佐々木朗希
-
スポーツ 2021年07月27日 11時00分
阪神・藤浪、エキシビション登板でも先発復帰は困難? 矢野監督の意味深発言、女房役不在も足かせか
藤浪晋太郎投手と「令和の怪物」こと佐々木朗希投手が対決する。7月27日、阪神はエキシビションマッチの開幕戦(甲子園球場)で、藤浪を先発テストすると発表した。対する千葉ロッテは、いち早く佐々木の起用を伝えていた。そのせいか、「藤浪不利」の声も多く聞かれた。 「矢野燿大監督は、後半戦で投手陣の一部を配置換えする旨も明かしています。リリーフに回っていた藤浪、及川雅貴らをエキシビションマッチでテストし、そのうち誰か一人を先発で使っていくようです」(在阪記者) 藤浪は前半戦途中から調子を落とし、リリーフに配置替えされている。また、先発転向の話が本当であることを裏付けるかのように、こんな情報も交錯していた。 「先発で起用されていたアルカンタラに、『リリーフ転向』の打診をしています。本人も驚いていたみたいだけど、受け入れる方向のようです。リリーフ投手全体が登板過多になっていて、こちらも人員不足ですからね」(関係者) 藤浪、及川、齋藤友貴哉らが先発転向の候補たちだ。一部では「二保旭の先発固定もある」とのことだが、矢野監督と周囲の予想は大きく違っていた。 >>阪神・藤浪、後半戦の出場機会が激減? 球団内で高評価も、矢野監督が途中加入のライバルを優先か<< 阪神OBのプロ野球解説者がこう言う。 「先発転向の1枠は藤浪だと思います。及川は左投手です。若いし、先発で使ってみたいけど、及川が先発に転向したら、左のリリーフがいなくなってしまうかも。岩貞が不振で、前半戦を牽引しきた岩崎も調子を落としています。及川は、ブルペンに残しておきたいはず」 それに対し、矢野監督の藤浪評は“意味シン”だ。26日、全体会見で「(27日の結果が)悪かったら、先発はさせられない。ライバルもいるわけだから」と言い切った。指揮官として、「チャンスは平等」としか言いようがないのだが、 「藤浪は救援でも四球を連発することがあり、好不調が激しい」(前出・プロ野球解説者) と、リリーバーとしての評価もあまり高くないようだ。 エキシビションマッチでチャンスをモノにできなければ、「後半戦は二軍スタート」ということも、十分に考えられる。 「藤浪のパートナー役が誰になるのかも気になります。正捕手の梅野隆太郎は侍ジャパンに招集されています。梅野は試合前に藤浪との打ち合わせに時間を掛けていたし、構えたところにボールが来なくても、サインを出すテンポを変えるなどし、立ち直らせようと必死でした」(前出・同) 「梅野不在」が影響すると予想する声は多く聞かれた。 先の“気配り”もそうだが、藤浪はチームメイトからも愛されている。虎ファンも期待している。エキシビションマッチは実戦感覚を失わないために行われるので、勝敗は関係ない。佐々木の快投も見てみたいが、27日だけは藤浪に感情移入してしまいそうだ。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2021年06月25日 11時30分
ロッテ・佐々木、剛速球を捨てて変化球投手に変貌? 過去登板から配球が一変、井口監督は交代タイミングも計算か
「勉強になりました」。試合後の佐々木朗希投手は、ソフトバンク打線の猛威やその主軸打者たちの勝負強さについて、そんな感想を述べていた。 去る6月24日の千葉ロッテ対福岡ソフトバク戦に佐々木が先発した。6回途中での降板となり、失点3。プロ初の黒星である。 >>侍ジャパン・稲葉監督がロッテ選手を1人も選ばなかったワケ 井口監督のチーム改革が順調な証?<< 「柳田(悠岐)との対戦は見応えがありました。6回の対決が特にそうでした。結果的には勝ち越し打を許してしまいましたが、初球から全てフォークボールを投げたり…」(プロ野球解説者) 同日の最速は154キロ。足を高く挙げ、ゆったりとしたモーションで投げるので、数字以上に速く見える。その印象は変わらないが、同日の佐々木は過去3回とは違った。 マウンドに上がる際の登場曲が、あいみょんの「今夜このまま」から、「愛を知るまでは」に変わったからか? 変化球が多かった。同点とされた後に迎えた柳田との勝負で“フォークボールを連投したシーン”では勝利への強い執着心も感じられた。 しかし、こんな風にも解釈できる。変化球に頼りすぎていたとも――。 その疑問をネット裏にいたライバル球団の関係者にぶつけてみた。 「プロ初先発(5月16日)では、変化球の割合は30%台でした。初勝利を挙げた阪神戦では約65%がストレート。なのに、この日の佐々木は半分弱が変化球でした」 2ストライク後にフォークボール、そんなピッチングだった。この日のスタメン捕手は、故障明けの田村龍弘。捕手が代わったことで配球の組み立ても見直されたようだが、それだけではなかった。 「調子はイマイチでした。6回途中まで投げて、ストレートで空振りが取れたのは、1球だけ。変化球を多めにすることで田村は佐々木のストレートを狙い打ちされないよう、必死だったのでは?」 偵察に訪れた先のライバル球団関係者のコメントだ。 「回を重ねるごとにその変化球も見極められ、6回表に炎上したというわけです」(同) 初回に柳田にソロアーチを浴びたが、その後は立ち直り、スコアボードにゼロを並べた。変化球に頼り切ったピッチングはロッテ首脳陣も、当然、「アブナイ」と思っていたはず。「100球メド」と井口資仁監督は交代の目安を語っていたが、5回を投げ終わったところで交代させる選択肢もあったはずだ。 逆転を許してから「ピッチャー、交代」を告げたのは、佐々木に経験を積ませるためだろう。 同日の主なピッチングスタイルは、直球でファールカウントを稼ぎ、最後は変化球というもの。佐々木はどんなピッチャーをめざしているのだろうか。ファンはストレートで相手バッターをねじ伏せるところ、ストレートで三振の山を積み上げていくピッチングが見たいと思っているはずだ。 佐々木は捕手のサインに素直に頷き、ミットを目掛けて投げ込んでいく。初々しい光景ではあるが、サイン通りに投げているのは、まだ“自分”を持っていないからでもある。次回登板では剛速球が見たい。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2021年05月28日 11時20分
巨人・横川、先発ローテ定着は確実か 伸びしろは佐々木・奥川以上? コーチ陣も太鼓判の“野球偏差値”の高さとは
佐々木朗希投手(千葉ロッテ)がプロ初勝利を挙げ、奥川恭伸投手(東京ヤクルト)は自己最多の奪三振数を更新させる2勝目。ともに高校球界を沸かせたプロ2年目の両右腕が好投した5月27日、東京ドームで行われた巨人対東北楽天でも、甲子園の修羅場をくぐり抜けてきた3年目の横川凱投手が好投した。 敗戦投手にはなったが、試合後、宮本和知投手チーフコーチが次回の先発登板を明言している。「合格点をもらった」と見て間違いないだろう。 「キャンプ中から彼の名前は出ていました。宮本コーチだけではなく、桑田真澄投手チーフコーチ補佐も褒めていました」(ベテラン記者) 大阪桐蔭時代、根尾昂(中日)、藤原(千葉ロッテ)、柿木(北海道日本ハム)らと春夏の甲子園大会を連覇した好左腕だ。同級生に金足農の吉田輝星(日本ハム)がいたため、知名度ではイマイチだったが、「そう遠くない未来、プロで活躍する」と、将来性は高く評価されていた。 また、5月16日の千葉ロッテとの二軍戦だった。被安打3の完封勝利を挙げており、この時点で一軍昇格は囁かれていた。昇格が遅れたのは、「リリーフ投手が不足していたため」とチーム事情によるもの。見方を変えれば、これも「先発として育てていく」という“期待の大きさ”だろう。 >>巨人・若林の走塁ミスは後藤コーチの責任? 原監督も激怒した暴走に苦言相次ぐ「明らかに判断ミス」<< あくまでも16日のファーム戦と27日の先発登板を見た心象だが、横川はストレートの速いタイプではなかった。佐々木、奥川らが150キロ台を投げ続けるのに対し、横川は140キロ台だ。16日の完封劇を見た後、「一軍で通用するかどうか、この辺が問われそうだ」と個人的に思っていたが、ストレートを狙い打ちされる場面はなかった。むしろ、変化球とのコンビネーションで、対戦バッターに真っ直ぐを数字以上に速く見せていた。 投手出身のプロ野球解説者がこう分析していた。 「タイミングの取りにくいピッチャーだと思う。テイクバックの時、『間』が入るというか、ボールを長く持っているので、バッターからすれば、ボールの出どころ(リリースポイント)が見にくいんです」 横川は技巧派タイプとして成長していくようだ。 20歳の技巧派投手。彼の年齢だが、学生なら、大学3年生だ。近年、大学卒の投手がドラフト上位指名され、先発ローテーションの主軸となるケースも多いが、横川のように二軍で鍛え挙げられた投手が活躍すると、「成長」「育成」という楽しみもある。 試合後、横川は広報を介して「勝負に行く最後の最後で甘くなってしまったことが反省です」と、20歳とは思えないコメントをしている。反省点を簡潔に述べるところからして、“野球偏差値”も高そうだ。甲子園の大舞台を経験しているので、マウンド度胸も満点だ。 今季初登板は黒星を喫したが、次回登板の内容次第ではローテーションに定着するのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
-
-
スポーツ 2021年05月24日 11時50分
『サンモニ』関口宏、ロッテ佐々木朗希に「もっと早く活躍しろよ」発言が物議 張本氏も反論
23日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、関口宏が千葉ロッテマリーンズ・佐々木朗希に「早く活躍しろ」などと発言したことに、一部から批判が集まっている。 佐々木が16日の埼玉西武ライオンズ戦で先発登板し、5回被安打6、4失点で降板したニュースを紹介した『サンデーモーニング』。 VTR後、元千葉ロッテマリーンズ投手で野球解説者の黒木知宏氏は佐々木について、「160キロオーバーのピッチングをするピッチャーなので、その球速を出すようなボールを見たかったっていうのは、あったんですよね」と話す。 続けて、「ただ彼の凄さっていうのが、自分のボールを投げるバランスが非常に良くて、少し余力を残しながらでもしっかりとボールをコントロールが出来るんですよね。球速の速いピッチャーって意外とコントロールがバラけてしまうんですけど、佐々木投手はだいたい構えているところにくるんですよ。そして、低めに丁寧にボールを投げ分けることができるので、体が強くなって出力を出せて160キロを常時投げるような状況になるまで、少し時間がかかるかもしれないですけど、そうなった時、とんでもないピッチャーになるという風に思います」と熱く語る。 この話を聞いた関口は「私は素人ですけど、遅いな、もっと早く活躍しろよってこう、思うんですが。それぐらい時間がかかるの?」と質問。黒木氏は即座に否定する。関口は「焦っちゃいけないんだ。ハリさん、そうなんですか?」と水を向ける。 >>ロッテ・佐々木、一軍初登板で致命的な弱点を露呈? 中畑元監督らが指摘「強気に投げさせるべきだった」捕手への苦言も<< 張本氏も佐々木の能力とロッテの育成方針を評価しているようで、「全くその通りですね。私はロッテの球団にね、あっぱれをあげたいんですよ。大事に大事にね、故障したらどうしようもないから大事に大事に作っているから。どうでしょう、夏過ぎには出てくんじゃないの。本来の球がね」と黒木氏の意見を支持した。関口は「そうですか、期待しましょう」と話し、話題を次へと変えた。 関口の発言に、「素人とは言え、佐々木を腐すような発言。不愉快」「どうしてそんなに上から目線なんだろう」「酷すぎない?」と怒りの声が上がる。一方で、「最終的には納得しているし問題ない」「揚げ足を取るなよ。サンデーモーニングはいい番組だ」と擁護の声も出ていた。
-
スポーツ 2021年05月17日 17時58分
ロッテ・佐々木、一軍初登板で致命的な弱点を露呈? 中畑元監督らが指摘「強気に投げさせるべきだった」捕手への苦言も
16日に行われたロッテ対西武の一戦。「6-6」で両チーム引き分けに終わったこの試合で、ロッテのプロ2年目・19歳の佐々木朗希がプロ初の一軍登板を果たした。 佐々木はプロ1年目の昨季は首脳陣の意向でほぼ通年で一軍に同行したが、一・二軍共に登板は0に終わった先発左腕。今季は3月12日のオープン戦・中日戦でプロ初の実戦登板(1回無失点)を果たすと、開幕後は二軍で「5登板・1勝0敗・防御率0.45」と好投を続け、16日の試合前に一軍に昇格していた。 昇格後すぐにプロ初の一軍登板・先発に臨んだ佐々木は、最速154キロの直球を武器に「5回107球4失点(自責2)・被安打6・5奪三振」と粘投。プロ初勝利は得られなかったが、試合前日に伝えられた「先発ピッチャーとして5回までまず投げ切れるように」という目標は達成する投球を見せた。 降板時は場内から大きな拍手を受けた佐々木だが、一方で複数の球界OBがTV番組を通じ課題を指摘している。元巨人・上原浩治氏は同日放送の『サンデースポーツ』(NHK総合)に生出演し、番組内で「今日は森(友哉)選手にはどんどんインコース使ってたけど、それ以外の選手には全然投げてないなと思った」、「左右上下で攻めることができる(ようになる)と思うので、インコースは(積極的に)使ってほしいなと思う」とコメント。投球の幅を広げるため、次回以降の登板ではインコースの割合を増やすべきではないかと指摘した。 同日放送の『SPORTSウォッチャー』(テレビ東京系)に生出演した元DeNA監督・中畑清氏は「なんでこれだけいいボールを持ってて、内角への球を見せられなかったのか」と佐々木の内角球の少なさを問題視。上原氏と同じく森以外にはほとんどインコースを投げていなかったとした上で、「このボール(内角球)を投げることで投球の幅はどんどん広がっていく。なんで他の打者にもっとその組み立て、配球をしなかったというのは、バッテリーにクエスチョンマークだな」と、佐々木と捕手・佐藤都志也のバッテリーに苦言を呈している。 >>ロッテ・佐々木の一軍初登板にMLBスカウトが集結? プロ入り前から続く熱視線、球団側は二軍降格で流出に対抗か<< 上原氏、中畑氏の指摘を受けて、ネット上にも「確かに今日はあまり積極的にインコースには投げていなかった印象」、「プロ初の一軍登板だし、外角中心で慎重に行こうと考えていたのかも」、「森は内角球に腰が引けてたし、他の打者のインコースもバンバン突いた方が外角の球も活きる気がする」、「先輩捕手の佐藤ももっと強気に内角を投げさせるリードをするべきだったな」といった反応が多数寄せられている。 「内角球は一般的にコントロールミスをすると死球や長打のリスクが高い一方、打者に速球を球速以上に速く感じさせたり、外角に踏み込まれにくくするメリットもある球とされています。そのため、上原氏、中畑氏の両名は外角球を活かすためにも、内角球を増やし打者に目付けさせることが必要ではないかと主張しているものと思われます。なお、同戦で佐々木が投じた内角球数は全107球中27球(25.2%)と全体の4分の1程度にとどまっていますが、5回表1死二塁では森の胸元にインコースを投じ尻もちをつかせた後、外角のフォークを引っ掛けさせ一ゴロに打ち取った場面もありました。同戦は一軍デビュー戦ということもあり、佐々木・佐藤のバッテリーは死球や長打のリスクを嫌い内角球をあまり選択しなかったのかもしれません。ただ、内角を積極的に突くことができれば、森のような凡打を量産できる可能性もあるのではないでしょうか」(野球ライター) 試合翌日の17日に一軍登録を抹消され、再昇格はコンディションを見ての判断になると伝えられている佐々木。二軍での再調整中は配球についても見直す時間になるのかもしれない。文 / 柴田雅人
-
-
スポーツ 2021年05月17日 11時40分
ロッテ・佐々木の一軍初登板にMLBスカウトが集結? プロ入り前から続く熱視線、球団側は二軍降格で流出に対抗か
ちょっと早すぎるのでは? いや、日本人メジャーリーガーたちの渡米に関する後日談を聞かされると、「あの頃から準備していたのか」と思わされることも多い。令和の怪物もさほど遠くない未来に渡米するということか…。 千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が一軍デビューした(5月16日)。5イニングを投げ、被安打6失点4。勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りたが、救援陣が同点に追いつかれ、「初登板初勝利」とはならなかった。 試合後、佐々木の第一声は「疲れた~」。共同・代表会見で見てきた限りだが、怪物は取材の受け答えだけではなく、先輩選手にもきちんと敬語で話している。球団広報の回すハンディカメラの前で出た「疲れた~」のセリフは本心から出たものだろう。 「同日の最速は154キロ。平均でも150キロは超えていたはず。投球の6割以上が真っ直ぐでした」(プロ野球解説者) 直球勝負、試合後の談話。デビューマウンドは初々しいものだったが、ネット裏は違った。 >>ロッテ・清田の“パズドラ不倫”を揶揄するツイート? スポーツサイトが謝罪も「わざとだったのか」批判相次ぐ<< 今後、佐々木と対戦していくパ・リーグ各球団のスコアラーはもちろんだが、メジャーリーグのスカウトも何人かいた。 「佐々木も将来のメジャーリーグ挑戦の夢を持っています。高校時代もグラウンドにメジャースカウトが来ていました」(在京球団スカウト) 日本のプロ野球界とメジャーリーグの間で交わされた協定によれば、アメリカは日本のアマチュア選手をドラフト指名することはできないことになっている。 とは言え、米スカウトは、甲子園大会の視察も続け、佐々木に対しては高校時代の岩手県大会にも足繁く通っていた。 「日本のアマチュア選手を指名できないのにどうして視察するのか?」――。 この疑問をア・リーグ中部地区のアジア地域担当のスカウトにぶつけてみた。 「直接(米球界のドラフト会議で)指名できないのは分かっています。将来、お目当ての選手が日本のプロ野球チームを経て米球界に挑戦する時、迎え入れる側として、たくさんのデータがほしいんです。高校時代も含めて」 日本のプロ野球選手が海外フリーエージェント権を取得するまで約9年の一軍登録を要する。ポスティングシステムを利用するとしても、数年は在籍し、チームに貢献してからになる。米スカウトたちの甲子園視察は中・長期の先行投資というわけだ。 初登板の視察もその一環と思われるが、それだけではないらしい。「佐々木の在籍する千葉ロッテの内情、それに佐々木が米挑戦するのはいつ頃なのか、そういう情報を掴むためのパイプ作りと、ロッテ球団との信頼関係を築くため、初登板を視察したんです」(球界関係者) 佐々木の今後だが、いったん、一軍登録を外れ、二軍で再調整するという。初登板を見る限り、一軍ローテーションでもやっていけそうだったが、二軍調整させるのは海外FA権取得を遅らせるためかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2021年05月05日 11時00分
ロッテ・佐々木、一軍デビュー戦は早期降板が決定的? 首脳陣はマウンド上での悪癖に懸念か
一軍登板のカウントダウンが始まった。令和の怪物・佐々木朗希(千葉ロッテ)の本拠地ZOZOマリンでの先発デビュー計画が、着々と進められていた。 しかし、“顔見せ”程度となりそうだ。それではファンも納得しないだろう。 「5月3日から千葉ロッテはZOZOマリンで日本ハム、オリックスと対戦します。この6試合のいずれかで一軍デビューさせる予定です。ただ、ロッテ首脳陣は佐々木に対し、『腫れ物に触るような』と言っていいくらい、慎重です。同14日からの西武3連戦も念頭にあるようですが」(球界関係者) 一軍デビューのリハーサルとなったのは、去る4月20日の楽天二軍戦だった。3回を投げ、2安打1四球4奪三振、2失点。公式戦初の本塁打を浴びたが、球数はプロ最多となる63球を投げている。「まだオトナの体ができていない」との指摘も多く聞かれるが、もっと投げられるはずである。 同日の結果報告を受け、井口資仁監督は「5回は投げるようにならないと…」と言ったが、こんな情報も聞かれた。 「3回で交代させる予定でした。4イニング目を投げさせなかったのは、首脳陣が慎重だったからです。前回登板は2イニング、いきなり2イニングを増やすよりも少しずつ段階を踏んで。まあ、投げさせようと思えば、佐々木も5イニング以上は投げられたはず。ただ、70球、80球以上を投げた後、その疲労具合がどの程度の日数で抜けるのか分からなかったからです」(前出・同) 佐々木は「全力投球」も禁止されている。160キロ超えのストレートはいつでも投げられるが、それに耐えうるだけの筋肉がまだ完全に備わっていないためだ。 そんな慎重な育成法に「過保護」との批判も出始めた。もっとも、6、7割の力で150キロ超えのストレートを投げ続けているのだから、全力投球が解禁された時はどうなるのかという楽しみはあるが…。 「一軍の雰囲気、対戦するバッターのレベルの高さを体感させるのが、デビューマウンドの目的です。勝敗はもちろん、関係ありません」(前出・同) 今年は、東日本大震災から節目の10年を迎えた。佐々木とその家族も被害を受けたことはすでに紹介されているが、その彼が一軍マウンドに立って投げることに大きな意義がある。育成に慎重になるロッテ首脳陣の気持ちも分かるが、ファンは、強く、猛々しいピッチングが見たいと思っているはずだ。 「佐々木は緊張すると、ヘンに力が入るらしく、それが160キロ超えの剛速球となるようです。一軍登板日の公表が遅れているのは、デビューマウンドで緊張しないかどうかを心配しているからです」(プロ野球解説者) スターとなったプロ野球選手の大半は、プロ1年目から一軍を経験している。 しかし、佐々木は歴代の一流選手とは異なるスター街道を歩むことになりそうだ。その成長過程を見せ、苦楽を共有する“AKB48式”が予想される。1イニングか、2イニングで交代。デビューマウンドは消化不良となりそうだが、ファンに「逞しいピッチングを見せてくれるのは、そう遠くない」と伝えてほしいものだ。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2021年04月21日 11時30分
ロッテ・佐々木、GW中の一軍デビューは絶望的? 井口監督が危惧するのは高校時代から抱える悪癖か
令和の怪物・佐々木朗希投手の対戦相手はスピードガン? 20日、佐々木朗希が3度目の二軍登板で初失点を喫した。東北楽天・ディクソンに本塁打を浴び、「3回奪三振4被安打2失点2」の内容だった。 「色々なシチュエーションの中で投げることができたので良かったと思います」 試合後のコメントである。奪三振ショーではなく、走者を背負うなど大忙しだった。 前向きに語っていたが、3イニング目を投げ終え、ベンチに戻る際はちょっと首を傾げていた。 しかし、ビジター球場の二軍戦でも“話題”を提供してくれた。2回裏のマウンドだった。先頭打者に投じた4球目、宮城・ウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉のセンターバックスクリーンが「158キロ」を表示したのだ。 158キロは、この日の最速。ワンバウンド投球であり、“投げ損ない”のようにも見えた。同球場の観客数は50~60人程度だったが、明らかにざわついていた。 「内野席の後方で見ていたファンもワンバウンド投球であることは分かりました。スピードガンの誤作動かもしれませんが」(地元取材陣) 確かに、その投球に関しては「速い」という印象は受けなかった。だが、これまでのスピードガン表示について思い返してみると、本当に158キロが出ていたのではないだろうか。 >>プロ初登板のロッテ・佐々木に「まだまだ課題はある」球界OBが指摘 無失点投球が称賛も問題視された球質とは<< まず、佐々木が163キロの驚異的な球速を記録したのは、「練習中」だった。高校3年生の4月、高校日本代表候補の合宿練習中の紅白戦でのことで、スタンドに陣取っていたスカウトが持参したスピードガンにそう表示されたのだ。 佐々木の地元・岩手県内のメディア関係者もこう続ける。 「彼が高校1、2年生だったころ、やはり県内の球場で150キロ台後半のスピードが表示されました。でも、スタンドから見る限り、『速い』という印象はなく、観客や関係者は誤作動だと捉えていました」 佐々木の球速、剛速球の威力を疑っているのではない。緊張感で力が入りすぎた時に驚異的なスピードを記録してきたのだ。 「7、8割の力で150キロを超える投球ができるようにというのが、ロッテ首脳陣の育成プランです」(プロ野球解説者) 投げ損ないのワンバウンド投球も、力が入りすぎてのこと。ストライク投球の軌道から大きく外れていたので、「速い」という印象を受けなかったのだろう。 「佐々木が注目される理由は、160キロ超えの剛速球が投げられるからです。本人もスピードを意識している節もあります。『速い』だけでは、相手バッターを抑えることはできません。本人も思いますが、メディアも球速のことをメインに報じるので気にしてしまうのでしょう。リラックスして、回転数の多いボールを投げていけば、一軍でも通用するのに」(前出・同) この二軍戦の結果を聞いた井口資仁監督は「5回以上投げられるようになってから」と語り、一軍昇格の時期を明らかにしなかった。しかし、5月GWシーズンの一軍デビュー計画は否定していない。 「3回で交代させたのは、そういう予定だったからです。次は5回を投げさせると聞いていますが」(球界関係者) 体力的には完投する力は持っているが、「段階を踏んで」ということらしい。スピードガンを意識しなくなったら、怪物の進化はさらに加速するのだが。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2021年03月15日 10時50分
ロッテ佐々木朗希が抱く被災地への思い「勇気や希望を与えられる存在になりたい」
千葉ロッテの佐々木朗希投手が12日の中日とのオープン戦(千葉・ZOZOマリンスタジアム)で、実戦デビューした。 佐々木は2番手で登板すると、先頭の京田陽太を初球でファーストゴロに打ち取り、続く阿部寿樹はショートゴロに。主砲のビシエドには、2ボール2ストライクと追い込むと、最後はアウトローへ152キロを投げ込んで見逃し三振。マリンスタジアムからは大きな拍手が送られた。1回無安打無失点の好投は次に繋がるはずだ。 「正直、今から少し緊張をしています。明日も緊張をするとは思いますが、楽しんで自分らしく投げることができればと思います」と前日に語っていた佐々木だが、今回の登板は佐々木にとって、オープン戦初登板という思いとは別にもう一つ理由がある。それは東日本大震災の被災地への思いだ。「少しずつではありますが(復興が)前に進んでいることはすごくうれしく思います。そしてボク自身も前に進んでいけたらと思っています。今年は10年という節目ではありますが、ボクにとっては3月11日は毎年忘れることが出来ない日。3月11日は毎年特別な日だと思っています。10年前のボクはたくさんの人に支えてもらい助けてもらい、勇気や希望をもらいながら頑張っていくことが出来ました。プロ野球選手となった今は、逆に勇気や希望を与えることができうる立場にあると思っています。今後、自分が勇気や希望を与えられる存在となれるように頑張っていきたいです」と地元が岩手県陸前高田市と被災地だっただけに、そんな思いを胸に抱きながらの実戦デビューになっている。 なお、ロッテでは30日に開催するホーム開幕戦である楽天戦(ZOZOマリンスタジアム、18:30試合開始)を含む3月30日〜4月1日の公式戦3試合は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため5,000名の入場者制限とし、座席ごとに一定の間隔を空けて全席指定席としてチケットを販売すると発表。なお、18日の販売開始後に入場制限が緩和された場合、チケットの追加販売を行う可能性があるとのこと。チケット販売は昨年に引き続きダイナミックプライシング(価格変動制)で行う。 佐々木が一軍デビューすれば、5,000名ではチケット争奪戦になるのは必至。今後も佐々木のピッチングが見逃せない。(どら増田)
-
-
スポーツ 2021年03月12日 18時30分
プロ初登板のロッテ・佐々木に「まだまだ課題はある」球界OBが指摘 無失点投球が称賛も問題視された球質とは
12日に行われたロッテ対中日のオープン戦。「3-2」でロッテが勝利したこの試合で、ロッテのプロ2年目・19歳の佐々木朗希がプロ入り後初の実戦登板を果たした。 2番手として6回表にマウンドに上がった佐々木は、主力の京田陽太、阿部寿樹、ビシエドを相手に「1回無失点・被安打0」と好投。ビシエドからは152キロのストレートで見逃し三振を奪い、直後にビシエドが思わず苦笑いを浮かべる場面もあった。 2019年10月のドラフトで1位指名を受けロッテに入団した佐々木は、首脳陣の意向で昨季はほぼ通年で一軍に帯同したが一・二軍共に登板は0。迎えた今年は一軍キャンプ(2月1~12日)、二軍キャンプ(同月13~25日)での調整を経て、3月1日から一軍に合流していた。 >>登板回避のロッテ・佐々木に「非常に順調」井口監督が手応え? 大久保氏が聞いた今後の構想に、心配していたファンも安堵<< 佐々木の投球を受け、複数の球界OBがSNSを通じコメントしている。元日本ハム・森本稀哲氏は、同日に自身の公式ツイッターに投稿。「ウオーー!! こりゃ本物だわ!」と、この日最速153キロをマークした佐々木を称賛した。 同日に自身の公式ツイッターに投稿した元ソフトバンク・斉藤和巳氏は、「まだまだ課題はある」とコメント。課題の内容については触れていないが、その一方で「1軍のマウンドに立った事が…大きな課題をクリアしたという事」と、今日は登板できたこと自体が収穫との見方を示した。 佐々木のプロ初登板を受けて、ネット上にも「プロ初登板としては上々のナイスピッチングだった」、「中日最強打者のビシエドから見逃しで三振奪うとは思わなかった」、「常時150キロ投げてたから改めて凄い素材なんだと感じた」といった反応が多数寄せられている。 一方、「球がほとんど浮き気味だったのがちょっと不安」、「変化球を1球しか投げなかったのは気になる」、「1イニングでさっさと下がっちゃったし、シーズンでの一軍登板はまだ時間がかかりそうだな」といったコメントも散見された。 「今回プロ初登板で無失点投球を見せた佐々木ですが、同戦で投じた12球のうち11球は真ん中から高めに上ずり、唯一低めに行ったスライダーも外角に外れるボールに。また、球速も高校時代の最速である163キロからは10キロほど遅かったので、制球面、体力面ともにまだまだ課題があるといえるでしょう。ただ、プロ入りから実戦登板がなかった佐々木に対しては『いつになったら投げるんだ』といった不満の声も少なくありませんでしたので、同戦でマウンドに上がれたこと自体は間違いなく評価に値するでしょう」(野球ライター) ドラフト指名から約1年半を経て、遂にプロとしての第一歩を踏み出した佐々木。今後の登板にも大きな注目が集まりそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について森本稀哲氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/onifukkusencho斉藤和巳氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/kazumi_saitoh
-
スポーツ
ロッテ佐々木朗希、初のシート打撃で160キロ2球!「決めに行けたのが収穫」
2020年05月27日 11時00分
-
スポーツ
プロ野球6.19開幕決定!ロッテ井口監督「スタートから突っ走っていく」
2020年05月26日 22時30分
-
スポーツ
ロッテ好評企画、ついに佐々木朗希登場!「ちょっとプレッシャー」
2020年05月18日 11時00分
-
スポーツ
今季のプロ野球、年俸が払えなくなる球団も? ロッテは43億円の収入減、ドラ1佐々木のデビューも前倒しか
2020年04月27日 11時45分
-
スポーツ
張本氏、ロッテ佐々木に「走り込んで」で賛否 「大投手になる」と大絶賛もトレーニング法提案が物議
2020年03月30日 12時00分
-
スポーツ
ロッテ・佐々木、ジンクスに反して新人王は厳しい? 過去のドラフトで4球団が競合したプロ野球投手、全員が1年目から大ブレーク
2020年03月28日 11時00分
-
スポーツ
元ソフトB・川崎氏、沈黙破り意外な才能発揮? 注目のルーキーをズバッと見抜き「ノムさんの後釜に」と期待集まる
2020年03月23日 21時30分
-
スポーツ
「地元の良さを改めて感じた」卒業式参加のロッテ佐々木朗希、里帰りでリフレッシュ!
2020年03月03日 17時30分
-
スポーツ
ロッテ・佐々木、来週にも実践デビュー? キャンプで判明の“特異体質”、首脳陣も育成プランを上方修正か
2020年02月05日 11時50分
-
スポーツ
ロッテ・佐々木にホワイトソックスの影? しかし、メジャーの本命は巨人の主戦投手か
2020年01月09日 11時43分
特集
-
【独自】元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能ニュース
2025年04月28日 19時03分
-
【独自】YouTuberゆたぼん、短期間留学で“自分に勝つ” 昨年のホリエモン、DAIGOとのレスバの思い
芸能ニュース
2025年04月18日 20時55分
-
-
【独自】MEGA BIG2億円当選者・造船太郎、“楽して”儲けたい 興味はNHK党への出資が0円になるか3億円になるか
社会
2025年04月21日 18時25分
-
カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
芸能ネタ
2025年06月01日 12時00分