「チームの精神的支柱でもある澤穂希が故障でスタメンから外れ、本職以外のポジションに入った選手もいました。“底力”はあると言えますが、こんな調子でロンドン五輪は大丈夫なんですかね?」(専門誌記者)
昨夏のW杯制覇以降の“なでしこブーム”は説明するまでもないだろう。CM契約は10社を超え、一部選手の年収は“億超え”を果たしたという。しかし−−。
「なでしこメンバーは『テレビに出過ぎ』との指摘も出ている。テレビ局は彼女たちの特集を組むだけではなく、クイズ形式のサッカーゲームをやらせ、AKB48の衣装で歌まで歌わされた選手もいました。お笑いタレント扱いする局もおかしいですが、断らない選手や、サッカー協会にも問題があるのでは」(同)
司令塔・澤の右ふくらはぎ内側上部肉離れは、“人災”との指摘も絶えない。
澤は2月上旬に、所属するINAC神戸の遠征でスペインに行き、帰国した足で代表合宿に向かうというハードスケジュールになっていたが、先の右ふくらはぎ故障のアクシデントに見舞われ、病院に直行するハメに…。昨年末から「あ〜、疲れた」が口グセで、大きな故障をいつしてもおかしくない状況にあったのだ。
しかし、女子サッカー選手はアルバイトをしながら練習に打ち込んできた苦労人が多く、今日のブームが彼女たちの生活水準を上げたのは間違いない。
「昔は代表合宿に参加するための長期休暇が取れず、アルバイトを辞めなければならなかった選手もいたといいます。移動の飛行機は一般客と一緒、宿泊施設はビジネスホテル以下。男子選手とは雲泥の差です。試合報酬や練習環境が改善されなかったため、タレント稼業で生活しなければならなくなったと言えます」(スポーツライター・飯山満氏)
五輪本番で大敗すれば、元の生活に逆戻り!?