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高速バスで横行する相席キャンセル 「座席が狭いことが問題」「異性が隣に来ると気を遣う」などの不満影響か

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高速バスの座席

安価な長距離移動の方法として人気のある「高速バス」。この高速バスの予約システムについて「見直す時期に来ているのでは」との声が上がっている。

現在、社会問題になっている予約システムに「相席キャンセル」がある。これは、バスに設置されている隣の席に人が座らない(相席)ように対策することで、あえて二席分の席を予約し後日、一席分キャンセルするというものだ。隣に人がいないため、一人で余裕を持って座れることになる。

この「相席キャンセル」は以前から高速バス利用者の間で密かに広まっていた「裏技」であったが、近年は増加傾向にあるといい、現状の法律にも問題がないことからバス会社は頭を悩ませているという。

国土交通省の標準運送約款は、高速バスのキャンセル料を「乗車日の12日前までは110円以内」と規定。9~11日前は最大で運賃の20%、2~8日前は30%で、乗車日が近づくほど上限が高くなり、発車予定時刻まで2時間になれば最大100%としている。

4日に放送されたラジオ番組のニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」にコメンテーターとして出演した経済評論家の森永康平氏によると「ルールは守っているがマナーとしてはどうなの? という感じ」と相席キャンセルについて具体的な法整備ができていないことを指摘。その上で、「解決方法はキャンセル料を高く設定する」「バス側が2席を売り出すなどの対策が必要」などの提案をした。

SNSでは高速バスの相席キャンセルについては「座席が狭いのが問題なのでは?」「異性が隣に来ると気を遣う」「座席を離して作ることはできないのか?」といった声も少なくない。現在では高価な高速バスには個室が用意してあるほか、安価なバスでも仕切りカーテンが設置してあるなど、消費者のニーズに合わせたサービスを展開している。

ただ、自分の他の客との境界線の設定には苦慮している印象だ。ユーザーとしては、確実な快適さを求めるには、相席キャンセルという裏技に頼るしかないのだろう。

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