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SNSで話題、人材派遣「レンタル怖い人」サービス終了 理由は法的問題か、拡散されすぎか

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レンタル怖い人の公式Xより

「レンタル怖い人」の公式X(旧Twitter)が8月31日、突然サービス終了を発表した。Xには「諸事情により当サービスは終了しました」とあり、理由の詳細についてはわからない。

SNSでは「話題になってから終了までが早すぎて怖い」「拡散され過ぎたか…」「結構いいと思ったのにな~やってほしかったな」といったコメントが寄せられていた。また、「(運営者は)メンタル弱い人やん」「レンタルもっと怖い人出てきたんやろな」などのジョークも多数見られた。

初めて聞く人のために、サービス内容を紹介すると、威圧感のある“見た目の怖い人”を貸し出す人材派遣サービスだ。公式サイトにはスタッフとして、タトゥーや入れ墨を入れた男性が多数掲載されているが、サイトには「怖い人は反社会的勢力(反社)ではない」と説明されている。いじめや不倫などの対人トラブルで話し合いの際に、そうした“見た目の怖い人”が隣にいれば、スムーズに解決するだろうということだ。

「弁護士や探偵に依頼するよりも圧倒的に低価格で確実です」という表記もあるが、威圧を目的に人を雇うのは法的にどうなんだという問題はある。また、相手に威圧感を与えることは、行き過ぎれば犯罪にもつながりかねない危うさもある。30分プランは2万円、3時間プランは5万円となっており、「ほとんどのケースは30分以内に終わります」と書かれているが、その場は解決しても依頼者が後から別のトラブルに巻き込まれることはないのだろうか。

同アカウントの開設は今年8月となっており、現在確認できる初投稿は8月22日。ドメインの登録者情報から退職代行サービスの人が運営者とみられているが、実際はわからない。Xからは「本サービスの公式ホームページには会社概要所在地連絡先などの基本情報や特定商取引法で義務づけられている『特定商取引法に基づく表示』が確認できません」と指摘されていた。

エッセイストの藤井セイラ氏は自身のSNSにこう書いている。

「レンタル怖い人の利用はおすすめできないと考えますが、その上で、ただ隣に『スーツ着たニコニコしているおじさん』を連れていくだけで、まったく対応が変わり、たとえば貸していたお金を返すDV男がいる、というような事実も知ってほしい」

「話し合いに連れていく人は別にこわくなくてもいいんです。男性を連れていくだけで状況が変わるということは(残念ながら)多々あります。女性であるというだけで、こちらをなめてかかる人というのはいるのです」

藤井氏が指摘する通り、相手の属性や見た目で対応が変わるタイプは少なくない。それ故、カスタマーハラスメントはなかなかなくならない。そもそも警察がそういう体質であり、性被害に遭った女性が警察に1人で行って被害届を出そうとしてもなかなか受理されないが、弁護士同伴で行けばすぐに受理されるという話は聞く。

いろいろな意味で“見た目の怖い人”に対する潜在的な需要はあるのかもしれないが、少なくともタトゥーや入れ墨はやりすぎだったのではないか。

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