社会 2025年07月17日 18時00分
“船の墓場”に県の行政執行 撤去費7300万円に SNS「漁協はこういう船の管理とかやらないとダメ」
千葉県船橋市の水路に無許可で放置された「不法係留船」があふれた問題で、県による行政代執行及び簡易代執行が実施された。水路には、不法に放置された船が104隻浮かんでいるという。朽ち果てた船もあり、住民からは“船の墓場”と呼ばれている。船の上にごみを不法投棄され、悪臭を放つなどし周辺住民の悩みの種となっていた。今回撤去されるのは放置された船17隻だけでなく、不法に建てられた桟橋やくいなど24カ所だ。撤去費用には約7300万円にのぼるという。県は船の持ち主が見つかり次第、費用を請求する方針だ。ネット上では「漁協ってこういう船の管理とかやらないとダメなのでは」「船を所有するときに、最後まで分かるようなシステムが必要」「これが問題にならなければさらに放置するだろう」「漁港は公共の場所なので、漁業者に利用権はあっても所有権は無く、売買などできません」と言った声があがっている。水路は、治水、利水などの目的がある。また火災などの場合、水路を使って避難することもできる。船橋市の水路は、不法係留された船が多いためここから逃げることは難しい。また、海から波が押し寄せてきた場合、船と一緒にいろいろなものが流されてくる。インフラに船が詰まっているとリスクしかない。今回は行政の手が入り一部撤去されるが、すべてが撤去されるわけではない。費用も船の所有者が判明したら請求するとのことだが、逃げ得をさせないように全員突き止めてほしい。