その他 2023年06月03日 22時02分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ 厚岸編
今回は、基本的に触らないでおこうかなぁとか思っていたのですが、無視する訳にもいかないのでご紹介します。《厚岸》です。写真は最新の「大暑」です。2016年に初蒸留が行われ、シングルモルトとブレンデッドのどちらも製造しているファンも大変多い蒸留所です。現在は24節気をテーマにして現在、《寒露》・《雨水》・《芒種》・《処暑》・《立冬》・《大寒》・《清明》・《大暑》の順番で8種類が発売されてます。モルト→ブレンデッドの順番で交互に出ております。全体的にピートを効かせたラインナップです。アイラ島を相当意識しているようでファンが付くのも納得です。蒸留器もフォーサイス社のポットスティルを使ってますし。*(フォーサイスを使うとそれだけで8割成功したと言われています)中々入手が難しいのと生産本数の提示が無いのが個人的には気になります。あと蒸留所が悪い訳では無いですが、転売屋にすっかり目を付けられているのでもう少しその辺り何とかならないかなぁ・・・とか思ったり。。。総じて評価は相当高い蒸留所です。上手にブランド化も出来ていると思います。色々なウイスキー評論家の皆様もそんな感じです。・・・が、逆張りする訳では無いのですが、率直な意見を書いてしまおうかとwぶっちゃけ知り合いのBAR界隈での評価は、そんなんでも無いです。美味いんですよ。本当に上手に造ってるし、デザインも良いし瓶も立派だし。。。でもね、「高い」ですw シングルモルトで19800円、ブレンデッドで13200円。もちろん割引値引きの類は一切ございません。いや、解るのよ。あれだけの設備揃えて従業員もいて、ブランド化にも力を入れて。シングルモルトは、まぁ仕方がないとして、ブレンデッドの方はもう少し何とかならないもんかなぁ。。。と言うかスタンダード品を出して欲しいです。スコッチでこの値段出せばジョニー青とかバランの21年とかローヤルサルートとか買えちゃうじゃん?下手すりゃお釣り出るよ?蒸留所が出来るって話題が出た時に、たぶん日本中のバーマンが期待したんですよ。北海道にアイラを目指すウイスキーが出来るって。まずニューポットを出すってよ!とかね。鼻の奥をぶん殴られるようなガッツリヘビーピートなのを期待してたと思うんです。若い時には暴れん坊な奴が熟成を重ねてどんな風に変わっていくのか?を楽しみにしていたのです。。。《行儀が良すぎる》これが率直な感想です。ビジネスとしては正解なのでしょう。厚岸だけに限った話では無いのですが、ジャパニーズウイスキーと呼ばれる国産ウイスキーが総じて高いです。高すぎです。一人のウイスキー好きとして言わせてもらえれば、一体何がジャパニーズウイスキーなの?って話しな訳ですよ。日本で作っているスコッチタイプのウイスキーって事ですか?たしかに竹鶴正孝さんの功績は解りますし尊敬もしております。問題はその後。原材料は?それは国産?熟成に使う物は?年数は?度数は?・・・見方によってはスコッチのジェネリックなんじゃないの?とかね。日本独自の法律が有って然るべきだと思うのですが。世界5大ウイスキー(この表現も怪しいw)の一角ですが、特色は何ですか?一応自主規制的な物は、つい最近出来ましたが忖度が見え隠れしていますしw私だってこんな事あえて言いたくないんですよ!今のウイスキー業界を只のブームにしたくないから苦言を呈している訳ですよ。昔と違って情報のやり取りが早いこの世の中で熟成と言うプロセスが大事なウイスキーを感じて欲しい訳ですよ。インスタントな感覚で文化を汚したくないんですよね。しかも他国発祥の。んー、何だかラーメンの歴史に似ている気がしてきたw丁度今がニューウェーブ系の辺り? 名物店主とかが出てきた辺り???その内~系とか言われんのかなw 国内蒸留所のこれからに期待します。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT