「サニブラウンが、リレーの日本代表メンバー入りするかもしれないのです。日本陸連は5月のIAAF世界リレー・男子400mでバトンミスが出た後、チームに刺激を与える意味でも、誰かをサニブラウンと入れ替えることも検討し始めたようです」(日本スポーツ協会担当記者)
日本男子リレーの主力メンバーは、400、800mともに桐生、山県亮太、多田修平、ケンブリッジ飛鳥。ここに小池祐貴が入ることもあるが、先のバトンミスは「小池―桐生」の間で生じたものだ。
9秒97のサニブラウンから9秒98の桐生へ――2枚看板による豪華バトンリレーが実現すれば、世界の頂点も現実味を帯びてくるが、現リレーメンバーと一部の陸連幹部は、この案に難色を示している。
「確かにサニブラウンが9秒97の日本新を出したのはバトンミスの直後でしたが、リレーは速い人を4人集めればいいってもんじゃない。チームワークとか相性もある」(関係者)
日本の男子リレーチームは、主に前述の5人で戦ってきた。そこで積み上げられた意思の疎通などが、プラスアルファの力を生み出しているのも間違いない。
「男子400mリレーは、東京五輪でメダルを狙える位置にあります。9月の世界選手権で表彰台に上がり、その勢いのまま五輪本番に突入したいところ。同時に、9月が最終テストとなります」(前出・担当記者)
サニブラウンは9秒台を出した全米大学選手権で、400mリレーの第2走者も務めた。彼を招集すれば、現日本メンバーの走る順番も変わるかもしれない。
「女子短距離も何人かの女子高生が好タイムを出したため、五輪代表は大きく入れ代わりそうです。初招集になる選手も多くなるでしょう」(同)
男女ともに9月の世界選手権でメンバーをシャッフルし、結果が思わしくなければ元に戻す作戦はどうか。