利に戦えるという考え方もあるようだ。 約1か月続いた投票期間も残りわずかのファン投票。阪神独占が実現するのか、それともどこかの部門で牙城を崩す選手が現れるのか要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年06月16日 20時30分
阪神、高橋手術発表で球団に怒りの声「昨オフ判断は大間違い」 TJ離脱中にまた故障、支配下据え置きへの批判再燃か
2018年のプロ入りから阪神でプレーし、昨季までに「44登板・14勝18敗1ホールド・防御率3.01」といった通算成績を残しているプロ6年目・27歳の高橋遥人。球団が16日に発表した手術情報が物議を醸している。 球団公式サイトは16日、高橋が愛知県内の病院で「左尺骨短縮術」及び「左肩関節鏡視下クリーニング術」を受け、同日に無事退院したと発表。また、「チームが戦っている中で戦力になることが出来ず、ファンのみなさまの期待に応えることが出来ずに、申し訳ない気持ちでいっぱいです。必ずマウンドに戻ってくることが出来るように、あと少しリハビリを頑張ります」という高橋のコメントも掲載されている。 高橋は最速152キロの直球を武器に、2021年には7登板で2完封をマークするなど実力は高く評価されている。一方、左肩コンディション不良(2018,2020)、右脇腹筋挫傷(2021)、上肢コンディション不良(2021)、左肘違和感(2021)、左肘トミー・ジョン手術(2022)と毎年のように故障に見舞われており、今季も昨季受けた手術の影響で離脱中だった。 >>阪神・湯浅、オリックス戦終盤の態度に批判「負けた雰囲気出すな」 勝ち越し被弾に膝つきガックリ、岡田監督は愛想尽かしたか<< 高橋の手術発表を受け、ネット上には「いくらなんでも故障体質すぎるだろ」などと呆れ声が上がったが、中には「やっぱり昨オフの契約判断は大間違いだった」、「球団の判断ミスで枠が1つ無駄になった」、「だから高橋は育成落ちさせろって言ったんだ」、「投げられない選手を支配下に置いとく余裕なんかないのに」といった球団批判も見られた。 「昨年4月にトミー・ジョン手術を受けた高橋はその時点で2022シーズン、2023シーズン前半は絶望で、後半の9、10月に戻ってこられるかどうかという見通しでした。そのため、昨オフに球団が支配下として高橋と契約更改した際には『復帰微妙な選手を支配下に置くな』、『一旦育成落ちさせて、回復良好なら支配下切り替えではダメなのか』といった反対意見も少なからず上がっていました。球団は高橋以前にTJ手術を受けた才木浩人(2020年11月に手術、2022年2月に実戦復帰)、島本浩也(2020年11月に手術、2022年5月に実戦復帰)といった投手の前例を踏まえ、高橋も秋口には復帰できるだろうと判断したのでしょうが、全治不明とも報じられている今回の手術を受けファンの間では批判が再燃しているようです。球団は才木、島本の2名については2021~2022年途中まで育成契約に切り替えていたのですが…」(野球ライター) 阪神は現在支配下枠に68名を擁しており、上限の70名までは残り2枠。ただ、球界では1枠は緊急補強用に確保しておくことが一般的なため、実質的には残り1枠といえるが、今後球団の編成に悪影響が及ぶリスクも低くはなさそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について阪神タイガースの公式サイトよりhttps://hanshintigers.jp/
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ガンジョのメインを締めたYuuRIの前にJTO王者の稲葉ともかが登場「生半可な気持ちで来ると痛い目見るよ」
2023年04月03日 11時10分
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WBCのおかげで〝復権〟しそうなプロ野球中継 日テレの巨人戦は復活する?
2023年04月02日 17時00分
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中日・ロドリゲスの亡命騒動、3年後のWBCにも影響? 巨額賠償だけじゃない、他球団も巻き込む最悪のシナリオは
2023年04月02日 11時00分
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関脇・霧馬山、次場所の大関とりにファンから不満?「状況分かってるのか」審判部長は直近2場所評価も異論相次ぐ
2023年04月01日 11時00分
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スポーツ
ソフトB・ガンケルがまさかの“トリプルエラー”!「舐めてんのか」二軍戦での拙守に呆れ声、阪神時代からの悪癖は治らず?
2023年03月31日 20時30分
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スポーツ
春のセンバツ甲子園、広陵戦終盤に誤審?「どこがストライクだ!」直後に試合展開激変、球審の三振判定にファン激怒
2023年03月31日 19時30分
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スポーツ
楽天・辰己、日本ハム戦中盤の返球に「怠慢プレーだ」と批判 不要な進塁招いたと問題視されたワケ
2023年03月31日 15時30分
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スポーツ
中日・立浪監督、亡命騒動前からロドリゲスに激怒? メジャー複数球団が先発候補として獲得乗り出すか
2023年03月31日 11時00分
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スポーツ
侍ジャパン・山本、WBC登板ナシの山崎に「黙れマイアミ旅行」と暴言? オリックス復帰後初練習中の大イジリが話題
2023年03月30日 19時50分
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スポーツ
侍ジャパン・大谷翔平の決勝マウンド“真相”やヌートバーの号泣インタビューまで、WBCを総特集!『Number』が異例の発売前重版
2023年03月30日 18時15分
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スポーツ
DeNA、復活の平良が開幕ローテゲット! 2年ぶりの一軍マウンド、古巣相手に存在感見せるか
2023年03月30日 17時40分
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侍ジャパン・松井、WBC帰還後に大問題発生?「しんどすぎてヤバい」マー君に明かした深刻な現状に心配相次ぐ
2023年03月30日 14時05分
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スポーツ
スターライト・キッドが新パートナーの存在を示唆「4月3日に記者会見で私はパートナーお披露目してやりたい」
2023年03月30日 11時30分
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スポーツ
日本ハム・清宮、今季のホームラン急増は確実? 新球場に潜む“罠”への対応にも注目集まる
2023年03月30日 11時10分
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スポーツ
楽天・ギッテンスの故障に「いい加減にしろ」呆れ声 一軍デビュー即負傷、昨季から離脱止まらずファン失望
2023年03月29日 19時30分
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侍ジャパン栗山監督「上から目線の言葉は使いません」WBC優勝の反響受け『栗山ノート』緊急重版! 選手との向き合い方など明かす
2023年03月29日 18時15分
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ジェイク・リーが中嶋勝彦とのGHC防衛戦を前に「中嶋選手は昔ながらのプロレスラーの強さと今現在のプロレスラーの上手さ強さがある」
2023年03月29日 17時30分
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ソフトB・モイネロ、WBCから帰還せず退団の可能性? キューバ代表同僚が亡命で心配相次ぐ「後追いなら終戦」
2023年03月29日 15時30分
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IWGP女子王者メルセデス・モネの首を狙う3人の挑戦者も「勘違いしないで。あなたたちは、IWGP女子王者ではないのよ」
2023年03月29日 11時30分