スポーツ
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スポーツ 2020年04月05日 11時00分
ヤクルト・嶋、新型コロナで命拾い? OP戦不振からの故障、開幕延期中にコンディションを戻せるか
新天地に移ったばかりのベテランが歯がゆさを感じている。東京ヤクルトスワローズの嶋基宏だ。 昨年、クライマックスシリーズ終了後、楽天退団を決意し、今季よりヤクルトへ移籍。あくまでも現役続行の意思を貫いた結果だった。捕手として、スタメンマスクに拘り、プロ野球選手としてグラウンドに立ち続ける為でもあった。楽天球団からは大幅減棒を提示されるとともに、将来的な指導者としてのオファーもあった。それでも、「体が元気ならまだまだやれる」という自信を露わにするとともに、「控えで満足するわけにいかない」とも語っており、揺らぐことのないプライドを覗かせていた。 だが、先月21日の阪神との練習試合において死球を受け、右手親指を骨折、長期離脱が予想されている。 新型コロナウイルス感染拡大を受け開幕が延期となっており、今のところ公式戦への影響はなくなったものの、自身のリハビリを経ての回復はまだ先になるだろう。また、負傷前まで行われていたオープン戦では6試合に出場しながらも、安打は0、リーグが変わったことからの打撃面の不安も抱えたままで、スタメンを掴むにクリアしなければならない課題も残されている。 ただ、今シーズンの嶋にどうしても目を向けたくなる理由がある。 楽天では昨年まで13年間在籍し、その間、長年にわたり正捕手としてマスクを被った。2013年には田中将大らと共に、楽天の創設以来初のリーグ優勝、そして日本一に大きく貢献している。特に新人だった2007年から3年間に渡り、2月11日にこの世を去った故・野村克也元監督の指導を受けたことは、野球人として貴重な出会いとなった。球界屈指の名将より、野球というスポーツのイロハ学んだことは大きな経験であり、アスリートとしてだけでなく、人間としての成長を促したことは間違いないだろう。同じく野村元監督の陶酔を受けた高津臣吾新監督の下、スワローズの一員として、新天地でどのような存在感を示すことができるかも注目されている。 怪我を克服し、スタジアムに球音と歓声が戻った頃、プレーヤーとして戦うことを選んだ嶋基宏の躍動する姿、そして確かな生き様がきっと、みられるはずだ。世界中、日本国内が停滞している現在、まだ先行きが見通せない中でも、かつて嶋が発した言葉が蘇ってくる。 「見せましょう。野球の底力を」 立ち上がろうとする人たちの心を震わせたあの言葉を、もう一度聞くことが出来る日を、待っている。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年04月05日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「クリス・ジェリコ」日本とゆかりの深い史上初の統一世界王者
米WWEでの人気や活躍ぶりは、全盛期のハルク・ホーガンあたりと比べても遜色ないどころかむしろ上回るぐらいというと、違和感を覚える旧来のプロレスファンもいるだろう。 しかし、そんなクリス・ジェリコに対する評価は、決して大げさなものではないのである。※ ※ ※ 2018年から3年連続で、年頭の新日本プロレス東京ドーム大会に参戦しているクリス・ジェリコ(対戦相手はケニー・オメガ、内藤哲也、棚橋弘至で棚橋戦にのみ勝利)。 新日には不定期ながら出場を重ねており、’19年6月の大阪城ホール大会ではオカダ・カズチカの持つIWGPヘビー級王座にも挑戦している(ジェリコの前方回転エビ固めをオカダが押しつぶして3カウント)。 スカパー!などでWWEの試合をチェックしているファンなら知っていて当然、歴代スーパースターの中でも上位に格付けされること確実の超ビッグネームだが、昭和のファンの中にはいまいちピンとこないという人もいるだろう。 今年のドーム参戦時には新興団体であるAEW世界王者の座にあり(2月大会で陥落)、アメリカの現役トップが新日の大会に参戦したことは、日本よりも海外で大きなインパクトとして認知された。 なおAEWとは「オール・エリート・レスリング」の略で、大富豪の親子がバックにいる資金力から「WWEのライバル団体になり得る」との評もあり、ケニー・オメガも旗揚げメンバーに名を連ねている。 WWEが独走状態になってからの現役トップによる日本マット参戦は、近いところでは’05年のブロック・レスナーや’07年のカート・アングルの例がある。「ただし、レスナーはNFL入りを目指しての契約トラブルの最中で、アングルもWWEを実質解雇されていたときのこと。その意味からも、ジェリコの日本での試合は大きな注目を集め、対戦した日本の選手も世界的な評価を得ました」(プロレスライター) 90年代前半、若手時代のジェリコは日本やメキシコを主戦場としていた。「WARではライオン・ハート、あるいは冬木弘道率いる冬木軍においては、邪道や外道と並ぶ“ライオン道”の名でタッグ王座にも就き、新日では素顔以外にマスクマンのスーパー・ライガーとしても闘っていたので、日本のファンにはそちらのほうがなじみ深いという人もいるかもしれません」(同) ’96年にWCWと契約してからはイケメン&毒舌パフォーマーのヒールとして頭角をあらわし、’99年にWWF(現WWE)に入団すると、ザ・ロックとの抗争によって人気爆発。それ以降はWWEにおいて、すべての主要タイトルで王座に就くグランドスラムを達成するなど、常にストーリーラインに絡む活躍を続けてきた。★ヘビーメタルのバンドを率いる 少年時代、プロレスラーとロックスターに憧れたというジェリコは、二つ目の夢もかなえ、自らがボーカルを務めるヘビーメタルバンド「FOZZY」を率いて、これまでに7枚のアルバムをリリースしている。「もともとのバンド名は、“メタルの帝王”オジー・オズボーンの名をもじったホジー・オズボーンというもので、アマチュアに毛の生えた程度のコピーバンドでした。現在でもバンドの評価は決して高いものではありませんが、それでもプロレスとバンドを行ったり来たりできるのは、ジェリコのプロレス能力の高さがファンのみならず関係者からも認められている証拠でしょう」(同) ’01年、ザ・ロックを破ってWCW王座(WCW崩壊によりWWFの管理タイトルとなっていた)を獲得すると、同日にストーン・コールド・スティーブ・オースチンからWWF王座も獲得。史上初のWWF&WCW統一世界王者として、まさしくプロレス界の頂点に君臨した。 あらゆるスタイルをハイレベルでこなす技量の高さは、かつての日本での経験もあってのことで、オメガ戦では冬木を模したマッスルポーズを披露。試合後には「冬木さんこそが真の日本の戦士だと思っている。彼こそが天才で、さまざまなことを気にせず、自分自身のことをやり遂げた人」と話している。 現在所属するAEWとの兼ね合いから、今後は日本マットへの出場が難しいとも噂されるが、X JAPANやラウドネスを愛する日本びいきでもあるだけに、またその雄姿を見せてもらいたいものである。クリス・ジェリコ***************************************PROFILE●1970年11月9日生まれ。カナダ・マニトバ州出身。身長183㎝、体重103㎏。得意技/ウォールズ・オブ・ジェリコ(逆エビ固め)、ジュダス・エフェクト。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2020年04月04日 17時00分
ソフトB・バレンティン、今季ダメなら引退の危機? 日本人扱いとなった助っ人打者、5年以上生き残ったのは1名のみ
2017年以来のパ・リーグ優勝、そして4年連続の日本一を目指しているソフトバンク。そのカギを握る選手と目されているのが、今オフヤクルトから「2年契約・総額10億円」で加入したバレンティンだ。 現在35歳のバレンティンは、初来日したヤクルト(2011-2019)時代に「.273・288本・763打点」をマークした球界屈指の助っ人野手。また、昨シーズンの国内FA権取得で『野球協約』第82条に記載の「フリーエージェント資格を取得した者」との条件をクリアしたため、今シーズンからは日本人扱いとなる点も獲得のメリットとされている。 累計8年の出場選手登録(一軍登録145日で1年)という取得条件がある国内FA権を、“助っ人”の名の通り打撃面の成績がシビアに求められ続けることが一般的な外国人打者が取得するのは至難の業。実際、バレンティン以前に日本人扱いとなった助っ人打者は4名しかいない。 近鉄(1996-2003)、巨人(2004-2005)、オリックス(2007-2009)でプレーしたローズは、巨人時代の2004年にFA権を取得。36歳で日本人扱いとなった翌2005年は「.240・27本・70打点」といった成績を残したが、同年オフに巨人を退団した。 その後所属したオリックスでは3年間で104本塁打を放ち、2008年には打点王(118打点)も獲得したローズ。2009年の退団後は引退を表明していたが、2015年にBCリーグ・富山で現役復帰し1年だけプレーした。 ヤクルト(2001-2007)、巨人(2008-2011)、DeNA(2012-2013)でプレーしたラミレスは、巨人時代の2008年にFA権を取得。34歳で外国人枠を外れた2009年は「.322・31本・103打点」をマークし首位打者、セ・リーグMVPを獲得した。 その後巨人で2年、DeNAで2年プレーし、巨人時代の2010年には本塁打(49本)、打点(129打点)の2冠に輝いたラミレス。2016年からはDeNAの監督を務めている。 西武(2001-2007)、オリックス(2008-2010)、ソフトバンク(2011-2012)の3球団でプレーしたカブレラは、オリックス時代の2009年にFA権を取得。38歳で迎えた2010年は「.331・24本・82打点」をマークし最高出塁率(.428)も獲得した。 カブレラは翌2011年からソフトバンクに所属するも、2年間でわずか11本塁打と振るわず。ソフトバンク退団後は2017年ごろまで母国ベネズエラでプレーしていたと伝えられている。 ロッテ(2003)、西武(2004-2005,2010-2011)、楽天(2006-2008,2012)、オリックス(2009,2013)の4球団でプレーしたフェルナンデスは、西武時代の2011年にFA権を取得。37歳で迎えた2012年は楽天でプレーするも、「.243・3本・51打点」と振るわずオフに退団となった。 オリックスを最後に2013年限りで引退したフェルナンデスは、その後阪神で中南米担当スカウト、西武で編成部国際業務駐米担当を歴任したことが伝えられている。 以上が日本人扱いとなった4名だが、フェルナンデス以外の3名は直後のシーズンで一定の成績を残し、ラミレスはリーグMVPに輝くほどの活躍を見せている。鳴り物入りでソフトバンクに加入したバレンティンも、1年目となる今シーズンは活躍する可能性が濃厚といえるだろう。 ただ、全員日本人扱いとなったのが30代中盤、もしくは後半ということもあってか、直後のシーズンを含めてその後5年以上プレーしたのはラミレスのみで、それ以外の3名は5年未満で日本球界を去っている。 日本人扱いとなった助っ人はそれまでの過程で年俸が高騰していることがほとんどで、成績面も実績を踏まえた高い水準が求められる。2年10億円の厚遇で迎えられたバレンティンも、もし成績が残せなければ契約の終了と同時にそのまま引退の危機にさらされる可能性も否定はできない。 新型コロナウイルスの影響により、現在も具体的な開幕日が決まっていない今シーズン。各選手が調整に苦慮している中、バレンティンは来たるシーズンで結果を出すことができるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月04日 11時00分
白鵬、優勝したのにファンからは人気無し? 日本勢と外国勢の差も浮き彫りに、春場所の「敢闘精神あふれる力士」ベスト3
日本相撲協会が、来場者及びに公式サイト・アプリの有料会員向けに毎場所実施している「敢闘精神あふれる力士」アンケート。これは各日に行われる取組を元にファンが「一番頑張った、見応えのある相撲をとった」と感じた幕内・十両力士に1票を投じることができるシステム。 投票は初日から千秋楽まで毎日、幕内・十両の取組開始から全取組が終了するまで受け付けられており、投票結果のうち上位3名までは公式サイト・アプリで毎日、当日中に公開されている。 3月8日から22日にかけて行われた春場所では、新型コロナウイルスの影響で無観客となったことにより、アンケートには公式サイト・アプリの有料会員のみが投票。ここでは春場所全15日間における投票結果から、上位3位以内に入った回数が多い力士のベスト3を見ていきたい。 全15日間で4回ランクインし通算3位となったのは、「7勝8敗」の大関・貴景勝(1位2回・2位1回・3位1回)と「12勝3敗」の平幕・隆の勝(1位3回・2位0回・3位1回)の両名。貴景勝は「5勝3敗」となった中日終了時点では3位以内に3回ランクインしていたが、9日目以降は「2勝5敗」と負けが込んだこともあり1回しか選ばれなかった。 一方、隆の勝は10日目までは一度も選ばれなかったものの、残りの5日間で4回ランクインし貴景勝と同率の3位に急浮上。特に3連勝を飾った最後の3日間は、いずれも1位に選ばれるなどファンの支持が急上昇した。 2位となる5回のランクインを記録したのは、「7勝8敗」の小結・遠藤(1位1回・2位2回・3位2回)と「9勝6敗」の平幕・琴ノ若(1位0回・2位1回・3位4回)の2名。遠藤は3連勝をマークした4日目から6日目は3日連続で3位以内に選ばれるものの、その後は勝ったり負けたりを繰り返したことで票を集めることができなかった。 春場所が新入幕の場所となった琴ノ若は、「6勝2敗」となった中日までに4回3位以内にランクイン。中日以降は「3勝4敗」とやや失速したこともあり3位以内には1度しか入らなかったものの、前半で回数を稼ぎ、幕内屈指の人気力士である遠藤と肩を並べる結果となった。 そして、ぶっちぎりの9回ランクインで1位となったのは、「11勝4敗」の関脇・朝乃山(1位5回・2位3回・3位1回)。今場所に大関とりがかかると場所前から注目を集めていたこともあってか、中日までに4回、中日以降に5回と安定してファンの支持を獲得し見事1位に輝いている。 以上が力士の人気投票ともいえる「敢闘精神あふれる力士」アンケートで、ファンから支持された回数が多かった力士のベスト3だが、この結果にネット上のファンからは「琴ノ若が入ったのは意外」との反応が目立った。琴ノ若は父に元関脇・初代琴ノ若(現佐渡ヶ嶽親方)、祖父に第53代横綱・琴櫻を持ついわゆる“サラブレッド力士”だが、その血筋に期待するファンは多いのかもしれない。 また、他に多かったのが「優勝した白鵬が入っていない」との声。横綱・白鵬は今場所「14勝1敗」で44回目の優勝を飾っているが、意外にもアンケートでは全15日間で1度も3位以内に入っていない。 ただ、今場所のアンケートでは白鵬を含めた幕内の外国出身力士8名のうち、12日目に2位に選ばれた碧山以外の7名は全15日間で1度も3位以内に入っていない。このことを考えると、白鵬に票が集まらなかったのは白鵬個人の人気度だけでなく、投票したファンが“日本出身力士びいき”であることも影響しているのかもしれない。 次場所である夏場所は、今後の状況次第では、春場所と同じく無観客で開催されるのではとの見方もある。今場所のように日本出身力士に多く票が集まるのか、それとも外国出身力士の巻き返しがあるのか。来場所のアンケート結果も要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月03日 21時30分
コロナで中止、春の甲子園「来年2月にやり直す」 元ロッテ里崎氏の提案に賛否 「高野連は対外試合禁止してる」と指摘も
元ロッテ・里崎智也氏が2日、自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿。新型コロナの影響で中止になった今年のセンバツについて救済案を披露した。 今年のセンバツは32校が参加し3月19~31日の日程で開催される予定だったが、新型コロナの影響により同月11日に中止が決定。ネット上のファンからは、「春の出場権を夏に繰り越してほしい」、「夏の出場校も合わせた春夏合同開催を検討すべき」と救済措置を求める声が多く挙がっている。 これについて、里崎氏は「2021年2月に今年のセンバツをやり直す」、「今年のセンバツに選ばれた高校は2年生、つまり新3年生(主体のチーム)。(だから)来年の2月はまだ高校生だからできる」と提案。 続けて、「『秋とかどう?』って言ってる人いるけど甲子園が使えない。阪神がCS、日本シリーズに出るかもしれないから12月まで(日程を)押さえられてる。(でも)2月は甲子園空いてる」と理由を説明した。 また、里崎氏は「『プロに行った選手はキャンプ中なのにどうするのか?』、『大学に進学した選手が大学の合宿に行ったらどうするのか?』、『入試・就職などはどうするのか?』などダメな理由はいくらでも思いつくけど、(中止されたセンバツを)やることが大前提」と代替大会の開催を強く主張した。 「(高校で)野球をやめて就職したり勉強に励んだり、違う道に行こうっていう高校球児は6~7割いると思う。それ(センバツ出場)を奪われるのは『何のために頑張ってきたんだ』という喪失感が大きい」とした里崎氏。「この状況なのでできないのは仕方ない部分もあるけど、どうしたらできるのかを考えるべき」と訴えた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「母校が出場決まっててやりきれない思いだったので、里崎さんの案は実現してほしい」、「センバツ出てたらプロに指名されてた選手もいるだろうからぜひやるべき、ついでにドラフトの時期もずらせばいい」、「プロ野球が延期続きで霞んでる感あるけど、センバツについてもこうした議論が続いてほしい」といった賛成の声が挙がっている。 一方、「2月なんて寒すぎてできないだろ、投手も野手も手が凍えて怪我人が続出するだけ」、「そもそも12月~3月は高野連が対外試合禁止してるからルール的に絶対無理」、「高校野球だけが代替大会をやるのは、中止になった他の競技からすると不公平じゃないか?」、「動画のネタ切れで無理やり捻りだした意見にしか聞こえない、本気なら動画じゃなくて直接お偉いさんに言うべき」といった反対意見も寄せられている。 3月11日にセンバツの中止を発表した高野連は、その際に出場予定だった32校に何らかの救済措置を検討することを表明している。現在(3日午後4時半)までに救済措置の具体的な内容は決められていないが、果たしてどのような措置が講じられるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について里崎智也氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCFCtAX45lgHcf4s0vAgAxww
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スポーツ 2020年04月03日 19時30分
「阪神の寮がクラスターになる」元阪神・狩野氏が古巣に警告、“選手は外出しても疑いの目”風評被害も指摘
元阪神・狩野恵輔氏が、2日放送のラジオ番組『MBSベースボールパークエキストラ 拡大版』(MBSラジオ)に生出演。コロナ感染者が相次いでいる古巣阪神について言及した。 藤浪ら阪神の7選手は、3月14日に知人5人と共に知人宅で行われた食事会に参加。その後、同月21日ごろから嗅覚異常を訴えた藤浪が兵庫県内の病院を受診し、医師の判断によりPCR検査を受けることになったと26日に球団が発表。検査の結果、陽性反応が出たことが同日に判明した。 また、翌27日には食事会に参加した同僚の伊藤隼太、長坂拳弥の両名の感染も発覚。さらに、食事会には参加していないものの、寮の食堂で長坂と食事した小幡竜平に発熱、倦怠感などの症状が出たため、2日にPCR検査を受けたと球団が同日に発表している。 一連の経緯について、狩野氏は「もし小幡に(陽性反応が)出たら、今度は小幡と食事した人から(感染者が)出てくる。このままいくと阪神の寮がクラスターみたいな形になる」と危惧。 続けて、藤浪、伊藤、長坂以外の食事会参加者4名を明かしていない球団側に対し、「(他にも)何選手か食事会にいたって話(を聞いている)。(名前を)言わないと他の選手にも迷惑がかかってくる」、「ちゃんと言う方が健全だと思うし、『検査しても出ませんでした』などと言った方が周りの不安をあおらないんじゃないか」と苦言を呈した。 また、狩野氏は「僕らも(取材に)行けない。球場行ってどの選手が該当する4人なのか分からない。(球団が)取材許可を下したとしても怖くて行けない」と自身も影響を受けていることを明かした。さらに、「(今)阪神の選手はちょっとでも外に出た瞬間に、『参加してた選手なんじゃないか』と疑いの目で見られる」「ここまで来たらもう公表した方がいいと個人的には思う」と球団に促した。 今回の発言を受け、ネット上には「選手はもちろん家族やスタッフにも不安な思いをさせてる事を球団は理解してない」、「何でここまで名前公表しないんだ?“知人”っていうのがヤバいタニマチなのか?」、「黙っていても憶測や雑音が大きくなるだけ。今からでも遅くないから残り4名の名前を出してほしい」といったファンからのコメントが多く寄せられている。 食事会に参加した残り4名を、現在(3日午後6時半)に至るまで明かしていない阪神。狩野氏と同じく球団の姿勢に疑問、不満を抱いているファンは多いが、果たしていつ公表の決断を下すのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月03日 17時00分
巨人・阿部二軍監督の“罰走命令”に「何を教えてるんだ」 高木豊氏が苦言、「話術を勉強した方がいい」指導法に指摘も
元プロ野球選手の高木豊氏が2日、自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿。巨人・阿部慎之助二軍監督の“罰走命令”について言及した。 阿部二軍監督は3月22日、巨人二軍が早稲田大学に敗北した試合後に、全ベンチ入り選手に両翼ポール間走を命令。同戦で9四死球を出した投手陣に15往復、それ以外の選手には10往復走らせている。 ただ、ネット上のファンの間では、「パワハラではないか」と物議を醸しており、カブス・ダルビッシュ有も同24日に自身のツイッターで、「無駄なランニング」と指摘している。 この一件について、高木氏は「論理的だったらいいけど、感情論で走らせるのは良くない。感情で走らせた罰走だったらあまり意味はない」と指摘。 続けて、「それ以前に(投手陣の)技術がなっていない。9四死球を出すというのは何を教えてるんだという話」と阿部二軍監督を含めた首脳陣に苦言を呈した。 また、高木氏は「『下半身が出来上がってないから、制球が乱れて9四死球も出した。だからランニングをしよう』と言うのなら分かる。ただ、単に感情で『お前ら負けたから走れ!』って言うのなら反感を買うだけ」とも口にした。 「彼(阿部二軍監督)は確かに能力は持ってると思うけど、これからは伝え方を勉強した方がいい」という高木氏。「同じダメでも、なぜダメなのかって言い方はいっぱいある。その何をチョイスするかが大事。(そういう)言葉、話術を勉強した方がいい」と提言した。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「阿部の考えは古い、根性論とか今のご時世には通用しない」、「伝え方が大事っていうのはその通り、これは以前、原監督もどこかで言ってたと思う」、「阿部は入団当初から一軍でスタメン張ってたから、二軍で燻ってる選手との接し方が分からないのかも」といった賛同の声が挙がる一方、「やり方は難しいけど、厳しさを教えることも絶対必要だろ」、「阿部が悪いで片付けてたら選手がつけ上がるだけ」といった反発も寄せられている。 動画内では、自身が現役時代に罰走を命じられた際、「『罰走?お前が走っとけよ』って感じだった。『何の罰走だよ!ふざけんなボケ!』って」と指導者に反感を抱いていたことも明かしている高木氏。今回の一件に対しても思うところがあったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQダルビッシュ有の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/faridyu
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スポーツ 2020年04月03日 11時30分
巨人、ドラ1ルーキーの故障で編成面に激震? 原監督が下した決断、プロ野球の“古い習慣”を変革できるか
「兼務」「兼任」が成長を加速させるということか…。 原巨人が水野雄仁巡回投手コーチと高田誠ファームディレクターのスカウト兼務を決めた。スカウト部長職にいた長谷川国利氏が編成本部付部長に異動となったため、実際に球児を視察するスカウトマンの人材不足を補うためだ。 「二、三軍選手を実際に指導しているコーチが、アマチュア選手を視察するスタイルとなりました。ドラフト対象選手の力量を確認するには最適」(プロ野球解説者) こうした人事にも、原辰徳監督の意向が反映されているという。今回の人事で、原監督が期待しているのは、「兼務」「兼任」がもたらす相乗効果だ。 「専任によるプレッシャーが、今春のキャンプ後半から言われるようになったので」(前出・同) 今季、原監督が期待していた若手の一人が大城卓三だった。背番号46から24に昇格したところからも分かるが、首脳陣は彼の打撃力を買い、捕手から一塁手に専念させようとしていた。 「昨季も大城をキャッチャーからコンバートさせる話は出ていたんです。ゲレーロ(退団)がダメだったら、大城を外野手にコンバートして使おうみたいな」(球界関係者) だが、大城は期待の大きさに重圧を感じ、対外試合での成績もイマイチ。「高橋由伸前監督の背番号を継承した重圧」とも報じられたが、「一塁手専任=高打率」の意識に自滅してしまったのが真相だ。原監督や首脳陣が「捕手兼一塁手」に戻し、本来のバッティングを取り戻したわけだが、こんな指摘も聞かれた。 「一塁には中島、北村、外野手兼任の山下と陽がいて、捕手には小林、炭谷、岸田がいます。大城の打撃力は対戦チームも認めているので、いずれは一塁手専任にした方がいい」(前出・プロ野球解説者) 「兼任」になることで、出場機会の増えるとは限らないのだ。この辺に関しては大城自身が乗り越えていく課題だが、今回の水野、高田両コーチの兼任には“別の期待”も寄せられていた。 「アマチュア球界、特に高校球界の練習メニューをプロ側が勉強しなければならない時期になりました。個性的な練習をする高校も多く、それは高校指導者が柔軟な発想を持っているからです。シートノックにしても、学校ごとに異なり、オーソドックスな昔ながらのやり方を続けているのはプロだけ。だから、新人選手がプロ入り後、戸惑う場面も見受けられます。新人育成のプログラムを広げるためにも、プロのコーチがアマチュアの練習を見るのは有意義な結果につながります」(前出・球界関係者) ドラフト1位ルーキーの堀田慎賢投手が右肘の故障でメスを入れることになった。プロ入りしていきなりの手術であり、目立った故障歴もなかった1位指名投手の離脱は、首脳陣に少なからずショックを与えた。 高校卒投手をいきなり故障させないためにも、これからは、体力、関節の疲労度を“スカウト兼任コーチ”が見抜いていかなければならない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年04月03日 11時00分
RIZIN4.19横浜アリーナ中止、榊原CEO「夏に格闘技のメガイベントをやりたい」
総合格闘技団体RIZINの榊原信行CEOが2日、緊急会見を開き、4月19日に神奈川・横浜アリーナで開催を予定していた『RIZIN.22』を新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止にすると発表した。 会見で榊原CEOは「断腸の思いだが、ファンの皆さんや選手たちの安全を担保出来ない」と中止の理由を説明。まだ未発表だった5月17日の宮城・仙台大会(会場は非公表)も中止にするという。また、RIZINバンタム級チャンピオンで、先日世界最大の総合格闘技団体アメリカのUFCと契約したマネル・ケイプについて「引き抜かれました」とした上で、「選手としてビッグオファーが来ればワクワクするのは当然のこと。UFCで活躍して戻って来ると信じたい」と送り出す気持ちを明らかにしつつ、「UFCの視界にRIZINが入ってきた」と述べている。続けて、「あまり契約で縛りたくないんだけど」とした上で、「チャンピオンのあり方に関しては考えていきたい」と語り、バンタム級王座は自主返納され、再びトーナメントを開催する予定とのこと。 「次の目標は夏。夏に格闘技のメガイベントをやりたい」 榊原CEOは「我々のスケジュールには予定してなかったことなんだけど」と前置きをしてから、真夏の格闘技オリンピック開催を提唱した。「オリンピックが1年かそれ以上延期になる中で、その抜けた穴をすべて埋めることは出来ないかもしれないけど、非オリンピック競技の格闘技が夏にメガイベントを選手、主催者、ファンと一緒に作っていきたい。オリンピック延期で抜けた7月から8月の2週間のどこかで空いた穴を埋める。さいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョンでやりたい。もちろん安全が確保された中でですね。この4月から6月を準備期間に充てたい」とし、大会の名称や見たいカードなどをファンから募っていく意向。「実現するかはさておき、他団体との交渉も全力でやりたい。格闘技が一つになって、今回の新型コロナウイルスで溜まったものを爆発させるような日本発、世界に届くようなイベントにしたい」と熱く語った。 また、3月22日にさいたまスーパーアリーナ大会を開催したK-1に関しても、「他人事とは思えない」と言及。「非難を浴びることが多かったが、社会的現象として自分ならどうしたかなと考えさせられた。プロモーターとして考えると、億単位の負担を引き受けるのは無理なんですね。明日は我が身だと思ったし、断腸の思いだったと思います。これは一つのアンチテーゼとして考えるべき課題かなと思います。国の補償は必要。RIZINはフジテレビさんやスポンサーさんがいるので、RIZINを潰してでもやれなかったと思う」とK-1を気遣った。「今は日本に限らず世界的に道場やジムが使えない状況」であることから、選手がトレーニング出来ないのも、格闘技界にとって大きなダメージとしてのしかかっている。 「今は耐える時。明けない夜はない」 榊原CEOはそう語ると、真夏の格闘技メガイベント開催に向けて、ファンの支援を呼びかけた。テーマは「格闘技オリンピック」として、RIZINのナンバーシリーズとは別枠で開催することで、RIZINと交流がない他団体も参戦しやすい環境づくりをファンの知恵や支援を得ながら構築していく。中止になった2大会に関しても、「プロ野球やJリーグといったメジャースポーツが開幕してからになりますが、年内のどこかに入れていきたい」と可能であれば年間6大会というスタンスは崩したくない意向だ。「3か月無収入ですから、国に支援して欲しい」と正直な気持ちを明らかにした榊原CEOだが、無観客試合は考えてなかったようで、「他のスポーツの無観客試合をテレビで見て、こんなに寂しいものになってしまうんだと。RIZINはファンの皆さんが会場に来てもらって完成するものだと思う」と今後もライブ感を重視しながら、メガイベント開催のタイミングを見極めていく。開催されれば、全国から格闘技ファンが集結する凄いイベントになるはずだ。(どら増田)
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スポーツ 2020年04月02日 22時30分
新日本“蘇る金曜よる8時”1回目は内藤哲也対KENTAの二冠戦!
3日より、毎週金曜よる8時からBS朝日で1時間枠でスタートする新番組『ワールドプロレスリングリターンズ』の第1回目の放送内容が明らかになった。 記念すべき1回目は、今年の2月9日に大阪・大阪城ホールで行われたIWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合、内藤哲也対KENTAの1試合を放送する。終盤に内藤が大流血するアクシデントもあり、大激戦となったこの一戦を入場からエンディングまで、通常の地上波放送(30分枠)よりも長尺で放送する他、この番組のために選手のインタビューなども収録し、1時間という枠をフル活用した内容になるという。 『ワールドプロレスリングリターンズ』は、以前もBS朝日で放送されていたが、地方によっては、地上波に放送内容が追いついてしまう事案が発生したことから、休止していた。テレビ朝日では、昨今の新日本プロレス人気を注視しており、今年1月4日、5日の東京ドーム大会は、BS4Kで生中継を行い、通常のBSでも再編集した上で放送している。今回は昭和の新日本プロレスファンには懐かしい金曜よる8時という、34年前まで長年に渡り『ワールドプロレスリング』が地上波のレギュラー枠を持っていた時間帯で、内容も新たに復活することになった。 1時間枠ということで、今回のようにタイトルマッチは1試合をノーカットまたはノーカットに近い形で放送することが可能になった。また、地上波の特番はテレビ朝日と数局しかネットしていないため、新日本熱が高い関西地区を始め、地方のファンから不満の声が多かったのも事実で、全国でリアルタイムで見られるBSで、2.9大阪城大会という比較的近い大会からスタートするのは、今後、新日本が地方で大会を開催する上でも大きな効果が得られそうだ。 先月から新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大会開催を控えている新日本だが、お茶の間で目に触れる機会が増えるのは、プロレス界にとってもメリットがある。BS日テレで30分枠の番組を放送している女子プロレス団体のスターダムも4日から、毎週土曜日よる9時という見やすい時間帯に移動することが発表されている。こちらのゲスト解説は、新日本でも解説を務めている獣神サンダー・ライガー氏が務めており、局は違えどもブシロード傘下の2団体がこの春、BSという舞台で新たなチャレンジを行う。(どら増田)
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