リキュール
-
その他 2023年07月15日 20時00分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ リキュール編
今回ご紹介しますと言うか解説しますのは《リキュール》です。前回チョロっと紹介した通り、リキュールとは《ベースとなるスピリッツにハーブや果実などを漬け込んだもの》です。現在のリキュールの原型、すなわち蒸留酒をベースとしたリキュールの原型が作られ始めたのは、11世紀から13世紀にかけてで、当時の《錬金術師》により、《エリクサー》として作られたのはご承知の通り。14世紀に入り、黒死病(ペスト)がヨーロッパで猛威をふるった時に、リキュールは病の苦しみを和らげると信じられ、修道院がリキュールを扱うようになったようです。修道僧達は、近隣から薬草や香草を収集、独自リキュールの調製に励みました。現代においても、ヨーロッパで薬草を副材料としたリキュールの開発が盛んなのはこれが背景となっています。*エギュベル修道院などが有名さて、今のように、リキュールが嗜好品として扱われるようになったのは15世紀になってからです。ここからは一寸細かい事柄が多いので色々調べながら書いていきます。北イタリアの医師ミケーネ・サボナローラが、「ロソーリオ」というリキュールを開発しました。ミケーネは匂いや味が苦手な人の為にスピリッツにバラの香りをつけて患者や人々に振る舞いました。美味しくて健康になれると言う事で、ロソーリオは、やがてイタリア全土に広まっていきました。イタリア全土に広まったリキュールは、16世紀、フィレンツェの名家メディチ家の娘《カトリーヌ》がアンリ2世に嫁入りした際、同行したシェフが、《ポプロ》という酒(ブランデーにムスク、アニス、シナモンなどで香りをつけ、甘味を添えたもの)を紹介し、フランス宮廷内で人気を博しました。ここからルイ14世の17世紀にかけて、「液体の宝石」と呼ばれるほど、色合いの美しいリキュールが開発されるきっかけの一つになりました。また、最古のリキュール・メーカーであるボルス社は、1575年にオランダで誕生しました。近代になると、医療技術の進歩によって、リキュールは薬としての役割こそ失われましたが、嗜好品として風味や色を重視したものが作られるようになり、19世紀後半、連続式蒸留機の開発・普及によって高濃度のアルコールが生成できるようになると、それをベースとしたリキュールが次々と開発されていきました。このような技術の革新や向上は、現在においても行われており、これまで困難とされてきたクリームなどの動物性原料を使用したものなど、新しいタイプのリキュールが開発されています。とまぁ、こんな感じでございます。ベースとなるスピリッツは何でもよく、ウォッカやラム、ブランデー等が主流となってますが、最近だとテキーラベースのリキュールなども展開されてます。割と自由に作ることが出来る物なので、これからも続々と面白いお酒が出来て来ると思います。新しいお酒が出来ればそれだけバーの楽しみが増えるってもんです。面白いリキュール作りたいなぁ。。。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
-
その他 2023年07月13日 20時00分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ フィリップ・ド・ブルゴーニュ・カシス編
さて、今回は珍しくリキュールについて書いていこうかと思います。《フィリップ・ド・ブルゴーニュ・カシス》です。数あるカシスリキュールの中で自分的には不動の地位を築いています。色々語る前に、まずリキュールとは何ぞや?と。簡単に言うとベースとなるスピリッツにハーブや果実などを漬け込んだものです。リキュールの原種と言われるのは、古代ギリシャ時代にワインに蜂蜜や薬草を漬けたものとされています。しかし、現在ではその製法だと違うお酒のジャンルになってしまうので、この説は外されています。現在のリキュールの原型、すなわち蒸留酒をベースとしたリキュールの原型が作られ始めたのは、11世紀から13世紀にかけてで、当時の《錬金術師》によって、「生命の水」(アクアヴィテ / Aquavitae)と呼ばれる蒸留酒が作られました。アクアヴィテには薬酒としての効能があると伝えられ、重宝されたことから、薬酒・錬金術の薬液《エリクサー》としてのリキュールの開発が始まりました。ロールプレイングゲームとかに出て来るアレですw初期のリキュールには薬酒としての性格が強かったので、以後これらのリキュールの製法は修道院に伝えられていきました。。。んー、書きたい事がありすぎて収まらないので次回に回すこととしますwさて、このフィリップ・ド・ブルゴーニュカシスはフランス産のリキュールです。カシス(Cassis)とは、フランス語であり、日本語では黒すぐり、英語ではブラックカラント(Black Currant)と呼ばれています。カシスの木は、1.5メートルから2メートルくらい。幼少期に住んでいた長万部の我が家では、カシスの木が何故か垣根代わりに使われておりました。実が付くとムクドリが大量にやってきて五月蠅かった事を覚えてます。カシス・リキュールのフランスでの言い方は、リキュール・ド・カシス。その中でも、容量1リットルに対し、砂糖を400g以上含むものが、《クレーム・ドゥ・カシス/CREME DE CASSIS》とラベルに表記する事ができます。ちなみにカシス以外のフルーツのリキュールは、砂糖の量は250g以上で「クレーム・ドゥ・~」と名乗っても良い事になってます。更に、AOC( アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ/Appellation d'Origine Contrôlée)である《クレーム・ドゥ・カシス・ドゥ・ディジョン/CREME DE CASSIS DE DIJON》と書いていれば、ブルゴーニュ地方コート・ドール地区で採れたカシスだけで造られたということです。とまぁ、このカシスを知ってしまうと他のカシスだとシャバシャバで物足りないのですよ。お酒の初心者でもカシスは馴染みが有る物なので、BARとしては味の違いを解らせてやりたいところですwたまにはカシスのカクテルでもいかがですか?本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
特集
-
【独自】元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能ニュース
2025年04月28日 19時03分
-
【独自】YouTuberゆたぼん、短期間留学で“自分に勝つ” 昨年のホリエモン、DAIGOとのレスバの思い
芸能ニュース
2025年04月18日 20時55分
-
-
【独自】MEGA BIG2億円当選者・造船太郎、“楽して”儲けたい 興味はNHK党への出資が0円になるか3億円になるか
社会
2025年04月21日 18時25分
-
カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
芸能ネタ
2025年06月01日 12時00分