大谷翔平
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スポーツ 2020年04月26日 11時00分
大谷、外崎は望み薄も楽天・銀次に達成の期待? 歴史上で2名のみ、全ポジションで出場したユーティリティープレイヤー
プロ野球の世界で、複数ポジションを守れる選手のことを指す言葉である「ユーティリティープレイヤー」。選手起用の幅を広げられる存在として、首脳陣に重宝されている選手も少なくない。 最近では内外野5つのポジションを守れる西武・外崎修汰や、投手・外野手を兼任する“二刀流”のエンゼルス・大谷翔平(日本時代は日本ハム)が代表的な選手であるユーティリティープレイヤー。しかし、過去には投手・野手を含めた全9ポジションに出場した究極のユーティリティープレイヤーとも呼べる選手がいる。 南海(1964-1971)、日本ハム(1972-1976/前身含む)、ロッテ(1977-1982)の3球団でプレーした74歳の高橋博士氏は、日本ハム時代の1974年9月29日南海戦でプロ野球史上初の全ポジション出場を達成。高橋は当時の球団社長・三原脩氏(故人)が発案したファンサービスとして、同戦で全9ポジションを1イニングごとに順番に務めた。 もともとは捕手として南海に入団したが、当時チームに在籍していた野村克也氏(故人)の存在もありそれまでも遊撃、三塁など内野の複数ポジションで出場を重ねていた高橋。使い勝手の良さを武器に通算で「1288試合・.254・60本・314打点・790安打」といった数字を残している。 ロッテ(1991-1997)、オリックス(1998-2001)、近鉄(2002-2003)の3球団に所属した52歳の五十嵐章人氏は、オリックス時代の2000年6月3日近鉄戦で高橋以来2人目の達成者に。高橋は1試合の中で達成したが、五十嵐はそれまで投手を除く全てのポジションで出場経験があり、これを知っていた当時の監督・仰木彬氏(故人)が同戦の8回裏に投手として登板させたことで記録達成となった。 近鉄時代の2002年には、こちらも珍しい「全打順本塁打」(史上6人目)を達成してもいる五十嵐氏。現役通算で「870試合・.234・26本・171打点・422安打」をマークし、引退後はソフトバンクや独立リーグで監督・コーチを歴任している。 全ポジション出場を達成した以上の2名を見ると、どちらも複数ポジションを守れることを受けたチーム上層部の意向により記録を達成する形となっている。常日頃から「どこでも守れる」という印象を周囲に与えることが記録達成のカギを握るといえそうだ。 ただ、いくら複数ポジションを守れるといっても、投手、捕手のポジションに関しては“延長戦が長引き選手を使い切った”、“早々とリーグ優勝、CSを逃し消化試合となった”というような個人では左右できない要素が絡まないと出場は難しい。延長戦はともかく消化試合の面で考えると、常に優勝争いを展開する強豪よりはBクラスの方が多いチームの方が達成者を輩出する可能性は高いのかもしれない。 これらの点を踏まえ、現役で達成の可能性がありそうなのはヤクルト・藤井亮太と楽天・銀次の2名。両名ともこれまで内外野の複数ポジションを務めた経験も持つ上、藤井は2014年、銀次は2019年に既に捕手出場を果たしている。今後のチーム状況次第だが、記録達成にも十分期待が持てるのではないだろうか。 五十嵐氏が達成して今年で20年が経つこの珍記録だが、果たして今シーズン3人目の達成者が誕生するようなことはあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月12日 11時00分
中日・石川、大胆起用の必要はなし? 開幕スタメンに抜擢された高卒新人野手、揃って1年目に大苦戦
昨年のドラフトで中日、ソフトバンク、オリックスから1位指名を受け抽選の末、中日に入団した石川昂弥。今年のルーキーの中では、最速163キロ右腕のロッテ・佐々木朗希にも負けないくらいの素材と目されている内野手だ。 2月の春季キャンプでは二軍スタートとなり、同月16日には左肩を痛めるなど出だしは良くなかった石川。しかし、3月14日のソフトバンク二軍戦から実戦に復帰して以降は打撃面で結果を残し続けたことから、ファンの間では「開幕スタメンで使っても面白いのでは?」との期待も高まりつつある。 春季キャンプからまだ数カ月しかチームで過ごしていない上、まだまだ体も出来上がっていない高卒の野手がいきなり開幕スタメンをつかむのは至難の業。実際、過去10年の高卒新人野手では3名しか開幕スタメンに起用されていないが、この3名はどのような成績を残したのだろうか。 2010年ドラフトでオリックスに1位指名を受け入団した後藤駿太(2011~2017年の登録名は駿太)は、2011年4月12日のソフトバンクとの開幕戦に「9番・ライト」で出場。高卒の新人野手としては球団史上初の開幕スタメンだったが、同年の最終成績は「30試合・.100・0本・1打点・3安打」と振るわなかった。 後藤は翌2012年も32試合の出場にとどまったが、2013年から2017年にかけては5年連続で100試合以上に出場するなど一軍の座を確保。ただ、ここ1、2年は出場100試合を割り込むシーズンが続いている。 2012年ドラフトで日本ハムに1位で入団した大谷翔平は、2013年3月29日の西武との開幕戦に「8番・ライト」で先発出場し2安打をマーク。しかし、同年は打者として「77試合・.238・3本・20打点・45安打」、投手として「13登板・3勝0敗・防御率4.23」とどちらも中途半端な成績に終わった。 ただ、大谷はその後投打二刀流の選手として大きく成長し、2016年には史上初めて投手部門と野手部門(指名打者)で同時にベストナインを受賞。また、2017年オフにポスティング移籍し2018年からプレーする米メジャー・エンゼルスでも、2シーズン合計で40本塁打、4勝をマークしている。 2018年ドラフトで阪神、楽天、ロッテから1位指名を受けロッテに入団した藤原恭大は、2019年3月29日の楽天との開幕戦に「1番・センター」として出場。球団の高卒新人野手としては史上3人目となる開幕スタメンに抜擢された。 ただ、その後の藤原は開幕戦を含めた6試合で「.105・0本・2打点・2安打」と振るわず4月7日に二軍落ち。その後は二軍では82試合に出場したが、一軍で出場する機会はなかった。 高卒新人野手として開幕スタメンをつかんだ以上の3名を見ると、全員ドラフト1位で指名されている。ドラフト当初の首脳陣の期待が大きく反映された形となっているため、同じドラフト1位の石川が開幕スタメンに抜擢され、持ち前の打撃を披露する可能性はあるといえるだろう。 しかし、過去の3名は全員その後のシーズンで苦戦。また、1年目が終わったばかりの藤原はともかく後藤は主力の座をつかみきれてはおらず、メジャーで活躍中の大谷もルーキーイヤーの4月に左足首をねんざして以降左太もも、左膝蓋骨など左足に故障が頻発している。長い目で見るならば、二軍でしっかりと体作りに励んだ方がいいかもしれない。 ただ、今シーズンは新型コロナウイルスの影響で開幕が延期されているため、この間の取り組み次第で与田監督が開幕スタメンに抜擢する可能性は決してゼロではない。各選手が難しい調整をしいられる中、石川は首脳陣に調整面でもアピールすることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月10日 18時55分
甲子園がどよめいた! 大谷翔平の豪速球を受けたDeNA伊藤、率直な感想を明かす 「一般人には想像できない」ファンも驚き
DeNA・伊藤光が、9日に自身のインスタグラムに投稿。エンゼルス・大谷翔平について言及した。 伊藤は同日午後1時ごろから午後8時ごろにかけて、インスタストーリー上でファンから寄せられた9個の質問に回答。その中に「2014年オールスターでの大谷選手の球は速かったですか?」という質問があった。 大谷とオリックス時代の伊藤は2014年7月19日に甲子園で行われたオールスター第2戦に、それぞれ捕手、先発投手としてスタメン出場。大谷は同戦の1回裏、先頭打者の阪神・鳥谷敬(現ロッテ)へ投じた2球目で162キロをマークし、それまでヤクルト・由規(現楽天)が保持していた日本人最速記録(161キロ)を更新している。 同戦についての質問に対し、伊藤は「角度もあって近く感じたし速かったですよ!」、「当時は162キロが最速更新だったのでその瞬間にキャッチャーだったことが嬉しかったです」と回答。 また、「甲子園のどよめきも凄かった記憶あります」と、試合中の球場の雰囲気についても振り返った。 伊藤の回答を受け、ネット上には「球を受けるのが仕事の捕手が速いっていうんだから、一般人には想像できない速さなんだろうな」、「歴史を塗り替える1球は投手だけじゃなく捕手も嬉しく感じるのか」、「現地で観てたけど162キロ投げた時は確かに地鳴りのようなどよめきだった」といった反応が多数寄せられている。 これまでオリックス(2008-2018)、DeNA(2018-)の2球団に所属経験がある30歳の伊藤は、昨シーズンまでのプロ12年間で「834試合・.238・26本・213打点・509安打」をマーク。2014年には捕手としてパ・リーグのベストナイン、ゴールデングラブ賞、最優秀バッテリー賞を同時に受賞した経験を持っている。 日本ハム(2013-2017)、エンゼルス(2018-)の2球団でプレーしている25歳の大谷は、日本ハム時代の5年間で投手として「85登板・42勝15敗・防御率2.52」、打者として「403試合・.286・48本・166打点・296安打」といった数字を記録。2017年オフにポスティング移籍したエンゼルスでは投手として4勝、打者として41本塁打をマークしている。 その後は2016年6月に163キロ、9月に164キロ、そして10月に現プロ野球記録の165キロをそれぞれマークしている大谷。伊藤が大谷とバッテリーを組んだのは2014年のオールスターが最初で最後だが、最速記録を更新する1球を直接受けた印象は現在でも強く残っているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について伊藤光の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/hikaruitoh29/
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スポーツ 2020年03月06日 11時55分
大谷翔平、監督の言った「タイミングのずれ」本当の意味は 昨季後半にも露呈した姿、オフの“マッチョ化”も逆効果に?
「打者・大谷」の不振の原因は意外なところにあった。 シアトルマリナーズとのオープン戦に「4番・指名打者」で出場したが、大谷翔平はノーヒット(3月4日/現地時間)。1打席目は相手のエラー、2打席目は三振。6回に3度目の打順が回ってくると、マドン監督か立ち上がり、代打を告げた。同時点での打撃成績は打率1割、10打数1安打(12打席)。7三振というのが、ちょっと気になる。 「マドン監督は試合後、日米のメディアに対し、『タイミングが合っていないだけ』と言っていましたが。体調などには原因はないようです」(特派記者) しかし、否定的な意見も聞かれた。昨季は右肘にメスを入れた関係で、二刀流はいったん封印されている。「打者一本」で出場していた。この打者・大谷について、こんな声も聞かれた。 「昨季、打者一本で出たことで、バットマンとしてようやくきちんとした評価をするデータが揃ったというか…」(米国人ライター) 昨季は前半戦を終了した時点で、本塁打14。前年の22本を軽く超え、「タイトル争いにも食い込んで来るのではないか」と期待されていた。後半戦に大きく数字を落としたのは説明するまでもない。9月に膝の故障が見つかり、同13日にメスを入れている。そのままシーズンを終了してしまった。 「8月以降、大谷の打球が失速してしまうシーンも見られました。打った瞬間、フェンスを超えたと思った打球が失速し、凡フライになったんです。彼がオフシーズンに筋トレを続け、マッチョになったのはその反省からでしょう」(前出・同) 今春キャンプだが、大谷の両腕は筋肉隆々でブッ太くなってきた。このマッチョ化を指して、「パワーアップしたが、スピードが落ちたのではないか?」と心配する声もあった。 それだけではない。昨季前半戦、“本塁打量産”に入った要因は、逆方向にも大飛球が飛ぶようになったこと。ギリギリまでボールを引き付けてコンパクトにスイングできたからで、そのテクニックは膝の故障により、できなくなってしまった。 「大谷には逆方向にホームランを打つテクニックもあり、メジャー特有のパワーで柵越えを狙うスラッガーとは違うと、高評価されていました」(前出・特派記者) メスを入れた膝は完治している。昨季後半、本塁打が急に出なくなった原因は、膝の故障ではなく、故障によりタイミングがずれてしまったことにある。マドン監督の言う「タイミングがずれ」とは、そのことを指しており、不振に陥った昨季後半の状態から抜け出せていないという意味だ。 「大谷は膝に負担を掛けない新しい打撃フォームを模索中」との情報も聞かれた。「不振=試行錯誤」と捉えれば、今季の打者・大谷に対する評価を下すのは、もう少し時間が経ってからにした方が良さそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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