スポーツ
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スポーツ 2019年04月07日 11時30分
なかなか進展しない高校野球の“球数制限”の議論 「7イニング制」も視野に入れる必要性は
先月23日〜今月3日まで、センバツが開催されていた高校野球。改めて言うまでもないが、今大会は“平成最初の王者”東邦(愛知)が、“平成最後の王者”に輝く結果となった。 そんな高校野球界には、長らく議論が交わされている話題がある。それは、投手の故障を防ぐための「球数制限」。今春独自に導入予定だった新潟高野連が、その方針を撤回したことをご存知の方も多いだろう。 賛成派、反対派が入り混じり、なかなか進展が見られない現状。新潟高野連が一石を投じたことにより、日本高野連は今月から「投手の障害予防に関する有識者会議」なるものをスタートさせるが、どこまで踏み込んだ議論ができるかは未知数だ。 人によって立場は違うだろうが、筆者は球数制限賛成派である。一方、球数制限の議論が進まないのならば、軟式野球やソフトボールが用いる「7イニング制」の導入を視野に入れてもいいのではとの思いもある。 現在の9イニングから7イニングになれば、その分、投手の球数は減少する。仮に延長に入ったとしても、8回からいきなりタイブレークを行えば、おおよそ100球前後まで抑えられるのではないか。 加えて、イニングの短縮は球数だけでなく、試合時間の減少ももたらす。つまり、1日の試合日程にも、いくらかの余裕が生まれることになる。そうなれば日中の試合を避けることができ、投手以外の選手の疲労軽減にもつながっていくだろう。また、7イニング制に関しては、U-18・U-23ワールドカップといった国際大会での導入が1月下旬に決定されてもいる。世界と足並みを合わせる意味でも、そして、国際大会への順応を楽にする意味でも、そのメリットは少なくないように思われる。 もちろん、従来のスタイルから大幅に転換するということで、多くの反対意見が出ることは想像に難くない。ただ、球数制限の議論に落としどころが見出せないのならば、新たな選択肢として視野に入れるのも悪くない考えではないだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年04月07日 06時00分
【DeNA】上茶谷も大当たり? ベイスターズのドラフト1位が凄い!
ベイスターズのドラ1ルーキーは、2015年シーズンから連続で“大当たり”が続いている。 2015年の山崎康晃は“魔球”ツーシームを武器に37セーブを挙げ、新人王を受賞。シーズン開幕直後のヒーローインタビューで「小さな大魔神になります!」の宣言通りの活躍で、以来クローザーとして活躍している。今年は「最低でも40セーブ」を目標にチームを引っ張る。 2016年は今永昇太を単独指名。開幕ローテーション入りし、好投も援護がなく勝ち星が付かない登板が続くも、最終的には8勝をマーク。防御率2.93の数字を残し、あと一歩で新人王だった。昨年のスランプから一転、今年は初の開幕投手を務め、8回無失点で勝利投手となり“エース”としての活躍が期待される。 2017年の濱口遥大も、開幕からローテーション入りし10勝を記録。CSで1勝1ホールドとシリーズ進出に貢献し、日本シリーズでは既に3敗を喫している崖っぷちの状況で先発。8回1死までノーヒットノーランの快投を見せ勝利投手になるなど、記憶に残る活躍を見せた。昨年はケガに泣かされたが、今年は4月3日の今季初登板で好投するなど、期待度は増している。 2018年は東克樹を単独指名。開幕ローテーションの座を掴むと、チームの先輩投手がケガやスランプで離脱する中、獅子奮迅の活躍を見せ11勝5敗をマーク。防御率2.45はリーグ2位で、圧倒的な得票率で新人王を獲得。今年はフル回転の反動からか、左ひじの故障で出遅れている。 今年のドラフト1位ルーキー・上茶谷大河も、オープン戦から好投を続け、開幕ローテーションの切符を手に入れ、4月2日の神宮球場のスワローズ戦で先発。観客も凍えるような低気温の中、デビュー戦とは思えぬような落ち着きで、テンポいいピッチングを披露。ミスター・トリプルスリー、山田哲人から3三振を奪うなど、ラミレス監督からも「期待以上」と評価されるような内容で、7回110球、被安打6、奪三振7、フォアボールは申告敬遠の1つだけと、抜群の内容で役目を終えた。上茶谷の武器は、切れのいい140キロ中盤〜後半のストレートに、カットボール、チェンジアップ、スライダー、スプリットフィンガー・ファストボールと多彩な変化球を操り、しかも低めに集める制球力を持ち合わせている。 山崎康晃はクローザーで成功し、先発投手では、今年で4年連続で開幕ローテーションの座をゲットするドラ1ルーキー達。DeNAのスカウト陣の眼力は、球界でもトップクラスであろう。上茶谷も先輩達のようにルーキーイヤーから輝けるか。デビュー戦を見る限りでは、その可能性は高そうだ。取材・文 ・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年04月06日 11時30分
令和の大相撲、改革の必要あり? “土俵の大きさ”問題
大相撲の決まり手の一つに、「吊り出し」という技がある。一方の力士がもう一方の力士を持ち上げ、そのまま土俵外へ出す。力士の強さを物語る“スゴ技”の1つだ。 ただ、最近はこの吊り出しを、土俵上で見る機会がめっきり減ってしまった印象が強い。実際、先に行われた春場所の幕内の取組でも、この技は1回も記録されなかった。 吊り出しが“絶滅危惧種”となっている理由について、パッと思いつくのは力士の大型化。今の力士はそのほとんどが150kg以上の体重で、逸ノ城や魁聖に関しては200kgオーバー。そんな巨漢を仕留める手段として、吊り出しはあまりにも時代に即していない。 また、吊り出しを“時代遅れの技”に追いやった大型化は、「引き技の乱発」や「小兵力士の減少」といった状況ももたらしている。その結果、「巨漢力士が体重任せに押して叩くだけ」という、淡泊な相撲が連続で続くことも少なくない。 巨漢同士のぶつかり合いに、相応の魅力があることは否定しない。ただ、“大よく大を制す”相撲ばかりでは、さすがに単調すぎると言わざるを得ないこともまた確かだろう。 こうした現状を変える手段として、筆者には一つ思いつくものがある。それは、現在直径4.55m(15尺)の広さが取られている土俵の拡大だ。 土俵の大きさが広がると、その分攻めや守りに持久力が要求される。それを養うためには、当然稽古を積んで体重を落とさなければならない。そうなれば力士の動きは身軽になり、安易な叩きに走る、もしくはそれを食らう場面も減少するのではないだろうか。 また、現在不遇の時代を過ごしている小兵力士にとっても、土俵の拡大は光明となり得る。スペースが空いた分、巨漢相手の立ち回りに余裕が生まれるからだ。いなしや足技といった手段も、今以上に取りやすくなるかもしれない。 先場所で平成時代が終わり、次場所からは令和時代に突入する大相撲。元号が変わるのを機に、土俵の大きさも変わるというのはどうだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年04月06日 06時00分
ソフトバンク 高橋礼 眩い魅力を放つ若きサブマリン
開幕3戦目の3月31日、ソフトバンクの先発を託されたのは高橋礼。今季初登板初先発の内容は6回4安打1失点。昨年、猛威を振るった西武打線を相手に待望のプロ初勝利を挙げたこの日、様々な魅力にあふれたプロ野球界の新たな個性が花開き、躍動した。■のびのびと好投を演じた2年目の高橋 キャッチャーからのボールを受けるとすぐに次の投球の動作に入る、テンポの良いピッチングを続けたこの日の高橋。下手投げの生命線でもある緩急、そしてチェンジアップを含めた変化球のキレも鋭く落差も大きい。随所に140km台のストレートも織り交ぜながらタイミングを外し、西武打線を抑えていく。足元へのコントロールも良く、低めにもたて続けに投げ込んでいく。主軸である秋山からは落ちる変化球で空振り三振を奪い、4番の山川はタイミングを外し全打席凡打に封じるなど、クリーンナップに対してはノーヒットに抑えた。 6イニングで101球に及んだ投球数、3四球、本塁打も浴びた。それでも王者・西武を相手に1失点と堂々たるピッチングを繰り広げた背番号28は、自身の初勝利に関して試合後、「勝ちよりも次につながる投球が出来てよかった」とコメント。2年目を迎え、チームのペナント奪還、連続日本一へ向けてローテーションの一角を担う期待には十分に応えた内容だったと言って良いだろう。■今後の期待も大きく、日本代表も 昨年秋の日米野球、さらに今季開幕前に行われたメキシコ代表との強化試合、またユニバーシアード代表メンバーに選出されていて、学生時代からプロ入り後にかけ、すでに日の丸のユニフォームを身につけてきた。マウンド上で深く沈む投法はアメリカでは「ご法度」とされていることなどから、変則スタイルの投手は国際舞台での戦いでは重要な戦力となり得る。今秋のプレミア12、来年の東京五輪、さらには第5回WBCと主要大会が連続して行われていく中、今後の高橋の代表定着には大いに期待と注目が集められることは間違いない。 そして、そのためにはペナントレース、シーズンを通しての活躍が必須だ。チームの戦力として次の登板以降、更なる実績を一つずつ、積み上げていかなければならない。また、希少とも言えるアンダースローは観ているものを惹きつける輝きを放っている。近年、「剛速球」や「二刀流」といった個性が煌めくプロ野球の世界において、高橋礼が魅せるパフォーマンスはこちらも劣ることのない強烈な個性であり、長く見続けていきたいと思う野球ファンは少なくないはずだ。 マウンド上、188㎝の長身を沈ませ、大きく右腕を広げる。限りなく低い位置から繰り出されるストレート、そして複数種類の変化球が魅せる、その「予測不可能」のボールの軌道はいつの時代もサブマリンの大きな魅力だ。注目度抜群、背番号28、高橋礼の充実の2年目が始まった。(佐藤文孝)
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スポーツ 2019年04月05日 17時45分
連敗の阪神が悩む、ベテラン鳥谷の起用法
巨人戦に3連敗し、矢野阪神のベンチの雰囲気も一変してしまった。 その影響だろう。ベテラン鳥谷敬(37)の扱い方をめぐり、意見が二分してしまった。 「巨人との3連戦はひどかったね…。連勝し、その後、巨人3連戦での全敗を含む4連敗。阪神投手陣が巨人3連戦で食らった本塁打は計8本、25失点ですよ。打線が低迷しているのに投手陣が踏ん張れなければ、勝てません」(在阪記者) 阪神の先発投手陣の軸は、メッセンジャー、ガルシア、西勇輝。3人とも、2ケタ勝利を確実に計算できる投手だ。その一人のガルシアを開幕カードではなく、巨人戦の初戦まで温存したということは、矢野監督は「巨人戦で3連敗しないローテーション」を組んだつもりでいたのだろう。 しかし、深刻なのは打線だ。矢野監督は巨人3連戦で全て打線を変更している。 「4番の大山が打率1割ですよ。期待していた新人の木浪がペナントレース開幕と同時に打てなくなりました」(前出・同) 木浪は「1番・ショート」で開幕スタメンを勝ち取ったが、そのバットから快音が聞かれない。その木浪とショートのレギュラーを争って敗れたのが、ベテラン鳥谷だ。しかし、鳥谷は開幕戦で代打出場し、チームをサヨナラ勝ちに導く三塁打を放っている。 「鳥谷が登場すると、スタンドのファンが盛り上がるんです。長くファンに愛された選手ですし、『まだスタメンで活躍できる』と思っている関係者も少なくありません」(プロ野球解説者) 矢野監督は不振の木浪に代わって、北條をスタメン・ショートで起用した。当面、鳥谷は代打要員ということになりそうだが、こんな声も聞かれた。 「鳥谷は今年6月に38歳を迎えます。問題なのは、鳥谷と交わした複数年契約ですよ。5年の契約は今シーズン終了と同時に終わります。残留は間違いないが、年俸をどうするか…」(球界関係者) 鳥谷は5年総額20億円の契約を交わしている。チームの功労者であり、今のチームのように負けが込んだときに強い存在感を見せるベテランはむげにできない。かといって、代打要員に4億円を払うほどの余裕は、球団にはない。鳥谷をどう評価すべきか、フロント上層部は悩んでいるのだという。 「もう複数本契約は交わさないでしょう。新しい契約の年俸が4億円以下となれば、マイナス査定という意味になります。2億円前後で更新するとしても、周囲がどう判断するか分かりません。代打要員に払いすぎだという声も出るかもしれない」(前出・同) 圧倒的な存在感を評価し、大盤振る舞いするか、それとも、シビアに査定するか。後者の場合、虎ファンが「功労者に冷たすぎる」と爆発する可能性もある。 「矢野監督が鳥谷をスタメンに戻したとき、起死回生のためのカードは全て出し切ったと見るべき」(前出・プロ野球解説者) こうした状況を見ると、良くも悪くも、阪神は鳥谷のチームだということがうかがえる。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年04月05日 11時35分
「戦力外にしてくれ」の声も 斎藤佑樹、4日の楽天戦に先発するも2回3失点降板の背信投球
4日に行われた東北楽天ゴールデンイーグルス対北海道日本ハムファイターズ戦に斎藤佑樹が先発登板。打者10人に対し3被安打2四球3失点と散々な投球で2回途中に降板し、ファンから怒りの声が挙がっている。 今季で31歳となる斎藤はオープン戦から好調。特に早実以来の甲子園球場で先発した3月9日の阪神戦では、変化球とストレートをコーナーに投げ分け、2回を被安打ゼロ、3奪三振と好投。その結果、2年ぶりとなる開幕1軍の切符を掴んだ。 3月29日の試合でも中継ぎ投手として8回のマウンドに上がり、1回1被安打無失点。「ついにハンカチ王子が覚醒したか」とファンを期待させた。その余勢を買い、4日の先発マウンドに上がった斎藤だが、結果は散々。初回先頭の田中和基にヒットを許すと盗塁を許し、2番の早大の後輩の茂木栄五郎にタイムリーを許してしまう。まさに「あっという間」の失点だった。 それでも最小失点で踏ん張ることができれば、先発投手としては合格点だったが、4番の島内にフォアボールを許すと、2アウト後、ワイルドピッチで進塁を許し、銀次にタイムリーを浴び、2失点。計3点を失った。 さらに、2回にも斎藤はツーアウトから四球を出し、交代を告げられる。日本ハムの木田優夫投手コーチは「打者一巡目処で交代するのは予定通り」と説明したが、期待値を下回る投球だったことは間違いない。 斎藤は例年春季キャンプ前に「今年こそ」と意気込み、オープン戦でまずまずの成績を残し期待させるが、シーズンに入り先発するも炎上して降板、その後二軍暮らしというルーティンを続けている。今年はオープン戦の投球内容がすこぶる良かっただけに期待する人も多かったが、蓋を開けてみれば「今年も同じか」と嘆きたくなる結果だった。 そんな斎藤のピッチングに、ファンからは「やっぱりダメだった」「もう復活はないね」「さっさと戦力外にしろよ」「もう見たくない」「アマチュア野球でも通用しない」と厳しい声が噴出している状態だ。 「斎藤の球威ではコントロールが命ですが、2イニングで2四球では話にならない。恐らく久しぶりの1軍の先発ということで力んだのでしょうが、年齢的に冷静になって球をコントロールし相手を打ち取らねばならない立場。言い訳になりませんよ。 いまだに主だった成績を残していないにもかかわらず、態度や言動だけはスター気取りですから、手に負えません。異常に贔屓している栗山秀樹監督ですから、もう一度くらいはチャンスがあるでしょうが、打たれて負けるなら吉田輝星や柿木蓮ら将来性のある若手のほうがマシでしょう。 今や彼を欲しがる他球団はほとんどありません。あるとしても、おそらく金銭になると思いますが」(野球ライター) オープン戦で築いた信頼を僅か1日で失った斎藤佑樹。いよいよ立場が危うくなっただけに、冷や汗をハンカチで拭いているかもしれない。文・櫻井哲夫
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スポーツ 2019年04月05日 11時25分
オリックス西村監督、25イニング連続無得点に「ピッチャーが可哀想」6試合4敗2分け!
オリックス 0-3 ソフトバンク(3回戦)※オリックスの2敗1分け▽4日 京セラドーム大阪 観衆 21,686人 「きのうは12回、きょうは9回。点が取れてない」 開幕してから未だに勝ち星がないオリックスだが、それ以前に得点が入らない状況に西村徳文監督は嘆くしかなかった。 チャンスがなかったわけではない。2回には吉田正尚の3月31日の日本ハム戦(札幌ドーム)の最終打席以来となるヒットと、小田裕也のヒットなどで二死満塁のチャンスを作るも、後続が凡退。6回には先頭の福田周平がヒットで出塁するも、飛び出した瞬間をソフトバンクのキャッチャー、甲斐拓也の甲斐キャノンが炸裂。8回もチャンスをモノに出来なかった。ソフトバンク先発の武田翔太から7回2/3で5安打無得点。リリーフ陣からも1安打も打てなかった。 「ピッチャーが可哀想ですよ。松葉はホームランを打たれた球は高かったけどゲームは作ってくれた」 前日の山本由伸の快投に続いて、5回1/3を5安打2失点で試合を作った先発の松葉貴大を指揮官は庇った。松葉は2回にグラシアルに1号ソロホームランを、4回には松田宣浩にタイムリーツーベースを打たれたが、「今年初めての登板ということで、立ち上がりは緊張からボールが高くなってしまいました。全体的には良かったと思いますが、同じ打者に打たれてしまったところは反省していかなければいけないと思います。もう少し長いイニングを投げれる様に、しっかりと準備していきたいと思います」と投球に手ごたえを感じるピッチングだったと言えるだろう。 「牽制死とか、頭に入れてやらないと、次の回に点を取られる。状況判断をやっていかなきゃいけない」 5日からは日本ハム相手に3連勝した楽天が京セラに乗り込んでくる。果たしてシーズン初勝利はいつになるのか?5日は“エース候補”山岡泰輔が先発するが、野手に「あと1本」が出なければ勝利への道は遠くなる一方だ。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年04月04日 11時40分
“右腕を強く鷲掴みされ引っ張られた” 松坂の被害でも変わらない、「サイン乞食」の迷惑行為
「結局変わらないのかな?」 2日に更新した自身のツイッターで、諦めにも似た心境を吐露したのは里崎智也氏(元ロッテ)。「サインをお断りしたら、かなり強い口調でサインと言われながら右腕上腕を強く鷲掴みされ引っ張られた」と、一部の人間から迷惑行為を受けた旨を綴っていた。 転売を目的とした“サイン乞食”たちによる、迷惑行為が後をたたない球界周辺。最近でも松坂大輔(中日)、宮崎敏郎(DeNA)、中村紀洋氏(元近鉄他)といった選手・OBが狙われ、松坂に関しては“実害”まで受けてしまった。 こうした連中の“生息地域”は、球界のみならずどんどん拡大している。前述の里崎氏は「松坂の一件もあったし、今年はラグビーW杯、来年には東京オリンピックパラリンピックが日本で行われる。世界のスーパーアスリートに同じような事があることは許されない」と将来を危惧する投稿もしているが、それが現実のものとなる可能性は、残念ながら高いと言わざるを得ない。 これらの問題に対しては、恐らく大部分の人が「一刻も早く止めて欲しい」と思っていることだろう。もちろん、筆者も同じ気持ちだが、その一方で最近は「もう行くところまで行ってしまえ」という思いも芽生えつつある。 松坂や里崎氏の一件を見ても分かる通り、最近の“サイン乞食”は過激の一途を辿っている。このまま放っておけば、近い将来誰かがこれ以上の重大事態に巻き込まれることは想像に難くない。場合によっては警察が関与したり、裁判沙汰になったりすることにもなるだろう。 ただ、“被害者”となる方には申し訳ないが、ここまで事態が深刻化しないと恐らく現状は変わらない。既にご存知の方がほとんどだろうが、私たちが住む日本という国は誰かが重大な被害損失を被ったり、“見せしめ”として吊るし上げられたりしないと物事が動かない国なのだ。 何度も問題視されているのに、迷惑行為を改めない“サイン乞食”たち。そもそも、こんな連中がいなければ、日本が無駄に動く必要もないのだが…記事内の引用について里崎智也の公式twitterよりhttps://twitter.com/satozakitomoya文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年04月04日 11時30分
オリックス、“神童”山本由伸が9回1安打無失点の快投で先発再デビューも打線は無援護!
オリックス 0-0 ソフトバンク(2回戦)※規定により延長12回引き分け※オリックスの1敗1分け▽3日 京セラドーム大阪 観衆 23,582人 「由伸があれだけの素晴らしいピッチングをしているのに、チャンスも作ったのに、勝たせてあげなきゃダメでしょう。いいピッチングをしてるんだから」 試合後、インタビュールームに現れたオリックスの西村徳文監督は怒りを爆発させた。オリックス先発、“神童”山本由伸は2シーズンぶりの先発再デビュー戦。「先を見ず、目の前の相手を抑えていこう」と考えながらマウンドに立った由伸は、8回1/3までノーヒットピッチング。9回をわずか1安打、無失点、球数は100球ジャストという完璧な内容。“神の子”の名に恥じない素晴らしいピッチングを見せた。しかし、打線がチャンスを作りながらも巡り合わせの悪さやミスも重なり、由伸を援護することが出来なかった。 「自分も良かったけど、相手ピッチャーも良かったので、こういう日もあります」 由伸は打線を庇ったが、指揮官は「その後のピッチャーも0で抑えている」と怒りは収まらなかった。特にバントミスやエラーをした安達了一に対して、「何年もこの世界で飯を食ってるやつは(バントを)決めなきゃダメでしょう。開幕の時から、全てにおいて精彩を欠いているのは気になる」と開幕からヒットも出ていないだけではなく、名手とは思えぬ失策が続いている点について指摘。若い選手のミスに関しては特に咎めなかったが、安達には厳しい言葉を送っている。8安打を放ちながら1点も取れなかった野手に「何やってるんだ」と叱咤した指揮官だが、この日、3番のメネセスもノーヒットに終わり、完全に機能しなかったクリーンナップについて、「もうちょっと我慢しますよ。まだまだ先は長いんで」と話し、吉田正尚ら一発が打てる主軸の復調をもう少し待つ考えだ。西村監督にとって、勝敗以上に主軸の不調は頭が痛いところ。長期的に戦っていくには、主軸が貧打では上位争いは出来ない。ピッチャーがいいだけに、ここをクリアした上で今シーズン初勝利からの連勝を狙いたい。 快投を見せた由伸は「今シーズン初先発ということで、昨日から気持ちが昂っていました。四球を2つ出してしまったことは反省点ですが、ここまでしっかりと準備してきたことが試合に出せたと思います。ピンチの場面で野手の方々に助けて頂きながら、9回まで0点で抑えることが出来て良かったです」とコメント。自身は「もっと球数を減らすことが出来た」「ボールが続くところもあった」「こういう時はピッチャーが助けてあげたい」などなど、今後はもっと上のレベルを目指していく思いを明らかにしている。だが、こういう試合を見せられると、「僕が投げる日は『満員御礼』にしたい」という目標は達成される可能性が高まる。「1年目より2年目が良くて、2年目より3年目が良くなっていることが実感出来た」と話す“神童”は、「これからもっともっといい流れが作れるピッチングをしたい」とピッチングを通じてチームを引っ張っていく覚悟を持っている。 結果は引き分けで、今シーズンの初勝利はまたもやお預けになってしまったが、“神童”ストーリーの幕開けを目撃出来ただけでも、新生オリックスにとって、大きな試合だったと言えるだろう。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年04月03日 23時00分
長嶋茂雄4880日視察ルポ 私が入手した「本当の病状」②
イチローとミスター密会情報 3月25日現在、ミスターの外出してのリハビリは再開されていない。時折、スポーツマスコミを通じて、山口オーナーや次女・三奈さんのコメントが聞こえてくるだけだが、三奈さんによれば、ミスターの胆石が消えただけでなく、検査で体内にあったはずのステントも消えていたという。 「これが本当だとすればまさに奇跡ですが、胆石はともかく、ステントまで消えたというのはにわかには信じられない。いったいミスターの本当の病状はどうなっているんでしょうか」(スポーツ紙記者) 入退院の情報が漏れたこともあってか、ミスターの近況を知るのはごく近しい関係者のみだ。そんな厳戒態勢の中で長嶋さんから直接電話を受けたというX氏はこう話している。 「長嶋さん自身は『外を歩きたい』と言っているのですが、なかなか実現できないようです。ただ、外出しないのは決して寝込んでいるわけではなくて、病院でも、自宅に戻ってからも、室内で歩くことでリハビリを続けていますよ」 では、本人が望んでいるにもかかわらず、なぜ以前のように外出してのリハビリを行わなくなったのか。 「周囲が気遣って止めているんです。中でも三奈さんが強く反対していて、入院中から『絶対に外を歩かないでね』とクギを刺していた。ミスターも今回ばかりは珍しく三奈さんの言うことを聞いています」(同) 確かに、これだけ長い入院となると、日常生活に必要な筋肉まで落ちてしまっている恐れがある。ましてミスターには脳梗塞の後遺症もある。 「いくら長嶋さんとはいえ、半年も病院にいたのですから体力も筋肉も落ちているでしょうし、年齢的なことを考えると激ヤセしていてもおかしくない。三奈さんが人前に出さないように言うのはそんな姿を見せたくないからかもしれません」(前出・スポーツ紙記者) そして実はもう一つ、ミスターの近況が聞こえてこない理由がある。長嶋家が抱える“兄妹骨肉バトル”の問題である。 「長嶋家はバラバラで、特に長男の一茂と次女の三奈さんの仲は完全に破綻していますからね。’07年に亜希子夫人が亡くなった際、一茂が会社を乗っ取ろうとしたことが原因といわれています。ミスターが胆石で入院した今回も、三奈さんは一茂に連絡してお見舞いに来られることすら嫌がったそうです。周囲の関係者はなんとか2人の関係を修復したいと願って神経を使っていますが、仲裁できる人物はいません。この確執があるため、三奈さんも周囲を信用できず、情報漏れに過敏になっているんでしょう」(女性誌記者) 確かにこの15年間、一茂がミスターのリハビリ現場に姿を見せたことは、私の知る限り一度もなかった。 3月20日午前7時、異変があった。いつもは長嶋宅にあるはずの公用車センチュリーがなかったのだ。20日といえば、イチローが引退会見を開いた前日だ。 ピンときた筆者はイチロー担当の新聞社記者に確認すると、東京ドームに止めてあるセンチュリーを目撃していた。また、筆者自身も各方面に取材網を広げたところ、「イチローとミスターは引退発表前に会っている」という情報を得た。 もちろん、東京ドームのセンチュリーが同一車かは分からないし、イチローとミスターが接触した現場を押さえたわけではない。しかし、今回のメジャー開幕戦が東京ドームで行われた経緯からして、イチローから長嶋へ直接、事前報告があっても不思議ではない。 昭和と平成のスーパースターの“密会”にロマンを感じるのは筆者だけではないはずだ。***********************************************【吉見健明】1946年生まれ。スポーツニッポン新聞社大阪本社報道部(プロ野球担当&副部長)を経てフリーに。法政一高で田淵幸一と正捕手を争い、法大野球部では田淵、山本浩二らと苦楽を共にした。スポニチ時代は“南海・野村監督解任”などスクープを連発した名物記者。『参謀』(森繁和著、講談社)プロデュース。著書多数。
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