トレンド
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トレンド 2010年01月15日 16時30分
妖怪のビオトープ? 和歌山・日高港の「sioトープ」
昨年10月、和歌山県御坊市の日高港に、9体の妖怪の石像を建てた「sioトープ」が完成しました。その名の通り、地名の「塩屋」と海の「潮」と「ビオトープ」(生物空間)を掛けたネーミングの、生物観測地を兼ねた公園です。しかし、「観光名所にしたい」という御坊市の意志があるとはいえ、世間で無駄な公共施設の問題が取り沙汰されている中、「今、なぜ妖怪なのか」という疑問はありました。 ところが実際行ってみると、綺麗に整備された公園内はベンチや東屋(あずまや)、トイレなどの施設も充実しており、海水を引き入れた親水池では海辺の生き物を間近で観察することができます。その池の所々には鬼太郎、猫娘、ネズミ男などおなじみの妖怪たちの石像が立っていますが、その他にも、和歌山に関係する妖怪たち(カシャポ、高女、牛鬼、河童、モクリコクリ、畳叩き)の石像も可愛らしく、なんとも寛げるいい空間の公園になってました。東屋の中には、石像の妖怪を説明するパンフレットも備えてあり、しっかりその妖怪たちと触れ合うこともできます。 そして、なんと言っても周辺には、桜の名所として有名な「熊野古道九十九王子」の一つである塩屋王子神社(別名美人王子)があり、春には遠目に桜を眺めながらゆっくりできて素敵なのでは、と思いました。また、近くには御坊市の天然記念物に指定されている「はまぼう」の群生地があり、シーズンには美しい白い花が見られるでしょう。さらに少し足を伸ばすと、安珍清姫で有名な道成寺や、天狗が建てたといわれる興国寺があり、和歌山の妖怪伝説に触れることもできます。公園のある日高港は釣りの名所でもあり、多くの釣り人が訪れるので、こういったトイレのある休憩施設があれば、とてもありがたいのではないかと思いました。 観光名所というよりも、観光の合間のちょっとした休憩に立ち寄るにはもってこいの空間ではないかと思います。いつまでも、誰からも愛される公園であって欲しいです。(sel 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年01月15日 15時00分
見逃せないコメディー「The Hangover」
昨日iTunesストアから合法にダウンロードした映画を見た。『The Hangover (日本語訳:二日酔い)』というコメディーだが、こんな面白い映画が日本では映画祭での上映のみで、公式に全国の映画館での上映はないらしい。 去年アメリカ国内でスマッシュヒットし216億円を、ワールドワイドでは414億円を稼いだ映画だ。しかしながら、前々から日本国内でアメリカンコメディーの上映は困難と言われてきた。日本人にはアメリカンジョークは理解が出来ない? と言われているからか…ホントかね、なぜならこの映画、アジアではインド、シンガポール、香港、タイでは上映済みだ。日本人がこれらの国の人たちと比べて、コメディーを著しく理解出来ないとは思えないのだが…まあ、きっと映画会社の予算の問題、あまり日本国内では人気薄の俳優が主演、公開する時期や映画館などの諸々のことがあるのだろうが。それにしても下痢で垂れ流しの糞みたいな邦画が堂々と映画館で上映されるのを目にするとちょっと残念な気分になる。 映画は結婚式を控えた花婿ダグ(ジャスティン・バーサ『ナショナル・トレジャー』)の親友、教師のフィル(ブラッドリー・クーパー『ウエディング・クラッシャー』)と歯科医のストゥ(エド・ヘルムス『ジ・オフィス』)の3人に花嫁の弟アラン(ザック・ガリフィアナキス『イントゥ・ザ・ワイルド』)を加え、ラスベガスでバチュラーパーティーを催すのだが、物語はモハビ砂漠からフィルがダグとあと数時間後に結婚式を挙げるはずの花嫁に電話して、「やっちまったよ」で始まる。ここから時間が巻き戻り、これらのお馬鹿さんたちに何が起こったかが次第に判っていく。ありがちなストーリーだが、実際にはどんだけ凄いバチュラーパーティーだったかの映像が全くない洒落たつくりで、全般を通して大変面白かった。 中でもアラン役のザック・ガリフィアナキスの存在感が強烈だった。また脇役だが、コメディアンでありながら実生活では医者でもあるケン・チョン演じるアジアン・ギャングのボスが最高に面白い、主人公たちに罵詈雑言を浴びせながらするあるシーンには腹の皮がよじれるほど笑ってしまった。マイク・タイソンは本人役で歌も披露、へザー・グラハムがストリッパー役で出演している。 あとで聞いた話だが、3月にDVDで販売されると聞いてなんとか日の目をみたようで少し安心した。(C)Warner Bros. Pictures
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トレンド 2010年01月15日 14時05分
“中央線”カルチャー文化の聖地。阿佐ヶ谷、心に「70年代精神」を発信し続けるライブスポットあり
1970年代、カルチャー文化の聖地「中央線圏内」に位置するライブスポット「Asagaya / Loft A(阿佐ヶ谷ロフトA)」。お酒を飲みながら、人気ゲストによるアットホームなライブが楽しめる。ここは新宿や下北沢にある他のロフトと少々趣きが異なり、毎日形態が違った、文化、社会、音楽、演劇、お笑い、アダルトなど様々なジャンルのライブが行われている。 JR中央線阿佐谷駅パールセンター街の地下にある「Asagaya / Loft A(阿佐ヶ谷ロフトA)」は、オープンは数年前だが、かつて西荻店と荻窪店にあったロフトの原点に立ちかえった店。様々なジャンルの知識経験を持った人(主催者) を招き、その日のテーマをゲストとトークなどで表現。お客にナマのライブ感を楽しんでもらおうという主体のライブハウスだ。今までこの場所に足を運んだ著名人は、映画監督、作家、漫画家、オタク、人気AV女優、TVマン、スポーツ選手など挙げたらきりがながない。気軽に「その道のカリスマ」の話が聞ける貴重なスポットでもある。この先に控えているイベントを検索してみると、 1.17(日)夜はコント作家・ワクサカソウヘイ氏の「実家をしゃぶりつくして」というテーマのイベント。実家住まいの同氏が、人気漫画家のしまおまほ(漫画家)、作家の前田司郎(五反田団主宰)を招いて、「実家住まいの良さ」をアピール。どちらかと言うとほのぼのしてゆるめなイベントだ。 翌日の1.18(月)は、プロレスラー清水基嗣を囲んでのプロレスイベント。その後、オススメアーティストの音楽イベント、女芸人による、新年会トークライブなどが続き、週末には夜通し吉本興業の若手によるお笑いイベントと、コアな人気を誇る若いインディーズミュージシャンにが即興で作曲する音楽イベントなど、深夜の特別イベントが用意されている。シニア向けには、シンボリックなアーティスト山崎ハコのライブや、地元阿佐ヶ谷在住の人気作家ねじめ正一と漫画家の内田春菊などが選者を務める「俳句」イベントに人気があり、その他環境問題や政治など、テレビでは報道されないコアな内容の「社会派企画」など世代を問わず参加できるイベントがたくさんある。 社会派といっても、一杯飲んでその日に同じテーブルについた人と気の利いたつまみをつついたりしながら楽しく時間を過ごす場でもあり、同じ趣味の仲間を見つけるいい機会にもなる。入場料も平均2,000円台から(飲食代別)と、比較的安め。一人でも楽しめる。 一度「Asagaya / Loft A(阿佐ヶ谷ロフトA)」のHPでイベントの一覧をチェックしてみてはいかがだろう。かならず、心にヒットするイベントが見つかるはずだ。(コアラみどり)写真 (ライブスポットAsagaya / Loft A「阿佐ヶ谷ロフトA」)
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トレンド 2010年01月15日 13時30分
女性はひとりでどこに行く?
自然の植物を使った化粧品・サプリメント・雑貨などを独自に開発・製造、販売をしているエルシーラブコスメティック(東京都中央区)は20代〜60代までの女性675名に対して、「おひとりさまアンケート」を実施。「女性がひとりでどんな行動をしているのか」が明らかになった。 「ひとりで出掛けるのは好きですか?」という質問には、89.7%が「好き」と回答。「ひとりで行ったことのある場所を教えてください(複数回答可)」という質問には84%が「カフェ」と答えた。読書や仕事など一人の時間をカフェで過ごすという。またラーメン屋も33.2%の女性がひとりで入った経験があると回答。手軽に食事を楽しめることが訪れる理由とのことだ。 少数意見として「男性の下着売り場」「ラブホテル」「夜の神社」などもあったという。ひとりで行ったことのある場所を教えてください(複数回答可)84.1% カフェ56.7% 映画館48.1% コンサート/観劇38.1% 旅行33.2% ラーメン屋9.6% 居酒屋9.2% スポーツ観戦4.4% 遊園地2.5% 焼肉屋
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トレンド 2010年01月15日 12時30分
ご利益は「待ち受け」で? 清正井に行列
今、明治神宮に行列ができている。 といっても初詣の話ではなく、御苑内にある「清正井(きよまさのいど)」人気が沸騰しているのだ。写真を携帯の待ち受け画面にすると願いが叶うという噂が広まり、連日行列ができるほどの人が訪れているという。(1月9日付朝日新聞) 清正井は、明治神宮御苑(入場料500円)の中にある、石垣に囲まれた小さな泉のような場所。底に埋められた桶から水が湧き出ている、都内でも珍しい湧き水の井戸だ。この場所はもともと熊本藩主・加藤家の下屋敷があり、加藤清正が「土木の神様」ともいわれたのが井戸の名の由来とされている。 この清正井、数年前から有名人がブログで紹介した影響で、パワースポットとして知られてはいた。それが昨年末にテレビで紹介された途端、行列ができるようになったという。多いのは20〜40代らしい。午前9時の開園前から、午後4時半の閉園間際まで行列が続き、平日でも2〜3時間待ちの時もあるという。子どもの合格祈願や恋愛成就など、訪れる理由もいろいろのようだ。 明治神宮側は「願いが叶うパワースポットのような取り上げ方には戸惑いがある」と、正直困惑気味の様子。 それでも訪問客のために、待ち時間がわかるように入口に掲示を出すようにした。また神宮側は、「何百年もきれいな水が湧き出る清正井に、現代人なりに自然に対する畏敬の念を感じているのかも。単なるブームではなく、自然を大切にする心にまでつながればいいが」とも話しているという。 不況が続き、何かと不安の多い今の世の中。たとえ気休めだとしても、困った時の神頼みの心境になる人が多いのかも。しばらくこのブームは続くかもしれない。 これからは、パワースポットを携帯の待ち受け画面で身に付けて、ご利益を願う時代になるのだろうか。お守りやお札は古くさいし持ち運びが面倒、携帯ストラップなどのグッズより手軽で、何といっても無料で済む。ちょっとお手軽な気もするが、これも21世紀の新しい信心の形かも。(横浜 六太 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年01月14日 14時00分
愛染恭子引退作品「奴隷船」が3月6日公開
愛染恭子の引退記念映画『奴隷船』が完成、3月6日より銀座シネパトスなどでロードショーが決定した。愛染恭子は1981年に日本映画史上最も過激な映画と言われた武智鉄二監督作品ハードコア『白日夢』に主演して大ブレイク。以降、処女膜再生手術を受けて話題となった『ザ・サバイバル』などのヒット作に主演。完成を記念し愛染恭子出演映画のレトロスペクティブも開催する予定だという。 原作は稀代のSM作家であり、純文学作家としても幅広く活動を続ける小説家・団鬼六。愛染恭子のラストを飾るに相応しい原作だ。 製作・配給は新東宝映画株式会社。
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トレンド 2010年01月14日 13時00分
「カワイイにもほどがある」“ミニ龍馬”がいきなり福山雅治に! 早死にするんだから、もっと少年時代を長く描いて〜『龍馬伝』
こんにちは! ドラマ、TV、映画、演劇その他いろいろウォッチャーのチャッピーです。チャッピーの性別はみなさんのご想像におまかせしますが、当分便利なオカマ・キャラでいってみたいと思います。第一回は話題の福山雅治主演の大河ドラマ『龍馬伝』を「オカマから見たらどうなるか」を検証。とにかく美形な福山サマを毎週一時間ずつ見れるなんて、何もかもセチガライ昨今、お得な話じゃございません? 言わずと知れた土佐藩出身の坂本龍馬が、大きな野望と博愛の精神で日本の夜明けを創る物語。それを同じ土佐出身で、同時期に龍馬とかかわり、後に三菱財閥の創業者となる岩崎弥太郎という人物の回想形式で語られる。岩崎弥太郎役は香川照之。チャッピーはこの手の顔キライじゃないけど、オカマでもスキ・キライ好みは分かれる顔だわね。 驚く事に龍馬が幼かった頃の土佐(現在の高知県)は、「スラムドック・ミリオネア」のインドや、「戦場のピアニスト」のワルシャワみたいに差別社会。上士という武士がえばっていて、下士が虐げられている。下士の子である龍馬が上士をつきとばしただけで死罪になりそうになり、それをかばった母が死んでしまう。その後、ひよわだった龍馬は文武両道の強い武士になる(第一話より) 話題のクルクルパーマ・濱田龍臣くんの“ミニ龍馬”。もう、「かわいいにもほどがある」って感じ。父(蟹江敬三)と一緒に鳥かごを売って糊口をしのぐ弥太郎の少年時代を演じた少年も、チャッピー的にはアリなのよ。(でもロリコンじゃないわよ!)だけど、前半30分もしないうちにカワイイ彼らが福山雅治と香川照之に…。たしかに福山は美しいのだけれど、やっぱり老けている。少年時代が無くていきなり大人っていうのはイタイのよ。 龍馬が近江屋で暗殺されたのは31才。福山の実年齢は2月で41才。もう10年も長く生きちゃってるし、龍馬は昨年の『天地人』の直江兼続みたいに人生長く無いんだからもっと若い頃を丁寧に描いてもいいのでは? 剣道上達も、弥太郎との浜辺の再会も、翌週のヒロスエちゃんの片思いも、少年時代がバックリ抜けているから「どうしてそうなったのか」よくわからないわね。一年も続くのにはしょり過ぎ。 今からでも遅くないから、15才の龍馬を神木隆之介、16才の岩崎弥太郎を林遣都という、オカマが喜ぶキャストで彼ら少年時代を描いてみない?きっと視聴率もグーンと上がるワヨ。(チャッピー)
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トレンド 2010年01月13日 19時28分
まるでエイリアン!? グラマラスなママたちの写真展開催中
雑誌『GLAMOROUS 2月号』(講談社)の特別企画『Glamorous Mamaグラマラス・ママ〜美しき12人の愛のかたち』写真展が原宿の表参道ヒルズ内、ギャラリー同潤会で1月13日(水)から19日(火)まで催される。記者発表会に土屋アンナと写真家レスリー・キーが登場した。 今回の『Glamorous Mamaグラマラス・ママ〜美しき12人の愛のかたち』写真展の撮影は絆をテーマにして、自身とその子供たちとの同伴ショットは全てレスリー・キーが行い、現代を代表するグラマラスなママたちである相川七瀬、青木さやか、梅宮アンナ、土屋アンナ、冨永愛、益若つばさ、リア・ディゾン、RIKACO他、12名の母親たちとしての素顔や優しさ、偉大さが伝わる素晴らしい作品となっている。【グラマラス・ママ写真展】■ 会場:ギャラリー同潤会〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤会2F■日程:2010年1月13日(水)〜19日(火)12:00〜20:00※最終日19日(火)のみ18:00まで
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トレンド 2010年01月13日 15時42分
哀川翔 主演映画『昆虫探偵 ヨシダヨシミ』の主題歌をレコーディング
俳優の哀川翔(48)が13日、都内のスタジオで主演映画『昆虫探偵 ヨシダヨシミ』の主題歌「生きていることがいい」のレコーディングを行った。 同作は講談社「モーニング」で不定期連載されている作品を映画化。虫の依頼を受けて事件を解決するというシュールな探偵の物語。芸能界屈指の昆虫マニアである哀川が主演と主題歌を担当、主題歌は3月17日にCDリリースされる。約15年ぶりのシングル発売となった哀川は「すごく新鮮です。レコーディングではデビュー当時を思い出しました」と語った。 また6月に初孫が生まれ“おじいちゃん”になることについて「若い時に孫ができるのはうれしいです。ひ孫もいけるかな。運動会にもでちゃおうかな」と話し笑いを誘った。 『昆虫探偵 ヨシダヨシミ』は4月3日より新宿ケイズシネマ、シネ・リーブル池袋他にて全国で順次公開される。
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トレンド 2010年01月13日 14時00分
【ナツカシ映画館】 追悼・ブリタニー・マーフィ、日本の“下流世代出現”を予感させた米国サクセス・ストーリー『8 Mile』
昨年12月に32才の若さで急死した女優・ブリタニー・マーフィ。少女と共演したかわいらしい映画「アップタウン・ガールズ」や、大人の魅力を見せた「シン・シティ」、日本で撮影された「ラーメンガール」など、女優として様々ないい作品を遺した彼女だが、彼女の代表作といえば何といってもラッパーのエミネムが、自らの生い立ちを下敷きにした半自伝的映画『8 Mile』であろう。この映画について語る。 2002年に公開されたアメリカ映画『8 Mile』。当時30才ぐらいだったエミネムが、20代前半の頃の1995年のミシガン州デトロイトが舞台。「8 Mile」とは富裕層と貧困層、そして白人と黒人とを分けるラインになっている境界線の事。男にだらしのない母(キム・ベイシンガー)と幼い妹とトレーラーで暮らす白人青年・通称ラビット(エミネム)は、ラッパーで成功し、貧しい生活から脱する事を夢見ている。工場で働きながら日々思った詩をラップに綴り、シェルターと呼ばれるライブハウスでMCバトルに励むのだが…。 かつて隆盛を極めたアメリカの自動車産業が没落し、黒人のみならず白人でも貧困層が増え始めたデトロイト。ロックスター、マドンナもこの辺の出身で、父はエンジニア。「音楽で成功」は多くの貧しい若者の夢なのであろう。公開当時この映画をジョン・トラボルタ主演の「サタデー・ナイト・フィーバー」似ていると言った批評家がいたが、70年代の若者像を描いた「サタデー〜」と90年代の『8 Mile』はまったく別なテーマの作品で、どちらかと言うと80年代に公開された、ロックスタープリンスの自伝映画「パープル・レイン」に近い。しかしながら、80年代の黒人層の若者の成功を描いた「パープル・レイン」と、お先真っ暗の90年代を描いた『8 Mile』では、若者の切迫感が違う。紫の衣装でステキなバイクにまたがっていたプリンスに比べ、ボロボロのシャツを着てゴミ袋に私物を入れて歩くエミネムはあまりにも殺伐としている。 そして、ラビットと一時深い関係になるアレックス。彼女を演じたブリタニー・マーフィの存在が、『8 Mile』の大きな花だ。アレックスはモデルを夢見る少女で、二人は夢を語り合い、お互い好きになるが、結局は関係が壊れる。しかし、なんとか街から出たいアレックスの立場はラビットと一緒で、彼は彼女を責められない。恋人というよりは、群像劇の一片のような形で描かれる。ブリタニーはいつもより陰を見せ、見事アレックスを演じきった。この映画で意気投合したエミネムとブリタニーはその後しばらく付き合っていたという。 公開当時、今ほど不況の波が訪れていなかった日本でこの映画を見た記者は、アメリカもそんなものかと思った程度で、大して“貧困”に脅威を感じなかった。そして2010年現在、「下流社会」という言葉が定着し、この映画の登場人物のように貧困から抜け出せない若者が日本中に溢れ出し、そしてその多くが、ラビットやアレックスのような夢さえも持てない。貧困が決して他人事では無くなってしまった今、この映画のいわんとする事は何か。8年経った今、更に評価したい作品である。(コアラみどり)写真 (2003年頃、記者がグアムで買ってきたお宝ビデオ。)
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JR京葉線・葛西臨海公園駅で『愛』を釣り上げる
2007年10月09日 15時00分
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ボランティア公約劇団「女劇(おんなげき)TOKYO23KU」
2007年10月09日 15時00分
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大江戸線上野御徒町駅入口に散乱するたばこの吸い殻裏話
2007年10月02日 15時00分
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飯田橋駅「いいだべえ」の謎を追う
2007年09月26日 15時00分
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高尾山の玄関口・京王線高尾山口駅が40周年
2007年09月18日 15時00分
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新宿駅で石原知事と小梅太夫が“競演”
2007年09月11日 15時00分
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JR小岩駅 恋話物語伝説
2007年09月04日 15時00分
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“撮り鉄”初心者は御茶ノ水駅に全員集合!
2007年08月28日 15時00分
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「ほっとクリップ」昆虫写真展9月4日から
2007年08月28日 15時00分
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JR神田駅 トイレ案内看板の謎
2007年08月21日 15時00分
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お父さんのためのコスプレ講座
2007年08月20日 15時00分
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JR東京駅にある日本一のレーズンパン
2007年08月14日 15時00分
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JR新木場駅の巨大木製看板
2007年08月07日 15時00分
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JR巣鴨駅の冷やしおでん缶専用自販機
2007年07月31日 16時00分
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JR鶯谷ホームに散乱していたもの
2007年07月25日 16時00分
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有楽町線有楽町駅 イ・ビョンホン騒動
2007年07月17日 16時00分
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ヒットのヒント拡大スペシャル番外編「ラーメン缶戦争」
2007年07月17日 16時00分
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