DeNA
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スポーツ 2021年02月25日 11時10分
DeNA・三浦監督、機動力強化が不発でも余裕を見せるワケ シーズンの行く末は前巨人・田中次第?
横浜DeNAベイスターズのキャンプを訪れたファンは、きっと同じ感想を持ったはずだ。「声が出ている」「明るくなった」と――。 これも、三浦大輔新監督のチーム改革の一環だが、不安要素もないわけではない。「機動力」は、開幕戦には間に合わないようだ。 「三浦監督は『今はそれでいい』と言っていますが」(プロ野球解説者) 対外試合6試合を終えて、約34%。何の数字かというと、盗塁の成功率だ。21回も仕掛けたが、成功したのは7回しかない。就任した直後から俊足の神里和毅外野手の1番定着を理想と語っていたように、チームに機動力を定着させようとしていた。 足の速い選手も少なくなく、その狙いは間違っていないが、盗塁の成功率がこんなに低いようではペナントレース本番では怖くて仕掛けられないだろう。 >>DeNA・三浦監督、戦略明かし「失敗する予感しかしない」反発の声 昨季も3チームが掲げた機動力強化のデメリットとは<< 「二軍監督だった昨季、ファームの選手を走らせ、手堅くバントも多用していました」(前出・同) 今さらだが、そんな試合運びを見て、「三浦監督の誕生は近い」とメディアも確信していた。一軍を預かっているラミレス監督は犠打、盗塁を仕掛ける作戦をあまり好まなかった。盗塁数は20年まで2年連続でリーグ最少、犠打においては5年連続、つまり、監督だった全5年間、「バントで送る」という攻撃を嫌った。 三浦監督は二軍で真逆なことをやっていたのだ。 「チームに走るという意識を植えつけるのが狙いなのか、本当にペナントレース本番でも『機動力』を絡めるつもりなら、ベンチも動かなければなりません」(球界関係者) プロ野球の盗塁とは、「足が速い」という選手個々の身体能力だけではほとんど成立しないのだ。昭和時代からそうだが、スコアラーが対戦チームの主力投手の映像を集め、牽制球を投じる時とそうでない時のクセを徹底的に分析する。また、2000年代からはバッテリーの配球傾向も合わせて研究するようになり、「球速の落ちる変化球が投じられた時に走る」というやり方も定着している。 外から見る限り、DeNAのスコアラーなど裏方スタッフがそういった研究をしている形跡も見られないのだ。 三浦監督は盗塁の成功率が低いことをメディアに質問され、こう答えている。 「やってみないことには、何ができて何ができなかったのかが分からない。やってみて、見つかった課題をつぶすように練習で取り組んでいけば…」 「簡単には変わらない」の言葉も何度か繰り返していた。三浦監督も盗塁が選手とスコアラーの共同作業であることは分かっているはずだ。額面通りに受け止めれば、機動力野球への変貌よりも、チームの意識改革という第一段階が目的のようだ。 「対外試合が始まってから、FA移籍した梶谷の人的補償で巨人から獲得した田中俊太内野手の名前を挙げるようになりました。二遊間の守備固めを狙っての田中獲得でしたが、田中は対戦投手のクセや配球傾向にも着目でき、三浦監督の評価もうなぎ登りです」(前出・同) その田中が定位置を獲得し、巨人戦で機動力を発揮してくれたら、痛快なシーンとなるだろう。三浦監督は現役時代から「やってみろ」が口グセだ。成功すれば御の字、失敗してもそれが後の糧となるという持論だ。今は盗塁成功率の低い選手たちに「なぜ、失敗したのか」を考えてほしいと思っているのだろう。 すぐに「答え」を与えない。考えさせている。遠回りかもしれないが、人に教えられたことよりも自分の見つけたことの方が本当の力になる。三浦改革はその歩みは遅いが、着実に進んでいるようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年02月24日 18時30分
DeNA・大和「いちいちつっかかってくんな」怒りのインスタ投稿? 原因は道具への“難癖”か、ファンから同情の声も
これまで阪神(2006-2017)、DeNA(2018-)でプレーし、「1197試合・.252・9本・217打点・755安打」といった数字を残しているプロ16年目・33歳の大和。23日に自身の公式インスタグラムに投稿した内容が、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 大和は同日22時半ごろ、自身のインスタストーリーに投稿(現在は削除済み)。自身が着用していると思われる黄色のリストバンドの写真を添え、「リストバンドの色とか別に何色でも良くね?」、「いちいちつっかかってくんな うざい笑」と不満をにじませた文章を投稿している。 今季がDeNA移籍4年目の大和は同日も阪神との練習試合に出場するなど怪我なく調整を進めているが、前述の投稿に至った具体的な経緯は不明。ただ、リストバンドの色が古巣・阪神のチームカラーと同じ色であることから、この点について他者から何か言われた可能性もある。 今回の投稿を受け、ネット上には「大和さんがインスタでブチ切れてるのは初めて見た、相当ムカつくことを言われたんじゃないか」、「古巣との試合で黄色のリストバンド着けてたことで何か言われたってことなのか?」、「好きで着けてるだけだろうに、他人からケチつけられるのは不憫すぎる」、「大和が何を言われたのかは知らないけど、リストバンドの色なんて何色でもいいから気にしないで」といった反応が多数寄せられている。 >>DeNA・三浦監督、開幕戦での勝利は絶望的か 阪神・矢野監督とも因縁? 現役時代の“負の歴史”は払しょくできるのか<< 「現在、各球団の春季キャンプや対外試合は無観客で行われており、報道陣の出入りにも制限がかかっている状況が続いています。そのため、大和は直接ではなくSNSなどを通じて、黄色のリストバンドを着用していることに難癖をつけられたのではないかと思われます。大和はこれまでの報道では寡黙で物静かな人柄とたびたび伝えられているのですが、強く不満をにじませている今回の投稿に驚いたファンも多かったようです」(野球ライター) 今回の投稿後、大和は24日17時までにインスタに新たな投稿はしていない。今後この件について真相を語ることはあるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について大和の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/yamato.maeda.11.05/
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スポーツ 2021年02月22日 17時30分
プロ6年目でのレギュラー奪取へ! DeNA・柴田が狙う“脱ユーティリティプレーヤー”
20日のマリーンズとの練習試合で、ベイスターズの柴田竜拓内野手がタイムリースリーベースを放つなど活躍。念願のレギュラー取りへ好発進した。 2点ビハインドの5回裏、ノーアウトランナー1−2塁の場面で、小技も出来る柴田に出されたサインは送りバント。バットを引いて見送ると、相手キャッチャーのミスを誘い、2−3塁とチャンスが広がると、カウント3−1から思い切り振り抜いた打球は、綺麗に右中間を抜くタイムリースリーベースとなった。相手投手はマリーンズ期待のドラフト1位・鈴木昭汰(法政大)で、昨年左腕に対して.191と苦手にしていただけに、首脳陣に対していいアピールとなったことであろう。 守備はNPBでもトップクラスだが、課題はバッティングで、プロ入りして3年間は打率.240を超えることはなかったが、2019年は.256とアップ。昨年開幕前には、ラミレス前監督も柴田のバッティングに対し、「去年(2019年)の終盤から良くなってきていて、引き続いて良くなっている。300打席くらい打席に立てば、2割6分から7分、ホームランも5本は打てる能力はある」と評価していた。実際、昨年は276打席で打率.266、ホームラン2本とほぼ予言通りの結果と良化は明らかだ。昨年の契約更改時には「打率は3割」としっかりした数字を提示し、「今まではどこでもいいから出られるポジションで試合に出たい」から、「ショートでレギュラーを取りたい思いがある」とレギュラー取りだけではなく、守備位置にまで言及。並々ならぬ覚悟が感じられた。 内野ならどのポジションでも高いレベルでこなせるユーティリティ性が、ベンチでは使い勝手の良い選手と捉えられ、昨年は110試合出場ながらもスタメンは61試合に留まった。倉本寿彦、大和の長年のレギュラーに、ジャイアンツから加入の田中俊太、右の伊藤裕季也にルーキーの牧秀悟とライバルは多数存在するが、6年目の守備職人が打撃のスキルアップを果たし、今年こそレギュラーの座を狙っていく。文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年02月18日 17時50分
DeNA、走る番長野球が浸透中! なるか30年ぶりのオーバー100盗塁
「如何にして得点を挙げるか」三浦新監督が、就任時から一貫して取り組むテーマだ。昨年はチーム打率は高いが、得点は少なく結果的にはBクラスに転落したチームを引き上げるべく、今年はキャンプから走塁改革に着手。対外試合では一軍二軍問わず、積極的に盗塁を仕掛ける場面が目を引く。 昨年までは編成上の特性と、ホームの横浜スタジアムが狭くホームランが出やすい環境にあることも関連していると思われるが、19年は盗塁40個、20年は31個と2年連続でリーグ最下位の成績。93年に横浜ベイスターズと球団名を変更してからは、97年の87個が最多となっており、スチールを武器にしている印象は少ない。 しかし、横浜大洋ホエールズ時代は、盗塁100個超えは7回をマーク。85年には脅威の188個を記録する、機動力溢れるチームだった。この年は近藤貞雄氏が監督に就任し、1~3番に高木豊氏、加藤博一氏、屋舗要氏を並べる“スーパーカートリオ”を結成。3人で計148個と走りまくり、翌年も屋鋪氏が48個で盗塁王を獲得するなど、彼らを中心に計180個をマークした。 最後に3桁盗塁となったのは、91年の130個で、屋鋪氏、高木氏は20個を超え、宮里太氏、高橋雅裕(当時・眞裕)氏、RJレイノルズ氏、清水義之氏の4人が2桁盗塁と、満遍なく走れるラインナップが揃っていた。 17日の練習試合でも、昨シーズンファームでチームトップの盗塁15個を決めている俊足の宮本秀明を、特別ルールにより5、7、9回と3回代走として起用。知野直人、中井大介と計3回の盗塁を企図するなど走塁への意識の高さが窺われた。宮本に限らず、神里和毅、関根大気、乙坂智、桑原将志の外野手陣に加え、ジャイアンツからFAの人的補償で加入した田中俊太と、走れる選手は決して少なくないベイスターズ。外国人選手は今なお来日未定となっている不透明な状況だけに、足を駆使して掻き回すスタイルは、番長野球の明暗を分けるキーポイントに成りうる。その先には30年ぶりの盗塁100個も見えてくるかも知れない。文・写真 萩原孝弘
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スポーツ 2021年02月17日 17時00分
DeNA・三浦監督、戦略明かし「失敗する予感しかしない」反発の声 昨季も3チームが掲げた機動力強化のデメリットとは
16日放送の『ニュースウオッチ9』(NHK総合)に、DeNA・三浦大輔監督がVTR出演。番組内での発言が、ネット上のDeNAファンの間で物議を醸している。 今回番組では三浦監督が1998年以来遠ざかっているリーグ優勝への思いや、春季キャンプで取り組んでいることについて語るVTRを放送。三浦監督は選手の調子を見極めるため、自ら打撃投手を買って出ていることなどを語った。 問題となったのは、機動力野球の強化に取り組んでいるという点。三浦監督は「打率でなくて得点をしないと勝てない」、「得点力というところを上げられればもっと勝つ確率が高くなる」という思いで、タブレット端末を用いた動作解析などを交えて盗塁・走塁面の強化に努めていると発言。 また、「(選手にも)とにかくどんどん(次の塁を狙うことに)トライしてくれっていう話はしてます」と選手への意識づけも積極的に行っているといい、番組内ではドラ2ルーキー・牧秀悟が外野邪飛の間にタッチアップで一塁から二塁へ進塁する様子も取り上げられていた。 >>DeNA・三浦監督、就任会見での発言が早くも実現? 梶谷が抜けた「1番・中堅」にも新星出現か<< 今回の放送を受け、ネット上には「去年の盗塁数はリーグワーストだったから何とか改善してほしい」、「一番走ってた梶谷(隆幸/14個)も巨人にいっちゃったし、走れる選手の育成は急務だな」、「菅野(智之/巨人)、大野(雄大/中日)あたりが相手だと一発や連打は見込めないだろうし、足で1点をもぎ取る野球を仕掛けるのは理に適ってる」といった反応が多数寄せられている。 一方、「機動力の強化はどうにも失敗する予感しかしない」、「機動力野球を掲げた去年の新監督たちの末路を知らないのか?」、「機動力強化に気を取られすぎて、投手力が疎かになる可能性も少なくない」と否定的なコメントも複数見受けられた。 「球界では新たに就任した監督が機動力強化を目標に掲げることは少なくなく、実際に昨年も広島・佐々岡真司監督、ヤクルト・高津臣吾監督、楽天・三木肇監督と3名の新監督が機動力強化を打ち出しました。ただ、この中でチームをAクラスに導いた監督は1人もいなかった上、広島については前年よりも盗塁数が減少(81個→64個)。また、機動力強化に傾倒した弊害なのか、広島(3.68→4.06)、楽天(3.74→4.19)は前年からチーム防御率が悪化してもいます。三浦監督は昨年のDeNAが12球団ワーストのチーム盗塁数(31個)に終わった点を喫緊の課題として考えているのだと思われますが、昨年の新監督たちと同じ結果となることを危惧するファンも少なくないようです」(野球ライター) 一部ファンから心配が寄せられている三浦監督の機動力強化。果たして、来る今季はどのような結果をもたらすのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月15日 17時30分
DeNA・山本が肩でアピール成功! 激化する正捕手争いの行方は
ベイスターズは13日、初の対外試合で22歳の山本祐大が自慢の肩で2盗塁を阻止。正捕手争いに名乗りを上げた。 3回2アウト1塁の場面では岡林勇希、5回2アウト1塁で郡司裕也の2盗を楽々と阻止。いずれも走ってくることが予想されるケースだが、ドラゴンズでも足でアピールしたい俊足の若手の二人を刺したことは価値が高い。 中学までは捕手だったが、京都翔英高では外野手として甲子園を経験した。その後、プロになるために大学へ進まず、あえてBCリーグに加入したばかりの滋賀ユナイテッドベースボールクラブへ中途入団。捕手にポジションを戻し、打率.294、盗塁阻止率.448の好成績を残すと、1シーズン過ごしたオフには、ベイスターズに9位指名された異色の経歴を持つ。 ルーキーイヤーでは代打で初打席初ホームランとド派手なデビューを果たし、翌年は5月23日にファームで頭部にデッドボールを受け、緊急搬送されるアクシデントを乗り越え、8月28日には12回2アウト満塁から代打で登場。最後までベンチに残っていた男は、追い込まれながらもライト前へサヨナラヒットをかっ飛ばし、4時間58分の熱戦にケリをつけた。ヒーローインタビューで、「夜遅くまでありがとうございました。早く帰って寝て、明日の試合も来て下さい」と当時20歳の若者とは思えぬコメントを覚えているファンも多いだろう。 昨年のベイスターズのキャッチャーと言えば、戸柱恭孝が先発で72試合マスクを被り、盗塁阻止率もリーグ2位の.352と高い数字を残し、13日も9回に高松渡の2盗を刺すなど健在ぶりをアピール。一昨年は正捕手だった伊藤光、打撃が持ち味の嶺井博希、昨年前半は打撃も好調で、濱口遥大と相性のいい高城俊人らが切磋琢磨する群雄割拠のポジション。昨年ファームながら.619と驚異の阻止率をマークした山本が22歳の若さと強肩を武器に、虎視眈々と一軍の扇の要の座を狙う。 写真・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年02月11日 17時30分
DeNA・知野、“超豪快フォーム”で一発! 叩き上げの3年目が狙う一軍デビュー
2月7日、三浦大輔監督と仁志敏久二軍監督が初采配を揮った紅白戦。注目度の高い試合で、先制ホームランを左中間に叩き込んだのは、3年目の内野手・知野直人(ちのなおと)だった。昨年、ファーム防御率2.07をマークした期待の右腕・阪口皓亮が投じたやや低めの144キロストレートを豪快にシバキ上げると、ボールは無人のスタンドで弾んだ。 知野は新潟アルビレックスBCから2018年のドラフトで6位指名された内野手。ルーキー時は同い歳の大河(現・琉球ブルーオーシャンズ)と切磋琢磨し、ファーム85試合出場で打率.203、7ホームラン。昨年はゴールデンルーキーの森敬斗や田部隼人らと共に、ショートやサードで出場し同 67試合で打率.237、6ホームランを記録。豪快なバッティングだけではなく、強肩や走力も魅力のプレーヤーだ。 昨年、筒香嘉智の後釜として抜擢した佐野恵太が首位打者を獲得するなど、バッターを見極める彗眼を持つラミレス前監督に、入団直後から高評価を得ていた知野。ドラフト6位と下位指名ながらも、新入団選手発表会の際には「一軍キャンプもあるかも」と指揮官から匂わせられ、実際に一軍に抜擢されたエピソードもある。入団時からバットを上段に構える、フォロースルーの大きなバッティングフォームは、プロではコンパクトになっていくのではとの見方もあった。しかし、実際は上段に構えたバットを大きく寝かすような、更に豪快なフォームへと改良。和田一浩氏や、中村紀洋氏、落合博満氏にも似た特徴的なフォームは唯一無二で、リストを効かせた力強いスイングから左中間、右中間の最深部でも気持ちよく伸びていく打球は魅力十分だ。 福島の強豪・聖光学院を中退し、第一学院高を卒業。その後は地元・新潟のアルビレックスに入団し、ベイスターズに6位指名された異例の経歴を持つ知野。内野手の若手では1位の森敬斗や、2位の伊藤裕季也&牧秀悟らと比べると、決して注目される存在ではなかったが、個性的なフォームと野性味溢れるプレースタイルを武器に、3年目の2021年、まだ見ぬ一軍の舞台で輝きを放ってくれそうだ。 写真・文 /萩原孝弘
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スポーツ 2021年02月10日 11時25分
DeNA・三浦監督、就任会見での発言が早くも実現? 梶谷が抜けた「1番・中堅」にも新星出現か
サイレント。いや、本当の意味でチームが変わるとは、こういうことなのかもしれない。 横浜DeNAベイスターズの三浦大輔監督は、キャンプ第2クール最終日の2月9日、「段階を追って上がってきている」と、手応えを語っていた。 指揮官が交代し、練習メニューも少しだが見直された。バント練習に30分も費やし、フリー打撃はマシンではなく、「対投手」にするなど、より実戦的な内容となっている。 「新しい練習メニューを取り入れたわけではありません。『重点を置く個所』が変わっただけ」(プロ野球解説者) 昨季のチーム総本塁打数135、チーム打率2割6分6厘は、ともにリーグトップ。しかし、犠打、盗塁はワーストだった。 投手出身の監督らしく、堅実に1点を取り、それを継投策と守備で守り切るスタイルに変えたいのだろう。長時間のバント練習などがその一環である。 もっとも、バットを寝かせて打球を転がす練習は“地味”であり、選手も集中しなければならないので“無言”となる。一見、活気がないように感じるが、チームは確実に変わりつつある。 そんな“無言の改革”は投手陣にも見られた。 「三浦監督は先発ローテーション入りさせるピッチャーをまだ明言していません。打順もポジションも」(チーム関係者) 前政権ではキャンプイン早々に、先発オーダーや投手編成を明言していた。三浦監督の頭の中に青写真はあるはずだが、明言しないことで投手陣をヤル気にさせているのだろう。 「エースの今永、東が復帰できるのかどうか分かりません。昨季ブレイクした大貫、平良も2年続けて活躍できるのか分からないし、ルーキーイヤーに活躍した投手が翌年に故障離脱する傾向も続いています。投手力全体を底上げしないと」(前出・プロ野球解説者) >>元DeNA・濱矢がNPB復帰へ始動! ラミレス前監督とタッグ結成、新天地・茨城も全面サポートを約束<< DeNAは担当制が確立しているチームでもある。データ解析の作戦担当、トレーニングやリハビリに関する専門家もいて、スコアラーも他球団から一目を置かれている。 「現場コーチは、トレーニング・リハビリ担当に口を挟みません。トレーニング担当も選手が自分の手を離れたら、現場コーチに口を挟みませんが」(前出・チーム関係者) 担当制による棲み分けができているのは、むしろ良いことだ。しかし、全てを統括する監督の立場からすれば、どこまで関与していいのか、そのさじ加減が難しい。 三浦監督は就任会見で「一、二軍の情報共有も」と話していたが、この言葉にはチームの内情が秘められていたわけだ。 梶谷の移籍で空席となった「1番中堅」を狙い、神里和毅が目の色を変えていた。ドライチ投手の入江大生(明大)、2位の牧秀悟(中大)も順調な仕上がりを見せていた。 「4年目の宮本秀明が良い。外野の定位置争いに食い込んできそう」(前出・プロ野球解説者) 新戦力の出現、選手がヤル気になっているということは、三浦監督が担当コーチを巧みにプロデュースしているのだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年02月08日 17時30分
DeNA・山下が紅白戦で大活躍!「アピールしなければいけない」と気合十分
7年目の山下幸輝が、2021年最初の紅白戦で大活躍を見せアピールに成功した。一昨年は一軍出場が一度もなく、崖っぷちで臨んだ昨シーズン。序盤からファームで打ちまくり結果を残すと、7月中旬に遂に一軍昇格し、主に代打としてチームに貢献。8月中旬からは調子を崩し、結果的には打率.209で終えたが、筋肉量を増やしパワフルなスイングから放たれる鋭い打球は魅力十分だった。7日に行われた初の実戦形式の紅白戦で、白組(二軍)の8番DHでスタメン出場すると、2回の初打席は紅組先発の大型右腕・阪口皓亮から、強烈なライト線へタイムリーツーベースヒット。4回にはこの日150キロのストレートをマークするなど、絶好調に見えた京山将弥の147キロストレートを一閃。打った瞬間気合の入った大きな声とともに飛んでいった打球は、ライトへ吸い込まれるソロホームランとなった。 昨年のベイスターズは、筒香嘉智から4番レフトとキャプテンの座を引き継いだ佐野恵太が大ブレイクしその穴を埋めたが、代打の切り札としてベンチで控えていた佐野の穴が埋まらなかった。更に今年はコロナ禍の影響により、外国人選手の来日はいまだに目処が立っていない状況で、昨年代打で一定の成果を残し、マルチポジションを守れる山下にとっては大チャンスと言える。 昨シーズンから「自分を何か変えたいなと今年のシーズン初めからずっと思っていて、クルマを変えてみたり、髪色変えたり、目に見える部分をどんどん変えてきた」と変化を求め続けた一年。更にオフには、背番号も慣れ親しんだ38から66へ志願して変更した。「アピールしなければいけないので、これからもどんどんやっていきたい」。ホームランを打った後、ギラついた目でコメントを残した山下幸輝。喜怒哀楽を前面に出すスタイルと、変化を求め続ける姿勢を武器に、一軍へのサバイバルレースを戦っていく。 文 ・ 写真/萩原孝弘
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スポーツ 2021年02月04日 17時30分
DeNAキャンプ、京山・阪口が一軍スタート! 高卒右腕コンビにかかるブレイクスルーへの期待
5年間務めたラミレス監督から三浦大輔監督に指揮官が代わり、遂にキャンプインした新生ベイスターズ。「フラットな視線で見ていきたい」と今までの実績をリセットし、「コーチからの意見を総合的に判断」して新監督が最終決定した、春季キャンプの一、二軍の選手振り分け。昨年主にファームにいた選手も多い中、投手陣では昨年はともに二軍スタートだった京山将弥と阪口晧亮が一軍に抜擢された。 今年で5年目となる京山将弥は、2018年には春先からローテーション入りし、いきなり無傷の3連勝を挙げるなど、期待以上の活躍で6勝6敗の成績を残した。2019年は未勝利と足踏みし、昨年も9月6日までは一軍でも出番はなかったが、その試合で先発すると5回5失点ながら久しぶりの勝利を挙げた。最終的には5回先発1回救援で2勝1敗の成績でシーズンを終えた。 同じく4年目の阪口皓亮は昨年、8月22、30日に一軍で先発のチャンスを手にしたが連敗し降格。11月1日にもう一度上がってきた際には、初勝利とはならなかったものの5回1失点と好投し、成長の跡が感じられた。3日にはバッティングピッチャーとしてマウンドに上がり、対戦した嶺井博希からは「真っ直ぐも速く、力のあるボールを投げていた」と評価されるなど、調整も順調な様子だ。 昨年ファームの監督を務めていた三浦監督から、じっくりと目をかけられていた2人は、19年オフには川村丈夫コーチから強化指定選手に指名されたプロスペクト。昨シーズンはともに150キロ以上のストレートを投げ込み奪三振率も高く、スケールの大きな本格派としての成長が期待されている。 現状、ベイスターズはエースの今永昇太は左肩、2018年の新人王・東克樹は左肘のトミージョン手術でリハビリ組に入っており、昨年チーム2位タイの6勝をマークした井納翔一はジャイアンツにFA移籍。昨年も苦しんだ先発ローテーションは、チームにとってウイークポイントの一つとなっているだけに、“三浦チルドレン”の2人が、この一角に食い込めることができるのか。キャンプの見どころの一つとなりそうだ。文 ・ 写真 / 萩原孝弘
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