「現在の日本ハムのスタッフ布陣は暫定的なもので、最終形は『原監督、栗山GM』。原監督はかつて栗山氏に巨人入りを打診したことがあった。今度は逆の形ですが、両者は昵懇の間柄。王貞治氏が福岡ソフトバンクス監督に転身して大成功したように、原監督にもまた北海道日本ハムで大きな花を咲かせてほしいと、栗山監督は球団に説いている」(スポーツ紙デスク)
球団側も“監督”原に異存はない。今抱えている最大の悩みが昨秋のドラフトで1位指名した菅野智之(東海大)の入団拒否にあるからだ。
伯父が巨人・原監督という特殊な家庭事情の菅野は、「伯父さんと一緒のユニホームで戦いたい」と、ノンプロにも独立リーグにもいかず、1年間の浪人を表明している。
日本ハムの単独交渉権は今年3月で切れることもあり、もう待ったなしの状況なのだ。
逆に考えれば、原監督が日本ハムのユニホームを着ることになれば、将来的にも目的が果たせるわけで、問題は解決する。今季は不可能としても原監督と巨人の契約は今季から2年。再来年の“原日本ハム”誕生は可能だし、来季から江川巨人発足となれば、1年の前倒しもありうる。
そんな壮大な計画を菅野が知れば、急転日本ハム入団の可能性はある。
「チームの3本柱が松坂、菅野、斎藤佑樹という超豪華な顔ぶれとなれば、原監督も巨人への愛着が断ち切れるのではないか。さらに言えば、来季から菅野が巨人に加わったとしても、自身が巨人監督でなければ、意味をなさない。まして今秋のドラフトで巨人が菅野を単独指名できるとも限らない。これは原ファミリー全体の問題であり、だからこそ、日本ハムはすべてを解決するためにも原氏を監督に招きたいのです。それにはまずは松坂の獲得です」(日本ハム担当記者)
ダルビッシュは1月21日、レンジャーズの本拠地・テキサス州アーリントンで入団会見を開き、「ベストを尽くすだけ。プレッシャーは頭が悪いのか、あまり感じない」と自信を口にした。さらに、1年以上長引いた、紗栄子夫人(25)との離婚も成立し、前途洋々。
あとは北の大地に残した、超特大の置き土産の行く末に期待が集まるところだ。