スポーツ
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スポーツ 2020年01月06日 12時00分
日本ハム 吉田輝星2年目の試練「第2の斎藤佑樹」
昨年の夏、「金農フィーバー」を巻き起こした日本ハム・吉田輝星(19)がもがき苦しみ続けている。“2年目の飛躍”がなければ、「あの先輩」と同じ道を歩んでしまうかもしれない。「期待されて入団した吉田輝星ですが、高卒1年目の成績は1勝3敗。防御率は12・27と惨憺たる数字に終わりました。でも、12月18日に行われた契約更改では30万円微増した。ただ、一軍で4試合投げたんですから、100万円単位のアップがあってもおかしくはないと言われていました」(ベテラン記者)“一発サイン”した吉田だが、更改交渉の席では、質問らしい質問もできなかったという。記者団の前で「金額が上がって嬉しかった」と言ったが、本心ではないだろう。一軍と二軍を往き来するだけだったプロ1年目は、「悔しさ」しかなかったはずだ。「2年目に成長が見られなければ、並みのピッチャーで終わるかもしれませんね。リーグを代表するピッチャーになれる器ですが、オフから来春キャンプまでのすごし方を間違わなければいいんですが」(球界関係者) 日ハム関係者は「5年間は育成期間」とも語っていた。しかし、吉田には早急に着手しなければならない課題もあるのだ。 ファーム戦での吉田の登板を見たことのあるファンなら一目瞭然だ。今シーズンの吉田は、夏の甲子園とは異なる投球フォームで投げていた。投げ終わった後、体が一塁方向に流れていくのだ。外国人投手にありがちな“上半身投げ”というヤツだ。「直球のスピードも140キロ台後半がやっとでした。甲子園での最速152キロを上回ることはできませんでした」(スポーツ紙記者) 投球フォームの異変は、本人も気付いているようだ。去る12月13日、東京都内の野球殿堂博物館で始まった「野球報道写真展2019」のオープニング見学会で、吉田は金足農時代、夏の甲子園で力投する写真パネルを見せられ、次のようにこぼしていた。「こっちの方が、バランスがいい」 プロ初勝利を飾った6月12日の広島戦での写真もあったが、そう答えている。「吉田は、左足への体重の乗せ方、かかとの使い方が悪いと言っていました。プロ入り以降、投球フォームが崩れ、試行錯誤しているようです」(取材記者) しかし、吉田の肉体は甲子園時代よりも明らかに逞しくなっている。だが、原因は本人も分かっていない。前出の関係者は、次のように指摘する。「夏の甲子園で連投し、その後も強いボールを投げ続けようとして、バランスを崩してしまったという意見もあります。もう一つは、プロ入り後、急激に体が大きくなり、筋肉量も増えたため、上半身、下半身のバランスが崩れたのか。吉田自身が肉体を使いこなせていないのではないか」 とはいえ、日ハムにも投球フォームの分析に優れたコーチはいる。なぜ、指摘しないのか、不思議だ。「いえ、何でも教えればいいってものではない。本人が気付かなければ、意味がありません」(同) 試行錯誤を繰り返し、自分に合ったもの、適したものを見つける。それがプロというものだ。今やメジャーリーグでも指折りの投手となったダルビッシュ有や田中将大そうだった。 もっとも、この試行錯誤のループから抜け出せないまま、年齢を重ねてしまった“残念な例”もなくはない。日ハムの先輩にあたる斎藤佑樹(31)がそれだ。ダルビッシュや田中の道に進むか、斎藤の二の舞になるか…。吉田はその岐路に立たされているわけだ。「プロ1年目のシーズンを終えて、初めての自主トレを迎えます。ここでいい練習ができるかどうかが重要になってきます」(前出・スポーツ紙記者) 自分で考え、自分で練習する自主トレの前段階とも言えるアメリカ・アリゾナでの秋季キャンプでのことだ。吉田は筋トレとフォークボールの習得に重点を置いた練習を続けていた。「吉田がプロで実感したのは、『横の変化球では勝負できない』ということ。横ではなく縦の変化球を磨き、そこに活路を見出そうとしています」(チーム関係者) フォークボールの握り方を少し変えるなど試行錯誤していた吉田。来季から、スライダー、カーブはオマケ程度にするようだ。この「横の変化球」をあっさり捨てたことに意味があるという。「斎藤は球速と変化球のキレという両方を求め、どちらも習得できませんでした。右足を曲げて投げる独特の投球フォームにしても、肩を故障するきっかけになっただけ。縦の変化球のみとした吉田にはセンスを感じますね」(前出・ベテラン記者) しかし、来季の吉田は斎藤と勝負することになる。斎藤が「オープナー専門」として先発ローテーション入りを狙っているからだ。 オープナーとは、近年、メジャーリーグで話題になった作戦で、救援投手を初回から投入し、相手の上位打線を封じる作戦だ。しかし、オープナー専門は日米初の試みで、ここには栗山英樹監督の「斎藤を何とかしてやりたい」の温情が見え隠れしている。 日ハムは投手の補強、故障組の復帰が見込めるようになったため、残り少なくなった先発枠を、オープナーの斎藤か、正当な先発完投型を目指す吉田のどちらかが争うことになる。負ければ、二軍の千葉県・鎌ヶ谷球場行きだ。「第2の斎藤」、「鎌ヶ谷の星」にならないためにも、吉田はあの輝いていた夏の投球フォームを、一刻も早く取り戻さなければならないのだ。
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スポーツ 2020年01月06日 11時00分
阪神ファンのイメージがますます急落? 子連れの男が球場で起こした仰天トラブルに騒然【2019年プロ野球ファンの問題行動】
平成最後、令和最初のシーズンとなった今シーズンのプロ野球。今年も各12球団のキャンプ地や本拠地球場は、多くのプロ野球ファンでにぎわいを見せた。 しかし、現地に足を運ぶファンが必ずしも善良なファンばかりというわけではなく、中には周囲に迷惑をかけてしまうファンも。2019年はこうした一部ファンによる問題行動が、物議を醸した事例が複数発生した年でもあった。 2月の春季キャンプで起こったのが、中日・松坂大輔(現西武)の“右肩破壊”。球場周辺でファンサービスに応じていた松坂だったが、その最中にファンから腕を引っ張られて右肩を痛めキャンプを離脱。ファンが選手を負傷させたこの一件は各メディアによって広く伝えられ、ネット上でも「腕を引っ張ったやつを特定して訴えろ」といった批判が数多く挙がった。 この件によって開幕一軍を逃した松坂はその後も回復が遅れ、結局一軍では2試合しか登板できず。加えて、松坂はシーズンオフに西武へと移籍したため、中日ファンにとっては何とも後味の悪い結末となってしまった。 プロ野球ファンのみならず、世間一般の人々にも大きな波紋を広げたのが“子供投げ付け”。7月2日、阪神対DeNAの試合が行われた横浜スタジアムの三塁側観客席で、阪神のユニフォームを着た男性客が他の客とトラブルに。騒ぎを受け駆け付けた警備員が数人で取り囲み客席から退席させようとしたが、その最中、この男性客はそばに座っていた別の観客に向け、抱いていた子供をハンマーのように投げ付けるというまさかの行為に及んだ。 この様子を収めた動画がネット上で拡散されると、「信じられない」、「子供への虐待だ」といった批判が殺到。また、複数のワイドショーなどでも取り上げられる事態に発展した。なお、複数メディアの報道によると、当事者の男性客は事件から2日後に警察へ出頭し、その後8月に書類送検されたという。 “子供投げ付け”と同じくネット上での動画拡散で広く知れ渡ったのが、8月29日の東京ドームで起こった広島・長野久義に対する悪質な“罵詈雑言”。試合前に打撃練習を行う長野に対し、男性客がバックネット裏から「みんな拡散しろ拡散しろ、長野が(打率)2割だってよ」、「悔しかったら打ってみろよ」、「どうしようもないね」と罵声を連発。これに長野が「そうよ、どうしようもないよ」と反応すると、「いや、あなたのこと言ってないから」とさらに煽るような発言を繰り返した。 周りの観客から「帰れ!」と言われ、警備員から注意されてもなお暴言を吐き続けたこの男性客に対しては、ネット上からも「選手に対するリスペクトはないのか」、「こんな奴は一刻も早く出禁にしろ」といた批判が相次いでいた。 一部ファンによる問題行動は、その球団やファン全体のイメージを損なうことにもつながる。2020年シーズンは、このような事例が起きないことを祈りたいところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月06日 06時30分
タイガー服部レフェリー引退試合を2.19新日本プロレスが開催!
1990年代に新日本プロレスのメインレフェリーを務め、渉外担当としても貢献したタイガー服部レフェリーが新日本プロレス2.19東京・後楽園ホール大会で引退記念試合を行う。 服部レフェリーは、レスリング選手として67年世界選手権のバンタム級で優勝。明大卒業後に渡米し、プロレスラーの指導やレフェリーを経験した後、82年に新日本入団。84年に長州力とともにジャパンプロレスを設立した。90年代は新日マットに戻り、数々の名試合を裁いた。昨年9月の新日本ニューヨーク大会では米国最後のレフェリングをし、彼を称えるセレモニーも行われている。 1970年代後半にはヒロ・マツダ道場で、後のスーパースター、ハルク・ホーガンにもレスリングを指導。明治大学の先輩に当たるマサ斎藤ら、アメリカで活躍する日本人レスラーの悪役マネージャーを務めるなど、選手としての経験はないものの選手やプロモーターからの信頼は厚く、帰国後にそれが役立った。フロリダでNWA加盟地区のレフェリーを務め、そのルートで全日本プロレスでレフェリーデビューしたことはあまり知られていない。 長州とマサがタッグを組むようになったこともあり、長州とは新日本、ジャパン、新日本、WJ、新日本で行動をともにした。服部レフェリーが新日本のメインレフェリーになったのは長州が現場監督に就任してからで、それまではミスター高橋が務めていた。長州の引退試合、ラストマッチも服部レフェリーが裁いており、両者の信頼関係の深さがうかがえる。 昨年は長州のラストマッチをはじめ、新日本に限らず、メモリアルの大会にスポット参戦してレフェリングを務め、自身のカウントダウンを進めていたが、2.19後楽園をもってレフェリーから完全に引退することを決めた。74歳となるタイガー服部のラスト3カウントの“相手”は誰になるのか注目だ。(どら増田 / 写真・萩原孝弘)
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スポーツ 2020年01月05日 22時30分
遠征先にデリヘルやインスタナンパに性行為誤爆…現役Jリーガーの不祥事2019
リーグ発足から27年目を迎え、近年まれにみる盛り上がりを見せた2019年のJリーグ。J1リーグは、優勝争いと残留争いが最終節の12月7日までもつれ込むなど、最後まで目が離せない展開となった。クライマックスに向かうにつれて大いに沸いたシーズンだったが、残念ながら一部選手によるピッチ外での不名誉な行動がいくつか発覚してしまった。 7月3日に、茨城県のケーズデンキスタジアム水戸で開催された天皇杯2回戦の水戸ホーリーホック対京都サンガ戦。京都は試合後に遠征先である水戸市内のホテルに宿泊したが、所属するエスクデロ競飛王は、そのホテルにデリバリーヘルスを呼んでしまったようだ。デリヘル嬢が、自身のブログにエスクデロと思われる人物とプレイしたことを書き込んだところ、これがネットで拡散。この件は後日スポーツ紙にも掲載されるなど、エスクデロにとっては苦い思い出となってしまった。 8月13日には、ジェフユナイテッド市原・千葉に所属する熊谷アンドリューが、新宿歌舞伎町のBAR店員と、インスタグラムのダイレクトメッセージ機能を通じてやりとりをしていた内容が、BAR店員によってネットに晒され拡散されてしまった。ハートの絵文字を使って女性を口説こうとしている生々しいメッセージを晒された熊谷はその後、「インスタグラム乗っ取られてるみたいです。迷惑なのでやめてください」とインスタを更新し、メッセージを送っていたのは自分ではないと主張したが、真偽のほどは定かではない。 そして12月4日に発生した、ヴィッセル神戸に所属で今シーズン途中にアビスパ福岡にレンタル移籍をした初瀬亮のインスタグラム誤爆騒動も記憶に新しい。初瀬は、インスタグラムのストーリー機能を使って、性行為中ともとれる様子を収めた短い動画を配信してしまい、ネットで話題となってしまった。掲載された動画はすぐに削除されたようだが、またたく間にツイッターやYouTubeを通して拡散。福岡のJ2は全日程を終えていたが、レンタル元のヴィッセル神戸がシーズン中。熱気に水を差す出来事となってしまった。 2月までシーズンオフとなるJリーグだが、選手にはSNSの利用には注意して、軽率な行動は避けてもらいたいところだ。
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スポーツ 2020年01月05日 17時30分
”史上最年少”の可能性も…2020年シーズンの大記録達成は確実? プロ野球ファンが期待するスター選手たち
平成最後、及びに令和最初のシーズンとなった2019年のプロ野球。セ・パ両リーグ共に白熱した順位争いが展開される中、ソフトバンク・千賀滉大、中日・大野雄大(ノーヒットノーラン/史上80、81人目)、阪神・近本光司(159安打/セ・リーグ新人記録)、ヤクルト・山田哲人(38連続盗塁成功/プロ野球記録)といった選手たちがそれぞれ大記録を達成した。 一方、東京オリンピックの影響で例年より1週間ほど早い3月20日に開幕する2020年のプロ野球でも、シーズン中の大記録達成が期待されている選手たちがいる。 今シーズンプロ14年目を迎える巨人・坂本勇人は、昨シーズン終了時点で1884安打をマーク。ここまでの13年間で1シーズン平均約145安打を放っていることを考えると、大きな怪我などがなければ来シーズン中の「2000本安打」達成は確実と言える状況になっている。 なお、坂本は今年の7月13日までに2000本安打を放てば、毎日オリオンズ(現ロッテ)などで活躍した榎本喜八さん(故人)が1968年7月21日に樹立した「31歳7カ月」を上回り史上最年少での記録達成となる。来シーズンの巨人は3月20日の開幕から7月13日までの間に94試合が予定されているが、この期間内での達成があるかどうかも注目だ。 昨シーズン途中からドリスに代わり守護神を務めたプロ22年目の阪神・藤川球児は、56試合に登板して16セーブをマーク。この結果、日米通算セーブ数は243となり、名球会への入会が認められる「250セーブ」まであと7というところまで迫っている。 藤川は昨シーズン、防御率も1.77と非常に安定していたことから、今シーズンも継続して守護神を務めることが濃厚。チームがどれだけセーブシチュエーションを演出できるかにもよるが、順調にいけば4月中にも記録達成の瞬間が訪れることが予想される。 プロ7年目の西武・山川穂高は昨シーズン120打点をマークし、史上6人目となる2年連続120打点をクリアした選手に。迎えた今シーズンも120打点以上をマークし、「3年連続120打点」をクリアすることが大いに期待されている。 ただ、過去に2年連続120打点をクリアした5名のうち、3年連続120打点をクリアしたのは元ダイエー・ソフトバンクの松中信彦氏(2003-2005)のみ。元巨人・王貞治氏(1976-1977)、現DeNA監督・ラミレス(2007-2008)といった強打者でもクリアできなかった難しい記録のため、山川がどこまで迫れるかは一見の価値ありといえるだろう。 記録達成となれば大きな話題となることはまず間違いないこの3名だが、果たして記録を達成し球史に名を残すことができるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月05日 11時00分
張本・ダルビッシュも大ゲンカ? 高校野球界2019年の3大トピック、共通点は“監督の暴走”か
春のセンバツは東邦(愛知)、夏の甲子園は履正社(大阪)が優勝を果たした今年の高校野球。高校野球ファンの間で大きな話題となるようなニュースやトピックも数多く生まれたが、その一方で物議を醸すようなトピックも複数存在した。3月28日に行われた春のセンバツ2回戦、星稜(石川)対習志野(千葉)で浮上したのが「サイン盗み疑惑」。4回、星稜・林和成監督は習志野の二塁走者が捕手のサインを見てそれを打者に伝える、いわゆる“サイン盗み”をしているのではと疑い審判に確認を要求。しかし、サイン盗みがあったとは認められず、試合も「1-3」で敗れた。 これに納得のいかない林監督は、試合後に習志野・小林徹監督へ直接抗議。翌29日に一度は習志野側や高野連に謝罪するも、その後地元へ帰郷した後に学校側に無断で週刊誌の取材を受けていたことも発覚した。 「疑われるようなプレーをしている方が悪い」、「証拠もないのに難癖付けるのはダメだろ」と、高校野球ファンの間でも見方が分かれていたこの一件。当事者の林監督は一連の行動を問題視した学校側から4月15日に処分を受け、6月5日まで指導を禁じられている。 選手の起用法を巡り波紋を広げたのが、大船渡(岩手)の右腕・佐々木朗希の「決勝戦登板回避」。7月25日、最速163キロの球速を誇る超高校級投手の佐々木を擁する大船渡は、岩手県大会決勝で強豪・花巻東と対戦。大船渡にとっては勝てば35年ぶりの甲子園出場が決まる大事な一戦だったが、チームを率いる国保陽平監督は「故障を防ぐため」という理由でエースの佐々木を試合に出場させず、チームは「2-12」で大敗を喫した。 国母監督の決断によって起こったこの一件を受け、高校野球ファンは「勝てば甲子園なんだから投げさせるべきだった」、「監督が投げさせないって判断したんだからそれが正解だろ」と賛否両論。また、テレビ出演した際に「最近のスポーツで一番残念」、「怪我が怖いならスポーツはやめた方がいい」と登板回避に苦言を呈した張本勲氏(元巨人他)に、ダルビッシュ有(カブス)が自身のツイッターで不快感を表すなど現役プロ・OBによる“場外乱闘”も起こった。ただ、この一件があってもなお佐々木の才能は高く評価されていたようで、10月のドラフト会議では4球団がドラフト1位で指名し、くじ引きの結果ロッテが交渉権を獲得。その後佐々木は11月30日に、「契約金1億円・年俸1600万円プラス出来高」でロッテへ入団することが決定している。 9月26日に発覚し物議を醸したのが、横浜(神奈川)の監督・部長による「暴力・暴言問題」。同日、同校野球部の36歳の平田徹監督、42歳の金子雅部長が、部員に対し暴言や暴力を繰り返していることを地元メディアが報道。この報道を受けて学校側は、一時的に野球部の活動を自粛する方針を打ち出した。春夏合わせて5回の甲子園優勝を誇る強豪校で発生した不祥事に、ファンからは「これまで培ってきた横浜のブランド力が地に落ちた」、「パワハラ指導で選手を押さえつけるような指導者は即刻辞めろ」と怒り心頭。なお、その後現役部員への聞き取りなどにより事実確認を行った学校側は、9月28日に平田監督、金子部長の両名を解任。その2日後の同月30日に野球部は活動を再開した。グラウンドでプレーする選手を差し置いて、指導者が悪目立ちすることが多かった2019年。迎えた2020年は監督ではなく、選手に関するトピックが大きな話題を集めてくれることを祈りたい。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月05日 06時30分
DeNA、2019年もドラフトはスゴかった! 期待に応えた上茶谷大河らの上位指名組
近年DeNAのドラフトは、NPB12球団の中でも屈指の成功を収めている。2014年の山崎康晃に始まり、2015年今永昇太、2016年濱口遥大、2017年東克樹とルーキーイヤーから4年連続で即戦力を取った。全員が新人王候補に挙がり、山崎と東は“一生に一度”のタイトルを手にしている。 そして2019年もスカウトの千里眼に狂いはなく、投手では1位の上茶谷大河と3位大貫晋一が、野手では2位の伊藤裕季也の上位指名3名が一軍で活躍した。 東洋大からドラフト1位で入団した上茶谷は、開幕ローテーションの座をつかむと1年間ローテーションをほぼ守り抜き、投球回数134は今永昇太に次いでチーム2位。7勝6敗、防御率3.96の成績を残した。序盤は好投しながらも勝ち星に恵まれなかったが、5月に初勝利をマークしてからはチーム新人記録の6連勝を記録。夏場に調子を崩す場面はあったが、即戦力の右のエースともいえる活躍で、立派にチームに貢献した。 もう一人のピッチャーは、新日鐵鹿島から3位で入団した大貫。25歳のルーキーは、中継ぎタイプかと思いきや、オープン戦から先発でアピール。開幕ローテーションを奪取すると、2戦目の4月11日には早くも初勝利をマーク。登録と抹消を繰り返しながらも、ひょうひょうと投げ込み、シーズン2位を確定させるゲームで好投するなどチームに貢献。6勝5敗の成績でシーズンを終えた。また上茶谷と大貫でトータル13勝を挙げたことは球団史上初の快挙であった。 野手では立正大から2位で入団した伊藤も一軍で輝いた。不動のサード・宮崎敏郎が骨折で戦線離脱した穴を埋めるべく、8月8日に一軍昇格を果たすと翌日にはいきなりプロ初安打を含む2本の2塁打、10日にはプロ初ホームランを記録するとその試合でもう1本放ってみせ、シンデレラボーイぶりを発揮。一度ファームに落とされはしたが、9月14日には再び一軍へ返り咲くとシーズン最後まで帯同した。打率.288、ホームラン4本、OPS.929の成績は、右の長距離砲として来季以降へ期待を抱かずにはいられない。 ベイスターズ史上初の2位は、彼らルーキーの活躍なしには勝ち取れなかった。多くの先輩が当たった“2年目のジンクス”を乗り越え、来シーズンはさらなる成長でチームを高みに導く力となってくれると期待したい。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年01月04日 22時30分
西武、松坂獲得は終わりの始まり? 14年ぶりの古巣帰還、期待の裏で危惧される悪影響とは
松坂大輔(39)の古巣帰還が大きな混乱を呼びそうだ。中日での2年間を見る限り、「戦力」として期待されていないのだろう。今回の帰還について、スポーツメディアの大半は、「日米双方で実績を残した功労者に対し、西武が死に場所を与えてやった」と見ている。問題は帰還後の松坂がどんなことを考えて、野球に取り組むかだ。 「ニール(12勝)の残留が決まり、十亀剣(32)もFA権を行使した上で、チームに残ってくれました。ドラフト1位の宮川哲(24)は即戦力と評価されています。メジャー帰還も考えていたニールの残留が最大の投手補強ですよ」(プロ野球解説者) 要するに、「松坂抜き」でも西武は優勝争いができるというわけだ。だから、松坂に救いの手を差し伸べることができたのだろう。 「2017年オフ、松井稼頭央が帰還し、現在は二軍監督を務めています。球団として、チーム功労者を大事にしていこうと思っていることは間違いありません。フリーエージェント権を行使して退団した選手数は12球団でトップ。そういう悪いイメージも変えなければなりません」(前出・同) 松坂の帰還を決めた理由は他にもあった。「強い影響力を持つ先輩」が欲しかったようだ。これはプロ組織において、けっこう重要なことらしい。 「浅村栄斗(29)、牧田和久(35)のFA流出に、楽天の石井一久GM(46)の存在が大きく関わっています。西武で現役を終えた石井GMは引退後も、西武ナインに強い影響力を持っていました。ノホホンとした外見とは対照的な野球知識、メジャーリーグの実情などを詳しく話せるからです。浅村には移籍することによって得る利点を説明し、牧田のメジャーリーグ挑戦に関しても現地の日本人投手に関する評価などを教えていました。石井氏が楽天のゼネラルマネージャーとなり、後輩にアドバイスをする存在として、松坂が適任だという話になったんです」(球界関係者) FA権を行使するかどうかで迷っている選手がいたとする。球団は慰留の方向で説得し、昇給した年俸額も提示するだろう。その時、選手に話しやすい先輩がいたら、球団の評価が妥当なのかどうか、移籍することのメリット、デメリットも伝えられる。そんな役目を松坂に担ってもらいたいそうだ。 松坂ならば、米球界や怪我のことも相談できるだろう。日米の球団を渡り歩いた経験からも、西武の野球環境、単なる憧れだけでは米球界に挑戦できないことも伝えられるはずだ。松坂の渡米前を知る元西武選手がこう続ける。 「彼は性格も良いし、先輩からかわいがられるタイプ。後輩の相談役、アドバイザーとして期待されているのなら、松坂にとっても勉強になると思います。特に技術的なアドバイスに関しては勉強になります。言葉で技術を、それも相手に分かりやすく伝えるのは本当に難しいので」 しかし、今回の古巣帰還を危険視する関係者もいないわけではない。中日での2年間が特にそうだったが、調整はもとより、試合で登板するかどうかも、松坂の自己申告だった。二軍でも他の若手が登板の順番を待っており、数少ないチャンスを生かそうと必死になっている。中日が松坂を引き止めなかった理由に「他の選手に与える悪影響」もあった。最高の先輩、相談役になるには、まずは“空気を読む眼力”を持つべきだろう。でなければ、西武は崩壊してしまう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年01月04日 17時30分
「一度見たら忘れられない…」ファン以外にも衝撃! 2019話題となったプロ野球選手・OBの出演CM
一昔前は巨人戦を中心に毎日のように地上波中継が組まれたが、近年はめっきり少なくなってしまったプロ野球。この影響もあってか、プロ野球選手・OBが全国の地上波で流れるCMに出演するケースも減少傾向にある。ただ、そのような状況の中、2019年はプロ野球ファンの間で話題となった選手・OBの出演CMがいくつか誕生した1年となった。 2019年で最も大きな話題を呼んだ選手・OBの出演CMと言えるのが、11月29日からオンエアされているワイモバイルのCMの『親子deダンス編』。このCMには桑田真澄氏(元巨人他)と桑田氏の次男であるタレントのMattが共演し、CMで桑田氏とMattがペアでダンスを披露。また、途中には「Matt、お前の道をゆけ」という桑田氏のセリフに、Mattが「はーい!」と答えるやりとりも映し出されている。 CMでの共演はこれが初めてとなった桑田、Matt親子に対し、ネット上には「さすが親子!息ぴったり!」、「桑田とMattがハートマーク作るところは一度見たら忘れられない」といった反響が殺到。また、「桑田のセリフがぎこちなさすぎて笑える」、「Mattはもうずいぶん道を進んでるだろ(笑)」とセリフ部分に言及するコメントも多数寄せられた。 開幕直前の3月2日にオンエアが開始され、当時大きな注目を集めたのが松坂大輔(当時中日/現西武)、村田修一(巨人コーチ)の両名が共演したサントリー『伊右衛門』のCM。桜が舞い散る中、松坂に同学年の村田が「お前は俺ら世代の誇りだからよ。咲けよ、大輔」というエールと共に、持っていたボールを松坂に渡すという場面が描かれた。 2018年9月に引退した村田が、現役を続ける松坂に思いを託すという構図にファンからは「泣ける」、「松坂には村田の分まで頑張ってほしい」と感動の声が殺到。一方、「めちゃくちゃいいセリフなのに、村田が棒読み過ぎて頭に入ってこない」、「場面的には『咲けよ』だけど、村田の読み方だと『酒よ』にしか聞こえん(笑)」と村田の口調に対するツッコミも多かった。 10月1日にオンエアが始まったはごろもフーズ『ポポロスパCarbOFF』のCMには、巨人のキャプテンを務める坂本勇人が出演。CMは「やっぱ食事には気を遣いますよ。プロ野球は1年間本当に長いんで」と坂本が食事の大切さを語った後、同商品を食べて感想を述べるという内容となっている。 かつては王貞治氏、長嶋茂雄氏、松井秀喜氏といったスター選手たちが頻繁に登場するも、近年はほとんどなかった巨人選手のCM起用。そのこともあってか、坂本のCM出演を伝える報道に対しては「巨人選手が出てるCMリアルタイムで初めて見た」、「昔はもっとたくさんの選手がCMに出てたよなあ」、「これをきっかけに他の選手も続いてほしい」といった声が多数寄せられた。 2019年は以上3つのCMが特に話題を集めたが、2020年はどのような選手・OBの出演CMが制作されるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月04日 11時30分
「アスリートのいいところを吸収したい」DeNA・山崎、スポーツ界の垣根を越えて“チーム康晃”を結成!
ハマの絶対的守護神・山崎康晃。今シーズンは7月17日のカープ戦で、最年少で通算150セーブを記録。毎年苦手としていた夏場の7月に1勝7セーブ、防御率0.75の好成績を収め、自身初となる月間MVPを受賞した。また最終的に30セーブを記録し、2年連続の最多セーブ投手の栄冠も手にした。 侍ジャパンでもストッパーとして活躍した山崎は、1月中に「暖かいところで異文化交流」をすることを画策していると明かした。「ゴルフや陸上界の日本を背負っているアスリート」と「(チームメイトの)上茶谷、齋藤(俊介)、阪神の尾仲」らにトレーナーなども含め、球団やスポーツのジャンルの垣根を越えて“チーム康晃”を結成。「精神的にも、肉体的にも、しっかり緩める」とリラックスを目的としつつも、「体幹など土台作りのほかに、栄養セミナーなど有意義な時間」を過ごすという。また、「(各界の)アスリートのいいところを吸収したい」とした。 山崎の特筆すべき面は多々あるが、特に称賛される点はストッパーという激務のポジションながら、入団から5年間大きなケガがないところ。1年目が終わった上茶谷と、昨年はケガしていた齋藤らに自らのオフの調整方法を伝授し、長年続けて活躍できる秘訣を伝える構えだ。上茶谷もケガをしない身体作りを学ぶ機会にしたいと目を輝かせている。 「後輩たちに胸を張って走っていけるように」 2020年はベイスターズの精神的支柱であった筒香嘉智がメジャーへ羽ばたくこともあり、ますますチーム内の存在感も増していくことが予想される。さまざまな世界から刺激を受け、常に新しいことに挑戦していく姿勢は、若手の多いベイスターズにはいいお手本にもなる。また各スポーツ界への相乗効果が期待されるであろう。「チーム康晃」はどのような成果を見せるのか。その点も楽しみだ。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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激白インタビュー 山中慎介(WBC世界バンタム級王者 「統一戦構想」ぶち上げの真相 〜亀田興毅をマットに沈める“神の左”〜(2)
2013年05月15日 11時00分
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激白インタビュー 山中慎介(WBC世界バンタム級王者 「統一戦構想」ぶち上げの真相 〜亀田興毅をマットに沈める“神の左”〜(1)
2013年05月14日 11時00分
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5・5引退式の全舞台裏 決定か松井監督で臨む巨人・阪神「米開幕戦」(2)
2013年05月13日 11時00分
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5・5引退式の全舞台裏 決定か松井監督で臨む巨人・阪神「米開幕戦」(1)
2013年05月12日 11時00分
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ボクシング井岡一翔が視聴率でも亀田興毅を圧倒!
2013年05月11日 17時59分
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話題は“武蔵丸の甥”入門と蒼国来の復帰だけ 横綱気迫ナシの5月場所の不安
2013年05月11日 11時00分
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宮里藍もビックリ!? 日本女子OP開催地が突如変更になった“一本の松騒動”
2013年05月09日 19時00分
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スポーツ
最年長最遅で2000安打達成の中日・谷繁 野村の最多試合出場記録超えを目指す
2013年05月07日 15時30分
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スポーツ
長嶋&松井が国民栄誉賞をW受賞
2013年05月06日 17時59分
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スポーツ
巨人軍もニンマリ! 1軍復帰の日本ハム・大谷翔平がイースタン5・7ジャイアンツ戦で先発登板へ
2013年05月04日 17時59分
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スポーツ
松井秀喜の球界復帰を後押しする 引退セレモニーチケットの“プレミア化”
2013年05月02日 20時00分
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スポーツ
DeNA・中村ノリが日米通算2000安打達成も、“お役御免”にカウントダウン!?
2013年05月02日 15時30分
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スポーツ
中日杯2013東海オープンボウリングトーナメント 優勝は栴檀稔 プロ通算12勝目をあげる
2013年05月01日 11時45分
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スポーツ
米メディアが太鼓判 あるぞ! 青木宣親のタイトル獲得
2013年05月01日 11時45分
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スポーツ
復帰でも今後が不安な蒼国来
2013年04月30日 11時00分
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スポーツ
復帰間近のアスレチックス中島裕之が抱えるポジション問題…
2013年04月27日 17時59分
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スポーツ
苦肉の策! 日本で世界戦できない亀田兄弟の三男・和毅が海外で世界挑戦へ
2013年04月27日 17時59分
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スポーツ
“祝義”を喜んで受けた力士も続出 協会が困惑した春巡業の観客乱入騒動
2013年04月27日 11時00分
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スポーツ
地元ファン最優先の広島・松田元オーナー
2013年04月23日 11時45分
特集
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豊ノ島“ライバル”琴奨菊との思い明かす 業界には「いい物は残し、時代に併せて変わっていけば」と期待
芸能
2025年07月20日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
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2025年07月14日 17時00分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
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2025年07月21日 12時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
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2025年04月28日 19時03分
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カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
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2025年06月01日 12時00分