7月に放送された民放バラエティーのまさかの「ネタ被り」が話題になっている。
7月14日、フジテレビ系のバラエティー番組「呼び出し先生タナカ」では「世界遺産・軍艦島に村重杏奈が元島民と緊急上陸SP!」と題し2時間に渡り、長崎県長崎市端島こと「軍艦島」について放送した。軍艦島は明治から戦後にかけて炭鉱開発のために多くの人が移住した島で、見た目が要塞に似ている事から軍艦島と呼ばれている。
現在は無人になっており、昭和初期の雰囲気を残す廃墟島という事でマニアの人気も高い。「呼び出し先生タナカ」では元島民と一緒にタレントの村重杏奈が軍艦島へ上陸する映像が放送された。
だが、その翌日の7月15日奇妙な事態が発生した。なんとテレビ朝日系バラエティー番組「火曜の良純孝太郎SP」でも石原良純が軍艦島へ行きレポートを行う企画が放送されたのだ。
しかも「呼び出し先生タナカ」「火曜の良純孝太郎」共に19時~21時までのゴールデンタイムでの放送であり、視聴者は二日連続ほぼ同じ時間で「軍艦島」の企画を見る事になったのだ。
この事態にネットでは「え?昨日も軍艦島やってなかった?」「何でそんな頻繁に放送されるの?」「感動が薄れた」といった声もあった。
「呼び出し先生タナカ」と「火曜の良純孝太郎」が軍艦島ネタで被ったのは偶然かと思われるが、今年2025年は軍艦島がユネスコの世界文化遺産(明治日本の産業革命遺産)に登録されてから10周年(2015年7月5日認定)にあたる年であり、それらの記念のために特集が組まれたと思われる。また、最近では軍艦島の世界遺産登録に際し韓国側が異議を申し立てるなど話題になっており、世間でも軍艦島に対して注目を集めていたようだ。
ある意味、「放送事故」に近い事態ではあったが、軍艦島ファンには嬉しい二日間だったのではないだろうか。