トレンド
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トレンド 2011年04月25日 15時30分
鳥取県境港市発! 妖怪板はがきが作れる店「体験型・手づくり妖怪工房」
鳥取県境港市は漫画家・水木しげる氏の出身地であり、妖怪に出会える町としても全国的に知られている。 JR境港駅から本町アーケードの水木しげる記念館までの約800mの水木しげるロードでは、139体の『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する妖怪キャラクターのブロンズ像が立ち並んでいる。2010年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の影響もあり、境港市は全国各地から観光客が押し寄せている。 水木しげるロードの商店街は、鬼太郎グッズのショップが軒を揃え、ここでしか買えないキャラクターグッズが盛りだくさん売られている。これらの店舗の中で、2010年7月にオープンした「体験型・手づくり妖怪工房」では、妖怪板はがきに色を塗って、そのハガキを郵送できるというお客様の想い出創りの体験が出来る店である。妖怪板はがきは鬼太郎や目玉おやじなど6種類のキャラクターが選べ、自分達で色を塗ることが出来る。完成したハガキは工房内にある子泣きじじいやねずみ男など6種類の妖怪ポストから投函すると、妖怪消印が押されてハガキが送り先に届くというシステムになっている。入口外に置いてある妖怪ポストから投函すると、境港市郵便局の『ゲゲゲの鬼太郎消印』が押されたハガキ が届けられる。手づくり妖怪工房では、妖怪板はがきの色塗り体験ができ、後日本当にハガキが届くので、二度も楽しみが味わえる場所でもある。 手づくり妖怪工房2階では、水木しげる氏の作品がいろいろ飾られている。GW中には、水木氏が歌川広重の『東海道五十三次』にインスパイアされて制作した『妖怪道五十三次』展が開催される。連休以降は妖怪作家の個展などが企画中である。 店内には、単なるキャラクター雑貨にとどまらず、「工房」の名にふさわしく、アート性の高い作家作品、お客様体験型の商品を取り揃えているので、境港市に観光に訪れた際に一度行ってみてはいかがだろうか? 手づくり妖怪工房では、メルマガ登録をして頂いたお客様を対象にレアグッズをプレゼントしている。詳細はhttp://www.sennenoukoku.jp/youkaikoubou/写真:「手づくり妖怪工房」鳥取県境港市松ケ枝町25(皆月斜 山口敏太郎事務所)
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トレンド 2011年04月25日 15時30分
庄司ゆうこのポジティブ・ヨガ 『立位のコブラ』
こんにっちわぁ、元気にしてますか? 私は春だからか、毎日眠くて眠くて、朝起きるのがかなり辛いです…。 普段、朝は強いんだけど最近は気候のせいか、なんぼでも寝れそう。目を覚ますためにも気合い入れて、リアルライブ用に水着に着替えてヨガっちゃいました! しかもランジェリーっぽい水着で可愛いでしょ! 今日のポーズは、『立位のコブラ』 うつ伏せでするコブラのポーズは以前紹介しましたが今日は立ちながらのコブラです。 まず、足の親指と親指をしっかりくっつけ、足の裏で地面をしっかり踏みしめ、お尻の穴をキュッと締め、背筋をまっすぐ伸ばし立ちます。 次に、両腕をまっすぐ天井方向に伸ばし、手のひらも天井に向けていきます。 視線も天井方向に向けたら深い呼吸を繰り返していきましょう。 背筋を鍛え、背中のラインが綺麗になっていきます。 これから夏に向けて、露出も増える事だし、もっと体引き締めないと…。 それでは今週も皆さんにとって素敵な一週間になりますように<庄司ゆうこ>2010 年最強レースクイーン図鑑掲載中、『出番ですよ!「美女の館」』(千葉テレビ)レギュラー出演中☆ポジティブスターヨガ☆http://www.ps-yoga.com/
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トレンド 2011年04月25日 11時45分
『江〜姫たちの戦国〜』第15回、戦が嫌いな戦国時代劇
NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』の第15回「猿の正体」が、4月24日に放送された。今回は佐治一成(平岳大)と離縁させられた江(上野樹里)が羽柴秀吉(岸谷五朗)に復讐するため、秀吉の弱点と正体を調べて回る。紀州攻めや四国攻めが行われた時期であるが、合戦シーンはなく、既存の時代劇的な価値観を覆す戦国現代ドラマになった。 この戦国現代ドラマでは才人・石田三成(萩原聖人)も江の前では形無しである。三成は人を見る目の確かさを称賛するために、自分の出世話を披露する。茶を所望した秀吉に対し、飲みやすいように最初は温めの茶を出したというエピソードである。これは三成の才覚を示す話であるが、本人の口から語らせると効果半減である。江に「全部そなたの自慢話ではないか」と一喝される。 このように有名な歴史的エピソードを登場させつつも、定説とは異なる文脈で利用する点が『江』の特色である。過去にも市が小豆を織田信長に送るエピソードや、信長が敵将の頭蓋骨を盃にするエピソードで新鮮な解釈が提示された。 その中でも今後の展開に影響する見どころは竹千代(嘉数一星)が聡明であるという設定である。竹千代は徳川家康の三男で、後の徳川秀忠である。一般に秀忠は凡庸で、武将としての才覚は兄の信康や結城秀康、弟の松平忠輝にも劣るというイメージがある。関ヶ原の合戦への遅参が好例である。ところが、『江』では徳川家康(北大路欣也)や本多正信(草刈正雄)に「類稀なる何かがある」と言わせている。 これに対して竹千代の兄の羽柴秀康(前田健)は冴えない。前回登場時は竹千代と剣術の稽古をしていたが、竹千代の一本を取られて、内心立腹していた。大人が演じる秀康が子役の竹千代に腹を立てることは、秀康の小人ぶりを示すことになる。今回も事実上の人質でありながら、秀吉になついてしまうという軽さを見せた。これは秀吉の「人たらし」ぶりを示す演出であるが、具体的な「人たらし」ぶりが描かれないため、安易に敵方の秀吉になびく秀康が小物に見えてしまう。 歴史上の秀康(後の結城秀康)は才能を持ちながらも、父親である家康に疎まれた悲劇の武将として語られる。ところが、『江』では秀忠を持ち上げて、秀康を下げている。これは直接的には秀忠が主人公・江の将来の夫であることによる逆ヒロイン補正になるが、「戦は嫌にござります」という江の価値観とも合致している。戦上手な秀康は貶められ、戦下手の秀忠は評価される。 『江』は江らが戦国武将に対して「戦は嫌にござります」と明言する点で突き抜けているが、「戦は嫌」という価値観自体は過去の女性視点の大河ドラマでも見られた。しかし、現代人にとっては自然な感覚でも、戦争で勝ち上がってきた武将が名を残しているという戦国時代の現実がある。従って、戦国時代劇では「戦は嫌」という価値観は現実の前に脆くも崩れ去る。主人公サイドは「やむを得ず戦争になった」と言い訳しつつも、戦で勝利し、勝利の恩恵を味わうことになる。 姉妹で敵味方に分かれる大阪の陣を描く以上、これは『江』も免れない。それでも戦下手の秀忠に類稀なる価値を見出そうとすることで、『江』では「戦は嫌」という価値観に無力な願望以上の意味を付与することができる。戦が嫌いな戦国時代劇の今後に注目である。(林田力)
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トレンド 2011年04月25日 11時45分
山口敏太郎の映画評『鬼神伝』〜鬼神と科学、正義のあり方
高田崇史氏による小説『鬼神伝』がアニメーションになった。同作品は、鬼vs人の戦いを通して日本史の底流に流れる暗部をえぐり出している秀作だが、映像で何処まで再現が可能なのか。どのような形に仕上がったのか、大変興味深く拝見した。 勿論、筆者は作家という職業柄、おおよそのストーリーラインは予想していたが、良い意味で期待通りの“王道的展開”で安心して楽しむ事が出来た。久々に子供たちに推奨できる良心的な作品であるといえよう。 主人公は頼りない未成年。何気ない日常の中で異人と接触、異界に救世主として招かれる。己の運命に翻弄されながら救世主として覚醒し、対立概念を持つ対抗勢力と戦うが、その鬼と呼ばれた勢力にも違う見地からの正義があった。 このあたりの設定は、『ハリーポッター』シリーズや『ナルニア国物語』でも同様であり、いわば“思い切り定番”ではあるが、平凡な日常生活の狭間に異界との接点を見出したがる未成年にはくすぐられる展開である。特に鬼とされた反体制派の人々が、朝廷の大義の名のもとに滅ぼされていく過程は、『もののけ姫』で描写された山に生きた化外の民と平地民との対立を踏襲しており、価値観の多様化を育成する意味でも未成年にはよく考察してもらいたいテーマである。 この映画を見て痛感した事は、権力という名のもとに偽善を駆使し、真実を闇から闇に抑え込もうとした結果、大きな人災を招いてしまった原発問題との類似性である。いつの時代でも権力を持つ者は、大義のため世のためと己に嘘をつき、エゴに満ちた過ちを犯す。 今回の作品でも偽善という仮面を被った権力者が真の悪として登場するが、その姿は科学という魔術を盲信し、国や大企業の利益のために庶民を犠牲にしようとした現政権や官僚たちと重なる。正義とは各自が自身に言い聞かせる“言い訳”であって、絶対なる正義など存在しない。今回の作品では正義論を考えさせられた。(山口敏太郎)※『鬼神伝』は、4月29日より全国ロードショー。※写真はすべて「(C)ソニーピクチャーズエンタテインメント」。
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トレンド 2011年04月25日 11時45分
コラム【ドラマの見どころ!】加山雄三、モックン、岡田将生。実写版ブラック・ジャック美の系譜。『ヤング ブラック・ジャック』
今日の【ドラマの見どころ!】は、単発ドラマ『ヤング ブラック・ジャック』(岡田将生主演、日本テレビ系)、土曜9時枠も水曜10時枠「リバウンド」も引っ張りに引っ張りまくってもう4月が終わっちゃう日本テレビのドラマ枠。これは後からスタートして目立たせる、キムタク方式なのかしら。でも「熱中時代」とか手塚マンガのブラック・ジャックの若い頃の話とか、スペシャルドラマはいいとこ突いてるわ。来週はデカワンコやるみたいだし、もう「高校生レストラン」やらないでいいんじゃないの。 あるクリスマスの日、連続爆破事件に巻き込まれ、東慶大学病院に運び込まれた幼い少年・時生(大江駿輔)と母親の美都子(戸田菜穂)。外科医の本間(市村正親)の手術により時生奇跡的に一命をとりとめた時生は、ずっと意識を取り戻すことなく眠り続ける母美都子を医師になっていつか目覚めさせようと決意する。24歳になった時生(岡田将生)は医学生の傍ら、無免許で患者の命を救う天才的な医者として暗躍していた。そんな時生に興味を持った、本間の娘の医大生の優奈(仲里依紗)は、なんとか父と時生を再会させようとするが…。 古くは加山雄三、11年前にはモックンこと本木雅弘がドラマで、ビデオ作品ではコワモテ俳優の隆大介が、宝塚では真矢みき(安寿ミラ)が、アニメでも放送していたし、とにかくいろいろなかたちで私たちに提供されるブラック・ジャック(BJ)。坂本龍馬と同じで国民的人気キャラだけに誰が演じてもしっくりこなかったこの役を、なぜか超若手の岡田将生が演じて初めてスッキリした感じ。溝端淳平のコナンとか、嵐・大野の怪物くんとか、今や実写化は日テレのお得意芸になりつつあるわ。 これが原作どおりなのかはわからないけど、謎の天才外科医ブラック・ジャック先生は究極のマザコンだった事が判明。延命装置で生きながらえる母美都子の戸田菜穂がきれい。寝てるのにツンと胸が突き出てて、あんなに巨乳だったっけ。巨乳といえば月9も出演中の仲里依紗にも注目。最初仲さんがピノコちゃん役なのかと思ったけど、女医の卵の優奈がなんだかとっても色っぽい。これは? 岡田くんと何かあったか。 優奈の妹・渚(波瑠)が突然倒れ、内臓が壊死する病気で臓器移植が必要になる事態に陥り、優奈の家族は窮地に立たされる。そこに無免許医の時生が現れ、優奈の婚約者・直樹(小澤征悦)は激しい怒りに襲われる。この婚約者こそ…(漫画にたびたび登場するBJのライバルのアノ人に!)。これはシリーズ化を期待しちゃっていいのかしら? (チャッピー)
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トレンド 2011年04月25日 11時45分
人生の第二幕をいかに生きるか、夫婦の出発(旅立ち)物語。『出発の詩集〜モスクワからの退却〜』加藤健一事務所
ずっと一緒に暮らしてきた夫婦が、何もかも分かり合えているとは限らない。妻は夫に、夫は妻に何かしら譲れない不満を抱えたまま、何年、何十年と表面上は仲良く暮らし続ける事だってある。それがある日ぱんと弾けたら…。 加藤健一事務所 vol.78公演『出発の詩集〜モスクワからの退却〜』(読:たびだちのアンソロジー〜モスクワからのたいきゃく〜、作:ウィリアム・ニコルソン、演出:鵜山仁、4月27日(水)〜5月1日(日)下北沢・本多劇場で上演)は、そんな問題を抱える一組の夫婦の物語。長年妻の皮肉に耐えきれず、33回目の結婚記念日を目前に別れを切り出す初老の教師と、受け入れがたい事実に打ちのめされる妻。その間で揺れる、独身男の長男。個人主義的で「人と一緒に暮らす事が苦手」とされるイギリス人の離婚劇を、加藤健一 久野綾希子 山本芳樹(Studio Life)の人間味豊かな役者たちが日本人にも共感できるキャラクターに置き換え熱演。寒さと飢えで多くの兵を失い、ナポレオン1世を窮地に追い込んだ壮絶なロシア遠征の記録『モスクワからの退却』に、夫エドワードがなぞらえたものは?夫に執着する妻が若き日の夫婦の思い出が詰まった詩集(アンソロジー)に痛切な思いを込める。家族の心理的な葛藤の末に、やがて訪れる穏やかな時間。人生の第二幕をいかに生きるか、夫婦の出発(旅立ち)物語。写真撮影:石川純加藤健一事務所vol.78公演『出発の詩集〜モスクワからの退却〜』(たびだちのアンソロジー〜モスクワからのたいきゃく〜)2011年4月27日(水)〜5月1日(日)下北沢・本多劇場作:ウィリアム・ニコルソン訳:小田島恒志演出:鵜山仁出演:加藤健一 久野綾希子 山本芳樹(Studio Life)前売好評発売中(全公演で当日券販売)<お問い合わせ>加藤健一事務所<HP>http://homepage2.nifty.com/katoken/
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トレンド 2011年04月25日 11時45分
目の錯覚を自覚せよ
「コレとアレ、どっちが大きい?」とか、「上のと下の、どっちが長い?」みたいなのってありますよね? 結局「どっちも同じだよ〜」っていう目の錯覚のやつ。 そんな錯視のパターンを見られるのが「THE錯視I.GA」(http://itunes.apple.com/jp/app/id431605483)。「形の錯視」10パターンに「明るさの錯視」2パターンが収録されていて、解説とともに「目の錯覚」を体験できるアプリだ。「どうせ、同じなんでしょ?」とわかってはいるのだけど、どうしても錯覚してしまうのがちょっと悔しい。 「これが何に役に立つのか?」と言われると、たぶん何も役に立たないんだけど(笑)、錯視パターンの名前を覚えるぐらいはできるかな。オッペル・クント錯視とか…。(谷りんご)
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トレンド 2011年04月23日 17時59分
『義風堂々 前田慶次酒語り』第1巻、『花の慶次』を大胆に再構成
武村勇治が『月刊コミックゼノン』で連載中の歴史漫画『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次酒語り』第1巻が、4月20日に発売された。『義風堂々』は原哲夫の人気漫画『花の慶次 雲のかなたに』のスピンアウト作品で、原作者に原と堀江信彦が名を連ねる。前田慶次の莫逆の友・直江兼続の人生を描く。 もともとは『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次月語り』と題して『週刊コミックバンチ』で連載されていた。晩年の慶次が若い頃の兼続の人生を語るという形式で、新発田重家の乱の鎮圧までを扱った。兼続は前田慶次に会う前であり、基本的に本編で慶次は登場しない。 掲載誌を『月刊コミックゼノン』に移した『酒語り』では、慶次と兼続が酒を飲みながら、二人が出会った後の出来事を昔語りする。『花の慶次』の出来事を、兼続を主人公として再構成する。『花の慶次』ファンにとっては懐かしさもある内容である。 前田慶次は原哲夫作品において最も成功したヒーローである。圧倒的な強さだけでなく、清々しい性格が周囲を魅了する。原哲夫の代表作と言えば『北斗の拳』であるが、キャラクターのインパクトは主人公のケンシロウよりも、ラオウを筆頭とする脇役陣が強い。『北斗の拳』の世界観を継承した『蒼天の拳』の主人公・霞拳志郎の性格は、ケンシロウよりも慶次の影響を受けたものになっている。 そのような慶次を『義風堂々』の本編に登場させることは作品の魅力を向上させるが、難しさもある。『花の慶次』の兼続は慶次の莫逆の友であり、理解者であったが、対照的な存在でもあった。傾奇者の慶次に対し、兼続は常識人であり、慶次と比べると優しさや甘さがあった。それ故に『花の慶次』では慶次が主人公として引き立てられた。一方、『義風堂々』では兼続自身が慶次の存在に近い。そこに慶次を登場させるならば、二人の傾奇者が存在するようなものになり、両者を共に輝かせるという技量が求められる。 この巻では兼続と慶次の最初の出会いと「佐渡攻め」のエピソードが収録されている。最初の出会いは『花の慶次』とは全く別の話である。共に上杉家家臣の揉め事を発端とするが、登場人物も設定も異なる。『花の慶次』では対立する側も最後には「いくさびと」の心意気を理解して大団円となるが、『義風堂々』では義のない人間を冷たく切り捨てた。 兼続には兜の前立ての文字「愛」を現代的に解釈して優しいイメージが付されがちである。しかし、兼続には「死者を生き返らせろ」と要求する人の首をはねて閻魔大王への死者としたというトンチが効いているが残酷なエピソードも伝えられている。『義風堂々』の兼続も自らがモットーとした「義」の苛烈さを描いている。 次巻に続く「佐渡攻め」は『花の慶次』を踏襲するものの、佐渡の国人の背後には豊臣秀吉や前田利家の陰謀があるという設定が加えられた。『花の慶次』では慶次にやりこめられる小人として描かれた利家も、上杉家の視点では越後や佐渡を狙う有力大名という脅威になっている。そのような利家の存在が、上杉家の佐渡攻めに慶次が参戦する意味を強める。『花の慶次』を大胆に再構成した『前田慶次酒語り』の展開に注目である。(林田力)
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トレンド 2011年04月23日 17時59分
【書評】『安土往還記』辻邦生著
日本史の謎といえばすぐに名前が挙がるのが本能寺の変。明智光秀の野望説から、「国体」を守るため織田信長を討ったとする考えまで論考は絶えない。小説『安土往還記』(辻邦生)は、創作という手段を用いて、明智光秀の心に迫っている。 『安土往還記』はまず、宣教師と共に日本に来た船乗りの男の記録という形式が特徴的だ。イタリア人の男は元将校だが、ジャングルでの戦いで苦い経験をし船乗りに身を落としていた。 男が九州に到着したのは1970年。信長は、北の浅井・朝倉連合軍、南の三好軍に挟まれていた。石山本願寺や甲斐武田の動向も予断を許さず、堺は傭兵を雇って信長に敵対姿勢を示していた。つまり、信長は苦境に陥っていたのだ。 男は宣教師と共に、キリスト教の保護を訴えるため、岐阜の信長に会いに行く。しかし、混乱する情勢のもと、堺で足止めをされていた。そこで、比叡山があるという北方に異様な炎と煙を見た。男は焼き討ちを知った人々の恐慌ぶりを目の当たりにしても事態を冷静に見つめ、むしろ、「窮地に立つ大殿のとった作戦の大胆さと決断の早さ」に称賛の念を抱いた。男は、危険を乗り越えて、なんとしても信長に会おうと決意した。 やがて、鉄砲やピストルの扱いに慣れていた男は信長の軍事顧問の立場になった。信長軍の装弾訓練や、三段構えの鉄砲隊の編成、のちに毛利水軍を壊滅させた鉄板装甲船の設計に関わる。しかし、男が戦場に出ることはなく、『安土往還記』には戦の描写はほとんどない。武田信玄の西征に際しても、徳川軍の興廃をかけた正面衝突には触れず、あとになって、なぜか突然に武田が軍を返したことを聞き知っていた。 しかし、いっぽうでは、男は信長から求められ、地球儀を回しながらヨーロッパや、インドや、アメリカ大陸の話をしていた。先入観や価値判断を加えることなく耳を傾ける信長は、日蝕の仕組みを聞いて「理にかなっている」と満足する。 男は、信長が自分たち外国人を庇護する理由を、「大殿に対して、なんらの偏見も先入主もなしに、一個の人間として対処し、話しあうことができたからではなかったか」と回想している。信長は「無神論者」だが、「大殿がフロイスやオルガンティノに好意を持ったのは、彼らが、自ら信じるもののために、身命を賭して、水煙万里の異邦にまで来て、その信念を伝えようとした熱意であり、誠実さであった」と感じ取っていた。 男は、信長の周りにいる部将たちとも交流を深めていく。羽柴秀吉や明智光秀など一部の臣下をのぞいて、「和を乞い、帰順を示す相手を斬殺しなければならぬ理由を見いだせなかった」部将たちに囲まれた信長の孤独を感じていた。秀吉と光秀が毛利との戦いに出征してからは、いっそう、信長の表情が暗く、そして、厳しくなったと記録している。 『安土往還記』は本能寺の変でクライマックスを迎える。光秀の思い詰めた顔を回想する男の興奮も最高潮に達していた。(竹内みちまろ)
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トレンド 2011年04月23日 17時59分
【今行く映画館】三浦しをん原作の直木賞受賞小説を、豪華キャストで映画化。『まほろ駅前多田便利軒』
年齢性別を問わず、幅広い読者層に人気の作家、三浦しをん原作の直木賞受賞小説を、瑛太、松田龍平の今をときめく実力派若手俳優二人の主演により映画化。『ゲルマニウムの夜』『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』で現代に生きる若者の苦悩を色鮮やかに描き、世界中から注目が集まる大森立嗣監督が、ユーモラスで温かい人間ドラマに仕上げた。 東京郊外に位置するまほろ市で便利屋を営む多田(瑛太)のもとに転がり込んできた、同級生の行天(松田龍平)。自称コロンビア人の娼婦(しょうふ)ルル(片岡礼子)をはじめ、二人は便利屋稼業を通して奇妙な客たちの人生に深くかかわっていく。何事にも慎重な多田と学生時代と人柄が変わった行天。「誰かに必要とされるは誰かの希望になる事。」など行天の口から飛び出す言葉に、多田の何かが揺れ動く。バツイチで希望を失った男二人が、生きることの幸せを見出すまでを描く。 瑛太、松田龍平に加え、片岡礼子、鈴木杏、本上まなみ、柄本佑、梅沢昌代、松尾スズキ、高良健吾、岸部一徳の豪華キャストが様々な場面で顔を出す。オーディションで選ばれた横山幸汰の少年由良役も微笑ましいが、大森立嗣監督の実父で舞踊家の麿赤兒、実弟で人気俳優の大森南朋がそれぞれ個性的な役で出演。映画ファンにとっても貴重な一作だ。映像に馴染みの良い、主題歌はくるりの『キャメル』。『まほろ駅前多田便利軒』4月23日より新宿ピカデリー、有楽町スバル座、渋谷ユーロスペースほか全国にて公開(公開劇場の営業時間、上映時間などをお確かめの上お出かけください)監督・脚本:大森立嗣出演:瑛太、松田龍平、片岡礼子、鈴木杏、本上まなみ、横山幸汰、柄本佑、梅沢昌代、大森南朋、松尾スズキ、麿赤兒、高良健吾、岸部一徳配給:アスミック・エース(C) 2011「まほろ駅前多田便利軒」製作委員会公式HP<http://mahoro.asmik-ace.co.jp/>
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高橋四丁目の居酒屋万歩計 「HEAVENS DOOR」(へぶんず どあ、ライブハウス)
2009年08月05日 15時00分
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ブレスト式 必勝ロト6当選術
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堀越日出夫の「私、テレビの味方です」 ビッグアイドル候補・桜庭ななみを弁護する
2009年08月05日 15時00分
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書評「悪党」薬丸岳著、角川書店
2009年08月05日 15時00分
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書評「なぜ隣の奥さんはラブホテルファンドでバーキンが買えたのか?」嶋野宏見著、幻冬舎メディアコンサルティング
2009年08月05日 15時00分
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鉄道マニアは品川へGO!
2009年08月04日 15時00分
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AKB48チームBがアニメに挑戦するぞ
2009年08月04日 15時00分
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相葉雅紀 マイガールに主演
2009年08月04日 15時00分
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ワンダーフェスティバル詳報、エロフィギュア初登場「18禁コーナー」に芸術を見た
2009年07月31日 15時00分
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“人気台”の秘密を探る
2009年07月31日 15時00分
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京楽はやっぱり面白かった
2009年07月30日 15時00分
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堀越日出夫の「私、テレビの味方です」 芸能界ライバル物語が見たい!
2009年07月29日 15時00分
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書評「放送禁止」長江俊和著、角川学芸出版
2009年07月29日 15時00分
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官能小説書評「実録 近親相姦 第二集」素人投稿編集部著、マドンナメイト文庫
2009年07月29日 15時00分
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高橋四丁目の居酒屋万歩計 「ワタル」(居酒屋)
2009年07月29日 15時00分
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ブレスト式 必勝ロト6当選術
2009年07月29日 15時00分
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東海岸最大のアニメ祭「OTAKON 2009」緊急リポート
2009年07月28日 15時00分
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戻って来たゾ「秋葉男」
2009年07月28日 15時00分
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8月1日公開「サマーウォーズ」 サイト特別映像配信中
2009年07月28日 15時00分
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カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
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