スポーツ
-
スポーツ 2020年03月29日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ザ・グレート・サスケ」地域密着型プロレスの先駆けとなった“東北の英雄”
地域密着型プロレスという一つのジャンルを生み出したザ・グレート・サスケ。ノータッチのトペ・コンヒーロやラ・ケブラーダなど、本場のルチャドールをも上回るド派手な空中殺法は、東北の地はもちろん、全国のファンを魅了した。 ※ ※ ※『ローカルプロレスラー図鑑』(2017年度版)なる個人発行の冊子を見ると、ここで取り上げられているのは国内24団体。おそらくは現在もなお同数程度のプロレス団体というか集団が、全国各地で活動しているものと思われる。こうしたローカル団体の先駆けとなったのが、みちのくプロレス(みちプロ)だ。 ’93年、ザ・グレート・サスケによって旗揚げされたみちプロは、今では日本において新日本プロレスと全日本プロレスに次ぐ歴史ある団体となった。力道山が興した日本プロレスの活動期間は20年で、すでに同団体はこれを大きく超えているのだ。 近年の興行に関して、いきなり「宇宙大戦争」「ムーの太陽」などと言われたところで、何がなんだかさっぱり分からないという人も多かろうが、とにかく四半世紀以上も活動が続いているのだから、日本のプロレス史におけるサスケの功績は相当に大きい。 山本小鉄が開校していたプロレスラー養成所「新日本プロレス学校」での修業を経て、’90年にユニバーサル・プロレスリングでデビューしたサスケ(本名の村川政徳でデビューした後、MASAみちのくに改名)。メキシコ遠征時にマスクをかぶり、現在のザ・グレート・サスケとなった。 ’92年、ユニバーサルの経営不振に伴ってみちプロの設立を宣言すると、翌年に旗揚げ戦を開催。当時はサスケをはじめ他の所属選手たちも、ほぼ無名の存在であった。 しかし、東北地方限定のルチャ系団体という物珍しさから、プロレス専門誌などのメディアで取り上げられる機会は多く、徐々に定着していくことになる。「東北でも仙台などの大都市ではなく、地域の公民館のようなところを巡業し、プロレス自体に不慣れな人の多い田舎町に分かりやすいルチャを持ち込んだ。よりローカル色を強調してメジャーとの差異を際立たせたことが、結果的には見事な戦略となりました」(プロレスライター) 観衆100人程度の小規模興行でも採算が成り立つビジネスモデルを示したことは、他の団体からすると大いに参考となっただろう。 多くのファンに認知されるきっかけとなったのは、’94年に新日が主催した「第1回スーパーJカップ」であった。各団体から参加した8選手のトーナメントにおいて、サスケはエル・サムライと獣神サンダー・ライガーを破って決勝に進出。優勝はワイルド・ペガサスに譲ったものの、“東北にサスケあり”を強く印象付けることになった。 同大会では、みちプロでの好敵手であったスペル・デルフィンも、1回戦で新日所属の大谷晋二郎を下す殊勲の星を挙げており、同団体の存在感を一層強いものとした。★“自爆ムーブ”で会場を沸かせる これにより知名度を全国区としたみちプロは、以降は新日だけでなくWARやFMWとも交流し、東京で大会を開催するなど活動の幅を広げていった。「それまでの団体対抗戦というと、相手をぶっ潰す的な殺伐とした空気になりがちでしたが、みちプロが画期的だったのは、どの団体とも融和的な交流をしたところ。東北密着型を打ち出していたため、興行ビジネスの面でバッティングしないという点が大きく、また、サスケ自身の交渉力も極めて優秀でした」(同) レスラーとしてのサスケの特徴は、もちろん空中殺法による華麗さだけにとどまらない。時に無謀とも思える危険な飛び技は、ファンのみならずしばしば関係者をも驚かせた。 ’96年、各団体代表による8冠統一トーナメントでは、見事に優勝を果たして初代ジュニア8冠王者となるが、決勝のウルティモ・ドラゴン戦で、場外に向けてコーナーポスト越しのトペ・コンヒーロを放った際に、その衝撃から頭蓋骨亀裂骨折と脳挫傷の大けがを負っている。 度重なる負傷のため一時は長期欠場を強いられ、エースであるサスケの不在により団体自体が活動休止を余儀なくされたこともあった。しかし、そんなサスケの捨て身の姿勢は、50歳をすぎた今も変わっていない。 さすがに若い頃のようなド派手な飛び技は控えるようになったが、代わって始めたのが“自爆技”で、ラダー(鉄製のハシゴ)に飛び技を誤爆するなど、さまざまな自爆ムーブが今や試合の目玉となっている。 なぜ、そこまでやるのかと疑問を持つかもしれないが、サスケがそこまでやるような人間だからこそ、新たなジャンルを開拓することができたと言えるだろう。ザ・グレート・サスケ***************************************PROFILE●1969年7月18日生まれ。岩手県盛岡市出身。身長176㎝、体重88㎏。得意技/トペ・コンヒーロ、ラ・ケブラーダ、サスケ・スペシャル。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
-
スポーツ 2020年03月28日 11時00分
ロッテ・佐々木、ジンクスに反して新人王は厳しい? 過去のドラフトで4球団が競合したプロ野球投手、全員が1年目から大ブレーク
今年のルーキーの中で、最も注目される存在となっているロッテ・佐々木朗希。最速163キロを誇るその右腕が24日のチーム練習の中で、プロ入り後初めてとなる打撃投手を務めた。 この日同僚の福田光輝、茶谷健太を相手に25球を投げ、福田に柵越えを1本許した佐々木。ただ、最速157キロを記録したこともあり、ネット上のプロ野球ファンからは「やっぱり凄い逸材だ」、「早く実戦で見たい」との声が多数寄せられている。 ドラフトではロッテを含め西武、楽天、日本ハムと4球団に1位指名されたことから、かかる期待も大きくなっている佐々木。もちろん、どのような成績を残すかは投げてみないと分からないが、12球団が現在の顔ぶれとなった2005年以降、ドラフトで4球団が競合した投手はいずれも華々しいデビューを飾っている。 2006年ドラフトで横浜、日本ハム、オリックス、楽天から1巡目指名を受け楽天に入団した田中将大は、翌2007年に「11勝7敗・防御率3.82・196奪三振」といった成績をマーク。高卒ルーキーながら2ケタ勝利をクリアする活躍を見せ、見事パ・リーグの新人王に輝いた。 田中はその後楽天のエースとして成長し、チームが初のリーグ優勝・日本一を果たした2013年までに最多勝2回(2011,2013)、最優秀防御率2回(2011,2013)、最多奪三振1回(2012)、最高勝率2回(2011,2013)と様々なタイトルを獲得。また、翌2014年から移籍したヤンキースでも、昨シーズンまで6年連続で2ケタ勝利をクリアするなど活躍を続けている。 2012年ドラフトで阪神、ヤクルト、ロッテ、オリックスの4球団に1位指名され阪神に入団した藤浪晋太郎は、1年目のシーズンで「10勝6敗・防御率2.75・126奪三振」をマーク。セ・リーグ新人王は16勝を挙げたヤクルト・小川泰弘に譲ったものの、巨人・菅野智之と共に新人特別賞に選出された。 その後、藤浪は2014、2015年も2ケタ勝利をクリアし、2015年には最多奪三振(221個)のタイトルも獲得。ただ、2016年以降は不振に陥っており、2019年にはプロ入り後初の未勝利に終わっている。 2014年ドラフトで広島、阪神、DeNA、日本ハムから1位指名を受け日本ハムに入団した有原航平は、前述の2名とは異なり大卒での入団。即戦力としての期待も高い中、「8勝6敗・防御率4.79・81奪三振」といった数字を残しパ・リーグ新人王に選ばれた。 有原はその後2016、2017、2019年と3度2ケタ勝利をクリアし、2019年には最多勝(15勝)のタイトルを獲得。また、同年オフには契約更改の席上で、2020年オフにもポスティングシステムを用いてメジャーに挑戦したいとの意向を表明している。 以上の4球団競合の投手たちを見ると、1年目は全員が新人王、またはそれに準ずる賞を獲得し、藤浪以外の2名はその後も順調に成長を続けている。藤浪が4年目のシーズンで突如制球難を露呈し不振に陥ったことから、佐々木も投球面、あるいはコンディションの面で予期せぬアクシデントに見舞われることは否定できないが、一軍で起用すれば1年目から好投を続ける可能性は十分だろう。 しかし、佐々木についてはチームを率いる井口資仁監督が、1年目の投球回数を「50イニング」と考えていることも伝えられている。そのため、1年目は二軍で身体作りに終始することもあるかもしれない。 ただ、二軍での取り組みが順調にいけば、井口監督が当初の予定を変更して佐々木を一軍で起用する可能性はもちろんある。果たして、佐々木は首脳陣の計画をいい意味で狂わせ、1年目から好成績を残すことができるのか。今後の調整にも要注目だ。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2020年03月27日 18時20分
ヤクルト二軍戦「河川敷から試合を観ることが出来る」大手メディアSNSに批判 「球団側は禁止」指摘され削除も更に物議
大手スポーツ紙『日刊スポーツ』(日刊スポーツ新聞社)が運営するツイッターアカウントの1つ「日刊スポーツ 日本ハム担当」が27日に投稿した内容が、ツイッター上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 当該アカウントは同日午後0時47分、この日ヤクルトの二軍本拠地・戸田球場(埼玉・戸田)で無観客で行われた日本ハム対ヤクルトの二軍練習試合について投稿。両チームのスタメンやベンチ入りメンバーを、写真を添えて紹介。その中に「河川敷から試合を観ることが出来ます!」との記載があった。 戸田球場は埼玉、東京を流れる荒川の河川敷に位置する球場で、球場に入らなくてもそばにある土手から試合を観戦できるという特色がある。しかし、新型コロナウイルスの影響を受け、ヤクルトは先月28日に球団公式サイト上で「現在の国内の状況を踏まえ、土手からの観戦もご遠慮くださいますようよろしくお願い致します」とファンへ自粛を呼びかけている。 今回の投稿を受け、ツイッター上のファンからは「日刊の日ハム担当何ツイートしてるんだよ、何のために無観客にしてるか理解してるの?」、「球団がダメって言ってるのに、メディアが土手観戦を広める意味が分からない」、「取り返しのつかない事態になったら責任取れるのか」、「試合覗けるのは事実だけど、今の状況でマスコミがそれを言ったらダメでしょ」と批判が噴出している。 新型コロナの影響により、球界では当初20日の予定だった開幕日が現時点(27日午後5時30分時点)で4月24日まで開幕が延期に。また、開幕に向けた練習試合についても二軍は無観客での開催が今後も予定されているが、一軍はパ・リーグが22日(4月10日再開)、セ・リーグが25日(4月14日再開)をもって一旦打ち切られている。 さらに、26日未明から27日にかけては、阪神の藤浪晋太郎、伊藤隼太、長坂拳弥が新型コロナに感染したことが発覚。こうした状況もあり、多くのファンが今回の投稿を軽率と判断しているようだ。 なお、当該アカウントは27日午後1時3分に「先程のツイートは削除して、内容を変更し再ツイートします。申し訳ありません」と謝罪してメンバー表を再投稿。ただ、この投稿の返信欄にも「無観客試合の為観戦出来ませんって書かないと」、「『土手で観戦できません』の訂正もセットでお願いします。本当に迷惑です」といった苦言が複数寄せられている。文 / 柴田雅人記事内の引用について「日刊スポーツ 日本ハム担当」のツイッターよりhttps://twitter.com/nikkan_fightersヤクルトの球団公式サイトよりhttps://www.yakult-swallows.co.jp/
-
-
スポーツ 2020年03月27日 17時00分
コロナ感染の藤浪に「申し訳ないと思うなよ」 元広島・北別府氏が激励 自己申告に称賛、陽性選手は藤浪以外にも
元広島・北別府学氏が、27日に自身のブログに投稿。新型コロナウイルスに感染した阪神・藤浪晋太郎について言及した。 数日前から嗅覚の異常を訴え兵庫県内の病院を受診していたという藤浪は、26日に医師の判断でPCR検査を受けることになったと球団が発表。その後同日未明に、検査の結果陽性反応が出たことが判明している。 その藤浪について、北別府氏はブログの中で「運が悪いと思うなよ。申し訳ないと思うなよ」と激励。「しっかり治して阪神ファンを 野球ファンをマウンドの上から喜ばせて下さい もちろん私もその姿を待っているし、復活する姿を見たいと思っていますよ」と回復を願った。 今回の投稿を受け、ブログのコメント欄やネット上には「藤浪選手の心中を察するととても心配です」、「藤浪選手には今年期待しているので、1日も早く治って元気に練習して本番に臨んで貰いたいです」、「北別府の言う通り、藤浪はあまり責任を感じすぎないでほしい」といったファンからの反応が多数寄せられている。 藤浪のコロナ感染を受けて、他にも複数の選手・OBがコメントを寄せている。ソフトバンク・バレンティンは27日、自身のツイッターに「藤浪のニュースを聞いて気の毒に思う。彼が早く良くなることを願っている。健康が第一、野球は二の次だ」と投稿。 カブス・ダルビッシュは27日、自身のツイッターに投稿し「嗅覚がおかしいってだけで名乗り出た藤浪選手はすごいと思う。情報収集している証拠やし、自分の身体に敏感な証拠」と藤浪を称賛した。 元大洋・横浜の高木豊氏は、27日に自身のユーチューブに動画を投稿。動画内で高木氏は、藤浪の感染について「かかったものはしょうがない。見えない敵と戦っているわけだから、被害者ということで(藤浪を)みんなで守ってあげるようにしていかないといけない」と発言している。 判明直後にツイッター上でトレンドに急浮上し、「ついに球界からも感染者が…開幕する前で良かったと思うしかない」、「陰性を願ってたけど残念、でも異変を感じてすぐに申し出たのは立派」、「藤浪陽性はショックだけど、隠すことなく申告した姿勢は素晴らしいと思う」といったファンからのコメントも多数寄せられている藤浪のコロナ感染。27日には藤浪と14日に食事を共にしていた伊藤隼太、長坂拳弥の両名にも陽性反応が出たことが明らかになっているが、これ以上感染が広がりを見せないことを祈るばかりだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について北別府学氏の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/manabu-kitabeppu/バレンティンの公式ツイッターよりhttps://twitter.com/cocobalentienダルビッシュ有の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/faridyu高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
-
スポーツ 2020年03月27日 13時20分
ダルビッシュ「家でゴロゴロしてる」 延期が続くMLB開幕延期、一時帰国決断の選手も続出する現状にマー君も「ホンマそれです」
カブス・ダルビッシュ有が、27日に自身のツイッターに投稿。メジャーリーグの開幕延期が続いている現状について言及した。 今シーズンのメジャーリーグは当初27日(現地時間26日)に開幕する予定が組まれていた。しかし、新型コロナウイルスの影響により開幕を延期することがメジャーリーグ機構から13日(現地時間12日)に発表されており、複数メディアは5月中旬、もしくは6月まで開幕がずれ込むのではないかと予想している。 また、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、練習施設を閉鎖する球団が相次ぐなど、各選手の調整にも影響が出ている。 こうした中、ダルビッシュは27日午前7時10分に投稿。「今日開幕のはずやのに家でゴロゴロしてるって2ヶ月前の自分が今ここに来たらまじで状況飲み込まれへんやろうな」と現在の心境を吐露した。 今回の投稿を受け、ネット上のファンからは「ここまでの事態になるとは予想つかなかったです」、「せっかくの調整もパーになってしまいそうですね」、「家でゴロゴロってトレーニングとかしてないのか?」、「ちゃんと練習してるとは思うけど、それでもゴロゴロできるほど時間が余ってるのか…」といった反応が多数寄せられている。 また、ダルビッシュの投稿に対しては、ヤンキース・田中将大も自身のツイッターで反応。投稿に返信する形で、「ホンマそれです。。。」と投稿している。 新型コロナによる開幕延期は、他の日本人メジャーリーガーにも影響を及ぼしている。ツインズ・前田健太はキャンプ地・フロリダの練習施設が閉鎖されたため自宅のあるロサンゼルスに戻り、レッズ・秋山翔吾と共に同地で合同自主トレを敢行。 また、エンゼルス・大谷翔平、マリナーズ・平野佳寿、マリナーズ・菊池雄星の3名も、まだ閉鎖されていない練習施設や自宅などでそれぞれ調整を続けている。 一方、それぞれチームのキャンプ地であるフロリダで調整を続けていたブルージェイズ・山口俊とレイズ・筒香嘉智は、山口が本拠地のあるカナダの入国禁止措置、筒香が球団施設の閉鎖を理由に日本への一時帰国を決断。これを受けた山口の古巣・巨人、筒香の古巣・DeNAが、要望があればそれぞれに球団施設を提供する意向を持っていることも伝えられている。 日本のプロ野球と同じく、先が見えない状況が続いているメジャーリーグ。選手、ファンが開幕を迎えられる日はいつやってくるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用についてダルビッシュ有の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/faridyu田中将大の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/t_masahiro18
-
-
スポーツ 2020年03月27日 12時00分
高梨沙羅「通算100度目の表彰台」で“すっぴん顔”公開の悲劇
ノルディック・スキーのジャンプ女子、高梨沙羅が3月9日、ワールドカップ・ノルウェー大会で今季初優勝。これで女子初となる「通算100度目の表彰台」に上った。 3桁の大台到達は、女子では初、男子を含めてもヤンネ・アホネン(フィンランド)の108度に次ぐ史上2人目。まだ20代前半の高梨の年齢を考えると、記録更新は時間の問題だろう。 しかし、そんな偉業達成の裏で、高梨に悲劇が発生した。「アホネンは1994年のリレハンメル冬季オリンピックから2018年の平昌大会まで、通算7度の五輪出場を果たしたフィンランドの英雄。スキー競技の盛んなヨーロッパでは知らない人のいない存在です。そんな“アホネン超え”も見えてきた高梨の偉業を説明する上で、『初表彰台』時の写真も公開されたのです」(現地記者) 高梨のW杯初の表彰台は、11〜12年シーズン、15歳のときだ。12年1月の第3戦で2位の好記録を収めて初めて表彰台に上がったが、当時はまだメーク・アップに目覚めていない“すっぴん”顔だった。 その後、年齢を重ねるとともに容姿も変化し、大人びた表情をするようになった高梨。少女から大人へ、16歳と現在の高梨を比較して、当然だが「全然、違う!」との声も上がっている。「高梨の100度目の表彰台に関しては、日本よりも海外の方が大きく取り上げています。今後、海外メディアからの取材も多く予定されているそうです」(スポーツ協会担当記者) そうなれば、“スキー競技以外の話”にも触れなければならないだろう。「高梨がW杯で初優勝した11〜12年シーズン後、高梨の一人勝ちが続くのかと思ったら、近年は欧州各国の女子選手が急激にレベルアップし、高梨も苦戦しています。今季の優勝は1回に終わりました」(現地記者) かつて、高梨はメークをバッチリ決めて、戦闘モードに入ると話していた。メークする時間があるなら練習しろ、との声が海外で上がらなければいいが…。
-
スポーツ 2020年03月27日 11時45分
選手会肝いりの新制度も見送り? 阪神・藤浪のコロナ感染、各球団は収益・編成の両面で大ダメージか
阪神・藤浪晋太郎投手が新型コロナウイルスに感染し、次は「選手会」との話し合いが…。 3月26日深夜、藤浪が新型コロナに感染していることが判明した。厳密に言うと、「ヤバイ」の声は同日の午前中から囁かれていた。白い防護服姿の作業員が二軍施設、鳴尾浜球場、そして、甲子園球場に現れ、棒状の噴射機から消毒液を吹き掛けた。鼻を突くような薬品の匂いでいっぱいになる。 この時点で、阪神関係者の中から“感染の疑い”がある者が出たことは察しが付いたが、球団スタッフは何も教えてくれなかった。しかし、その消毒の作業チームがブルペンに入るのを見て、感染の疑いがあるのはスタッフではなく、選手だと分かった。それも、投手だと――。 「球団が藤浪に陽性反応が出たと知らされたのは、26日夜。本人、球団幹部が話し合い、NPBにも連絡を取って、名前を公表することを決めました。球団の発表によれば、彼が体調の異変を訴えたのは24日。この時点での検査を見送ったのは、NPBがJリーグなどと立ち上げた対策会議の中で出た『感染の疑いがある人の症状』の中に、藤浪の伝えた内容が含まれていなかったからだと話していました。コーヒーやお茶などを口にしても、匂いがないという『嗅覚の異変』です」(在阪記者) その後、阪神は“二次感染”を防ぐため、選手、スタッフの待機など迅速な対応を行っている。これを受けて、NPB幹部もコメントを出した。「4月24日の開幕を目指すことに変わりはない」とのことだが、「建前に過ぎない」というのが周囲の一致した見方だ。 「開幕戦はもっと先延ばしになる。それは非常事態だからファンも許してくれると思いますが、問題なのは球団経営です。選手の年俸、満額を払えるのか?」(球界関係者) 在京球団スタッフによれば、選手会とも感染防止のために話し合いの場を設けるという。その席上で、年俸のことにも触れ、選手会側の反応を見て対応を決めるそうだ。 「選手会とは話をしています。つい先日も、『現役ドラフト』について意見交換をしました。今年中の実施を目指す方向でしたが、いったん見送ることで意見が一致しました」(前出・同) 経営サイドと選手会は良好な関係にあるようだが、カネのこととなれば、話は別。「物別れ」に終わる可能性の方が高い。 今後、ペナントレースを再開させ、仮に143試合全てとクライマックスシリーズ、日本シリーズも予定通りに開催できたとしても、感染防止の専門家チームが「座席間隔を空けるように」と進言している以上、球団収入の激減は必至だ。 「選手から観戦者が出てしまった以上、全球団が検査態勢についても話し合わなければなりません。検査を受けるとしても、それなりの金額が掛かります」(前出・在阪記者) 球団にとって、最大の出費項目は「人件費」だ。藤浪の一日も早い回復を願っている。だが、アスリートの体力を取り戻すのにも時間が掛かりそうだ。経営陣はカネの話を切り出す前に、選手が復活するまでの補償を約束しなければ、この厳しい状況を乗り切れないだろう。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2020年03月27日 11時00分
プロレス界に広がる新型コロナショック!ノア5.2大田区大会も中止
プロレスリング・ノアは26日、既に発表されている29日の東京・後楽園ホール大会を中止にし、無観客試合にすることに加えて、27日の神奈川・横浜ラジアントホール大会、今年前半のビッグマッチである5月2日の東京・大田区総合体育館大会を中止にすると発表した。 東京都では、25日に小池百合子都知事が、感染者が急激に増加した新型コロナウィルス感染拡大による緊急会見で、22日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで大会を開催したキックボクシング団体K-1が、28日に後楽園ホールで開催する『Krush.112』に対して、自粛を要請したことを明らかにした上で、無観客試合での開催で合意したと発表。また26日から、後楽園ホール側より使用を予定している各団体に、大会開催の自粛を要請したようで、プロレスではフリーダムズ、JUST TAP OUT、格闘技ではシュートボクシングなどが中止を発表している。他にもプロボクシングを始め、事前に延期を発表していた団体も多い。 ノアは27日の横浜大会では、全日本プロレスから三冠ヘビー級王者の諏訪魔が乗り込んで来ることが発表されていた。29日の後楽園大会は、8日に神奈川・横浜文化体育館大会が中止になり、同大会で予定されていたGHC4大選手権をそのままスライドし、後楽園クラスの大会としては異例のタイトルマッチ4試合のみ行うとあって、“神興行”になるのではないかというファンからの期待感が強かっただけに、無観客試合になり、CSと配信の生中継だけになってしまったのは残念である。 さらに、大田区総合体育館は行政が管理しているとあって、今回中止が発表された5月2日までは、行政が管理している施設は使用出来ない可能性は高い。プロレス・格闘技界にとってしばらく我慢の時期が続きそうだ。(どら増田)
-
スポーツ 2020年03月26日 17時30分
DeNA・ラミレス監督「粛々と従うしかない」 東京オリンピック延期決定でベイスターズに迫り来る余波
今夏に開催されるはずであった東京オリンピック・パラリンピックが24日、正式に1年間程度の延期が決定されたことにより、ベイスターズにも様々な影響が降りかかってきた。 昨年の12月に、オリンピック聖火ランナーとして神奈川県川崎市内を走る事を発表し、「大変光栄であると共に身の引き締まる思い」とコメントしていたラミレス監督も、聖火リレー自体が中止になったことに対し、「このような状況なので自分の事を考えている場合ではない。この決断に対して十分理解をしている。私は粛々と決定に従うしかない」と予期せぬ事態に理解を示していた。また、「東京オリンピック2021で、もう一度聖火リレーを同じメンバーで行うならば光栄ですし、違う方々で行うにしても、滞りなく出来るならば大変嬉しいこと」と人格者らしく、個人的な立場よりもスポーツの祭典の成功を祈っていた。 一方、オリンピックによる中断が撤廃となり、野球・ソフトボールの会場として使われるはずだった本拠地・横浜スタジアムで試合が行われる事が濃厚となったことには、「もしそれが現実になればいい事。昨年ホームで成績が良かったことは数字が示している通りなので、喜ぶ選手もいると思う」と前向きに捉え、「ファンもより多くホームでゲームを見られる」と、共に戦う仲間の存在をも気遣っていた。 本来ならば開幕していたはずのプロ野球。ひとまず4月24日開幕に向けて動き出し、ベイスターズは25日の練習試合を最後に調整期間に入る。「当面の3日間はオフ。その後の2日間は自主練習とし、休んでもいい」とスケジュールを明かし、「メンタル、フィジカルの両面をリフレッシュして、リスタートできる」と、こちらもポジティブに捉えていた。 首都東京では、新型肺炎感染者が増加し、開幕においても不安定な状況は変わりないが、ラミレス監督からは、常に前向きな姿勢で状況を打破していく姿勢が、ひしひしと感じ取れた。 取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
-
-
スポーツ 2020年03月26日 17時00分
「もうピッチャーはやめろ」野村克也さんにもらった助言がプロ入りのきっかけに? 元巨人・井端氏が明かした秘話に驚きの声
元巨人・井端弘和氏が25日、自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿。先月11日に84歳でこの世を去った野村克也さんとの秘話を明かした。 現役時代に中日(1998-2013)、巨人(2014-2015)の2球団でプレーした44歳の井端氏と、監督として南海(1970-1977/選手兼任監督)、ヤクルト(1990-1998)、阪神(1999-2001)、楽天(2006-2009)の4球団で指揮を執った野村さん。この両者はプロ野球で同じチームに所属したことはない。 ただ、井端氏によると自身が中学時代に所属していた少年野球チームの近くに野村さんが関わる別のチームがあり、地区大会で当時投手だった井端氏のプレーを偶然目にしていたという。 その野村さんから中学3年の夏休みに、突然自宅に電話がかかってきたという井端氏。「どこか行く高校があるのか?」と聞かれ「家の近所の高校にでも行きます」と答えたところ、野村さんから「堀越どうだ?」と、自身の息子である野村克則氏(現楽天一軍作戦コーチ)が当時通っていた堀越高校(東京・中野区)を紹介されたという。 地元が神奈川・川崎市ということもあり堀越高校の存在は知らなかったものの、野村さんの言葉を受け「堀越にお世話になります」と答えた井端氏。すると、野村さんは「もうピッチャーはやめろ。高校に行ったらショートをやれ」と言ってきたという。 それまでショートの経験は一度もなかったが、「ああいうすごい方に『ショートやれ』って言われたらその気になって」とショート転向を決断した井端氏。その後堀越高校に入学するとショートを守る同級生が1人もいなかったため、「(ショートが)いない。ラッキー!」と思ったと当時を振り返っていた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「ノムさんの電話が無かったら井端というプロ野球選手は誕生してなかったかもしれないのか」、「井端の才能をいち早く見抜いたノムさんの眼力すごいな」、「野村さんは堀越の新入生にショートがいないことを知ってたのか、あるいはショートが入学しないように根回ししていたのか…」といった視聴者からの反応が多数寄せられている。 堀越高校に入学後、井端氏は2年時の1992年に春のセンバツ、3年時の1993年に夏の甲子園に出場している。その後、亜細亜大学を経て1997年ドラフトで5位指名を受け中日に入団。2015年に巨人で引退するまで「1896試合・.281・56本・510打点・1912安打」といった成績を残し、ショートとしてゴールデングラブ賞を7回(2004-2009,2012)受賞している。 現在は侍ジャパンで内野守備・走塁コーチを務めるなど、指導者としても順調なキャリアを歩んでいる井端氏。その井端氏の歩みに野村さんが関わっていたことに驚いたファンは多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について井端弘和氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCVhXntGHOpB4vnfkBdN5HlA
-
スポーツ
代表選でも視聴率が取れない日本サッカーのスポンサー離れ危機
2014年12月04日 15時00分
-
スポーツ
高校野球 タイブレーク制のシナリオを修正させた教員の人事異動(前編)
2014年12月03日 15時30分
-
スポーツ
プロフェッショナル巧の格言 いつか[女子プロムエタイ世界チャンピオン] 「世界チャンピオンを獲るために「捨ててきた」たくさんのこと(3)
2014年12月03日 15時00分
-
スポーツ
プロフェッショナル巧の格言 いつか[女子プロムエタイ世界チャンピオン] 「世界チャンピオンを獲るために「捨ててきた」たくさんのこと(2)
2014年12月02日 15時00分
-
スポーツ
巨人『4連覇のカギ』を握る先発投手の中5日
2014年12月01日 16時00分
-
スポーツ
プロフェッショナル巧の格言 いつか[女子プロムエタイ世界チャンピオン] 「世界チャンピオンを獲るために「捨ててきた」たくさんのこと(1)
2014年12月01日 15時00分
-
スポーツ
ドラフトの目玉をパに奪われ続ける巨人阪神 新人が話題作りの無茶振りで潰されてゆく?
2014年12月01日 15時00分
-
スポーツ
俺達のプロレスTHEレジェンド 第48R 愛すべき名悪役の名脇役〈キラー・トーア・カマタ〉
2014年11月30日 15時00分
-
スポーツ
思わぬところに落とし穴 巨人お得意の金満戦力補強が封じられた!
2014年11月30日 15時00分
-
スポーツ
小塚桃子ゴルフ連載(13)第三部・100を切るゴルフ実践編「パー4コースの攻略法(ドライバー編)」
2014年11月30日 10時00分
-
スポーツ
“元K-1ジャパン王者”天田ヒロミが白血病と闘うライバル、ノブ・ハヤシと友情タッグ! アントニオ小猪木は女子にKO負け
2014年11月29日 18時00分
-
スポーツ
大久保流管理野球に楽天ナイン困惑 救援投手陣は崩壊寸前
2014年11月29日 15時00分
-
スポーツ
まるでレクリエーション活動 阪神秋季キャンプがジャージ姿の若手選手だらけだったワケ
2014年11月28日 15時00分
-
スポーツ
大鵬の限界がダブる史上最多タイ優勝を果たした白鵬の不安
2014年11月28日 15時00分
-
スポーツ
阪神『球団創設80周年』 「渉外担当が優秀すぎるから勝てない!?」
2014年11月28日 11時45分
-
スポーツ
すっかり明暗分かれた巨人ドラフト1位の2人 年俸は後輩・菅野が先輩・澤村の倍以上
2014年11月27日 15時30分
-
スポーツ
金子のFA補強を回避した巨人が狙う韓国球界投手
2014年11月27日 15時00分
-
スポーツ
大相撲人気回復でも14年連続で力士の給料が上がらない台所事情
2014年11月27日 15時00分
-
スポーツ
スカウト続かない井筒親方の消極姿勢
2014年11月26日 15時00分
特集
-
豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
-
豊ノ島“ライバル”琴奨菊との思い明かす 業界には「いい物は残し、時代に併せて変わっていけば」と期待
芸能
2025年07月20日 12時00分
-
-
宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
-
元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分
-
カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
芸能
2025年06月01日 12時00分