スポーツ
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スポーツ 2020年01月27日 11時00分
ヤクルト春季キャンプメンバー発表!青木、山田、村上ら一軍スタート
東京ヤクルトスワローズは2月1日から25日まで、沖縄・ANA BALL PARK 浦添 (浦添市民球場)で行う春季キャンプの一軍メンバーを発表した。 キャンプを一軍でスタートするのは次の選手たちだ。【投手】石山泰稚、中尾輝、高梨裕稔、大下佑馬、清水昇、寺島成輝、石川雅規、近藤一樹、星知弥、イノーア、坂本光士郎、吉田大喜、小川泰弘、クック、杉山晃基、マクガフ、梅野雄吾、スアレス、大西広樹、高橋奎二、五十嵐亮太、今野龍太、長谷川宙輝【捕手】西田明央、松本直樹、嶋基宏、中村悠平、古賀優大【内野手】奥村展征、山田哲人、エスコバー、西浦直亨、荒木貴裕、廣岡大志、村上宗隆、吉田大成【外野手】中山翔太、塩見泰隆、青木宣親、山崎晃大朗、雄平、坂口智隆、濱田太貴 ファームは同日程で、宮崎・西都原(さいとばる)運動公園野球場で行われ、投手では原樹理、右肘を炎症した高卒のスーパールーキー奥川恭伸、外野手では上田剛史らが二軍スタートとなった。休日は2月5、10、14、20日の各日となっている。 高津臣吾新監督のもと、昨シーズン最下位からの巻き返しを図るヤクルト。石川雅規、近藤一樹、五十嵐亮太、嶋基宏、青木宣親、坂口智隆といったベテラン勢が元気に一軍スタートするのは心強いところ。山田哲人、そして昨年ブレイクした村上宗隆もタイトル奪取に向けて、春季キャンプから好調をアピールしたい。 5年振りのリーグ優勝を目指す高津ヤクルトがいよいよ動き出す。(どら増田 / 写真・萩原孝弘)
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スポーツ 2020年01月26日 17時30分
日本一、そして世界一を掴むシーズンへ 広島・鈴木の2020年、「神ってる」打棒で責任と期待に応えられるか
プロ野球は春季キャンプを目の前にし、新シーズンへ向け、選手たちの自主トレのニュースで賑わっている。その中で、カープの鈴木誠也も、21日から広島県廿日市市内の練習場に場所を移し、若手選手たちのトレーニングに合流している。 今季は鈴木にとって、カープの4番としてだけでなく、あらゆる意味で特別な一年となりそうだ。昨シーズンは首位打者と最高出塁率に輝き、自身初の打撃タイトルを手にした。出場試合数、打席も自己最多となり、カープの「顔」として十分な活躍を続けた。 反面、チームは4年ぶりに優勝を逃し、Bクラスに沈んでいる。レギュラーに定着した2016年からの3年間、何れも優勝を果たしていただけに、昨年のチームの成績は誰よりも不本意に感じていたことは想像に難くない。 2020年シーズンは佐々岡新監督が新たに就任し、新しいカープの再出発の年と言える。チームの転換期こそ、さらに鈴木の打棒に大きな責任と期待が込められることも確かであり、プレーヤーとしてさらに飛躍しなければならない1年になるだろう。 また、東京五輪でもすでに侍ジャパンの4番としての出場が確実視されている。稲葉篤紀日本代表監督は就任当初より「右の4番」への強いこだわりを明かしており、現段階では鈴木誠也「1択」であることは揺らいでいない。 何より、初優勝に輝いた昨年のプレミア12では全試合で日本の4番に座り、そして3試合連続本塁打、さらには打率も4割を越え、MVPに選出されている。主軸としてチームを引っ張り、2009年第2回WBC以来となる世界大会での優勝に導いた功績は、貴重な事実として人々の脳裏に刻まれる。日本の4番という立場は、3大会振りでの開催される五輪での野球競技での成績はもちろん、世界中に野球の魅力を伝える「伝道師」としての役割も少なからず担うはずだ。 既に球界を背負う存在にまで成長したものの、25歳という年齢からもまだまだプレーヤーとしての伸びしろは計り知れない。走・攻・守、全てのスキルにおいてトップクラスであり、また、試合を決定付ける場面などでの「神ってる」一打もファンは待ち続ける。昨年末には結婚したことも発表し、まさに公私とも充実し、さらに重要な一年を迎えることとなる。様々な節目の年となる2020年、カープの背番号1、鈴木誠也は球界No.1プレーヤーを目指し、邁進する。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年01月26日 11時00分
牧田1年目の結果、前例は参考になる? 最多勝、2ケタ、一軍登板ゼロ…明暗分かれるメジャー帰り投手たち
昨年11月26日に、楽天が獲得を発表した牧田和久。西武(2011-2017)からポスティングでサンディエゴ・パドレス(2018-2019/2019年はマイナー)に移籍していたアンダースロー投手の日本球界復帰は、各メディアによって広く報じられた。 メジャー挑戦した投手が、その後帰還する事例も珍しくはなくなってきている近年の日本球界。復帰1年目から健在ぶりを見せつけている投手がいる一方で、期待に応えられなかった選手もいる。 広島(1997-2007)から海外FAでメジャー挑戦した黒田博樹は、ロサンゼルス・ドジャース(2008-2011)、ニューヨーク・ヤンキース(2012-2014)でプレーし2015年に古巣に復帰。前年まで5年連続で2ケタ勝利を挙げていた投球は健在で、復帰1年目も「26登板・11勝8敗・防御率2.55」と2ケタ勝利をクリアした。 なお、2016年も「24登板・10勝8敗・防御率3.09」と2ケタ勝利をクリアした黒田は、チームの25年ぶりのセ・リーグ優勝を置き土産に同年限りで現役を引退している。 ダイエー・ソフトバンク(2003-2011)から海外FAで海を渡った和田毅は、ボルチモア・オリオールズ(2012-2013)、シカゴ・カブス(2014-2015)に所属した後2016年に古巣復帰。メジャー時代は左ひじの怪我もあり思うような成績が残せなかったが、復帰1年目のシーズンは一転して「24登板・15勝5敗・防御率3.04」で最多勝、最高勝率(.750)の2冠に輝く大活躍を見せた。 ただ、その翌年から2019年までの3年間は左ひじや左肩の故障で今一つ成績は残せず、2018年に関しては一軍登板ゼロ。復帰5年目となる今シーズンに向け、現在は並々ならぬ覚悟で自主トレに励んでいることが伝えられている。 一方、西武(1999-2006)、ボストン・レッドソックス(2007-2012)、ニューヨーク・メッツ(2013-2014)でプレーした後2015年にソフトバンクへ入団した松坂大輔(現西武)は、右肩故障の影響から復帰1年目の一軍登板はなし。そればかりか、ソフトバンク在籍3年間で一軍登板は2016年10月2日楽天戦のわずか1試合のみで、その試合も「1回・3安打5失点・4四死球」と大乱調に終わってしまった。 しかし、ソフトバンク退団後に加入した中日(2018-2019)では、1年目に「11登板・6勝4敗・防御率3.74」と復活しカムバック賞を受賞。しかし、2019年は「2登板・0勝1敗・防御率16.88」と振るわず、オフに退団となった後、古巣西武に復帰している。 その松坂と同じ結果となってしまったのが、近鉄(2000-2004)、オリックス(2005)、楽天(2005-2011)、シアトル・マリナーズ(2012-2017)と日米4球団を渡り歩き、2019年から巨人に加入した岩隈久志。同年2月の春季キャンプでは1軍スタートだったが、2017年8月に受けた右肩手術の影響でなかなか状態が上がらず。結局、復帰1年目は一軍未登板、二軍でも2試合しか登板できず、2年目の今シーズンに再起をかけている。 メジャーでは「27登板・0勝1敗・防御率5.40」と振るわなかったが、日本時代は「276登板・53勝49敗54ホールド25セーブ・防御率2.83」と確かな実績を残している牧田。チームの石井一久GMは獲得発表時に「これまでの日米での経験からイーグルス投手陣の底上げを期待してオファーをしました」と牧田加入の狙いを明かしているが、来たる復帰1年目の今シーズンは果たしてどのような成績を残すのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月26日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「グレート・アントニオ」リング上では精彩を欠く“密林男”の悲哀
バスけん引パフォーマンスで話題を集めたものの、試合内容ではファンの期待を裏切ったグレート・アントニオ。リング外でのアピールによる影響力とリング上での試合ぶりのどちらが重要であるのかは、今もなおプロレス界の大きな課題と言えそうだ。※ ※ ※ プロレスと他のスポーツの大きな違いの一つに、いわゆる“怪奇派レスラー”の存在が挙げられよう。 タイトル戦線などとはまた別の、興行を盛り上げるための“裏の主役”ともいうべき存在であり、最近ではインディー団体・新根室プロレス(2019年末解散)のアンドレザ・ジャイアントパンダが一部で話題を呼び、米国のWWEでもジ・アンダーテイカーやブレイ・ワイアットなどの怪奇派が、常に主役級としてリングに上がり続けている。 近年、スポーツ志向が強まっている新日本プロレスにしても、飯塚高史のヒール転向後の姿は怪奇派そのものであり、いまだ人気のグレート・ムタも、日本でこそアメリカンヒーロー的な受け止められ方をしているが、元来、アメリカでは怪奇派として誕生したキャラクターである。 インターネットの発達により、昨今は“謎のマスクマン”や“未知なる強豪”などが成立しづらくなっている。にもかかわらず怪奇派レスラーは、たとえ正体バレバレでも一定の人気を保ち続けているのだから、これはもうプロレスにおけるマストアイテムとすら言えるだろう。 とはいえ、単に過剰な演出をすればいいわけでもなく、その微妙なさじ加減によっては失敗に終わるケースもある。恐怖感ゼロで失笑にさらされたグレート・ニタ(大仁田厚の化身)などは、その一例である。 さて、’61年に初来日したグレート・アントニオは、第二次世界大戦後、ユーゴスラビアに併合されていた頃のクロアチアからカナダに移住すると、持ち前の巨体を活かしてサーカスのアトラクションなどに出演。怪力自慢の“ストロングマン”としてカナダやアメリカを巡り、そのかたわらでプロレスのリングへも上がるようになった。 最盛期には列車を引っ張ってみせたという怪力ぶりで人気を博し、ブルーノ・サンマルチノやバーン・ガニアといった各地の大物との対戦もあったようだ。★最後は血の海に沈んで惨敗KO 日本プロレスの「第3回ワールドリーグ戦」参加のために来日したアントニオは、神宮外苑で満員の大型バス4台を連ねて引っ張るというデモンストレーションを行った。 この様子がテレビ放送で大々的に紹介されるや、アントニオはがぜん注目を浴び、試合会場へは連日多くのファンが足を運ぶことになるのだが、そこでトラブルが発生する。 同じく巡業に参加していたミスターX(ビル・ミラー)やカール・クラウザー(カール・ゴッチ)ら実力派選手の怒りを買ったアントニオが、制裁を加えられ、シリーズ途中で帰国してしまったのだ。「アントニオはそもそもシリーズ途中までの契約しかなく、実際は予定通りの帰国だったようで、人気沸騰の中で帰国することの言い訳と残ったエース級外国人の箔付けのために、制裁事件をでっち上げたとする説もあります。それでも、力道山がアントニオとの対戦でストレート勝ちしているところを見ると、重用する気持ちが薄かったことに違いはないでしょう」(プロレスライター) 人気商売である以上、金の成る木であるアントニオはもっと丁重に扱われてもよさそうなものだが、同じリングに上がる選手の考えは異なる。 レスリングの素養のないただの怪力自慢のアントニオが相手では、力道山といえども好勝負を展開することは困難で、ヘタに花を持たせるような試合をして観客に八百長呼ばわりされては、マイナスのほうが大きいという判断があったのではなかろうか。 そして、歴史は繰り返される。’77年、アントニオは新日本プロレスに16年ぶりの再来日を果たすことになる。すでに50歳を超えてリングからも遠ざかっていたのだが、アントニオ猪木との“アントニオ対決”で商売になるという新日側の判断によるものだった。 かつてと同じくバスけん引パフォーマンスを予告すると、結局、道路交通法によりはばまれたのだが、新宿の京王プラザホテル前に3000人ものファンが集まったというから、新日側の目論みもあながち間違ってはいなかった(なお、このとき地方巡業先の室蘭では、一度だけバスを引っ張っている)。 猪木としても“俺なら試合をつくれる”との自信があったのかもしれない。 しかし、いざシングル戦となってどうにも相手のしようがなくなると、試合時間わずか3分あまり、猪木はリンチまがいの攻撃によるKO勝ちという結果を選ぶことになるのだった。グレート・アントニオ**************************************PROFILE●1925年10月10日生まれ〜2003年9月7日没。クロアチア・ザグレブ出身。身長193㎝、体重210㎏。得意技/ボディ・プレス、ハンマー・パンチ。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2020年01月25日 19時30分
16勝、34ホールド、37セーブ…メジャー1年目で記録を残した一流投手たち、ブルージェイズ・山口の目標は?
今オフ、ポスティングによりメジャーへ移籍した山口俊(巨人→トロント・ブルージェイズ)。純粋な日本人投手のメジャー挑戦は、昨年の菊池雄星(西武→シアトル・マリナーズ)、一昨年の平野佳寿(オリックス→アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、牧田和久(西武→サンディエゴ・パドレス/現楽天)に続き3年連続の出来事となる、 横浜・DeNA(2006-2016)、巨人(2017-2019)の2球団でプレーし、「64勝・25ホールド・112セーブ」をマークしている山口。メジャーではどの役割を担当するのかも注目されているが、ここではそれぞれの役割での目標として、日本人投手のメジャー1年目における勝利数、ホールド数、セーブ数の歴代1位記録をそれぞれ見ていきたい。 メジャー1年目の日本人投手が挙げた勝利数の最高記録は、2012年のダルビッシュ有(日本ハム→テキサス・レンジャーズ/現シカゴ・カブス)、2016年の前田健太(広島→ロサンゼルス・ドジャース)がそれぞれマークした「16勝」となっている。 2011年オフに日本ハム(2005-2011)からレンジャーズへポスティング移籍したダルビッシュは、それまでに最優秀防御率を2回(2009-2010)、最多奪三振を3回(2007、2010-2011)、最高勝率(2009/当時の名称は最優秀投手)を獲得し、同年まで6年連続で2ケタ勝利をクリアしてもいたチームの大エース。メジャー1年目でも、その実力を存分に見せつけた形となっている。 2015年オフにポスティングで広島からドジャースへ移った前田も、ダルビッシュと同じく同年まで6年連続で2ケタ勝利を継続し、最多勝を2回(2010、2015)、最優秀防御率を3回(2010、2012-2013)、最多奪三振を2回(2010-2011)獲得するなどタイトル経験も豊富。メジャー1年目の勝ち星が同数となったのは、決して偶然ではないのかもしれない。 日本人ルーキーの最多ホールド記録は、2004年に大塚晶則(中日→パドレス)が記録した「34ホールド」。当初近鉄(1997-2002)でプレーしていた大塚は、2002年オフにポスティング移籍を目指すも失敗。その後オフに金銭トレードで移籍した中日(2003)で1年プレーし、オフに申請した2度目のポスティングでパドレスへ移籍した。 日本時代は7年間通算で137セーブを挙げ、1998年には最優秀救援のタイトルも獲得するなど抑えとして鳴らしていた大塚。メジャーでは抑えではなくセットアッパーとして、73登板に登板するなど1年目からフル回転した。 メジャー1年目の日本人投手が残した最多セーブ記録は、2000年に佐々木主浩(横浜→マリナーズ)が記録した「37セーブ」。佐々木は大洋・横浜(1990-1999)でプレーした期間中に、最優秀救援のタイトルを5回(1992、1995-1998)獲得。日本を代表する守護神として、1999年オフに海外FA権を行使しメジャーに参戦した。 佐々木は移籍先のマリナーズでも守護神の座をつかみ日本人ルーキー最多記録、そして当時のメジャー新人記録をも更新する37セーブをマーク。また、チームが所属するアメリカン・リーグの新人王にも選出された。 先発・中継ぎ・抑えのどこで起用されるかは、各報道でもまだ見方が分かれている山口。ただ、日本時代にいずれの役割も経験していることや、移籍直前に投手3冠を獲得したことなどを考慮すると、どこで起用されても先人の記録を更新するチャンスは少なからずあるのではないだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月25日 17時30分
史上初の快挙を成し遂げた選手も? 先発転向がハマった元リリーフ投手、楽天・松井も期待大か
昨年68試合の登板で38セーブを挙げ、パ・リーグ最多セーブのタイトルを獲得した楽天・松井裕樹。その松井がオフの契約更改で表明した今年からの先発転向は、多くのプロ野球ファンに驚きをもたらした。 プロ1年目の2014年に17試合に先発した経験はあるものの、リリーフに転向した翌年から昨年までの先発はわずか2試合となっている松井。報道では自らの意思に加え、若手で柱となれる先発が不足しているというチーム事情も転向の理由とされているが、ブランクの長さを理由にネット上には今回の決断を不安視する声も少なからず見受けられた。 ただ、元リリーフ投手が先発転向で成功を収めたケースは、近年だけを見ても複数存在する。 横浜・DeNA(2006-2016)でプレーした山口俊は、プロ入りから2013年までの8年間で「295登板(先発では9登板)・17勝28敗・111セーブ」をマーク。抑えとしての実績が目立っていたが、開幕から調子が上がらなかった2014年の途中に抑えから先発に転向。転向から約2年後の2016年には2ケタ11勝を挙げるなど活躍を見せた。 その後FAで移籍した巨人(2017-2019)でも先発を務めた山口は、2018年にノーヒットノーラン(7月27日中日戦)を達成し、2019年には「15勝4敗・防御率.2.91・奪三振188」で最多勝、最高勝率(.789)、最多奪三振の投手三冠に輝くなど大活躍。チームの5年ぶりのリーグ優勝を置き土産に、今オフポスティングでトロント・ブルージェイズへ移籍している。 山口と同じく、昨年タイトルを獲得した元リリーフ投手が現在オリックス(2017-)に所属する山本由伸。山本はプロ1年目の2017年に先発として5試合に登板したが、翌2018年はリリーフとして54試合に登板する一方で先発登板はゼロ。しかし、迎えた昨年は自ら直訴して再び先発に転向し「20登板・8勝6敗・防御率1.95・127奪三振」をマークし、最優秀防御率のタイトルを手にした。 山本はシーズン終了後の昨年11月、侍ジャパンの一員としてプレミア12にも出場。大会中は先発ではなくリリーフとして全8試合中5試合で起用されたが、「防御率1.80・6奪三振」と活躍しチームの世界一に貢献している。 先発転向後にプロ野球史上初の快挙を成し遂げたのが、かつてソフトバンク(2009-2018)でプレーした摂津正氏。摂津氏はプロ1年目から2年連続で最優秀中継ぎ投手に輝いていたが、3年目のシーズンとなった2010年に自身の意向と右のエースが欲しいチーム事情が一致し先発転向。そこから現役を引退する2018年まで1試合(2017年10月1日オリックス戦)を除き全て先発として試合に登板し、5年連続2ケタ勝利を含む70勝(通算は79勝)をマークした。 その摂津氏が最も輝いたのが、「27登板・17勝5敗・防御率1.91・153奪三振」といった数字を残し、最多勝、最高勝率(.773/当時の名称は最優秀投手)の2冠を獲得した2012年。同年の摂津氏は投手最高の栄誉とされる沢村賞に選出されているが、同賞と最優秀中継ぎ投手の両タイトル獲得はプロ野球史上初の快挙だった。ちなみに、この年以降から昨シーズンまで、摂津氏の後に続く選手は現れていない。 今回名を挙げた以上3名のうち、山口は本格転向以前に9試合、山本は5試合先発を務めた経験を持っており、山本、摂津氏は自らの意思を持って先発に転じている。このことを考えると、ルーキーイヤーを含めこれまで19試合で先発した経験を持ち、自ら転向を決断した松井も十分期待できるのではないだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月25日 11時00分
日大ラグビーはほんの一例? スノボ、相撲、プロ野球…4人が解雇されたケースも、スポーツ界に激震が走った大麻問題
20日に複数メディアによって報じられた、日本大学ラグビー部員の大麻取締法違反の疑いによる逮捕。現役部員が大麻に手を染めていたというまさかの事態を受け、ネット上にも批判や失望のコメントが数多く寄せられている。 過去のスポーツ界を振り返ってみると、今回の一件と同じように現役で競技に打ち込んでいた人物の大麻使用が発覚した事例が存在する。 最も記憶に新しい事例と言えるのが、2019年11月6日のスノーボード元日本代表・国母和宏容疑者の逮捕。関東信越厚生局麻薬取締部は同日、国母容疑者が2018年12月に大麻をワックス状にした製品約57グラム(約100回分の使用量)を米国から日本に密輸入したとして大麻取締法違反と関税法違反の疑いで逮捕し、各メディアもこれを大きく伝えた。 その後昨年11月27日に起訴され容疑者から被告となった国母被告は、年が明けた今月8日に東京地裁で行われた初公判に出廷。起訴事実を認めたことに加え、「大麻は北米で14歳ごろから使用していた」、「大麻に関することが全て違法とは思っていない」などと語ったことや、検察側が懲役3年を求刑しており今月28日に判決が言い渡される予定であることが広く報じられている。 なお、複数メディアの報道によると、大麻犯罪は初犯・自己使用の場合は執行猶予付きの判決となることが通例とされているが、国母被告のケースは密輸入した大麻が一般的な乾燥大麻より危険性が高い濃縮大麻であること、輸入量が自己使用目的のものとは考えづらい量であることなどから、執行猶予なしの実刑判決が下る可能性も指摘されている。 2008~2009年にかけ、4人が大麻に手を染めていたことが相次いで発覚し大きな波紋を広げたのが相撲。2008年8月10日、平幕・若ノ鵬が大麻取締法違反の疑いで逮捕されたことが発覚し、日本相撲協会は同月21日の臨時理事会で若ノ鵬を解雇処分とすることを決定。 翌月9月2日には平幕・露鵬と十両・白露山が関取を対象とした尿検査で陽性反応を示し、協会は同月8日の臨時理事会で両名を解雇。同時に、当時協会の理事長を務めていた北の湖理事長が引責辞任した。 さらに、2009年1月30日には十両・若麒麟が大麻取締法違反の容疑で逮捕され、若麒麟は翌31日に引退届を提出。これが受理されたことで、半年足らずのうちに4名の関取が土俵から姿を消すこととなった。なお、若ノ鵬は解雇で社会的な制裁を受けたとして2008年9月12日に不起訴処分となったが、若麒麟は裁判の結果2009年4月22日に懲役10カ月、執行猶予3年の判決を下されている。 大麻問題が予想外の展開となったのが、1988年6月7日の近鉄・デービスの逮捕。1984年にチームに入団したデービスはそれまでに通算117本塁打を放つなど主砲として活躍していたが、同日に大麻取締法違反の疑いで逮捕されてしまう。 この事態を重く見たチームは、翌8日に解雇処分とすることを決定。その後同月27日にデービスは起訴猶予処分となったが、翌28日にチームから日本球界でのプレーが不可能となる「不適格選手」に指定されたこともありそのまま現役を引退した。 デービスを「不適格選手」としたチームは、穴埋めとして同日に中日から金銭トレードでブライアントを獲得。すると、このブライアントが加入したシーズンにいきなり34本塁打をマークするまさかの活躍。結局、ブライアントは同年を含めチームで8年間プレーし、本塁打王に3回(1989、1993、1994年)、打点王に1回(1993年)輝くなど、デービスの逮捕・解雇というマイナスが結果的にはプラスに転じている。 応援してくれる人々を裏切るだけでなく、自身の選手生命も閉ざされてしまう現役アスリートの大麻使用。今回の一件を含めた悲しい事例が、今後続いていかないことを願いたいところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月24日 19時02分
『Jリーグマスコット総選挙』3連覇がかかるグランパスくんに疑惑?「許可取ってるに決まってるだろ」ファンの間で議論に
20~31日の期間で、ファンからの投票を受け付けている『Jリーグマスコット総選挙』。このイベントにエントリーしている名古屋グランパスのマスコット「グランパスくん」に関するあるキャンペーンを巡り、ネット上のサッカーファンから賛否両論の声が集まっている。 2013年にスタートし、今回が8回目の開催となる『Jリーグマスコット総選挙』。2018年、2019年と総選挙で史上初となる2連覇を達成しているグランパスくんは、開始日の20日に公式ツイッターで「#3連覇へ みんなの力を借りて#Jリーグ開幕の前のこの闘いに勝つんだわ」と意気込みを表明し、同日から毎日投票を呼びかけるツイートを投稿している。 問題となっているのは、グランパスくんの応援パートナーである『株式会社喜久屋』が展開するクリーニングサービス『リアクア』が打ち出しているキャンペーン。同社は2018年から応援パートナーを務めており、昨年の総選挙では2連覇を達成した記念としてグランパスくんにタイ旅行をプレゼント。この旅行の模様は、クラブの公式ユーチューブチャンネルにアップされている。 その同社が今年の総選挙で打ち出しているのが、投票者全員に「グランパスくんが3連覇を達成した場合、リアクアで使える『2020円分』のポイント」をプレゼントするというキャンペーン。同社は公式サイトや公式ツイッター上でこのキャンペーンを告知し、ファンに対してグランパスくんへの投票を呼びかけ。グランパス君も告知ツイートに対し、「#リアクアさん、太っ腹なキャンペーンでらすごいわ」と返信している。 このキャンペーンを巡り、ネット上には「めっちゃ気前よくて草」、「下手したらタイ旅行より支出多くなるぞ(笑)」と楽しんでいるファンがいる一方で、「金で票を集めるって大丈夫なの?ルール違反じゃない?」、「物で釣って投票させるってやり方が汚すぎる」と厳しい声も。 それに対し、「許可とってるに決まってるだろ、言いがかりをつけるな」、「せっかく盛り上げてくれてる企業を罵る奴の方が汚いわ」、「文句言ってる人は、企業が大丈夫って言ってるツイート見てないの?」といった、反発するファンへの苦言も複数寄せられている。 「反発の声を挙げているファンは、今回のキャンペーンが総選挙の公式サイト上に記載されている『ご応募に関して不正な行為があったと判断した場合は投票を無効とさせて頂く可能性があります』という文言に引っかかるのではと考えているようで、中には金品の寄附が禁じられている公職選挙法を引き合いに出すファンも見受けられます。ただ、告知ツイートに寄せられた指摘に対し、当該企業が直接『大丈夫です!安心して投票ください!』と返信しているところを見ると、おそらく事前に許可や確認は得ていると思われますが…」(サッカーライター) 今回の一件についてJリーグの公式サイト、及びに公式ツイッターは、24日18時時点では特に何も発表してはいないが、果たして今後何らかのアナウンスがされることはあるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用についてグランパスくん公式ツイッターよりhttps://twitter.com/grampuskun_No1『リアクア』公式サイトよりhttps://www.reaqua.jp/『リアクア』公式ツイッターよりhttps://twitter.com/reaqua47
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スポーツ 2020年01月24日 13時47分
レッズ・秋山、大谷・イチローの前例からある決意を明かす 「日本人の打ち方は…」メジャー1年目へ向けた戦略に反応続々
23日に放送された『報道ステーション』(テレビ朝日系)に、西武からシンシナティ・レッズに移籍した秋山翔吾がVTR出演。今シーズンから始まるメジャー挑戦について言及した。 今オフ海外フリーエージェント(FA)権を行使した秋山は、今月6日に3年総額約23億円でレッズに入団。メジャー全30球団の中で、これまでに唯一日本人選手のメジャー出場がないチームへの加入は、各メディアによって広く報じられた。 VTRの中でインタビュアー役を務めた清水俊輔アナウンサーから「レッズに決めた要因は?」と聞かれた秋山は、「日本人のメジャーリーガーがまだ在籍していないこと(です)」と即答。 続けて、「メジャーに行ったら(行くこと自体が)チャレンジになるので、まだ誰も見たことのない街、住んだことのないところで野球をやって、自分のチャレンジに厚みを持たせたかった」と、前例のない挑戦に意義を見出したことが決断の要因になったと明かした。 一方、「メジャー(1年目)でどれくらいの数字を残せる?」という質問に対しては、「数字はイメージが湧かない」と明言せず。「自分の実力が知れるのは、この1年目だろうなと思います」と、来たるシーズンに慎重な姿勢も見せていた。 「大谷(翔平)君がノーステップにしたり、イチローさん、松井(秀喜)さんがタイミングの取り方を小さくしたっていうのは(知っている)」と、過去の日本人選手の変化についても触れた秋山。「日本人の打ち方は全部が全部そのままいける(通用する)わけではないということは分かっているので、そうなった時に(自身の打撃を)変えることに臆病になる必要はないと思ってます」と、結果を残すためなら自身も変化を恐れないという強い決意を述べた。 今回の放送を受け、ネット上のファンからは「チャレンジ精神が凄いな、必ず成功してほしい」、「怪我だけには気をつけて、まずはレギュラーを確保してくれ」、「今の秋山は足を大きく上げてるから、もし変えるならこの部分になるのかな」、「柔軟に対応できれば、メジャーでも3割は打てるはず」といった期待の声が多数寄せられている。 西武(2011-2019)でプレーした9シーズンの間に首位打者を1回(2017)、最多安打を4回(2015、2017-2019)獲得し、2015年にはプロ野球記録となるシーズン216安打もマークしている秋山。日本を代表する“安打製造機”は、果たしてアメリカでも快音を響かせることができるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月24日 11時50分
オリックス今年のほっと神戸は『がんばろうKOBE』BW復刻!
オリックス・バファローズは2020年シーズン、ほっともっとフィールド神戸で主催する4カード8試合を『THANKS KOBE〜がんばろうKOBE 25th〜』として、オリックス・ブルーウェーブを復刻させると発表した。ファンの間からは歓喜の声が上がっている。 1995年1月17日、当時オリックス・ブルーウェーブの本拠地だった神戸を襲った未曽有の大地震「阪神・淡路大震災」。その年、「がんばろうKOBE」を合言葉にブルーウェーブはリーグ優勝、翌年には日本一に輝き、復興のシンボルとして神戸市民と共に戦い、グリーンスタジアム神戸(現ほっともっとフィールド神戸)は、連日超満員のファンで溢れていた。 あれから25年、そして、球団としては神戸移転30年を迎える2020年シーズン、オリックス・バファローズは、ほっともっとフィールド神戸で行われる全8試合を対象に『THANKS KOBE ~がんばろうKOBE 25th~』を次の日程で開催する。3月28日、29日 対埼玉西武ライオンズ戦6月19日、20日 対千葉ロッテマリーンズ戦7月17日、18日 対東北楽天ゴールデンイーグルス戦9月8日、9日 対東北楽天ゴールデンイーグルス戦 上記全8試合の全てにおいて、バファローズの監督・コーチ・選手が、1995年当時のオリックス・ブルーウェーブの復刻ホームユニフォームを着用して試合を行う。 試合数は減って来ているが、今年の神戸の日程は週末開催が多く組まれており、「日本一」の呼び声の高いほっと神戸に、あの頃を彷彿とさせるような大観衆が駆けつけることを期待したい。昨年はブルーウェーブフィーバーを演出した故・仰木彬元監督のユニフォームを、チーム全員が身に纏い戦っているが、今回はシーズン序盤から終盤までブルーウェーブのユニフォームを着た選手のプレーが見られるとあって、あの時以来の優勝を目指すチームに力を与えてくれることを信じたい。 その他、当時のOB選手によるトークショーなどを神戸市と共に、いろいろな企画を考えているとのこと。神戸のファンにとっては堪らない企画になりそうだ。(どら増田)
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