スポーツ
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スポーツ 2020年01月19日 11時00分
本塁打数が100%以上アップしたチームも? 中日も新設を検討か、球界に導入進む「ホームランテラス」の効果は
2019年シーズンのチーム打率がリーグ1位の「.263」だった一方で、本塁打数はリーグ6位となる「90本」にとどまった中日。その中日の本拠地であるナゴヤドームに早ければ2021年シーズンから「ホームランテラス」が導入されることが、今オフ複数メディアによってたびたび報じられている。 「ホームランテラス」とは、既存のフェンスから数メートル前方に新たなフェンスを設けることによって生じる空間のこと。テラスを設置すれば外野が狭くなりフェンスも低くなるため「本塁打不足の状況が解消される」と期待するファンが多い一方、「相手に打たれる本塁打も増える」と懸念する声も根強い。 近年ではソフトバンクの本拠地である福岡ヤフオクドーム(2月29日から福岡ペイペイドーム)で2015年シーズンから、ロッテの本拠地であるZOZOマリンスタジアムで2019年シーズンから運用されている「ホームランテラス」(ロッテでの名称はホームランラグーン)。ここでは、テラスを設置したことで、両軍の本塁打数がどのように変化したのか見ていきたい。 2014年シーズンにおけるソフトバンクのチーム本塁打数はリーグ5位となる「95本」で、そのうち本拠地で放たれた本塁打数も「34本」。投手陣が喫した被本塁打数は、リーグ2位の少なさである「90本」だった。 一方、テラスを設置した2015年シーズンはチーム本塁打数がリーグ1位の「141本」と激増し、本拠地での本塁打も「77本」と前年から2倍以上も増加。その裏で投手陣もリーグワーストタイとなる「113本」の本塁打を浴びているが、それを差し引いても打撃面でのメリットの方が大きかったといえる数字となっている。 ラグーン設置前年の2018年シーズンにロッテが残したチーム本塁打数はリーグ6位となる「78本」で、そのうち本拠地で記録された本塁打数は「36本」。投手陣の被本塁打数はリーグで3番目に少ない「129本」と、本塁打数、被本塁打数ともにそこまで多いチームではなかった。 ただ、ラグーンを設置した2019年シーズン、ロッテのチーム本塁打数はリーグ3位となる「158本」、本拠地での本塁打も「72本」とどちらも激増。被本塁打数はリーグワーストタイの「143本」となったが、こちらも打撃面での恩恵の方が大きかったといえるだろう。 ソフトバンクは46本増(約48%アップ)、ロッテは80本増(約103%アップ)と、両軍ともに本塁打数を大幅に増やすことに成功しているテラスの設置。過去2チームの変化を考えると、中日もテラスを設置すれば同じように本塁打数が増加する可能性は高そうだ。 ただ、ソフトバンクは23本(約26%アップ)、ロッテも14本(約11%アップ)被本塁打数が増えるなど、テラスの設置には反動・リスクが生じる傾向もある。中日投手陣、捕手陣は導入に備えて、2020年シーズンのうちから少しでも被弾を減らせるように投球・配球を練っておいた方がいいのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月19日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ブラック・タイガー」新日マットを彩った初代“暗闇の虎”
一見するとジュニアらしくない体形、ノースリーブのコスチューム、黒地に銀縁の虎の仮面。地味ながらも厳しさを感じさせる攻めでタイガーマスクを痛めつけたブラック・タイガーは、常に好勝負を見せる名ヒールであった。※ ※ ※ ブラック・タイガーが新日本プロレスのマットに初登場したのは、1982年4月の日本武道館大会。タイガーマスクの所持するWWFジュニアヘビー級王座に挑戦するためであった。 以来、公式に7代目までが登場しており、これは本家タイガーマスクの5代目よりも多い。ほかにも’98年のマスクド・タイガー、’17年のタイガー・ザ・ダークのように類似のマスクマンも多数存在し、キャラクターとしての根強い人気がうかがえる。 ちなみに、原作劇画にも「ブラックタイガー」名義のレスラーが登場しているが、こちらは黒人選手が普通の虎マスクをかぶった別物であり、リアル世界のブラック・タイガーはオリジナルの存在である。 歴代の顔ぶれは、のちにWWEスーパースターとなった2代目のエディ・ゲレロをはじめ、パートタイマー的にマスクをかぶっただけの5代目・高岩竜一や6代目・石井智宏などさまざまだが、やはり多くのファンにとって印象深いのは初代ブラック・タイガーであろう。 タイガーマスクのライバルとしては、まずダイナマイト・キッドを思い浮かべるファンが多いだろう。両者のシングルマッチにおける対戦成績は、タイガーの6勝1敗1分け(海外での2勝を含む)。キッドの1勝は場外フェンスアウトによるものであった。ブラック・タイガーはタイガーの5勝4分けである。「タイガーとキッドが互いに競い合うようなイメージだったのに対して、ブラック・タイガーは文字通りの敵役。ねちっこいグラウンド技や、バックを取られた状態から後ろ脚で蹴り上げる急所攻撃など、いやらしさが際立っていた。勝利こそなかったものの、キッド以上にタイガーを苦しめた存在だったと言えるのではないか」(プロレスライター) 常に軽快で華麗なファイトを披露していたタイガーマスクが、ブラック・タイガー戦に限っては、どこか重苦しい試合ぶりだったような印象も強い。「ブラック・タイガーの必殺技が“暗闇脳天落とし”と称されたツームストーン・パイルドライバーや荒っぽいネック・ハンギング・ツリーなど、重量級レスラーが使うような技であったことも重々しさを感じさせた要因でしょう」(同) ブラック・タイガーの正体はイギリス人のマーク・ロコ。英国ヘビーミドル級(日本のジュニアヘビー級に相当)タイトルを何度も獲得したトップクラスのレスラーであった。★新日ジュニアを黄金期へと導く 変身する以前には素顔で国際プロレスへの来日経験があり、またタイガーマスクになる前の佐山聡が「サミー・リー」の名前で英国修行していた時代には、互いに素顔で抗争を繰り広げる中で、ロコがピンフォール勝ちを収めたこともある。 英国流のレスリング技術に長じ、そのテクニシャンぶりはアントニオ猪木も賞賛していたといわれ、まだ若手だった頃のハルク・ホーガンの来日時には、猪木の要請を受けてコーチ役を務めたとの逸話もある。 タイガーマスクの負傷欠場時にWWFジュニア王座に就いたところを見ても、新日におけるブラック・タイガーへの評価が高かったことがうかがえる。 ’83年にタイガーが電撃退団してからもブラック・タイガーは新日に残り、ザ・コブラやUWF軍時代の髙田延彦(当時は伸彦)らの敵役を務め、ザ・コブラとは米国ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでも対戦している。 また、獣神サンダー・ライガーの若手時代、まだ素顔の山田恵一だった頃にはその欧州武者修行を仲介し、素顔のロコとして欧州マットで対戦。山田の凱旋帰国時にはやはりロコとして新日に参戦し、さらに山田がライガーとなってからは再びブラック・タイガーに変身し、’89年にはライガーの持つIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦している。 ’91年、英国マットで脊椎を負傷したことにより引退したが、それがなければもう少し日本での活躍が見られたことであろう。 新日への来日期間はおよそ8年にわたり、これはタイガー・ジェット・シンの新日初参戦から全日本プロレス移籍までの期間とほぼ同等。およそ16年間にわたって新日に参戦したスコット・ノートンなどには引けを取るものの、それでも新日の歴史を彩った外国人レスラーの代表格であることには違いない。 初代の活躍があったからこそ次々と追随者が現われたわけで、タイガーマスクの好敵手としてだけでなく、ブラック・タイガー個人としても高く評価されるべき名レスラーなのである。ブラック・タイガー***************************************PROFILE●1951年5月11日生まれ。イギリス・マンチェスター出身。身長178㎝、体重95㎏。得意技/ツームストーン・パイルドライバー、ハングマンズ・ホールド。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2020年01月18日 11時00分
今場所に新入幕を期す力士も? 大鵬、琴櫻、朝青龍…横綱の血を引く“サラブレッド力士”たち
白鵬・鶴竜の両横綱が、相次いで途中休場となった大相撲初場所。白鵬は15日の4日目から、鶴竜も後を追うように16日の5日目から休場したことを受け、ネット上の相撲ファンからは「両横綱とも終わりの時が近づいてる気がする」、「白鵬も鶴竜ももう満身創痍なのかな」、「今年は土俵の勢力図が変わる年になるかも」といった世代交代の到来を予想する声が多数挙がっている。 その予想を自らの手で実現させるべく、幕内から下の番付では多くの有望株がしのぎを削っている。その中でも特にファンの期待が大きいのが、それぞれ横綱の血を引く3名の“サラブレッド力士”だ。 2018年初場所で初土俵を踏んだ19歳の納谷は、父に元関脇・貴闘力、そして祖父に第48代横綱・大鵬を持つ力士。7勝0敗で序の口優勝を果たした同年春場所を含め、2019年九州場所までの11場所中9場所で勝ち越しをマークするなど順調に番付を上げている。 東幕下5枚目で迎えた今場所は、17日の6日目終了時点までの3番で2勝1敗と白星先行。また、初日に元幕内の千代の国、4日目に元十両・朝弁慶を下すなど、関取経験者にも引けを取らない姿を印象付けてもいる。今後控える4番を経て6勝1敗、もしくは5勝2敗の成績を収められれば、来場所での新十両昇進も現実味を帯びてくるかもしれない。 納谷と同じ2018年初場所で初土俵を踏んだ豊昇龍は、今なおファンの間で根強い人気を誇る第68代横綱・朝青龍の甥っ子。6勝1敗だった同年春場所から順調に番付を上げ、2019年九州場所で新十両昇進を果たすも、7勝8敗と惜しくも負け越しを喫した。 ただ、ギリギリで幕下陥落を免れ東十両14枚目で迎えた今場所は、6日目までに4勝2敗と好調。豊昇龍について伝える各メディアの報道によると、入門時に107キロだった体重が131キロまで増えたということも報じられているが、こうした体作りも好調の要因となっているようだ。 父に元関脇・初代琴ノ若、祖父に第53代横綱・琴櫻を持つ22歳の琴ノ若は、当時17歳だった2015年九州場所で初土俵(当時のしこ名は琴鎌谷)。幕下の壁を突破するまでには21場所を要したが、新十両となり父のしこ名を受け継いだ2019年7月場所からは3場所連続勝ち越しと、遅れた分を取り戻すかのように番付を駆け上がっている。 東十両2枚目まで番付を上げて今場所を迎えた琴ノ若は、6日目までを終え3勝3敗と五分の成績。来場所の新入幕がもう目前という位置まで来ているだけに、残りの9日間は1つでも多く白星を積み重ねておきたいところだ。 琴ノ若、豊昇龍は既に関取となり、納谷もその座に迫るなど着々と番付を上げている3名。多くのファンの期待を背に、このまま出世街道を歩み続けることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月17日 20時15分
大相撲、協会の対応にファン激怒 力士が首から土俵下へ落下、退場シーンに「悪化したらどうする」批判の声
17日に行われた大相撲6日目、十両・木崎海と平幕・勢の取組が、ネット上の相撲ファンの間で物議を醸している。 木崎海は0勝5敗、勢は1勝4敗と、どちらも黒星が大きく先行している中で迎えた今回の取組。立ち合い、踏み込んだ勢は左に回り込みながら逃げる木崎海を攻め、最後は自らも倒れ込みながら土俵外へ押し倒して勝利を収めた。 しかし、木崎海は勢に押し倒された勢いで頭から土俵下に落下。その衝撃による影響からか、うつ伏せの状態のまま1分ほど起き上がることができず。この光景に会場は騒然とした空気に包まれ、ネット上のファンからも「もしかして首を痛めたのか」、「脳震盪の可能性もあるかも」と心配の声が多数挙がった。 問題となっているのは、落下の衝撃で動けなくなっている木崎海への対応。力士が取組の際に生じたアクシデントで動けなくなった場合、裏手に用意されている車椅子が搬送に用いられることが一般的。しかし、今回車椅子は用意されず、木崎海は駆け付けた若者頭・栃乃藤の肩を借りる形で、自力で歩いて裏手に下がっていった。 おぼつかない足取りで下がっていく木崎海の姿を受け、ネット上のファンからは「なんで車椅子使わず歩かせてるの?おかしくない?」、「首を痛めたかもしれない人間を自力で歩かせるとか協会は何考えてるんだ」、「無理矢理立たせて状態が悪化したらどうするんだ、現場の人間もちょっとは考えろよ」と批判が噴出している。 なお、この後の取組では平幕・志摩ノ海に寄り倒しで敗れた平幕・剣翔が左足を痛めて動けなくなるアクシデントも発生したが、剣翔は裏手から出てきた車椅子で搬送されている。ファンの中にはこの2番を比較して、「剣翔には車椅子使ってるのに、なんでさっきの木崎海には使わなかったんだ」と苦言を呈する人物も複数見受けられた。 その後、土俵下に落下した際に首を強打したことが判明し、車椅子で病院に向かったとも伝えられている木崎海。多くのファンが軽傷であることを願っており、協会の公式発表や各メディアによる続報は大きな注目を集めることになるだろう。 なお、17日19時30分時点では、なぜ木崎海に車椅子を用いなかったのかについて協会の公式サイト、及びに公式ツイッターでは特に発表や見解は出されていない。こちらについても続報が待たれるところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月17日 17時30分
日本が野球世界ランキング1位を維持!女子野球&男子ソフトも!WBSCが発表
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は日本時間17日、最新の世界ランキングを発表した。日本は、今夏開催される東京オリンピックの正式種目・男子野球が1位、女子ソフトボールは2位で、自国開催のオリンピックに臨む。その他では、女子野球が1位をキープ。男子ソフトボールが初の1位となった。 昨年秋に開催されたプレミア12で優勝した日本は、2位のアメリカに1451ポイントの大差をつけた。2位のアメリカ、3位の韓国、4位のチャイニーズタイペイ、5位のメキシコ、6位のオーストラリアまでは、どこが2位になってもおかしくないほどの僅差。それだけ日本が国別ランキング上ではレベルの差を見せつけたことになる。これは東京オリンピックでも優位に作用することだろう。 同じく東京オリンピックで金メダルが期待されている女子ソフトボールは、ライバルであるアメリカを381ポイント差で追う形となっている。3位は320ポイント差でカナダ。前回正式種目だった北京オリンピックでは金メダルを獲得しているだけに、本番ではアメリカをしっかりと叩いておきたいところ。ただ、今回は女子野球でも2位にランキングされているカナダの存在が不気味だ。 東京オリンピックでは、男子野球、女子ソフトボールともに世界6カ国が出場し、福島・福島あづま球場で開幕。その後は神奈川・横浜スタジアムで開催する。 横浜スタジアムではオリンピック開催に合わせて、大改修と増床工事を行った。同球場を本拠地としているDeNAは、今シーズンの主催試合の一部を東京ドームで開催することを決定した。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月17日 17時07分
巨人・坂本「台湾は練習環境が全然ない」 プレミア12での打撃不振、現地で味わった苦悩に反応続々
巨人・坂本勇人が16日、チームのOBである小田幸平氏がアップしたユーチューブ動画に登場。昨年11月に侍ジャパンの一員として出場した、野球の世界大会『プレミア12』について言及した。 2007年に巨人に入団し現在までプレーを続ける31歳の坂本と、1998年から2005年まで巨人に所属した42歳の小田氏。この両者は所属期間こそ被ってはいないが、昨シーズン限りで現役を引退した巨人・阿部慎之助(現巨人二軍監督)の自主トレを通じて面識・交流があることが知られている。 坂本は日本が世界一に輝いた同大会で7試合に出場し、「.308」と3割超えの打率をマーク。ただ、台湾で行われたオープニングラウンド3試合が終了した時点では「.273」と今ひとつの数字にとどまっており、その後日本で行われたスーパーラウンドでは第1戦目のオーストラリア戦でスタメン落ちを味わってもいた。 台湾での不調について、坂本は「全然打てなくて、メディアの人にも叩かれて」と口にした上で、「『来なかったらよかったな』と思っていた」と精神的にかなり苦しんでいたことを告白。 また、「くっそー!」、「見とけよ!」という思いを胸に評価を覆そうとするも、「台湾(で)は練習環境が全然なかった」ため、なかなか状態を上向かせることができなかったことも明かした。 なお、動画内では「練習環境」の詳細については触れられていないが、スーパーラウンドについて伝える各メディアの報道では、坂本が会場となった東京ドームのグラウンド、及びに室内練習場で、連日打撃練習に打ち込んでいたことが広く報じられている。このことから、坂本の言う「練習環境」は打撃練習の時間や設備のことを指していると思われる。 復調のきっかけをつかめない中、台湾滞在中は体幹トレーニングやエクササイズに取り組んでいたという坂本。ただ、「年齢的に日本代表では上の方なので、調子のいい悪いで態度が変わったりはしないように(してました)」と、周囲には気丈に振る舞っていたという。 今回の動画を受け、ネット上のファンからは「海外遠征は食事面で苦しむ選手は多いけど、練習面で苦しむ選手もいるのか」、「確かに台湾では不調だったな、もし練習できてればまた違ったのかな」、「それでも最終的に3割クリアするのはさすが」といった反応が寄せられている。 今回の動画では、当時の坂本の不振を心配した小田氏が、復調を願って坂本がホームランを打った際の映像をまとめた動画を個人的に送っていたということも明かされている。坂本は小田氏に対し、「気持ちがめいっている時だったので、『ありがたいな』と思いながら見て(ました)」と感謝の言葉を口にしていた。 スーパーラウンド第2戦のアメリカ戦ではノーヒットに終わっただけでなく3三振も喫してしまったが、その後の3試合で「.455」と息を吹き返し最終打率を3割台まで持っていった坂本。もしかしたら、小田氏の心遣いも復調に一役買っていたのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について小田幸平氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCl5XxVyJYNq7gOkemprMBiA
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スポーツ 2020年01月17日 11時37分
元ロッテ・サブロー氏が楽天へ移籍したワケ ファーム担当への転身、前職での甲子園取材は野望への布石だった?
元千葉ロッテのサブローこと、大村三郎氏が東北楽天ゴールデンイーグルスの「ファームディレクター」に就任したのは、1月8日だった。それから約一週間が経過し、ようやく“真意”が見えてきた。 「石井一久GMが仕掛け人です。当初、『ファーム担当のディレクター』に平石洋介前監督(20年よりソフトバンクの打撃兼野手総合コーチ)を充てようとしていました。この時点では、一軍指揮官を平石氏から別の誰かに代えたいだけで、結果を出した監督に解雇を通達するのは忍びないから、ファーム担当なんて聞き慣れない役職を与えたのかと思いましたが」(ベテラン記者) 大村氏を迎え、石井GMがファーム担当の統括者を本当に必要としていたことが分かった。とは言え、大村氏はロッテOBであり、現役時代に楽天とは縁のなかった人物だ。 「大村氏の楽天フロント入りも、19-20年オフ、美馬・鈴木の実質的な交換トレードのように、まとまったフリーエージェント移籍の延長でしょう」(前出・同) 美馬学投手は楽天から千葉ロッテへ、鈴木大地内野手は千葉ロッテから楽天へとそれぞれ移籍し、その後、人的補償や涌井秀章投手の金銭トレードなどが行われた。その結果、両球団の間で7人の選手が大量交換されたことになる。 その過程で、“大村氏の要望”を楽天が知らされたようなのだ。 大村氏は16年の現役引退後、千葉ロッテの「スペシャルアシスタント」の肩書をもらっている。そのアシスタント職の契約は「1年ずつの更新」となっており、19年12月の満了をもって、今回の発表となった。 そのアシスタント職について、他球団からではあるが、こんな内情を教えてもらった。 「元有名選手、監督、コーチを経験したOBが『アシスタント(ないしアドバイザー)』になるケースは他球団でも見られます。そのアシスタントとは、球団の営業か、広報のスタッフなんですよ。要するに、球団の関連会社が企画するイベントに出向し、協力をするのが仕事です。ロッテさんも変わらないはず」(在阪球団スタッフ) 球団のアシスタントになっても、他の仕事は許される。日程が重複した場合は球団の要請を優先しなければならないが、大村氏は専属契約を結ぶ大手メディアに「やりたい!」と要望し、高校野球の取材活動も行っていた。その高校野球の取材を希望した理由というのが、興味深い。 「将来はゼネラルマネージャーや、トレードやドラフト、外国人選手の獲得を統括する様なフロント職に就きたいそうです。その一環で高校野球の取材を介し、将来のスカウティング活動や、自分なりの育成ビジョンを構築したかったようです」(球界関係者) 千葉ロッテは大村氏の希望を聞いていたようだが、チーム編成職に「空き」がなかったそうだ。 「石井GMはチーム強化、大村氏は育成という棲み分けになり、2人が情報を共有して行きます。大村氏はドラフトにも関わることになるので、希望する仕事に就けたわけです。ボビー・バレンタイン元監督の時代を知るロッテOBは、メジャー式のブルペン調整、キャンプ練習を体験しています。それは今でも『ロッテ球団の財産』として、一部が継承されています」(前出・同) 大村氏の移籍により、“ボビー式の調整法”も楽天に流出することになる。 楽天イーグルスは、ソフトバンク、巨人、80年代の西武とも異なる強靱な球団組織を構築しつつある。2020年のペナントレースは楽天が台風の目になりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年01月17日 07時00分
休場の白鳳にチラつく“引退”の二文字…角界での孤立もより鮮明に
横綱・白鵬が初場所4日目の1月15日、日本相撲協会に休場を届け出た。2日目に遠藤、3日目には妙義龍に完敗し、2日連続で金星を与えており、よもやの3連敗なら休場必至と見られた中での“案の定”の発表だった。師匠の宮城野親方によると、蜂窩織(ほうかしき)による発熱と腰の炎症が休場の理由だという。都内の病院で診察を受けた白鵬は「残念です」と話していた。「昨年九州場所で43度目の優勝を飾り、連覇を目指していましたが、何やら場所前からイヤな雰囲気はありましたね。正月明けの1月4日、宮城野部屋で朝稽古の最中に起こった“事件”のことですよ。同部屋に所属する西前頭10枚目の石浦と幕下の宝香鵬がダメ押しをきっかけに平手や拳などで殴り合うケンカが発生しました。その場に居合わせた白鵬が『そんなことをしてはせっかくの稽古が台無しになるじゃないか』と言って割って入り、何とか収めたものの、宮城野親方はコトの経緯を相撲協会に報告しました」(相撲記者) 目下、大相撲界は組織を挙げて暴力追放に取り組んでいる真っ最中なだけに、協会はこのトラブルを重大視。9日に臨時理事会を開き、石浦に1カ月の報酬減額20%とけん責、宝香鵬にけん責、さらに宮城野親方に3カ月の報酬減額20%の処分を課した。 先に手を出した石浦は、「自分の自覚が足りなかった」と反省しきりだったが、宮城野親方はおそらく不本意だったに違いない。というのも、石浦は白鵬の内弟子。形の上では宮城野親方が師匠だが、真の師匠は白鵬で、そのすべてをお手本にしているからだ。「つまり、本当に監督不行き届きで処分すべきは白鵬なんです。宮城野親方はとんだトバッチリを食ったというほかありません」(同・記者) もっとも、たとえ批判されても白鵬は「オレは関係ない」と言わんばかりに、言い逃れるに違いない。何しろ先場所後、横審から立ち合いのヒジ打ち、張り手について、「43回も優勝している実力者なのにやり過ぎだ。見苦しい」と厳しく指摘されても、「勝てないと生き残れない。禁じ手でもないし」と完全無視を決め込んでいたほど自分勝手だからだ。 白鵬は6日の稽古総見でも、横審委員の見守る前で稽古相手に指名した新小結の大栄翔を相手にヒジ打ちや張り手をやり放題。これには観戦していたNHK解説者の北の富士勝昭さん(元・横綱)も初場所前のスポーツ紙のコラムでこき下ろしていた。「63年もこの世界を見ている私も、これほどふてぶてしい横綱は見たことがない。誰かが朝青龍の方がまだかわいいと言っていたが、全くその通りである」 弟子が弟子なら、師匠も師匠。いい気になって、タガが緩んでいると言っていい。「このままでは周囲からも浮き上がり、孤立するばかりでしょうね」(同) ここのところ白鵬は出場と休場を繰り返している。昨年は二度の優勝を果たしたものの、15日間皆勤は三場所だけ。いよいよ“引退”の二文字がチラついてきたようだ。
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スポーツ 2020年01月17日 06時30分
“スターダムのアイコン”岩谷麻優「目で見て楽しんで」1.19後楽園札止め濃厚!
女子プロレス団体スターダム1.19東京・後楽園ホール大会の前売り券が「かつてないほどの」売れ行きを見せていることが分かった。木谷高明オーナーは「指定席はほとんどない状況。女子プロレスで“超満員札止め”になれば大きい」と、今大会への手応えを口にした。 今回はブシロード傘下のブシロードファイトに運営が移行してから2回目の後楽園大会だが、大盛況だった12月大会をさらに超える勢いを見せているのは、ブシロードが新日本プロレスを買収した時と同じく、「広告の効果とBS日テレによる露出が上がったことが大きい。もちろん、新日本の東京ドーム効果(4日の第0試合で提供マッチを行った)もあるでしょう」と木谷オーナーは分析。創業者であるロッシー小川エグゼクティブプロデューサーも、「ブシロード新体制は広告宣伝費を投下する。これは出来そうでなかなか出来ないこと。満員の観客こそが実は最大の演出だ。選手の熱闘にご期待ください!」と新体制の戦略を高く評価するとともに、熱闘溢れる大会になることを約束した。 当日は、赤いベルトことワールド・オブ・スターダム王者、“スターダムのアイコン”岩谷麻優に、成人式を迎えたばかりの渡辺桃が、白いベルトことワンダー・オブ・スターダム王者、星輝ありさに“ビッグダディの3女”林下詩美がそれぞれ挑戦。引退間近の花月は中野たむと後楽園ラストマッチを、テラスハウスに出演中の木村花は、因縁が深まるジュリア率いる新ユニット(メンバーは当日判明)と6人タッグで対戦するなど、旗揚げ9周年記念大会に相応しい豪華なカードがラインナップ。 岩谷は「ご想像で楽しむんじゃなくて実際に見に来て、目で見て楽しんでもらえればと思います!」と生観戦を推奨している。後楽園大会を札止めにすれば4.29東京・大田区総合体育館で開催するビッグマッチにも弾みがつくだけに、ここはフルハウスにしておきたい。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月16日 19時30分
日本ハム栗山監督「チームを成熟させていく」2020年スローガン決定
北海道日本ハムファイターズは16日の会見で、2020年のチームスローガンが「羽撃く(はたたく)」に決定したと発表した。 今年のコンセプトには「2016年に日本シリーズを制してから丸3シーズン、栄光から遠ざかり悔しさを味わってきたのは、チームだけではない。我々と同じくらい、いやそれ以上に歯がゆい思いを抱き続けてきたファンとともに、再び大空を舞うべく翼を広げ、はためかせる時は訪れた。一人ひとりが殻を破り飛躍を遂げ、4年ぶりの頂点奪回で捲土重来を果たす」という意味が込められている。 会見に同席した栗山英樹監督は「今年9年目のシーズンを迎えて、これまで悔しい思い、辛い思い、いい思いをたくさんしてきた中で、全てを懸けて結果を出さなければいけない年だと捉えています。何が何でも勝ち切るため、その思いをしっかり言葉にしてスローガンを決めました」とコメント。「選手全員が大きく大空を羽ばたくシーズンになり、ファンのみなさんに『今年のファイターズは羽撃いたな』と思っていただけたら優勝できるはずなので、誠を尽くしてチームを成熟させていくつもりです」と抱負を述べた。 2016年を最後にリーグ優勝、日本一から離れているだけに、盟主奪還に向けて、栗山監督にとっても勝負の年になりそうだ。 栗山監督就任時からのチームスローガンは次の通り。2012年:「9+ NinePlus」2013年:「純 ―ひたむきに―」2014年:「前進せよ 〜トゥミコロクル〜」2015年:「EZOlution」2016年:「爆ぜる」2017年:「F-AMBITIOUS」2018年:「道 -FIGHTERS XV-」2019年:「驀進」2020年:「羽撃く」(どら増田)
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イチローの日米通算4000安打の“価値”に米国内で異論続出
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引退後の部屋継承で頭がいっぱい 新弟子スカウトに躍起だった白鵬の夏休み
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2013年 夏の甲子園 一位指名候補の気になる進路情報(2)
2013年08月22日 11時45分
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2013年08月16日 17時30分
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壇蜜の悩殺始球式にヤクルト投手が「ハァハァ」して完全昇天!
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名古屋場所成績に大甘の横審
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横浜・中畑監督続投確定の裏で 二軍落ちラミレスがポスト狙い
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KOされた日本ハム・大谷が敗戦処理に降格?
2013年08月10日 17時59分
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スポーツ
NPB頭が痛い 楽天に日本シリーズ出てほしくない!?
2013年08月06日 15時30分
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スポーツ
元西武のアスレチックス・中島裕之 もうメジャー昇格は無理? 厳しい状況は続く
2013年08月05日 15時30分
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スポーツ
名古屋場所で露呈した白鵬の衰え
2013年08月04日 11時00分
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スポーツ
日米通算4000安打達成目前のイチローに大ピンチ到来!
2013年08月03日 17時59分
特集
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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豊ノ島“ライバル”琴奨菊との思い明かす 業界には「いい物は残し、時代に併せて変わっていけば」と期待
芸能
2025年07月20日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
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2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分
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カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
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2025年06月01日 12時00分