鈴木誠也
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スポーツ 2022年01月16日 11時00分
広島・鈴木、メジャーを目指したのは黒田氏きっかけ「これになればいける」 意外な“目標”与えられキャリア激変?
野球解説者・上原浩治氏が12日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、広島のプロ10年目・27歳の鈴木誠也がゲスト出演。2015~16年にかけて共にプレーした黒田博樹氏(元広島他)にまつわる裏話を明かし、ネット上で話題となっている。 今回の動画で鈴木は、試合前後に欠かしていない取り組みや、ポスティングでのメジャー移籍をめざす今オフに見舞われたハプニングをテーマにトーク。その中で、2014年オフにニューヨーク・ヤンキースから広島に復帰した黒田氏の言葉が、メジャー移籍を志すきっかけになったという話を明かした。 >>広島・鈴木がマイナー行きに? 現地メディアが指摘、交渉遅延がもたらす最悪の事態を本人も危惧か<< 具体的な時期は不明だが、2015年シーズン中に復帰1年目の黒田氏と話す機会があったという当時プロ3年目・21歳の鈴木。そこで黒田氏に「この狭い中で考えるな。世界を見たらすごい選手がいっぱいいるから、そういう人を見て頑張りなさい」、「カープでレギュラーになることが目標じゃなく、世界で戦える(選手になる)ことが目標」と、プロとしての心構えについてアドバイスをもらったという。 この話を聞いた上原氏は、「その黒田さんの言葉で『メジャーをめざそう』ってなったの?」と質問。すると、鈴木は「そうですね」と認めた上で、「その時に『マイク・トラウトという選手を見ろ』って言われて。『お前と同じくらいの歳でこんなのいるぞ』みたいな」と、目標とすべき選手の具体名も挙げられたことを明かした。 トラウトはロサンゼルス・エンゼルスに所属する30歳の外野手で、過去にMVPを3度(2014,2016,2019)獲得しているメジャーを代表するスター選手。なお、動画内では黒田氏がトラウトの名を挙げた理由については触れられていない。 そのトラウトの情報を調べ、身長188センチ・体重107キロという体格に衝撃を受けたという鈴木。ただ、同時に「これになればいける。この体になろう」という思いも抱いたといい、そこからはウエートトレーニングをはじめとした練習に徹底的に取り組むようになったと語った。 鈴木の発言を受け、ネット上には「今オフ目指してるメジャー挑戦は黒田がきっかけだったのか」、「数年前から体分厚くなった理由はそれか、トラウトを見て練習徹底する様になったとは」と驚く声が集まった。一方「黒田の存在が無ければここまでブレークすることも無かったんじゃないか」、「その後の活躍ぶりを考えると、黒田の教えは間違いなく金言になったな」と鈴木の成績を絡めたコメントも多数挙がった。 鈴木は2014年までは通算で「47試合・.303・1本・8打点」とほとんど実績がなかったが、黒田氏が帰還した2015年に一軍に定着し「97試合・.275・5本・25打点」といった数字をマーク。翌2016年からは昨季までに首位打者、最高出塁率を2回(どちらも2019,2021)、ベストナインを6回(2016-2021)、ゴールデングラブ賞を5回(2016-2017,2019-2021)獲得するなど、セ・リーグを代表する打者へ大成している。この期間にはドラフト指名時に83キロだった体重が98キロになるなど大幅にパンプアップしてもいるが、黒田氏の教えがなければ鈴木がこれほどの飛躍を果たすこともなかったのではとみているファンも少なくないようだ。 動画内では「不安になるんです。他の選手が(自分以上に)やってるかもしれないので」と、現在は練習をしないと不安に襲われるようになったとも語っている鈴木。黒田氏の教えは現在進行形で大きな効果をもたらしているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCGynN2H7DcNjpN7Qng4dZmg
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スポーツ 2021年12月24日 11時00分
広島・今村の引退はチーム大改革の序章か 他の3連覇メンバーも危うい? 球団フロントが苦悩する深刻な問題とは
「世代交代」をさらに加速させたということだろう。 広島から戦力外を通告されていた今村猛投手が現役引退を決意した。球団からの発表で明らかになった。関係者によれば、12月22日、今村から鈴木清明本部長に電話があり、そこで引退の意向が伝えられたそうだ。 >>広島・鈴木がマイナー行きに? 現地メディアが指摘、交渉遅延がもたらす最悪の事態を本人も危惧か<< 「一部のメディアに対し、今後も野球に携わった仕事をしていきたいと語っていたそうです」(スポーツ紙記者) しかし、引退決意の電話報告を教えてくれた先の関係者によれば、今村には戦力外を告げるのと同時に、チームスタッフとしての再雇用も打診したという。今回の本部長宛の電話では改めてその話もされたそうだ。 また、今村は松田元オーナーにも直接、引退報告の挨拶もしている。こうした経緯からして、第2の人生も「広島カープの今村」として歩んでいくのではないだろうか。 「今年は大きな転換期にもなったと思います。野手では坂倉、小園、林が成長し、投手陣も先発では玉村、リリーフでは島内、森浦が台頭しました。対照的なのは3連覇を成し遂げた時の主力メンバーです。彼らがシーズンを通して活躍できなくなってきました」 関西で活躍するプロ野球解説者の総評だ。他の解説者、OBに聞いても、世代交代の加速については否定しないだろう。 今村は3連覇に大きく貢献したリリーバーだ。2016年は67試合を投げ抜いた。同年の日本シリーズでは6戦全てに登板し、17年は68試合、18年も43試合に起用された。その後は成績を落とし、21年は一軍登板ゼロだったが、今村がいなければ、「強い広島」の再来はなかったと言っていい。 「広島は支配下で3人のピッチャーを指名しましたが、高校生は一人もいません。即戦力を求めたのはもちろんですが、20代の玉村たちと近い年齢の選手たちで投手陣を再構築しようとしているんでしょう」(前出・プロ野球解説者) 30歳の今村は、その構想から弾き出されてしまったということか…。 戦力外通告を受けた10月14日のことだ。今村は「覚悟していたことなんですけど」の言葉を繰り返していた。勤続疲労による衰え、不本意な結果が続き、メンタル的にも行き詰まっていたのかもしれない。 「21年はコロナ禍に見舞われ、主力選手を欠いたまま交流戦に突入してしまいました。終盤戦の猛追撃があっただけに、コロナ禍によるアクシデントがなければ、優勝争いに加わっていたかもしれません」(前出・同) 優勝を意識しているのは間違いない。チーム功労者が完全燃焼できなかったのは残念だが、こんな指摘も聞かれた。 「広島が最も懸念しているのは、来季の観客動員数ですよ。新型コロナウイルス感染防止のための入場者制限が解除されたら、マツダスタジアムを再び満員にできるのかどうか…。近年は若い世代が応援してくれました。でも、彼らは熱しやすくて冷めやすいので」(球界関係者) 今村はカープ女子たちからも結構人気があった。主砲・鈴木誠也もいなくなる見込みだ。広島はファン層も大きく変わるのではないだろうか。(一部敬称略/スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年12月20日 11時05分
広島・鈴木がマイナー行きに? 現地メディアが指摘、交渉遅延がもたらす最悪の事態を本人も危惧か
「新・労使協定」を巡るメジャーリーグ機構と同選手会の話し合いが再開されていた。しかし、進展はナシ。両者の話し合いが平行線を辿ったままで年越しなんてことになれば、広島東洋カープ・鈴木誠也外野手も考え直さなければならないだろう。 >>広島・鈴木のメジャー移籍、オファー殺到も交渉は難航? 夫人の意向も移籍先を左右か<< 「12月16日に再開されていたようです。スポーツ専門局ESPN(電子版)が一報を出したものの、収益分配など、最優先課題であるはずのお金に関する項目は、来年に持ち越しになるそうです。来年2月上旬にまとまると見る向きもありますが」(米国人ライター) 機構と選手会で合致しているのは、「来年春のキャンプイン、開幕戦を遅らせることのないように」ということだけ。「合意は2月上旬」との予想の根拠もそこから出たものだそうだ。米メディアの一部は、「2月15日のバッテリー組のキャンプインに間に合わないかも」と悲観的な見方もしていた。 メジャー各球団との交渉を途中でストップさせられた鈴木が心配だ。 「米球界挑戦を来年に持ち越す可能性もゼロではなくなってきました」 そう懸念するNPB関係者も出始めた。同時にこんな声も聞かれた。 「鈴木の決心は固いです。22年挑戦の方向性は変わらないでしょう。でも、ポスティングシステムで許された交渉期限ギリギリの30日間を全て費やして、どの球団に行くのか、最終的な判断を下すのでは」(プロ野球解説者) 「時間を掛け、ギリギリまで交渉する」との声は少なくない。米球団の業務は新・労使協定が合意するまで再開されないという。そうなると、ギリギリまで交渉する鈴木の契約は2月中旬以降となる。 「米球団と契約しないと就労ビザは取れません。チーム合流はさらに遅れます」(前出・同) 鈴木は十分な調整ができないまま、メジャーリーグでの開幕戦を迎えることになる。 「鈴木の契約は、4年総額4800万ドル(約55億円)なんて予想もされています。当然、主要戦力として見ており、獲得の名乗りを上げた全ての米球団は、万全の準備をさせてあげたいとも思っているはずです。マイナーリーグで実戦調整させ、その後でメジャー昇格という流れになるのでは。メジャーデビューは4月中旬かも」(前出・米国人ライター) マイナーリーグからのスタート。新・労使協定の合意が遅れれば、その可能性は十分にある。メジャーで開幕を迎えられないのは残念だが、調整不足で不本意なデビューとなるよりはマシか…。 「機構と選手会の年内の話し合いは『ない』と見られています。米国ではクリスマス休暇をしっかり取るので」(前出・同) 広島カープに詳しい関係者によれば、今オフの鈴木はかなりバットを振り込んでいるという。新・労使協定の話し合いによる遅延は覚悟していたようだが、“マイナー経由”までは想定していなかったはず。そうならないためにも、渡米前に実戦レベルまで調整しなければならないだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年12月17日 11時00分
マリナーズ・菊池にヤンキース移籍説が浮上か 鈴木の交渉停滞も影響? 現地メディアが獲得を強く推すワケは
来季は「飛躍のシーズン」になりそうだ。マリナーズからフリーエージェント(以下=FA)となった菊池雄星投手の話である。また、東部地区の伝統球団の今オフの動きが、「日本人メジャーリーガー」の戦力分布図も大きく塗り替えるかもしれない。 「メジャーリーグは新労使協定の話し合いが決裂したため、現在は球団業務の全てが止まるロックアウト状態です。選手獲得の交渉もできず、FA市場もストップしたまま」(米国人ライター) >>広島・鈴木のメジャー移籍、オファー殺到も交渉は難航? 夫人の意向も移籍先を左右か<< その影響だろう。米メディアはかなり詳細な選手特集の記事をまとめている。 米スポーツサイト・FANSIDED(電子版)は、ヤンキースの補強ポイントに関する記事をまとめており、その中で、菊池の獲得を強く勧めていた。 今季は、7勝9敗、防御率も4点台だ。前半戦は好調だったが、後半戦は息切れしてしまい、それが原因で、マリナーズも強く引き留めなかった。 ヤンキースと言えば、他球団の看板選手を集める傾向にあるが…。 <菊池は29試合に先発したが、うち15試合はポストシーズン進出の強豪チームだ。勝敗の数字だけでは評価してはならない。注目すべきは、東部地区のチームとの対戦成績だ> ア・リーグ東部地区のレイズに対し、通算2勝負けナシ、防御率1・38。同じく、ブルージェイズに対しても、防御率1.77の好スコアは残している。東部地区のヤンキースは菊池を獲得すべきだと主張していた。 「東部地区のチーム」について、こんな情報もある。 「ポスティング・システムで米球界に挑戦する鈴木誠也のことです。交渉がスタートしたばかりでロックアウト状態となりましたが、ヤンキース、レッドソックスの両伝統球団も獲得に名乗りを挙げています。両球団の過熱ぶりも伝えられています」(前出・米国人ライター) 日本人選手がメジャーリーグに挑戦する際、温暖な西部地区のチームを優先しがちだ。東部地区のチームに対しては、「すぐに結果を求めるので」と敬遠しがちだ。しかし、ヤンキースに移籍し、東部地区の対戦チームとの相性の良さを発揮したら、今後、米球界に挑戦しようとする日本人選手も印象を変えるだろう。 「鈴木の獲得交渉は長期化しそうです。これまでオンラインで交渉したいくつかの球団によると、さほど重要ではないことでも、『考えさせてくれ』と答えているそうです。家族を含め、熟考したいのでしょう。去就について代理人にほぼ丸投げした菊池とは対照的です」(現地関係者) ヤンキースは先発4番手のピッチャーを探しており、「左投手ならなおのこと」と捉えている。 菊池は「苦労や努力が報われた」という野球人生を好むそうだ。マリナーズでの3年間はパッとしなかったが、「数字以上の評価」を受けているのなら、東部地区のチームに移籍した方が良い。ロックアウト解除後、菊池の名前が急浮上してきそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年12月02日 11時00分
広島・鈴木のメジャー移籍、オファー殺到も交渉は難航? 夫人の意向も移籍先を左右か
契約が遅れるという、単純な話ではないようだ。広島・鈴木誠也外野手のメジャーリーグ各球団との交渉が暗礁に乗り上げてしまった。 >>広島・鈴木のメジャー流出に「悲観することではない」の声も FA交渉の行方も左右か、ファンが期待する最後の“置き土産”とは<< 米TV局NESNはMLB機構と選手会の新・労使協定の話し合いが決裂すれば、「鈴木は大きな影響を被る。大リーグ挑戦を遅らせるだけでは済まないかも」(11月30日/現地時間)とも報じていた。 「MLB機構と選手会が新・労使協定を結ぶため、話し合いを続けています。主な議案は、年俸調停、FA権取得年数、チーム総年俸に対する課徴金制度(贅沢税)の見直し、最低年俸の引き上げなどですが、ここまで対面しての話し合いは2度。2度とも30分で決裂しました」(米国人ライター) 鈴木はポスティング・システムを使って、米球界挑戦に向けて動き始めた。代理人を務めるジョエル・ウルフ氏によれば、「15球団が交渉を申し出た」とのこと。就職・転職活動に例えるなら、“売り手市場”だが、新・労使協定の話し合いが日本時間12月2日にまとまらなければ、MLB30球団は全ての業務を停止し、練習施設なども閉鎖するロックアウト状態に突入する。 「ロックアウトに突入すれば、鈴木との交渉もいったん停止となります。その停止された日数は、ポスティング・システムが定める30日間の交渉日数にはカウントしないとの申し合わせもされていましたが」(スポーツ紙記者) 交渉が遅れるだけではなく、“ロックアウトに突入の後遺症”も被ってしまいそうだ。 USAトゥデー、地元紙ジ・アスレチックなどによると、日本人を含む外国籍の選手は、就労ビザの取得も遅延する可能性も伝えていた。ロックアウトとなり、その後、新・労使協定が結ばれたとしても、鈴木はチーム合流が遅れてしまうだろう。 広島球団の関係者によれば、「鈴木はロックアウト突入も覚悟していた」という。駆け込みで交渉をまとめることはなさそうだが、米球団選出のポイントは意外なところにあった。「優勝争いのできるチームを希望している」との情報も交錯しているが、 「メジャー各球団はピーアール映像やプレゼン資料などを作成しています。すでに複数球団とオンラインで質疑応答もされたそうです。でも、主に質問しているのは夫人の畠山愛理さんの方です」(関係者) と“女性優位”で進められているそうだ。 もっとも、夫人が質問しているのは、住宅のことや物価、治安などの生活環境、球団内の家族サークルのことで、野球のことには口を挟んでいないそうだが…。 「球団業務は止まりますが、見方を変えれば、各球団とも『考え直す時間』ができるわけです。オンラインによる質疑で鈴木側が求めているものが分かったので、提示する条件、年俸額を上乗せしてくるかもしれません」(前出・米国人ライター) 鈴木はさらに悩み、決められなくなりそうだ。しかし、好条件で迎えられれば、その分、ファンの眼も厳しくなる。新生活のことは夫人に任せ、チーム合流と練習施設の確保を一番に考えるべきだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年11月18日 11時05分
広島・鈴木、米球界がMVP級打者と高評価? グラウンド内外でルール変更も新天地探しには問題ナシか
広島・鈴木誠也外野手が、いよいよ米球界に挑戦する。 >>広島・鈴木のメジャー流出に「悲観することではない」の声も FA交渉の行方も左右か、ファンが期待する最後の“置き土産”とは<< 今オフのポスティングシステムに関する特例事項が、NPB各球団に報告された。同制度を活用した選手がメジャーリーグ各球団と交渉できるのは、通知された翌日から30日間だけ。しかし、今オフのMLBは選手会との労使協定の話し合いが控えている。仮にその話し合いが決裂した場合、米球団は全ての業務をストップさせるかもしれない。 そうなった場合に備えて、「球団業務がストップしたら、その間の日数はカウントしないことにしよう」との申し出がMLBからあり、NPBもそれを了承したというわけだ。 「労使協定を気にせず、時間をかけてしっかり交渉できるので、鈴木にとっては本当に良かったと思います」 セ・リーグ某球団スタッフがそう言う。 「鈴木の米球界挑戦を応援している」、そんな印象も受けた。 「鈴木をマイク・トラウトに重ねて見る声も出始めました。高く評価されていることは間違いありません」(米国人ライター) マイク・トラウトとはエンゼルス・大谷翔平の同僚で、MVPに3度も選ばれた超一流のスラッガーだ。 鈴木をそこまで成長させたのは、個人、全体ともに練習量の多い広島球団の環境も大きい。しかし、鈴木の「個人練習」はちょっと独特なものがある。 夜間も、個人で素振りをする。ここまでなら、他のプロ野球選手と同じだが、鈴木は照明をつけないのだ。その方が集中できるからだという。 こうした鈴木を巡る特例措置の一報に合わせるかのように、中日・立浪和義監督が興味深い話をしていた。 立浪監督は取材記者団との雑談の中で、選手たちのオフの過ごし方について持論を述べた。 「巧くなる選手、レギュラーを獲る選手は自分の課題と向き合える」 「一人で何でもできますから。素振りも、トレーニングも、ランニングも。キャッチボールだって相手さえ見つければ」 一人になる時間をどう過ごすかが、重要だというわけだ。 「鈴木は真っ暗な中で素振りをしながら、バットが空を切る音で自身の好不調を測り、試合でイメージ通りのバッティングができなかった時の理由を考えたりしているようです。対戦した投手の変化球を思い出しながら、素振りをしたり」(関係者) 鈴木が米球界からも高く評価されるようになったのは、「一人の時間」を有効に使ってきたからだとも言えなくはない。 前出の米国人ライターが今オフの米FA市場について、こう予想していた。 「労使協定の話し合いですが、ナ・リーグも来季からDH制を採用することも決まりそうです。そうなると、鈴木のように走攻守の3拍子揃った選手よりも、『打つだけ』の選手が先に交渉をまとめていく可能性もあります」 焦らず、じっくりと相手球団の出した条件を熟考する必要がありそうだ。 代理人任せにし、後に生活環境で苦労した選手も過去にいた。昨年の巨人・菅野のように考えすぎて決断できなかったケースもある。一人の時間を有効に使える鈴木は、何を基準に移籍先を決めるのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年11月16日 19時30分
広島・鈴木のメジャー流出に「悲観することではない」の声も FA交渉の行方も左右か、ファンが期待する最後の“置き土産”とは
2013年のプロ入りから広島でプレーし、今季は「.317・38本・88打点」とセ・リーグ首位打者に輝いたプロ9年目・27歳の鈴木誠也。16日、球団がポスティングシステムを利用したメジャー挑戦を容認したと複数メディアが報じた。 >>「野球人生が終わった」広島・鈴木が絶望! 緒方監督も悲痛、フェンス激突が招いたキャリア最悪の負傷劇<< 報道によると、鈴木はこの日本拠地・マツダスタジアムで鈴木清明球団本部長と会談し、今オフのポスティング利用を希望。これを受けた鈴木本部長は「2016年からしっかりやってもらって、貢献してもらったので、夢をかなえてあげたい」として鈴木の希望を了承し、来週中にも正式にポスティング申請を行うという。 鈴木は一軍に定着した2016年から今季まで6年連続で打率3割・25本塁打をクリアしているチームの絶対的4番。一方、2019年オフの契約更改でメジャー挑戦希望を球団側に訴えるなど、近年はメジャー移籍の可能性も取りざたされていた。 球団のポスティング容認を受け、ネット上には「遂にメジャーに行く時が来たか…来年からカープは後釜探しに苦労しそうだ」、「本人が行きたい以上応援はするけど、今年のチーム三冠王が抜けるのは戦力的に痛すぎる」、「今季は誠也がいても4位だったから、いなくなった来季は最下位もあり得そうで怖い」と、来季への影響を不安視する声が寄せられている。 一方、「他選手の残留にカネ使えるから悲観するようなことではない」、「ポスティングなら相応のお金が球団に入るからまだ救いはあると思う」、「どれだけの金額になるかは分からないけど、億単位の金額が得られれば戦力整備もはかどるのでは」と、流出のメリットを強調する声も多数挙がった。 「報道ではシアトル・マリナーズやテキサス・レンジャーズなど複数のメジャー球団が獲得調査を行っていると伝えられている鈴木ですが、契約金次第では広島への譲渡金が10億円以上になると予想されています。また、移籍が決まれば鈴木の今季年俸3億1000万円(推定)も浮くことを考えると、広島は譲渡金額が予想通りにいけば鈴木と引き換えに13億円ほどの金額を得る計算となります。そのため、仮に鈴木が流出しても浮いたカネで戦力整備を行うことは十分可能ではないかと前向きに捉えているファンも少なくないようです。なお、広島は大瀬良大地、九里亜蓮の主力先発2名が今季国内FA権を取得しており、今オフは慰留に向けて相応の資金を用意する必要がありますが、鈴木が移籍するならその分、慰留用の資金を手厚くすることが可能となります。また、既に投手2名、野手1名を獲得してはいるものの、資金があれば今オフや来季の助っ人補強も計画を立てやすくなるでしょう」(野球ライター) 佐々岡真司監督が近日中に両名の直接慰留に乗り出す予定と伝えられている広島。佐々岡監督の熱意はもちろん、球団がどれだけの条件を提示できるかも慰留の可否を左右する重要なポイントだが、鈴木の“置き土産”が追い風となる可能性もあるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年10月22日 19時30分
広島・鈴木のポスティング報道に「気が変わったのか」驚きの声 『ジャンク』での過去発言が話題に、ファンは巨人入りを覚悟していた?
2013年のプロ入りから広島一筋でプレーし、昨季までに「770試合・.314・144本・474打点・799安打」といった通算成績を残しているプロ9年目・27歳の鈴木誠也。21日、今オフにMLBにポスティング移籍することが決定的と複数メディアが報じた。 >>「野球人生が終わった」広島・鈴木が絶望! 緒方監督も悲痛、フェンス激突が招いたキャリア最悪の負傷劇<< 報道によると、鈴木は時期は不明だが球団側からポスティングの了承を取り付け、既に代理人の選定も済ませているという。また、シアトル・マリナーズやタンパベイ・レイズなど複数のMLB球団が鈴木の獲得に興味を示していることも伝えられている。 今季の鈴木は5月中旬に新型コロナウイルスに感染し一時戦線を離脱したものの、10月21日終了時点で「.322(リーグ1位)・38本(同3位)・87打点(同4位)」と打撃3部門で好成績をマーク。レギュラーシーズン最終月となる10月も「.340・6本・13打点」と好調をキープするなど、絶対的4番として広島打線を牽引している。 鈴木のポスティング報道を受け、ネット上には「今オフポスティングでマジかよ、いつの間にそんな動きしてたのか」、「このままポス成立まで行けば6年前のマエケン(前田健太/現ミネソタ・ツインズ)以来か」、「誠也がメジャーでどれだけやれるかは見てみたいけど、それ以上に抜けた穴どうするんだって不安の方が大きい」と驚きや心配の声が寄せられている。 同時に、「数年前は巨人入り匂わすようなこと言ってたのに気が変わったのか」、「数年前に昔から巨人に憧れてる的なこと口にしてたけど、それとこれとは話が別だったってことか」、「ジャンクでFAまでの期間すぐに答えたのはたまたまだったのか?」と鈴木の過去の発言にも注目が集まっている。 鈴木は2019年1月6日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)にゲスト出演した際、自身が巨人ファンの父の影響で野球を始めたことが話題に上がる中で『小さい時から野球といえば東京ドームに行っていたので、(巨人は)伝統のあるユニフォームだしかっこいいなと思う』と幼少期から巨人に憧れを抱いていることを告白している。また、同じくゲスト出演していたココリコ・遠藤章造がこの話を聞き『ちなみにFAってあと何年後なんですか?』と質問すると、『多分3年』と国内FA権取得が2022年シーズン予定であることを即答してもいた。 これらの発言は当時のファンの間で『将来的に巨人にFA移籍するつもりなのでは』と物議を醸したが、番組放送からは約2年半が経過する中、今回MLBへポスティング移籍する可能性が報じられた鈴木。MLB志望に至った詳しい理由は不明だが、同じ1994年生まれの大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)の活躍などを受け、番組当時から考えを改めた可能性もあるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年06月23日 11時20分
広島、鈴木・森下に侍ジャパン離脱の危機? 佐々岡監督も不安視、ワクチン副反応で選考は白紙か
「侍ジャパン」にも影響が出るのではないだろうか。 広島・鈴木誠也外野手が6月22日の東京ヤクルト戦のスタメンから消えた。前日に接種した新型コロナウイルス対策のワクチンによる副反応の影響で、球場には姿を見せたものの、練習は行わず、大事を取った。球団の発表によれば、同じくワクチン接種を受けた森下暢仁投手も“体調不良”を訴えており、広島はまたしても新型コロナウイルスに泣かされることになってしまった。 >>広島・會澤の侍ジャパン入りで阪神ファンから心配の声?「とばっちり受ける」 敵選手の負傷が問題視されているワケは<< 「鈴木は5月20日に陽性判定を受けており、何人かの広島ナインも感染が疑われました。濃厚接触者も少なくなく、ベストメンバーを組めない時期が続きました。これからという時だったのに…」(スポーツ紙記者) 同情の声は少なくなかった。森下は26日の中日戦での先発が予定されている。「一度、ローテーションを外して回復を待つ」というのが大半の見方だが、こんな指摘も聞かれた。 「12球団は『感染拡大防止特例2021』を設けて、感染者が出てしまった場合などに備えていました。同特例の中にはワクチン接種による体調不良者が出た場合についても書かれていますが、それは、体調不良の選手の登録を抹消しても、回復すればすぐに再登録できるという内容だけです。つまり、試合に出られない選手を抱えたチームへの救済法は書かれていません」(球界関係者) 例えば、二軍選手を一軍戦に臨時登録できる、あるいは試合直前でも26人の出場登録を入れ換え可能にするなど、“臨時対処法”が書かれていないのだ。 鈴木は広島打線の主砲であり、彼に代わる選手はいないが、チーム救済の臨時措置法があれば、ワンサイドゲームにはならなかったはずだ。 「12球団は秋までに全選手のワクチン接種を終えようとしていますが、侍ジャパン入りした選手から優先して接種を進めるつもり」(前出・同) 選手個々の体質もあるが、今回の広島のようなケースが再び起こる可能性は捨て切れない。 「この影響で、鈴木、森下が調子を落としたどうなるのか…。侍ジャパンのメンバーを直前で何人か入れ換えることも考えられます」(前出・スポーツ紙記者) 代表チームのメンバー変更は“故障など”と記されているので、「不振」が適用されるのかどうか分からない。しかし、対策は講じておくべきだろう。 雨天中止の影響もあるが、広島は阪神戦をまだ7試合しか行っていない。阪神戦を最も残しており、広島は「ペナントレースの行方を決めるチーム」でもあったのだ。 鈴木、森下の体調不良について、試合後、佐々岡真司監督は「明日になってみなければ分からない」と力なく語っていたが、侍ジャパンはもちろん、セ・リーグの首位戦線にも大きな影響を与えそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年05月21日 11時55分
広島・鈴木らのコロナ感染、12球団全体の問題に? 試合開催可否をNPBが遅らせているワケは
広島東洋カープに激震が走った。新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査を受け、新たに7人が「陽性」と判定されたのだ。その7人の中には、主砲・鈴木誠也外野手を始め、長野久義外野手、羽月隆太郎内野手、石原貴規捕手といった主力選手も含まれており、濃厚接触者の特定もこれから順次、行っていくという。 メディア対応に当たった球団本部長は“最悪の事態”にも含みを持たせ、こう言った。「決まり次第、発表します」――。 今日5月21日から始まる本拠地・マツダスタジアムで首位阪神との3連戦を控えている。中止(後日延期)も念頭に入れ、NPBとも話し合っていくそうだ。同21日午前時点でまだ最終判断は出ていないが、しばらくの間、広島がペナントレースを小休止するようなことになっても、誰も反対しないだろう。 「球団独自の判断で、数人の選手にも自宅待機を要請しています」(関係者) 「一軍戦力の多くを欠いた状況で試合をさせる方が気の毒」と、他球団のスタッフも心配していた。 >>コロナ感染の広島・菊池、東京五輪出場が絶望的に? 同時に離脱の小園も二軍暮らしに逆戻りか<< 「新型コロナウイルスによるダメージをもっとも被ったのは、広島かもしれません」 そんな声も多く聞かれた。コロナ禍に見舞われる前、広島の本拠地・マツダスタジアムと言えば、連日、スタンドは超満員となっていた。「カープ女子」なる流行語も生み、対戦チームのファンはチケットの入手困難さをぼやいていたほど。そんな真っ赤に染まっていた「マツダスタジアム」のスタンドはガラ空き。感染防止策により、入場者数に制限が設けられたためだが、「ファンが再び帰ってきてくれるのだろうか」 との懸念もないわけではない。 21日から始まる阪神3連戦はともかく、佐々岡真司監督は主砲・鈴木のいない打順を決めなければならない。得点能力のダウンは必至だ。また、“試合再開”となった時、欠場する選手の人数分を二軍から招集しなければならないので、今度はファーム戦が成立しなくなる。 「広島も交流戦が苦手なはず。25日から始まる交流戦で記録的な大敗を喫する危険性はもちろんですが、NPBが21日の試合をどうするのか、発表が遅れた理由も『中止となった試合をどこに組み入れるのか』を決められなかったからでは? 問題は交流戦です。阪神3連戦の次、交流戦を中止・延期させたら、リーグが異なるので代替の日程を組みづらい。今回の件は12球団全体の問題です」(前出・関係者) 12球団全てを確認したわけではないが、東京五輪を指して、「本当にできるのか?」の声も多く聞かれた。ペナントレースをこのまま継続できるのかどうか、ちょっと心配になってきた。(スポーツライター・飯山満)
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社会
2025年04月21日 18時25分
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カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
芸能ネタ
2025年06月01日 12時00分