36年の歴史を誇る同番組。90回目となる今回は、“ていねい木下”こと木下智弘氏の優勝となった。「ていねい」の由来は、礼儀が正しく、丁寧な所作から付いたあだ名だ。しかし、最近は「食べ方が汚い、ていねいじゃない」ということから皮肉もこめられるようになった。
今回の批判は、主に食べ方に対する批判だ。口からこぼしながら食べるシーンや、肉を手づかみで口に運ぶシーン、器から直食いする姿、鼻水をたらしながら食べる様子などが映し出された。視聴者から「食欲うせた」「食べ方が汚すぎて子どもに見せられない」「口からボロボロ出しながら詰め込むのはなぁ」といった声が上がっている。一方で、「勝負だから食べ方汚いのはしゃーない」「これも競技だからね?」「なり振り構わず食いまくり、勝ちにこだわる姿にリスペクトするんじゃないのか?」という擁護の声も上がっている。
もともと、「大食い」は上品なものではない。制限時間内に、量を食べなければいけないという競技だから、食べ方が多少汚くなるのは仕方がないことなのではないか。そう考えるのは一部なのだろうか。汚い食べ方を見たくない、というのであれば「見なければいい」で済む気がする。とはいうものの、世間のバラエティーを見る目は厳しくなってきた。残念ながら、大食いでも見せ方を気を付けないと、視聴者離れを起こしてしまうようだ。