スポーツ
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スポーツ 2019年10月07日 11時52分
オリックス、“元ロッテ”西村監督「いろいろ教えていただいた」金田正一氏の急逝を悼む
オリックスの西村徳文監督は、6日に亡くなられた金田正一氏への追悼コメントを発表した。 西村監督は1982年から1997年まで現役時代はロッテ一筋。金田氏が1990年と1991年に2度目の監督を務めた際、金田氏のもとでプレーをしており、後に西村監督がロッテの監督を務め、日本一になったことから、同じくロッテを1974年に日本一に導いた金田氏は日本一監督としても先輩になる。 ロッテ球団は、7日に宮崎清武SOKKENスタジアムで行われるオリックスとのフェニックスリーグの試合前に黙祷をすることを発表しており、西村監督はフェニックスリーグには帯同していないが、近年までロッテを支え続けてきた金田氏の突然の訃報は、ロッテOBである西村監督にとってもショックだったようで、コメントからは驚きが隠せない様子が窺えた。 西村監督は「突然のことで、ビックリしております。金田さんが2回目のロッテの監督をされた時、私が選手会長をさせてもらっていたこともあり、野球のことももちろんですが、その他もたくさんのお話をしていただきました。監督を終えられた後もゴルフや食事などに連れていっていただき、いろいろなことを教えていただきました。私がロッテで監督をさせてもらっていた時も球場に足を運んでくださり、監督という仕事について、心構えなど、本当にたくさんのことを教えていただきました。最近、なかなかお会いすることができていなかったのですが、金田さんは元気というイメージしかありませんので、信じられない思いです。心よりご冥福をお祈りいたします」と金田氏との思い出や感謝の気持ちを述べながら、故人を悼んだ。 西村監督のファンサービスの素晴らしさは、常に話題を振りまいていた金田氏の影響もあるのだろう。金田氏から学んだことを胸に刻み、今度はオリックスのユニフォームを着てチームを日本一に導く。(どら増田)
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スポーツ 2019年10月07日 11時30分
松坂、中日退団で触れなかった「移籍先との密約」 記者団に答えた“余裕”の口ぶり、古巣復帰はもはや時間の問題?
中日ドラゴンズの松坂大輔(39)が加藤宏幸球団代表に退団を申し入れ、それが了承されたのは、10月4日だった。「中日退団」と同時に報じられたのが、古巣西武が「獲得に向けて調査を開始」というものだった。 一般論として、プロ野球界における去就のことで、「調査」と出たら、「もう決まっている」と見たほうがいい。フリーエージェントもそうだが、獲得先の球団が現れないのに権利行使すれば、恥を掻くだけ。ヘタをすれば、失業者になってしまう。去就問題において、“ウラの事前交渉”がなれば、絶対に動けないのだ。 しかし、中日・加藤代表との会談後に語った言葉は本当のようだ。 「先日(10月1日)、森(繁和)さんとデニーさん(友利氏)が退団されましたが、僕に声を掛けてくれてドラゴンズに入れてもらった2人が退団することになったので、僕も(中日に)いちゃいけないかなと思って、退団することを考え…」 森氏の去就については、こんな情報も交錯している。 「すでにいくつかの球団が『ウチに来てほしい』とオファーを出しています。近年の中日の外国人選手を見れば分かる通り、森氏は目利きの渉外担当者でもあります。森氏の渉外ルートを欲する球団は少なくありません」(球界関係者) その森氏の助っ人発掘の実働部隊でもあったのが、デニー友利氏だ。森氏が他球団に行くとすれば、「友利氏もいっしょに」と言ってくるだろう。それだけではない。 「松坂をなんとかしてやってくれ」とも言い出すのではないかと予想されていた。 「森氏は昔から面倒見が良く、松坂の中日入りをアシストしたのも、当時、指揮官だった森氏です。復活に懐疑的だった中日上層部を説得して」(前出・同) こんな見方もされていた。森氏は西武ライオンズの出身だ。デニー友利氏は西武に移籍してその才能を開花させたクチ。2人の西武帰還がすでに決まっているものの、「松坂を調査」の報道のほうが先に露呈してしまった、と…。 そもそも、西武が松坂獲得の調査を始めた理由だが、「若手のお手本」。今井、高橋光、松本、渡邉などの右投げの若手投手にとって、日米数球団を渡り歩いた松坂から出る経験談は参考になるだろう。 「今オフ、FA権を取得した十亀が残留するのか、それとも他球団に行くのか、まだはっきりしません。若手のお手本としても期待していた内海哲也は故障で一軍登板できませんでした。“人員整理”が終わってから、松坂と正式な話し合いに入るのでは」(ベテラン記者) 現時点で、ハッキリしていることが一つだけある。4日の退団表明後、松坂は記者団にこう答えている。「トライアウト? 考えていません」と…。戦力外通告を受けたプロ野球選手が再起を目指す機会、それが12球団合同トライアウトだ。トライアウトを受験せずに新天地を得たプロ野球選手も過去にはいたが、それは例外中の例外と言っていい。 去就問題が本当に白紙なら、藁をも掴む思いでトライアウトを受験するはずだ。やはり、松坂は移籍先に関する何かしらの確証を得ているのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年10月07日 10時46分
400勝投手逝く!金田正一氏は「根性野球」の象徴ではない
通算400勝、数々の投手記録を残した金田正一さんが6日、急性胆管炎による敗血症のため、東京都内の病院で亡くなった。享年86。 金田氏と言えば、マウンドから対戦バッターに「打ってみぃ!?」と挑発し、真っ向勝負を挑むなど豪快、かつ歯に衣着せぬ“ユニーク発言”で球界を大いに盛り上げてくれた。一方で、現役時代を知らない世代からは、「猛練習」「走り込み」「長時間トレーニング」といった“根性野球”の象徴のようにも捉えられていた。 確かに、「通算イニング数5526回3分の2」なんて記録は、ド根性と並外れた体力がなければ達成できなかったはずだ。「先発、中継ぎ、クローザー」と投手の分業制が完全に確立された今日では、“第2のカネやん”は絶対に現れないだろう。 しかし、現役時代をともに戦った年長のプロ野球解説者、「監督・金田」を知るプロ野球OBたちは、ちょっと違う見方をしていた。 「あの人ほど、体調管理や練習メニューのことを考えていた野球選手はいない」 複数の年長者がそう口にしていた。 食べる量も多かったそうだが、「一度に体作りに必要な栄養を摂るため」とし、鍋料理やスープを勧めていたそうだ。今日では筋力アップのトレーニングを行う際、タンパク質の補給のため、プロテインを摂取する。それに対し、金田氏は鶏肉の鍋を食べていたそうだ。鍋料理だから、同時に野菜も大量に摂取できる。また、走り込みの前日に赤身の肉を食べていたそうだ。氏の食事は理に適ったものばかりなのだ。 走り込みの量もハンパではなかったそうだが、水分補給は当時では珍しかったミネラルウォーターのみ。トレーニング前と後で、食事メニューも変えていた。 「金田式健康棒」なんてユニークな健康グッズも出していたが、ダルビッシュ有が股関節の柔軟性を大切にしていることを照らし合わせると、今日の科学的トレーニングにも相通じるものがある。 「金田さんがどんな練習をし、トレーニングメニューに合わせて変えていた食事の内容などを、きちんと残しておくべきでしたね。それがあれば、今日の野球界の練習メニューも変わっていたと思います。金田さんは独学で勉強し、本能的に何を食べたらいいのかを分かっていたんでしょう。それを今日の医師、トレーナー、大学教授などが研究すれば、科学的・医学的根拠のある練習法が完成したかもしれません」(プロ野球OB) 私事になるが、投手・金田、監督・金田は知らない。しかし、解説者だった氏からお話を聞かせていただいたことはある。2回目のロッテ指揮官を退かれて数年が経っていたころで、話し出したら、止まらないという感じだった。吉川英治著の宮本武蔵の話を切り出すなど、博識な一面も覗かせていた。 トレーニング、体調管理、食事に関して先進的な持論を確立していた。ひょっとしたら、「伝えるのは苦手」だったのかもしれない。トレーニングで「故障しない肉体」を作り上げた氏は、時流である投球数制限や連投NGをどう捉えていたのだろうか。合掌。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年10月06日 12時00分
渋野日向子に懸念される“過労死レベル”の奮闘ぶり
8月のゴルフ全英女子オープンで大番狂わせをやってのけた“シブコ”こと渋野日向子。9月のデサントレディース東海クラシックでも8打差をひっくり返す大逆転劇を演じ、“シブコブーム”は過熱する一方だが、周囲からは「働き過ぎ」を心配する声も上がっている。「シブコブームにあやかろうと、主催者側は大会2日前の『前夜祭』からの現地入りを強く要望。シブコはそれを嫌がることもなく、イベント出演やインタビューにも積極的に応じている。明らかにオーバーワークで、今後は本戦に影響が出るのではないかと懸念されています」(専門誌記者) 人気低迷が続いていたゴルフ界にとって、シブコは久しぶりに現れた希望の星。それだけに、選手会長の石川遼も、シブコが精神面で追い込まれないように配慮を求めるコメントを出した。「15歳で一躍、スター選手になった自身の過去に重ね、マスコミに対し『ゴルフと関係ない質問』は遠慮してほしいと、やんわりけん制球を投げたのです」(同・記者) とはいえ、スポーツ界のニュースはラグビーW杯がメインで、今後はプロ野球のドラフト会議や日本シリーズ、フィギュアスケートも始まる。ゴルフ界にとって、シブコが取り上げられることは大歓迎のはずだ。「シブコには『賞金女王争いを最後まで繰り広げてくれ!』と祈っていますよ。男女ともに日本選手権はこれからで、まだまだ盛り上がる要素はあります」(協会関係者) シブコの出現により、ギャラリーも家族連れが目立つようになり、幼い子供が手紙を渡す光景も見受けられる。これは、石川や宮里藍が活躍していたころにも見られなかった現象だという。「低年齢層のファンを獲得できたのは大きい。シブコを目標に、ゴルフを始める子供たちが増えれば、今後の選手層の厚みが違ってきますから」(同・関係者) シブコには、もうしばらく頑張ってもらうしかなさそうだが、嫌な予感は早くも的中。9月29日に最終戦を迎えたミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでは22位と大きく成績を落とした。このままスランプに陥らなければいいが…。
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スポーツ 2019年10月06日 11時30分
巨人・丸、「相乗効果」で5年ぶりVに貢献 迎えるポストシーズン、過去3年の屈辱を晴らせるか
『優勝請負人』 その言葉が最もふさわしいプレーヤーかもしれない。 2019年のレギュラーシーズンを終え、丸佳浩は4年連続でリーグ優勝を経験したことになる。2年連続でのMVPなど、昨年までの広島での活躍に勝るとも劣らない存在感を、新たなユニフォームでも見事なまでに見せつけた。 1993年のFA制度導入以降、多くの大物選手の巨人への移籍が行われてきたが、それぞれが一年目はことごとく重圧に苦しみ、満足な結果を残すには至らなかった。だが、丸の今季のパフォーマンスは実力を十二分に発揮、打撃のみならず、外野手としての能力の高さを披露し、攻守でチームの支柱となった。 特に、丸が加わった今季の巨人打線は、『相乗効果』が年間を通して見られた。開幕当初から2番、または3番に名前を連ねると、同じく打順上位を形成する坂本勇人、岡本和真らへと繋ぐバッティングにも徹し、チャンスメイクを果たす。特に、坂本の今季のブレイクは丸が加わった影響が大きく、常に二人が並ぶ打順は相手投手への脅威となり続けた。序盤から不振が続き4番として昨年ほどの数字を残せなかった岡本も、本塁打は今季も30本の大台に乗せることができたのも、同じ長距離打者の丸の技術を身近で感じたからに他ならない。 丸が次に挑むのは更なる頂点だ。5年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた巨人は10月9日からクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージを戦う(対戦相手未定)。丸にとってのこれまでのポストシーズンはどちらかというと苦しんだ場面が思い浮かぶ。過去3年間での平均打率が2割台前半、特に昨年の日本シリーズでは徹底マークに遭い、好機ではほとんど仕事をさせてもらえなかった。打線の最重要選手であるだけに、これまでの短期決戦では「逆キーマン」として封じ込められたことは明らかだ。 丸自身、未だたどり着けていない日本一へ向け、迎えるポストシーズンでも、その打棒を発揮できるかが勝負の行方を大きく左右することは間違いない。「チーム一丸となって日本一を掴みたい」。シーズン終了後、そう語った丸。ジャイアンツにとっても2012年以来届いていない栄冠を掴むため、背番号8の優勝請負人が果たす役割はけっして小さくはない。(佐藤文孝)
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スポーツ 2019年10月05日 11時30分
巨人、今オフもFA補強に打って出る? キャプテン・坂本の負担軽減、適役なのはあの因縁の選手か
坂本勇人(30)を“アシスト”できる「強打の遊撃手」が欲しくないと言えばウソになる。ベテラン・阿部慎之助が抜けて、キャプテン・坂本が名実ともに巨人を牽引していかなければならない。しかし、優勝目前に途中交代するなど、疲労で無理が利かない時もあった。 「若い遊撃手を獲得し、坂本をサードに」 そう指摘されて久しい。だが、守備力だけならともかく、「打てる遊撃手」はなかなか現れない。ファームにはその可能性を秘めた若手もいないわけではないが、彼らの成長を待っていたら、その前に坂本がつぶれてしまうかもしれない。やはり、巨人は今オフのフリーエージョント(以下=FA)市場に参入するようだ。 「今季、巨人は5人もの育成選手を支配下登録しました。支配下登録期日の7月末を目前にしていた同26日、堀岡隼人投手を支配下登録しました。堀岡投手の成長は他球団も認めていました。FAの大物選手を獲得すれば、人的補償で若手を引き抜かれます。自前の若手選手を支配下登録すれば、28人までのプロテクト名簿に入れなければならない選手が増えるので、あえて来季まで見送るという方法もあります。この堀岡を支配下登録した時、『今オフの巨人は、FA市場に参入しない』と解釈した球団も少なくありませんでした」(ライバル球団スタッフ) 現行ルールでは、FA選手の獲得において、人的補償が発生するのは、旧在籍チームの年俸額の上位10選手まで。上位3位はAランクとされ、「人的補償」を行使しても、旧年俸の50%を獲得球団に請求できる。4位から10位までのBランクも「人的補償+旧年俸40%」を相手方に求められる。人的補償が発生しないのは、年俸11位以下だ。 その“11位以下”に、坂本の負担を軽減できる逸材がいたのだ。 「中日の堂上倫直(31)です。昨年4月、堂上は国内FA権を取得しました。彼は出場機会に飢えています」(スポーツ紙記者) 中日のショートには京田がいる。セカンドには阿部、サードには高橋もいて、ファームには黄金ルーキーの根尾昂も控えている。 地元愛知県の出身で、将来を大きく嘱望された大型内野手ではあったが、若手時代は鉄壁の二遊間・アライバコンビもいて、レギュラーの座は掴めなかった。しかし、坂本の話で彼の名前を出した時点でピンときた野球ファンも多いはずだ。堂上は2006年ドラフト会議で巨人も1位入札している。抽選で外れ、巨人が外れ1位で指名したのが、坂本なのだ。 「堂上も肩が強く、守備範囲も広い。巨人の内野陣ですが、岡本が一塁と三塁を兼任しているように、守備位置が固定されているのは坂本だけ。堂上を獲得できれば、坂本を三塁にコンバートする構想を前倒しできるかもしれません」(球界関係者) 学年は坂本と同じだが、使い減りしていない分、まだまだやれるというわけだ。推定年俸3000万円は中日内11位以下なので、人的補償も発生しない。兄・剛裕は巨人で引退し、現在はファームで打撃・外野守備担当コーチを務めている。 「他球団も堂上は控えのまま終わる選手ではないと評価しています。FA宣言したら、今オフの一番人気になるのでは」(前出・同) FA制度が設けられた本来の目的は「出場機会を求めて」だったはず。未完の大器・堂上の去就が注目されている。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年10月04日 22時30分
棚橋弘至デビュー20周年記念試合、4日富山から下克上なるか?
新日本プロレスの“エース”棚橋弘至が10日にデビュー20周年を迎える。1999年10月10日、東京・後楽園ホールで柴田勝頼、井上亘氏(引退)とともにデビュー。翌日の東京ドーム大会の“前夜祭”となったこの日、真壁伸也(現・刀義)とシングルマッチを行い粘りを見せたが、7分弱で逆エビ固めで敗れている。しかし、体は既に出来上がっていた。アマレススポーツのバックボーンがなかったにもかかわらず、このときから将来を有望視されていた。 新日本では棚橋のデビュー20周年を祝おうと、4日の『NEW JAPAN ROAD』富山・高岡テクノドーム大会から、14日のビッグマッチ『キング・オブ・プロレスリング』東京・両国国技館大会まで、記念試合を4試合組んでいる。 4日の富山大会と、7日の後楽園大会では、本間朋晃、YOSHI-HASHIとのトリオで、真壁、矢野通、田口隆祐と対戦。5日の新潟・魚沼市堀之内体育館大会では、本間、トーア・ヘナーレとのトリオで、真壁らと再び相まみえる。14日の両国大会では、本間とのタッグで、真壁&矢野と対戦する。いずれの試合も同い年の本間が横に立ち、デビュー戦の相手である真壁や、敗者髪切りマッチなど名勝負を繰り広げた矢野が対峙することとなった。 両国では記念試合にもかかわらず第2試合と、少し寂しい気もするが、棚橋は先月ブリティッシュヘビー級王座から陥落している。来年の東京ドーム大会に向け、年末にかけて明確なテーマを持ち、猛烈なアピールをしなければいけない。この記念試合をひとつのキッカケにしたいところだ。 「僕が何とかするから大丈夫です!」 今年の1.4東京ドーム大会のメインイベントでIWGPヘビー級王座を奪取した棚橋は、来年のダブルドームについてこう述べていた。棚橋が目立たない東京ドーム大会はあり得ない。今度はノーマークからの下克上に期待したい。(どら増田)
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スポーツ 2019年10月04日 22時00分
長嶋茂雄超えなるか 巨人・坂本勇人「No.1右の大砲」40本塁打
巨人、5年ぶり37度目のリーグ優勝。胴上げの輪の中心にいたのは、伝説の“ナガシマさん超え”にリーチをかけた主将・坂本勇人(30)だった。「あと1本」で、坂本は巨人史上最強の右バッターになる。「坂本は長打力ではなく、打率や出塁率の高さで勝負するタイプの打者です。その坂本が本塁打で球団記録を塗り替えるとは、誰も予想できませんでした」(ベテラン記者) 9月22日時点での坂本の本塁打数は39本。巨人の長い球団史において、シーズン40本塁打を達成した生え抜きの右バッターは1人もいない。 中畑清氏(65)は1984年の31本、原辰徳監督(61)は1986年の36本が最高だ。生え抜きの右バッターで最多本塁打記録を持つのは、長嶋茂雄終身名誉監督(83)が1968年に放った39本が最高記録となる。 レジェンド長嶋氏、原監督、中畑氏が活躍していた時代は130試合制。坂本は138試合目で39本に並んだ。一概には比較できないが、「あと1本」に期待する声は大きい。「今季の坂本は打撃フォームを少し変えました。今季からはフルスイングしています。必然的に打球にも飛距離が出たのです」(スポーツ紙記者) 飛躍の理由は、それだけではない。丸佳浩(30)の加入も大きいと識者は見る。「坂本は入団2年目でレギュラーを獲りましたが、同年代で打撃論を語り合える同僚がいなかった。丸は試合中にも対戦投手の変化球の曲がり具合、自身の感じたことをメモしています。『感性』をいったん言葉に返還しているので、第三者に伝えやすい。その2人の試合中の会話は、物凄くハイレベルです」(球界関係者) そして、もう一つの飛躍の理由が“汚名”だった。坂本が主将に任命されたのは2015年シーズン。彼がチームをまとめるようになってからチームは優勝から遠ざかってしまった。「このままでは」の悔しさが、打撃改造のきっかけにもなった。「本塁打量産を意識しての改造ではなく、強い打球を飛ばすことを考えていました」(同) 同じショートで、チームの主将といえば、阪神の鳥谷敬が挙げられる。鳥谷も主将になって以来、優勝を経験していない。こちらは長い暗黒時代にまた突入し、引退を勧告された。坂本の伝説超えは、チームを救い、自身のプロ野球人生を切り開くとも言えそうだ。
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スポーツ 2019年10月04日 20時00分
「ホークスをクビになった時に...」中日・松坂、退団コメントの言い回しが物議 次の移籍先はあの球団が最有力?
右肩の怪我の影響により、今シーズンは「2試合・0勝1敗・防御率16.88」と思うような結果を残せなかった中日・松坂大輔。4日、その右腕の退団が決まったと各メディアが広く報じている。 報道によると、同日ナゴヤ球場にスーツ姿で現れた松坂は、関係者への挨拶回りの後、球団側と会談。そこで今シーズン限りでの退団を申し入れ、加藤宏幸球団代表もこれを了承したという。 球団側が9月下旬に打診した契約延長に対し、前日時点まで返答をしていないことが伝えられていた松坂。そこから一転しての退団となったが、その理由について本人は「ホークスをクビになった時に、森さん、デニーさんに声をかけてもらってドラゴンズにひろってもらった。その2人の退団を聞いて、『僕もいてはいけないな』と思った」とコメントしたとも伝えられている。 他球団での現役続行を目指し、中日を退団する決断を下した松坂にネットユーザーは「2年間ドラゴンズでプレーしてくれてありがとう」、「退団は寂しいけど、他球団でも頑張ってほしい」、「ひろってもらったのに自分から辞めるっていうのはなんか気に食わんな」、「もうそこまで需要もなさそうなのに、自分から契約切って逆に大丈夫なのか?」と賛否両論。 また、「球団は契約延長打診してるのに、『いてはいけない』ってどういうことだよ」、「ホークスはクビじゃなくて自分から出て行ったんだろ」、「森さんとデニーさんを引き合いに出すのは、ここまで待ってた球団に対して失礼じゃない?」といった、退団コメントに対する批判も相次いでいる。 一方、中には「成績残してない選手が自分から契約断るか普通?」、「森、デニーうんぬんはただの口実で、実はもう移籍先にめどをつけているのでは?」、「返答を保留していた間に、他球団と水面下で接触していたのかも」と想像するコメントも。退団に踏み切ったのは、他球団からオファーがあったからではないかとみる向きも強い。 松坂の新天地としてプロ野球ファンが名を挙げているのは、プロ入りした1999年から2006年まで在籍した西武、自身が高校時代を過ごした神奈川・横浜を本拠地とするDeNA、石井一久GMをはじめ近年西武色を強める楽天、そして2009年WBCを共に戦った原辰徳監督が指揮を執る巨人の4球団。ただ、この4球団の中では、西武を最有力候補とする声が最も多い。 「西武は2017年オフに、退団から10年以上が経過していた松井稼頭央を呼び戻した前例があります。また、今オフ西武は現時点で12球団最多となる7名の支配下投手を、戦力外にして枠を整理してもいます。西武が最有力候補に推されるのは、これらの点が理由となっているようです」(野球ライター) ファンの推測通りに古巣復帰を果たすのか、それとも全く別の展開となるのか。いずれにせよ、松坂の去就にもうしばらく注目が集まりそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年10月04日 18時00分
W杯ラグビー“日本ユルユル日程”に世界中からブーイング!?
まさに世紀の大番狂わせだ。ラグビー・ワールドカップで、日本代表は初戦のロシアに続き、9月28日に行われた第2戦で世界ランキング2位のアイルランドを撃破した。 ところが大盛り上がりの日本とは対照的に、世界のラグビーファンは冷ややかな目で見ているという。「開催国ということで日本の試合は週末に組まれ、中6〜7日で試合に臨めます。一方、同じプールAの他チームは、日本との対戦時に限って“超過密日程”を強いられているからです」(専門サイトのライター) 歴史的敗北を喫したアイルランドは中5日だったのに対し、日本は中7日。次戦(10月5日)のサモアは中4日、次々戦(同13日)のスコットランドに至っては中3日の強行日程だ。 言うまでもなく、ラグビーは疲労がたまりやすく、負傷も多いスポーツ。日本戦に限って“超過密日程”で戦わされる相手国には同情を禁じ得ない。「休養期間があまりにも短いので、ケガを防ぐために日本戦では補欠を出して、試合を捨てるチームが出る可能性もあります」(同・ライター) 予選リーグのグループ分け自体は、これまでの戦績を勘案して強豪国をなるべく均等に振り分けている。ただ、各プールの日程はW杯組織委員会に委ねられ、ホスト国の日本が有利になるように仕組まれているというのだ。「休養日の長短は、アイルランド戦のような接戦になると如実に反映されます。開催国特権とはいえ、あまりに不公平な“情実日程”ですよ」(同) 会場に足を運んだ観客からの不満も噴出している。飲食物の持ち込みが禁じられ、子供用の飲料水まで取り上げるほどだった。「会場内のフードコートは、軽食やソフトドリンクを限定的に用意しただけ。開幕戦の日本対ロシア戦では飲食物を求めて長蛇の列ができ、前半終了時にはほぼ売り切れとなって外国人客が激怒する場面もありました。一方、大会スポンサーである『ハイネケン』は売り子を大量動員。ビール350mlが700円、500mlが1000円という価格にもかかわらず、飛ぶように売れていました。世界的にラグビー観戦にビールは付き物ですが、あまりに露骨だと文句を言う外国人客もいましたよ」(スポーツ紙記者)「紳士のスポーツ」とされるラグビーだが、五輪同様、商業主義のW杯はエゴとカネにまみれている。
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西田隆維のマラソン見聞録 第18話「野口みずき復活」
2011年10月29日 17時59分
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DeNA社の取締役会延期で破談の可能性も出てきた横浜売却問題
2011年10月28日 16時00分
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2011年10月26日 15時30分
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プロレス入りしたはずのK-1ヘビー級王者・京太郎がプロボクサーに転向!
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中島のポスティングに暗雲? 「落札金が安ければ出さない」説が浮上
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